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解説
『ポートピア連続殺人事件』(ポートピアれんぞくさつじんじけん)は、堀井雄二がデザインしたアドベンチャーゲーム。当時のゲーム業界は個人による開発が主流で分業がほとんどされておらず、本作もオリジナル版のプログラム・シナリオ・グラフィック等の全ての作業を堀井が1人でこなしている(PC-6001、PC-8801版のみ)。

概要

1983年6月にエニックスよりPC-8801版から発売され、当時の多くの家庭用PCに移植された。1985年11月29日にファミリーコンピュータ(以下、ファミコン/FC)移植版が発売され、ファミコン初のアドベンチャーゲームとなった。携帯アプリでもリメイクとして登場している。

ゲーム内容

システム

システムは当時としてはオーソドックスなキーボードからのコマンド打ち込み式のアドベンチャーゲームだが、SFやファンタジーといった現実から離れたジャンルのゲームが多かった当時では本作のような現代日本を舞台とするゲームは異色であった。後に堀井雄二がシナリオを担当したアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(1984年)、『軽井沢誘拐案内』(1985年)と本作を合わせて「堀井ミステリー三部作」とも呼ばれる。

基本的なストーリーはどの機種もほぼ同じであるが、ゲーム途中に出てくる暗号はPCの機種毎に異なり、その難易度には明らかに差があった。

文章入力方式であり、新開地に進みたければ基本的に命令口調で「シンカイチ イケ」(「ヲ」「ニ」などは不要)のようにコマンドを打つ。「デンワ」など単語だけで判断可能な場合は「シロ」「セヨ」は不要。特定の機種版では、方言対応と銘打って「シンカイチ イクンダヨ」のように入力しても反応できる仕様となっていたが、「シンカイチ イクナ」と入力しても新開地に行ってしまう。また、「アホ」と入力すると「アホ ト イウホウガ アホ ヤト ウチノ シンダ オバアチャンガ ヨク イッテマシタ」という反応が返ってくる。

合成音声機能を持つPC-6001mkIIの専用版(PC-6001版のテープB面に収録)では、ヤスなどの登場人物が、一部の場面で音声を出すようになっている(例:街で「キキコミ」をすると、ヤス「あのぉ、ちょっとお尋ねしますが…」通行人「はい、何でしょう?」など)。

ゲーム中に登場する地名
  • 花隈町 - 神戸市中央区。第1の事件現場であるが、PC版では特定の地名はなく、単に「現場付近」とされた。ゲーム中では背景に海が見えているが、実際には花隈町から海を見ることはできない。FC版での耕造の屋敷は明治時代の洋館を思わせる外観で、昔に外国人が建てたものを買い取って改築したらしい。
  • 新開地 - 神戸市兵庫区。ゲーム中では新劇「シルバー」や、スナック「ぱる」がある。
  • 神戸港(中突堤) - 洲本行きの高速艇に乗れる(発売当時、明石海峡大橋は事業化すらされていなかった。事業化が決定したのはファミコン版発売の直後)。ゲーム中では、神戸ポートピアランドの観覧車が見えているが、現在の神戸港から見える観覧車は1995年に登場したモザイクガーデンの観覧車である。
  • ポートアイランド - 神戸港に造られた人工島。ゲーム中では、神戸港の背景に描かれ、ヤスの台詞でも触れられるが、実際に訪れる場面はない。
  • 京都 - ゲーム中では、背景に五重塔と大文字山が見える。寺田屋という旅館は伏見に実在する(寺田屋事件で有名)。
  • 阿弥陀ヶ峰 - 京都市東山区の豊国廟の背後にある標高196mの山。山頂まで565段もの石段が続く。豊臣秀吉が埋葬されたことで有名。ゲーム中では、ある人物が首を吊っているのが発見される。
  • 淡路島 - パソコン版で「アワジ イケ」と入力すると、「アワジト イッテモ ナカナカ ヒロオマスガ…」と返ってくる。ゲーム中では、神戸港から洲本行き高速艇に乗って訪れる。
  • 洲本市 - ゲーム中では、洲本市本町で聞き込みをすることとなる。沢木兄妹と両親が暮らしていた。作者堀井雄二の出身地でもある。

犯人

本作の結末で明かされる真犯人は、その意外性で語り草となったが、同時にその人物が何者であるかもよく知られており、当時このゲームが流行していた頃の世代には、このゲームを遊んだことがなくても犯人の名前だけは知っているという状況が多く見られた。この人物は「おそらく日本一有名な犯人」と形容されることもある。具体的には、作中で常に主人公と行動を共にしゲームシステムの一部にも組み込まれている主人公の相棒、ヤスこと真野康彦が真犯人であるのだが、これを一言で言い表した「犯人はヤス」というフレーズは未だにネタバレを指す小ネタや、犯人が分からない事件に寄せられるインターネットスラングとして使われることがある。デザイナーの堀井も、もし本作の次回作を作ることがあるなら、このフレーズをサブタイトルに組み込みたいという話を冗談めかして語っている。

1986年1月にタレントのビートたけしがラジオ番組『ビートたけしのオールナイトニッポン』で、ファミコンと本ゲームをスタジオに持ち込み、弟子のたけし軍団とスタッフとともにプレイして実況放送した。この実況中にビートたけしが犯人の名前を喋るというタブーを犯すが、逆にこの放送をきっかけに売上げが伸びたという逸話がある。

また、同1986年12月に発売された双葉社のゲームブック『ファミコン冒険ゲームブック ドラゴンクエスト―蘇る英雄伝説』内で、「ポートピアの犯人はヤス」というパロディー表現が登場している。

ストーリー

黒い噂の絶えない金融会社、「ローンやまきん」の社長・山川耕造が殺害された。しかし耕造の発見された部屋は完全な密室であった。兵庫県警の刑事である主人公は事件の究明のため、部下のヤスと共に捜査を開始する。

キャラクター

ボス
  • プレイヤーが操るキャラクター。兵庫県警捜査一課のベテラン刑事。基本的にプレイヤー視点で物語が進むため、画面には出てこない。
真野 康彦(まの やすひこ)
  • 通称「ヤス」。ボスの部下であり、捜査上のパートナー。彼がボス(プレイヤー)に語りかけ、ボスの命令で動く形式でゲームが進行する。(※スクエニMobileのサイトでは「間野」と表記されているが、誤記と思われる)
署長
  • 主人公2人の上司。姿は見えないが声はする。ヘマをすると怒られる。
山川 耕造(やまかわ こうぞう)
  • この事件の第1の被害者。年齢は不明、独身。自宅は神戸市中央区花隈町。サラ金「ローンやまきん」の社長で、前科こそ無いもののあくどい事もやっており、多くの人から恨みを買っていた。しかし捜査をしていく内に、彼の意外な一面が明らかになっていく。
沢木 文江(さわき ふみえ)
  • 耕造の秘書。23歳、独身。短大卒業後、ローンやまきんに入社。耕造の死体の第1発見者である。仕事をしながら、英会話学校(PC版ではデザイン学校)にも通っている。
  • 同じエニックスの『軽井沢誘拐案内』にもゲスト出演する。
小宮 六助(こみや ろくすけ)
  • 耕造に雇われている守衛。60歳。身寄りはなく、5年前から耕造の屋敷に住み込みで働いていた。文江と共に耕造の死体を発見している。事情聴取ではなぜかステテコを履いて登場する。
  • 事件現場はファミコン版が一戸建て住宅、PC版がマンションの一室という差異がある。そのためPC版の小宮はマンション管理人という設定になっている。
山川 俊之(やまかわ としゆき)
  • 耕造の甥。29歳。無職で、耕造から金を貰っては遊び回っていた。神戸港近くで1人暮らしをしている。傷害の前科がある。なお俊之の苗字はゲーム中で明らかにする事は一切無かった。
室田(むろた)
  • 俊之の麻薬密売の取引相手。4、5回検挙されている常習犯。名前はPC版でのみ表記。
平田(ひらた)
  • 由貴子の父親。50歳。古くから八百屋を経営していたが、最近はスーパーに押され経営が苦しく、耕造に多額の借金を抱えている。由貴子の証言によると、ローンやまきん以外でも借金をしていたらしい。
平田 由貴子(ひらた ゆきこ)
  • 平田の娘。高校2年生。事情聴取の際に制服を着ている。PC版では登場しない。以前はグレていたこともあったが、現在では学校に通っている。俊之とは知り合い。
川村 まさじ(かわむら まさじ)
  • 手形詐欺の常習犯で前科6犯。42歳。生前の耕造とは昔、詐欺仲間であったが、現在では揉めていた。
夕日 おこい(ゆうひ おこい)
  • 新劇「シルバー」に勤めるストリッパー。川村の知り合い。昔、宝塚にいたと自称している(携帯アプリ版)。
文江の兄
  • 文江が幼少の頃、洲本で両親と共に暮らしていた文江の実兄。父親は「沢木産業」という会社を経営していたが、詐欺事件の被害にあって両親が自殺してからは親戚に引き取られ、離れ離れになった。現在は行方不明。肩に蝶々の形の痣がある。PC版の桜井刑事の話によれば、この詐欺事件は川村が起こした事件の中で最大のものだった。
女将
  • 京都にある寺田屋旅館の女将。
マスター
  • 新開地にあるスナック「ぱる」のマスター。
リカちゃん
  • 電話番号を「0000000000」と入力すると現れる。PC版では登場しない。お友達にバービーちゃんがいる(本人は登場せず母親の話の中に名前だけ登場)。
  • 携帯アプリ版では「リガちゃん」に変えられている。
通信司令室
  • 電話番号を「110」と入れると「刑事が110番回してどないするんじゃ!」と怒られる。また、事件が起きた直後にかけると別の反応が返ってくる。
桜井(さくらい)
  • PC版でのみ登場する特命捜査課の刑事。普通に進めた場合、1回だけ電話がかかるという形で登場する。登場人物の死亡を発見して「デハ エピローグヲ ムカエマスノデ ヨイ ト ニュウリョクシテ クダサイ」というメッセージが出た際に「ヨイ」と入力して捜査を終了した後に出てくる偽のエピローグでも登場し、問題点を指摘してゲームオーバーを宣告する。

ファミリーコンピュータ版

チュンソフトが移植を担当。60万本を販売した。ファミコンのコントローラーではパソコン版のようなキーボードタイプによるコマンド入力は困難であるため、パソコン版の『オホーツクに消ゆ』と同様のコマンド選択式のインターフェースを採用。ただし、コマンドを適当に選んでいるだけでゲームが終わらないように、パソコン版にあった暗号だけでなく画面内でカーソルを動かして証拠品を探す箇所や、3D表示の地下迷宮が追加されている。コンティニュー用パスワードやバッテリーバックアップといった進行状況を保存する機能は存在しない。

本作において成立した堀井雄二がゲームデザインをしてチュンソフトが開発するという体制は、その後の『ドラゴンクエストシリーズ』へと引き継がれている。

容量節約のため、カタカナは「ア・イ・カ・ス・タ・ツ・ッ・テ・ト・ナ・ハ・ヒ・フ・ホ・マ・ヤ・ラ・リ・ロ・ン」の20文字のみが使用されている(堀井雄二がいう「よく使う20文字のカタカナ」。この工夫は後の『ドラゴンクエスト』等にも引き継がれている)。このため、パソコン版では「ペンダント」として登場したアイテムが、ファミコン版のみ「ゆびわ」となった。なお、ファミコン版を移植した携帯アプリ版も「指輪」となっている。

ファミコン版で出て来る音響は冒頭などのサイレンの音、電話の音、ドアなどを閉める音、コマンド入力音、台詞の文字が流れる音くらいのものである。尚、携帯アプリ移植版では全編BGMが付いている。

プレイ動画

ポートピア連続殺人事件(FC) クリア動画

[ポートピア連続殺人事件]最速クリア

ポートピア連続殺人事件 ファミコン Portopia murders


実況プレイ動画




おまけ

ポートピア連続殺人事件(for PC-6601/PC-6001) retro pc game 1983 オープニング

ポートピア連続殺人事件CM 1985年



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