サイボーグ娘SSスレッドに保管されたSSの保管庫です。一応、18禁ということで。

 シャルが攫われてから3日が経った。情報収集は思ったより難航し、チスを攫ったミュータントの行き先はなかなか決定的なものがでてこなかった。
シャル自身は、情報を待ちきれず、南部の森を捜索した。しかし、チスは見つからなかった。
 そして、3日後。シャルは南部の森から東へ行った、研究施設を見つける。随分昔に放棄された研究施設。シャル自身、研究施設の存在を知らなかったし、何の研究をしていたのかも分からない。
ただ、森を捜索しているうちに、辿り着いてしまったのだ。
「ここが臭いな・・・」
 ミュータントは、雨風防げるような場所ならどこでも住むことができる。そのため、このような建物の中に住み着く可能性は十分ありえる。
「私一人か・・・少し心配だな」
 帝国機動隊の精鋭部隊にもいたシャルなら、ミュータントの数匹くらいは一人で倒せれる。しかし、何故か嫌な予感がするシャル。
「仲間を待っている時間は無い。私が行かなければ」
 チスのことが心配で堪らないシャルにとって、仲間を待っている時間は無い。シャルは研究施設の内部へ向かう。

 剣を構え、いつでも戦闘ができる体制をとりながら、シャルは施設の奥へ奥へと向かう。
 施設内には、大きなカプセルや何をするのか分からない機械がたくさんあった。ただ、今のシャルにとっては、その施設の研究内容よりもチスの安否を思うことで一杯だった。
「ここも・・・ハズレなのか」
 そう思っていた。その時だった。

カタッ

 小さな物音がシャルの背後から聞こえた。シャルの聴覚器官は、普通の人間よりも感度を高くすることが出来る。100メートル先の内緒話も感度を上げれば聞くことができる。
「誰だ! チスなのか?」
 臨戦態勢をとりながら、物音の聞こえた方向へと向かうシャル。シャルの義眼は赤外線機能で、薄暗い施設の中でもある程度ならみることができるが、義眼では物音の正体を見ることはできなかった。
ただ、何かいる。それだけは確信できる。
「ふふ。ふふふふふふ」
 不気味なミュータントの笑い声だ。しかし、今まで戦ってきたミュータントの笑い声とは違う。どことなく、野蛮な中にも知性を感じさせるような、不気味な笑い声だ。
「ミュータントか? 攫った女の子を返せ!」
 シャルがそう言った途端、施設の灯が急に灯る。古いながらも、何故か電気が通っているらしい。しかし、シャルはそのことを考えている暇はなかった。
「もう来ましたか。帝国機動隊のお姉さん」
 そう言いながらでてきたのは、全身を紫色の皮膚で覆われたミュータント。しかし、大きさは一般的なミュータントよりも小柄で、シャルと同じくらいの身長である。
そして、何よりも違うのが、喋り方だ。ミュータントの中には、人間の言葉を喋れるものも少なくない。しかし、それは街のチンピラが話すような喋り方。このミュータントは敬語を喋っている。
何かある。シャルの勘がそう告げていた。
「返せ! チスを返せ!」
 怒鳴るように言うシャル。
「ほう。彼女はチスという名前なのですか。興味深い。実に興味深いですね」
 しかし、ミュータントはシャルの言葉を軽く受け流す。
「貴様は何者だ! ただのミュータントではないのか?」
「ふふ。そうですね。簡単に説明すれば、進化したミュータント・・・というべきでしょうか」
「進化・・・した」
 ミュータントの言葉からシャルは警戒を強める。
「この研究所には、様々な機械があります。その一つに学習装置というものがありましてね。人間の言葉はもちろんのこと、様々な学問、思想、そしてこの研究施設で行われた研究内容のこと。
その学習装置を使ったおかげで、今の私はあるのです。お分かりになれました?」
「なるほど。そういうことか。では、チスはどこだ! 彼女を出せ!」
「まあまあ。感情的になる人間は実に愚かに見えますね」
 まるでシャルを小ばかにしたような喋り方をするミュータント。
「この研究所では、サイボーグ兵器の研究もしていたんですよ。あなたみたいな」
「何・・・だと・・・」
 ミュータントの言葉に、頭が一瞬真っ白になるシャル。
「ええ。そして、チスさん・・・でしたっけ? 彼女には私の最初の作品になっていただきました」
「何?」
 そうシャルが思ったそのときだった。
「うっ!」
 突然左腕に激痛が走る。
『左腕の感覚を遮断します』
 シャルの脳に直接伝わる警告。左腕を見ると綺麗に根元から左腕がなくなっていた。まるで、何かに切られたように。
「おやおや。彼女は遊びたくて堪らないようですね」
 ミュータントの言葉を無視し、後ろを振り向くシャル。
「チス・・・」
 シャルが見たもの。それは、首から下を黒の金属骨格で覆われたチスだった。虚ろな目をして、シャルを見つめている。チスの右腕には、シャルの持っているような電子サーベル。
シャルの左腕を落としたのは、そのサーベルだろう。
「チス・・・ そんな・・・ 嘘でしょ?」
 シャルは泣きそうな顔で、チスに喋りかける。
「そんなこと言っていていいんですか?」
 ミュータントのその言葉に一気に怒りがこみ上げてくるシャル。
「お、お前!」
 落とした左腕の電子サーベルを拾い、ミュータントに向かって走り出すシャル。
「チス!」
 しかし、ミュータントの前に立ちはだかったのは、チスだった。サイボーグであるだけあって、動くスピードは早い。
「彼女のボディはテストモデルですが、あなたより性能は上だそうですよ。まあ、せいぜい頑張ってください」
 そう言いながらミュータントは笑いかける。
「くそ・・・」
 ミュータントを倒したいが、その前にチスを何とかしなければならない。でも、どうすれば良い? チスを殺すことは難しいことではない。過去の戦いでも、左腕が無い状態で生き延びたことはある。
だが、相手はチスだ。ここで、彼女を殺すことは、絶対にできない。シャルは考えながら、チスと距離を離していく。一度、体勢を立て直さなければ。そう思ったその時だった。
『右腕の痛覚を遮断します』
『左足の痛覚を遮断します』
 一瞬の出来事で、痛みも感じなかった。シャルは気がついたら、バランスがとれず、後ろの壁に倒れこんでいた。右腕も切られ、左足も腿の部分から無くなっていた。
チスはサーベルを一振りするとともに、左腕のレーザーナイフでシャルの右腕だけでなく、左足も綺麗に切断してしまったのだ。
「もう何も出来ない状態・・・ですか」
 シャルが反撃できないことをいいことに、にやけながら近づいてくるミュータント。
「殺すなら、殺せ」
「ふふ。その前に面白いことをしたいのですよ」
 そう言ってミュータントはチスの首筋のボタンを押す。すると、チスは電子サーベルとレーザーナイフを収納する。
「さて。ここからがお楽しみです」
 ミュータントがそう言うと、チスの股間部分のハッチが自動的に開く。開かれたハッチからペニスロッドが展開される。女性型のチスの体に備え付けられたペニスロッドは異様に見えた。
「チス・・・ 嫌・・・ 止めて・・・」
 シャルは、右足だけを動かしてチスから逃げようとする。必死で逃げようとしているため、接続先を失った両腕と左足の接続部分のモーターがウィンウィン動いている。しかし、右足だけでは五体満足のチスからは到底逃げることができなかった。
このときのシャルは闘志に満ち溢れていた時とは違い、完全に強姦に襲われる女性にしか見えない。
「実に興味深いです。サイボーグ同士の交わり。あなたの処分はその後で考えることにしましょう」
「そんな・・・ 嫌・・・」
 チスは体を下ろし、シャルの股間部分の金属装甲を外す。出てきたのは、シャルの秘所。そして、その秘所めがけてチスはペニスロッドを近づけていく。
「チス・・・はぅう」
 そして、チスは自身のペニスロッドをシャルの女性器に押し込む。もちろん、チスは虚ろな目で無表情なまま。
「おね、が、い・・・はうぅ。チス・・・やめ、て」
 ペニスロッドがシャルの奥へ奥へと入り込んでいく。それを感じてしまい、シャルはなかなかうまく喋れない。
「彼女のペニスロッドは、ただ入れ込むだけじゃないんですよ」
 そう言うと、チスのペニスロッドに凹凸ができる。そして、チスのペニスロッドは回転しだす。
「いやぁ! お願い! チス! 止めてぇ!」
「ふふふ。普通のミュータントでもできないことですよ。あなたは初めてこの快感を味わっているのですよ」
 ペニスロッドの凹凸が回転することで、性器内を常に刺激し続ける。それに加えて、チスは上下運動を始める。
「あん。や、めて。。」
 快感に負けそうになるが、シャルはチスに止めるように言い続ける。
「ふふ。体は正直ですね。ほら、愛液もでてきてるじゃないですか」
 シャルの性器からは人工愛液が流れてきている。
「だめ、イクぅ、ダメ!」
 そこには、一人の帝国の戦士としてのシャルはおらず、快楽に酔いしれる女性としてのシャルしかいなかった。

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