最終更新: kusakidoshoten 2018年05月30日(水) 00:54:48履歴
北九州古書組合-2018年国東半島研修旅行 六郷満山開山1300年
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【2018年5月22日〜23日 初日は快晴・二日目は小雨】
香り立つ新緑の中、祈りと修養の山と里を巡った両日をカメラで辿る
■宇佐神宮神亀2年(725年)創建。伊勢神宮に次ぐ国内第二の規模の霊廟。
「六郷満山文化」は神仏習合の山岳仏教文化。国東半島に広がっていた6つの郷を中心に発展した。
旅行当日、何と宇佐神宮宝物館は休館日。特別展を拝観できませんでした。無念。
宇佐参宮線26号蒸気機関車(明治24年独逸クラウス社製・同27年に九州鉄道が購入。
昭和27年大分交通に譲渡の後 宇佐参宮線の主役となる。昭和40年に廃止。)
西大門 上宮
上宮 奥宮遥拝所
下宮
■両子寺
国東半島最大の石造りの仁王像。
仁王門から総合門までの参道。秋はさぞかし紅葉が見事だろう。
左が書院客殿、右が本堂の護摩堂。
牡丹・ヤマボウシなどが趣を添えていました。
■並石耶馬
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■熊野磨崖仏
石造りの太鼓橋を越え、鳥居をくぐりしばらく登ると、磨崖仏まで、直線で急勾配の自然石の乱積石段(鬼が組んだという伝え)になる。まるでガレ場の登山で、高齢の方や、革靴などの方には大変難儀な坂となる。胸突き八丁、何とか杖を頼りに辿り着けば、感動もひとしおである。
途中の山道には、可憐なミズタビラコや、イナモリソウの群生が見られた。チャルメラソウの咲き残り(?)も...
(日陰でピンボケで、撮影失敗!!デジカメを持参すべきだった。ケータイで済ませようとしたのが安易だった。)
巨岩壁左に「不動明王像」(総高8m)忿怒というより慈悲の相・右に森厳な「大日如来像」(8.6m)
■真木大堂 まきの おおどう (馬城山伝承寺)
温度湿度管理された、収蔵庫にお参りして、三体の国宝の素晴らしさに息を呑んだ。中央に阿弥陀如来座像、右に不動明王、左には大威徳明王像。撮影は禁止だったので、パンフレットより転載させて頂いた。特に明王像は水牛に乗った六面六臂六足のお姿。圧倒的な迫力で見る者を魅了する像である。国東を訪れるなら、必見の重要文化財である。旧本堂のみ、撮影させて頂いた。
■三浦梅園資料館・旧宅 人生を恨む莫かれ人の識る無きを、幽谷深山華自ずから紅なり
旧宅・資料館から集落を望む 大変分かり易く書かれた少年少女の為の伝記
三部構成からなる映画で、梅園哲学の内容、
資料館の展示物は、贅沢にも原典が置かれており、参観者は本物の持つ迫力に感激するはず。
旧宅は雨天の為、展観休止でした。またの機会に。
庭の紫蘭が雨に濡れて 主著「玄語」「
■富貴寺 国宝
又しても、雨天時は大堂は閉扉という事で、安置されている木造の阿弥陀如来坐像は拝観できず。
屋根は宝形造、「行基葺き」という瓦葺き。正面柱間が3間、側面が4間で、奥行が長く、
堂内後方に仏壇を置いて、その前方に礼拝のための空間を広く取っている。
帰りは、仁王門から横に入り、本堂へお参り、瓦を埋めた塀が風情を醸し出していました。
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※「三浦梅園」関連書籍抄
『三浦梅園』(人物叢書) 田口正治著 吉川弘文館 1967。
『日本思想大系41 三浦梅園』島田虔次.田口正治校注 岩波書店 1982。
『日本の名著20 三浦梅園』山田慶児責任編集 中央公論社 1982。
『近世儒家資料集成 第1-2巻 三浦梅園資料集』高橋正和他編 ぺりかん社 1989
『三浦梅園自然哲学論集』尾形純男・島田虔次編注訳 岩波文庫 1998
■旅のおまけ 鷹栖つり橋宇佐市上拝田と対岸の鷹栖観音堂を繋ぐ全長132.5mの歩行者専用吊橋
北九州への帰り道、途中「
蓑虫山人も訪れたようです。
※蓑虫山人=放浪の画人。天保7年(1836年)美濃国生まれ。 嘉永2年(1849年)14歳のときに郷里を出て以来、48年間にわたって諸国を放浪、名勝や文化財、寄留先の様子などを詳細に記録した。
※参考画像 【サツマイナモリソウ】 磨崖仏までの道にびっしり群生していた野草。画像鮮明でなくUPできませんでした。以前、小倉南区の鱒渕ダムの遊歩道沿いの崖で発見撮影したもの、開花時と、しばらく経過してからの画像を参考までに掲載します。撮影日は2011年4月11日と5月28日です。磨崖仏附近のイナモリソウは花の時期は終わった後者のような姿でした。【チャルメラソウ】も幾分画像悪いですが併載します。
チャルメラソウ
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(鱒渕ダムの周遊路では、「オオハンゲ」や「ミズタビラコ」「ホウチャクソウ」など多彩な野草が見られます。だいぶ撮りだめてありますので、後日、別枠でUP紹介したいと思います)
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