■性格:
不良系と見せかけてデレデレ懐き犬枠。褒められる為に生きていると言っても過言ではない。ほぼ人間の形をした犬。
本人の自覚としても、人間というよりは犬の方が近い。
目の前の課題に素直に反応し、素直に取り組む。
障害の予測をしたり、先読みで計画を立てたり、婉曲な手を使ったりといったことが苦手。ほぼ常に直球勝負。
感情表現にもその性質がよく表れている。
嫌いなものが嫌いで、好きなものが好き。
よくもわるくもわかりやすい。
〇取扱説明書〇
■製品番号:GHÉ‐0046/G-arm ‐ 戦闘特化/獣型兵器
■開発時通称:【番犬】
■同梱部品一覧:《Garm》-稼働部本体/《Gnipahellir》‐魂回収機能付き器作成槽/《Gleipnir》−精神制御機構
■制作:天界兵器開発部・騒乱対応課
■耐用年数:平均5〜6年、最大10年見込
■捕食によるエーテル変換機能:有
■自動修復機能:有
■形態変形機能:制限つき有
■制御機構搭載:有
■言語発声機能:無(オプションでの追加は可能)
■精神波感応機能:有
■魂リサイクル機能:有
■製品説明:器の稼働限界が来るまで、命令に沿い自立思考によって自動駆動します。
命令は、単純なものほど達成率が高くなります。
器破砕時、または活動限界が来るまでほぼ最高のパフォーマンスを発揮でき、器の作成時に耐久型、攻撃型等、言語搭載型等、オプションをつけることが可能です。
AA‐0046 / GarM は、リサイクル可能な剣として、牙として、盾として、自在に役に立ってくれることでしょう。
〇報告書〇
VVVV年/テスト稼働。精神制御系に問題あり。E-starに纏わる制御制限無しの影響を鑑み、制御系を《Læðingr》よりupdateの検討。
VVVV年/再テスト稼働。失敗。精神制御系に問題あり。制御系を《Drómi》にupdate。
VVVV年/再々テスト稼働。失敗。やはり精神制御系に問題あり。稼働時に研究員に負傷者が出る。制御系を《Gleipnir》にupdate。
VVVV年/再々々テスト稼働。ついに制御に成功。彼の勇気ある研究員Tに感謝。
…
EEEE年/実戦闘に投入XXX回目、Eostremonat奪還戦争。腹部・脚部破損。敵陣深部まで到達も、器全損帰還。帰還時の魂がやや不安定な様子を見せる。
EEEE年/前述の不安定な揺らぎの経過観察。Eostremonatの影響か? 疑念は残るも検証のための合同テストの申請は通らず。
EEEE年/VVV回目の戦場投入、安定稼働。揺らぎの原因究明はならずも、《Gleipnir》に破損等は見られず。
SSSS年/XXXX回目の戦場投入。作戦成功も前脚部に重度の裂傷。
…
20XX年/天使候補を守護する為、地上での護衛任務を受ける。
20XX年/悪魔との戦闘により、器破損にて帰還。下界にて器に手当を受けた痕跡。帰還後、魂に原因不明の揺らぎが発見された。
>天界兵器/《Garm》
天使謹製の戦闘特化型兵器。稼働限界が来るまで、補給さえ絶やさなければ自由に暴れまわれる。
肉体はあくまで《いれもの》に過ぎず、魂は器が壊れれば自動的に回収され、新たな器に移し替えられる。
疑似的な死と生を繰り返すリサイクル可能な道具。
戦闘特化型であるため、行動や思考にはセーフティとして制限がかけられている。
>精神制御機構−《Gleipnir》
戦闘特化型の兵器が、天界にあだなさないようにと設けられた制御装置。
制限として、味方の命令への服従。規範逸脱への欲求制限等がある。
行動の制限については、都度の指示への反応として自己認識可能だが、欲求制限についてはほぼ自覚は不可能な性質として植えられている。
結果として、素直な感情と本人が自覚するままに行動する限り、ガルムは規範を逸脱して堕ちるということがない。[取り消し線]正論クソ犬の出来上がりである[取り消し線]
可能なのはあくまで推測までであり、例えばルートによってのヨーランダや、のあ、怜などの人間たちの様に、有働の中の堕天使や桐野の感情の本質に心から共感するという事ができず、イースターの様に傍に立って寄り添う・肯定するという事もできず、道を外れない為の壁や鎖にしかなれない。
その他人の欲求への推察も、かなり善性に依拠して進めている。ある意味で乙女ゲ的倫理セーフティを体現している。戦闘用設定の癖に
ルートによってこのあたりの制限が悪魔・堕天使陣営との主だった対立理由になる。
>十年前の出来事
当時の天使候補だった怜を影に日向に守ることを命じられて地上に送られた後、悪魔と交戦状態に突入。大きく器を損傷して地上へ落下。
最後の力で普通の犬に擬態して命数が尽きるのを待っていたところヨーランダに発見されて手当を受ける。
そこで受けた治療行為と、ヨーランダの感情にあてられて、はじめて自分の器の崩壊を「死」として理解。
そこから逆算的に、自分を「個体」として認識するようになった。その際に、精神制御のタガが揺らいでいる。
兵器ではなく、道具でもなく、器でもなく、単体の個体として扱ってもらったことに温かさと感謝を覚えたが、言語機能を持たないために、最後まで伝える機会を持つことはできなかった。
>シロ
二年前まで白鳥家で飼われていた犬の名前。
灰銀の毛並みで、見た目はタマスカン・ドッグに似ている。
その実、清い魂の持ち主であるヨーランダを見守るためという口実で天界兵器開発部に制御系の耐久実験として送り込まれていたガルムの器。憑依とかではなくて当人(犬?)。
この件も含めて、ガルムは、ヨーランダが天使候補生として声をかけられるに至った原因に、自分に与えた影響が素養として目を引いたのではないかと疑っている部分があり、それが余計に彼女を巻き込むこと、天使にさせてしまう事への拒否反応に繋がっている側面がある。
>しあわせなさようなら
ガルム/シロが目標として定めているもの。目的地。
二年前に、ヨーランダから貰って、かつて与えられなかったと、シロが思っているもの。
主に恋愛ルートに乗った場合に問題になるが、耐用年数、つまりガルムの『寿命』は獣形態と同様に、どれだけ引き延ばしたとしても、10年程度しかない。
よって、ガルムは、いずれ必ず来る「わかれ」を意識した上で常に行動することになる。各ルートで桐野や聖愛、怜たちに託すような発言をするのは、それを見越したうえでの行動である。
傍にいられる限りは、できる限りの最善を尽くしてこそ。
桐野にワガママを言うように促すのも、後悔をしないで欲しいとの思考から来るもの。
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