コラム一覧5
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kusakidoshoten 2023年12月09日(土) 18:19:21履歴
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NEW 古楽夢
今更?今頃?今一度 この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
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(10)俳句は久保田万太郎
鯉泳ぐ 俳句は久保田万太郎 (白骨)
いい時節になりました。店主珍しく閃きまして一句｡すでに“◯◯や俳句は久保田万太郎”と誰かお詠みになったやも知れません｡あとの七五の調子が良すぎて､「根岸の里の侘ずまい」みたいなもんですなこりゃ｡上五は何だっていい｡“初雪や”でも、“桜餅”、“かき氷"、“秋刀魚焼く”...季語ならほとんどピッタリきます｡万太郎ですから市井の言葉が合いますな｡
“菖蒲湯や 俳句は久保田万太郎” なんかもいけるなコリャ｡どんどん作れるぞ!! [俳句は久保田万太郎]ばっかりの句集を出してやろう｡
そういえば､“俳句は◯◯◯”で有名なのがありました｡[霜柱 俳句は切字響きけり] 石田波郷。
「俳句は切字」けだし名言｡ええ、爺も[切字]多用しますです｡切痔の方は､ウォシュレット採用で完治しましたが､外出するのが憂鬱になりました｡その点､当組合の市場の会場､北九州パレスは温水型完備だから安心｡そういうのが余分な話だというん｡
先日のその市場で[稲垣足穂の線引本]という出品があった｡タルホを線を引いて読むかなあ...と渋い顔で確かめていたら､これは横の箱と2函で一口だという。幸運な事に隣の箱には[久保田万太郎全句集]が入っていたのであります｡実は以前､金に困って売ってしまい､長いこと自家用が無かったので､市場に出ないものか､と心待ちにしていたのである｡そこには「定本内田百�龍臀検�､中島斌雄の「現代俳句全講」､「榎本冬一郎全句集」､「宮柊二全歌集」､永井龍男の「文壇句会今昔」などというのも入っていて､早速入札して､落札できたのは良かったのだが､また仕事を放り出し読み耽って時を費やしている｡「文壇句会今昔」は､単なる自選句集ではなく､当時の文壇句会の有り様が並行して記されていて､重層的に楽しめる一冊だ｡文壇句会の第二回目､良い句が記録されている｡
“あたたかに乾きてならび墓手桶” (万太郎) ああ、やっぱり"俳句は久保田万太郎"
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね
◆小嵐山の麓、桜橋辺りの紫川を横断して､毎年､沢山の鯉幟が掲げられます｡細川忠興公が小倉に着任､京都の嵐山に風景が似ているところから「小嵐」と名付けられた地。附近の崖下は､オドリコソウの群生地でもあります｡店主20歳の時より､当地にご縁が出来まして､当時､平尾台まで行く道すがら､桜橋を渡ると､もうすっかり田園風景でした｡モノレールなんぞもまだありませんでした｡
“小嵐に踊子草の傘揺れる” “風巻けば桜橋へと鯉なびく” (白骨)
拙句二句。こないだまで「白骨のご文章」を拝読するのが仕事でしたので､院号じゃない､俳号を白骨とした次第｡信州の温泉の方じゃなく[ハッコツ]とお読みくださいまし｡[真宗]の方でござます｡
(９)野天湯へGO!
BS日テレの[野天湯へGO!」という番組を見た時の衝撃はなかった。色々実験的企画のTV番組を見つけては、独りほくそ笑んできたが、私が面白い、と思うものは誰もそうらしく、すぐメジャーになってしまい、やがてマンネリ。真っ先に私は離脱してしまうという繰り返し。
[野天湯へGO!」は桃井かおり似の美女、"山田べにこ"さんが、奥山踏み分けて秘湯を見つけ、浸かる、というだけの番組だが、この秘湯というのが、とても「温泉」とは呼べる代物ではないものまである。
「おいおいそこ、ドロドロの水溜りじゃないの!」という膝位の深さしかない『野天風呂』にさえ喜々として浸かる"べにこ"。
また今回も、熊よけの鈴を付け、深山へ道なき道を行くのだ。朽ち果てた標識を頼りに、沢越え、藪コキ、鎖も無いような崖を伝い、秘湯に到着。携帯したPH測定器で湯質調査。そして!!野外で服を脱ぎ、惜しげもなく裸体を晒して(とはいえバスタオルは巻いてるが)入浴である。
ああもう駄目。もう子を見る親の心境、いや孫か、ハラハラ心配の連続。思わず「べにこ!やめなさい!!」と番組中10回は叫ぶ爺である。しかし何て可愛いムスメなんじゃろか。こんな娘がおったらなあ、いやいや、こんな事絶対にさせません。『歴女』とか『鉄女』位にしときなさい。
「野天湯...」次回 2017年05月14日（日）で第12回目。宮城県「蔵王かもしか温泉」の巻だそうな。
※放送時間11:30-12:00。日曜の朝、TVににじり寄って見るなんて、昨今あまりない番組です。
「秘境モノ」、ネットでは、「酷道を行く」という、[これが国道?]てなサイトもあって面白いが、キャラというか、色気が無くてどうも。
本屋だから、本の紹介を。阿川弘之の『空旅・船旅・汽車の旅（中公文庫）』には文庫化に当たり、1950年代、悪路の東北を自動車で一周した「一級国道を往く」の後日談、「二十二年目の東北道」が収録されている。他人が悪戦苦闘してるの読むの楽しいねえ。抱腹絶倒、一読の価値あり!!
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
※無人島や離島へ向かう老若男女も増えているという。ハウツウ本まで出ている。ウーム。趣味も本当に多極化してきたものだ。まあ、お仕着せの観光地巡りよりは自由度が際立っていよう。
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コラム6に続く
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今更?今頃?今一度 この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
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(10)俳句は久保田万太郎鯉泳ぐ 俳句は久保田万太郎 (白骨)
いい時節になりました。店主珍しく閃きまして一句｡すでに“◯◯や俳句は久保田万太郎”と誰かお詠みになったやも知れません｡あとの七五の調子が良すぎて､「根岸の里の侘ずまい」みたいなもんですなこりゃ｡上五は何だっていい｡“初雪や”でも、“桜餅”、“かき氷"、“秋刀魚焼く”...季語ならほとんどピッタリきます｡万太郎ですから市井の言葉が合いますな｡
“菖蒲湯や 俳句は久保田万太郎” なんかもいけるなコリャ｡どんどん作れるぞ!! [俳句は久保田万太郎]ばっかりの句集を出してやろう｡
そういえば､“俳句は◯◯◯”で有名なのがありました｡[霜柱 俳句は切字響きけり] 石田波郷。
「俳句は切字」けだし名言｡ええ、爺も[切字]多用しますです｡切痔の方は､ウォシュレット採用で完治しましたが､外出するのが憂鬱になりました｡その点､当組合の市場の会場､北九州パレスは温水型完備だから安心｡そういうのが余分な話だというん｡
先日のその市場で[稲垣足穂の線引本]という出品があった｡タルホを線を引いて読むかなあ...と渋い顔で確かめていたら､これは横の箱と2函で一口だという。幸運な事に隣の箱には[久保田万太郎全句集]が入っていたのであります｡実は以前､金に困って売ってしまい､長いこと自家用が無かったので､市場に出ないものか､と心待ちにしていたのである｡そこには「定本内田百�龍臀検�､中島斌雄の「現代俳句全講」､「榎本冬一郎全句集」､「宮柊二全歌集」､永井龍男の「文壇句会今昔」などというのも入っていて､早速入札して､落札できたのは良かったのだが､また仕事を放り出し読み耽って時を費やしている｡「文壇句会今昔」は､単なる自選句集ではなく､当時の文壇句会の有り様が並行して記されていて､重層的に楽しめる一冊だ｡文壇句会の第二回目､良い句が記録されている｡
“あたたかに乾きてならび墓手桶” (万太郎) ああ、やっぱり"俳句は久保田万太郎"
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね
◆小嵐山の麓、桜橋辺りの紫川を横断して､毎年､沢山の鯉幟が掲げられます｡細川忠興公が小倉に着任､京都の嵐山に風景が似ているところから「小嵐」と名付けられた地。附近の崖下は､オドリコソウの群生地でもあります｡店主20歳の時より､当地にご縁が出来まして､当時､平尾台まで行く道すがら､桜橋を渡ると､もうすっかり田園風景でした｡モノレールなんぞもまだありませんでした｡
“小嵐に踊子草の傘揺れる” “風巻けば桜橋へと鯉なびく” (白骨)
拙句二句。こないだまで「白骨のご文章」を拝読するのが仕事でしたので､院号じゃない､俳号を白骨とした次第｡信州の温泉の方じゃなく[ハッコツ]とお読みくださいまし｡[真宗]の方でござます｡
(９)野天湯へGO!
BS日テレの[野天湯へGO!」という番組を見た時の衝撃はなかった。色々実験的企画のTV番組を見つけては、独りほくそ笑んできたが、私が面白い、と思うものは誰もそうらしく、すぐメジャーになってしまい、やがてマンネリ。真っ先に私は離脱してしまうという繰り返し。
[野天湯へGO!」は桃井かおり似の美女、"山田べにこ"さんが、奥山踏み分けて秘湯を見つけ、浸かる、というだけの番組だが、この秘湯というのが、とても「温泉」とは呼べる代物ではないものまである。
「おいおいそこ、ドロドロの水溜りじゃないの!」という膝位の深さしかない『野天風呂』にさえ喜々として浸かる"べにこ"。
また今回も、熊よけの鈴を付け、深山へ道なき道を行くのだ。朽ち果てた標識を頼りに、沢越え、藪コキ、鎖も無いような崖を伝い、秘湯に到着。携帯したPH測定器で湯質調査。そして!!野外で服を脱ぎ、惜しげもなく裸体を晒して(とはいえバスタオルは巻いてるが)入浴である。
ああもう駄目。もう子を見る親の心境、いや孫か、ハラハラ心配の連続。思わず「べにこ!やめなさい!!」と番組中10回は叫ぶ爺である。しかし何て可愛いムスメなんじゃろか。こんな娘がおったらなあ、いやいや、こんな事絶対にさせません。『歴女』とか『鉄女』位にしときなさい。
「野天湯...」次回 2017年05月14日（日）で第12回目。宮城県「蔵王かもしか温泉」の巻だそうな。
※放送時間11:30-12:00。日曜の朝、TVににじり寄って見るなんて、昨今あまりない番組です。
「秘境モノ」、ネットでは、「酷道を行く」という、[これが国道?]てなサイトもあって面白いが、キャラというか、色気が無くてどうも。
本屋だから、本の紹介を。阿川弘之の『空旅・船旅・汽車の旅（中公文庫）』には文庫化に当たり、1950年代、悪路の東北を自動車で一周した「一級国道を往く」の後日談、「二十二年目の東北道」が収録されている。他人が悪戦苦闘してるの読むの楽しいねえ。抱腹絶倒、一読の価値あり!!
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
※無人島や離島へ向かう老若男女も増えているという。ハウツウ本まで出ている。ウーム。趣味も本当に多極化してきたものだ。まあ、お仕着せの観光地巡りよりは自由度が際立っていよう。
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