ミラーボール・ラブ
最終更新：
ginmansizuku 2020年04月21日(火) 18:43:56履歴
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概要 
2019年10月31日から11月7日の間に開催されたLIVE Groove Visual burstイベント。新曲「ミラーボール・ラブ」が本イベント用に追加された楽曲で、歌唱者は雫の他に宮本フレデリカ、姫川友紀、荒木比奈、棟方愛海の計5人。楽曲自体は本イベントの直後に開かれるライブイベント「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Funky Dancing!」の主題歌として用意されたものでもあり、ライブのテーマに合わせて軽快なダンスミュージック風の歌に仕上げられている。MVには歌に合わせて巨大なミラーボールを天井に掲げた特別ステージが使われ、デレステではおなじみ「DJぴにゃ」が等身大の3Dモデルとなってステージ上のDJブースに登場するなど、楽曲に違わぬファンキーぶりを発揮している。報酬SRの特訓後イラストで全員が着用している衣装「ドレスダウン・ダンサーズ」は2020年4月時点でドレスショップでの販売はないものの、前述のFunky Dancing!では演者が全員この衣装を着用して登場しており、他にもMVをほぼそのまま再現したステージや本物のDJぴにゃ、さらには超大物ゲストの登場と話題に事欠かないイベントとなったが、当サイトはあくまで雫のDBなので詳細は割愛させていただく。
デレステ初出の完全オリジナル楽曲に雫が参加するのはモーレツ★世直しギルティ！以来2年半ぶりであり（アレンジ曲やカバー曲であれば「shabon song For SS3A rearrange Mix」や「行くぜっ！怪盗少女」などがある）、限定SRとしての報酬化も無論それ以来。さらに言うならデレステオリジナルのイラストが用意されるのもラブ・モゥ・スイート以来となり、共演するアイドルも愛海を除いた3人とはデレステ・デレマス通じて初顔合わせ。イベントで初顔合わせのアイドルと共演するのは実にFlip Flop以来のことであり、様々な面において「〜以来」とか「久々」と言った言葉がピッタリくるイベント出演となっている。
楽曲やライブイベントのテーマに合わせて、イベントコミュにおいてもダンスメインの大型LIVEに臨む雫たち5人の様子が描かれた。以前からダンスが苦手として知られていた雫が今回のコミュのメインに来るであろうことは次回予告の時点で大方予想がついたと思われるが、蓋を開けてみるとメインどころか実質的に主役級の扱いが成されており、5人編成のイベントコミュとしては異例のキャラシフトとなっている。どのような理由によるものかは不明であるものの、デレステの方ではこれまでほとんど描かれてこなかった雫の「苦悩」にフォーカスを当てたのみならず、それをアイドルやプロデューサーといった関係性からではなく別個のささやかな出会いをきっかけに解消し、尚且つ旧来の関係性も重要なファクターとして処理するというストーリー構成の妙は出色であり、まさに本コミュは雫のためのものと言っても過言ではない。ラブ・モゥ・スイート以降あまり出番に恵まれてこなかっただけに、今回の好待遇には多くの雫Pも留飲を下げたことだろう。
デレステ初出の完全オリジナル楽曲に雫が参加するのはモーレツ★世直しギルティ！以来2年半ぶりであり（アレンジ曲やカバー曲であれば「shabon song For SS3A rearrange Mix」や「行くぜっ！怪盗少女」などがある）、限定SRとしての報酬化も無論それ以来。さらに言うならデレステオリジナルのイラストが用意されるのもラブ・モゥ・スイート以来となり、共演するアイドルも愛海を除いた3人とはデレステ・デレマス通じて初顔合わせ。イベントで初顔合わせのアイドルと共演するのは実にFlip Flop以来のことであり、様々な面において「〜以来」とか「久々」と言った言葉がピッタリくるイベント出演となっている。
楽曲やライブイベントのテーマに合わせて、イベントコミュにおいてもダンスメインの大型LIVEに臨む雫たち5人の様子が描かれた。以前からダンスが苦手として知られていた雫が今回のコミュのメインに来るであろうことは次回予告の時点で大方予想がついたと思われるが、蓋を開けてみるとメインどころか実質的に主役級の扱いが成されており、5人編成のイベントコミュとしては異例のキャラシフトとなっている。どのような理由によるものかは不明であるものの、デレステの方ではこれまでほとんど描かれてこなかった雫の「苦悩」にフォーカスを当てたのみならず、それをアイドルやプロデューサーといった関係性からではなく別個のささやかな出会いをきっかけに解消し、尚且つ旧来の関係性も重要なファクターとして処理するというストーリー構成の妙は出色であり、まさに本コミュは雫のためのものと言っても過言ではない。ラブ・モゥ・スイート以降あまり出番に恵まれてこなかっただけに、今回の好待遇には多くの雫Pも留飲を下げたことだろう。
イベント限定SR
［ミラーボール・ラブ］宮本フレデリカ
| 特訓前 | 特訓後 |
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同じ報酬組の雫がフレデリカと一緒にいるイラストになっていないのは当然と言えば当然なのだが、本イベントが初共演なだけに同一イラストに収まる機会がなかったのは少々残念。特筆点としてはやはり特訓前の男装比奈だろう。単にメガネの有無だけでないその変貌ぶりに、担当Pでさえ初見時は比奈と認識できず戸惑ったという話も残るほどの大胆な扮装は一際強烈な印象を与えている。フランス出身のフレデリカがフランスのでなくスペイン由来のフラメンコを選んだのは、某戦隊のブルー風味があって個人的にニヤリとさせられる（実際はフランスもフラメンコは盛んなようだが）。楽曲のMVと同様にDJぴにゃがイラストで初登場しているのも地味ながら注目点だろうか。特訓後の着用衣装であるドレスダウン・ダンサーズもいつかドレスショップで販売してほしいところだ。
セリフ集
オープニング「Shall we funky dance？」
| あらすじ |
| 「ダンス」をコンセプトにした大型LIVEに向けてレッスンに励む、フレデリカ、雫、愛海、比奈、友紀の5人。ダンスが苦手なメンバーも積極的にレッスンをしていき、5人の団結が深まっていく。一方その頃、雫と同じ撮影現場だったグラビアアイドルが、雫に対してライバル心を燃やしていた。 |
| セリフ |
| グラビア撮影中 （グラドル）見なさい、このパーフェクトなボッディライン！今度こそ、私がグラビアクイーンの座を……っ！ （カメラマン）はい、お疲れさまー。それじゃあ次のひとー。 （雫）わぁー、今日の撮影は、マーメイドさんの衣装なんですねー。カメラマンさん、よろしくお願いしますー！ （カメラマン）……！うおおおおおおっ！ （グラドル）な、なんなのよあの子っ！あのスタイルは〜っ！？ 事務所 （フレデリカ）それじゃあいってみよー！あんどぅー、さんしー♪ （比奈・愛海・友紀）はいっ♪ はいっ♪ （フレデリカ）うんうんっ♪みんなイーかんじだよー♪その調子で、日常の全部をダンスにしてみよ〜♪ （比奈）ええっ！？じゃ、じゃあアタシは……このまま、踊りながらペン入れをっ……！ （友紀）あたしは踊りながら、素振りの練習ー♪バット無いから、素振りのフリだけど！ （愛海）それならあたしは！踊りながらふたりに、わきわきを〜っ！ （雫）ただいま戻りましたー。おつかれさまですー。 （プロデューサー）≪お疲れさま≫ （フレデリカ）あ、シズクちゃんにプロデューサー。やっふー♪ （愛海）あぁっ！雫山……じゃなくて、雫さーんっ♪ （フレデリカ）シズクちゃん、今日はグラビア撮影だったんだよね？どうだった？ （雫）ふふっ、楽しかったですよー。温水プール、気持ちよかったですしー、本職の、グラビアアイドルさんともご一緒させてもらってー。 （愛海）そうなんだぁ！いいなぁー、あたしも行きたかったー！ （フレデリカ）へーっ、アツミちゃんもグラビア撮影してほしかったの？ （愛海）え？あ、うん！そうそう！いいよね、グラビアって……！ （プロデューサー）ところで……。 （プロデューサー）≪そっちのふたりはどうしたの？≫ （友紀）っととぉ！ぐるぐる回って素振りしてたら、目が回ったぁ〜！ （比奈）うぁあぁっ！線が歪みまくりっス〜！ 数分後 （雫）なるほど、なるほどー。今度のLIVEのための、自主レッスンの一環だったんですねー。 （フレデリカ）そーそー！フレちゃんたちの出る次のLIVEは、ダンスがテーマ！ってコトで、体にダンスをしみ込ませてたんだ〜♪ （比奈）ていうかプロデューサー！なんでアタシがダンスなんスか、適材適所を考えてほしいっスよ〜！ （プロデューサー）≪考えてるよ≫ （比奈）ええー、ほんとっスか……？ （プロデューサー）≪ネタがいいから大丈夫≫ （比奈）ちょ、殺し文句みたいなことを言うのはやめてほしいっス〜！ （友紀）たしかに、ポジション適正は大事だよねー。慣れない守備位置は事故の元だし！ （愛海）うーん。適正、かぁ……。 （雫）……愛海ちゃん？ （愛海）あたしも実は……ダンスって、あんまり得意じゃないんだ。ひとりで踊るのは、寂しいし……みんなと踊るのだと、そのぅ……。 （雫）愛海ちゃん……そうですねー。私も、激しいダンスだと遅れちゃったりしますしー。愛海ちゃんの気持ちは、よくわかりますー。 （愛海）え？あ、うん！お山の動きが気になって踊れないとか、悩んでナイナイ！ （比奈）愛海ちゃん……ダダ漏れっス。 （友紀）ふーむっ。比奈ちゃんも、愛海ちゃんも、雫ちゃんも、ダンスはちょっと苦手意識アリかな？ （フレデリカ）じゃあじゃあ、ダンス大好き！バレエ歴2週間のこのフレちゃんと、いっぱいダンスしよ！でっ、みんなダンスダイスキーになろー♪ （愛海）はいっ……！あたしダイスキになれそう、フレデリカ山……！ （比奈）まぁ、その苦手意識を克服するために自主レッスンしてたワケでスし。今さら逃げられませんからね……。 （雫）ふふっ。楽しそうですねー。私も、みなさんといっしょに、練習させてもらいたいですー。 （友紀）あたしも付き合っちゃうよっ！ペナントレースも終わってしばらくヒマだし……ダンサブルなLIVEの成功目指して、みんなで特訓だー♪ （一同）おー♪ （撮影スタッフ）よーしっ、片付け終わりー。いやー、やっぱすごいなー雫ちゃんは！ （カメラマン）ほんとにな！みごたえあるっていうか！撮りごたえがあるっていうか……！ （グラドル）……。 （グラドル）このままじゃ、終われない……見てなさい、及川雫っ！ |
ダンス好き組がフレデリカと友紀、苦手組が雫に比奈、愛海となるのはそれぞれの個性を考えれば納得の分かれ方ではあるのだが、ダンス好き組の2人も好きという感情を前面に出すタイプで、技量に関しては二の次扱いとしているのが面白いところだ。後々の展開で雫の口から語られることになるダンスへの想いを完成させるためには、技術や理屈云々よりもまずダンスの魅力そのものをストレートに体現でき、且つ周囲をグイグイ巻き込み魅力を伝播できるだけの力を持つ人物が必要となり、その意味では雫にとって相性の良い「行動的な相方」という点も含めて、フレデリカと友紀という人選はまさにベストチョイスだったと言える。
さらに注目すべきなのはゲストキャラクターであるグラビアアイドルの存在。既存の枠からはみ出した今回限りのゲストキャラが物語の盛り上げに一役買うことになる構図は、雫がメインで登場していた前2回のイベントであるSweet Witches' Nightおよびモーレツ★世直しギルティ！のコミュがユニットの枠内で完結していたのと好対照であり、これまで経験してきたコミュやイベントを踏まえた上で、満を持して導入された構成の物語と考えてもいいのかもしれない。
第1話「Dance up and down」
| あらすじ |
| ダンスが得意なフレデリカと友紀が声を上げ、メンバーの苦手克服に向けた特訓が始まる。奇抜なアイデアを試してみたり、ダンスミュージック以外のジャンルに挑戦したりと、意欲的にレッスンをこなしていく。そうして手ごたえを感じていった彼女たちに、Pはひとつの提案をするのだった。 |
| セリフ |
| レッスンルーム （フレデリカ）へいへーい！しぇけなべいべー！ （友紀）いえーい♪おっおーきゃっつーきゃっつー♪ （比奈）ちょっ、ふたりともなんでいきなり踊りだせるんスか？まだ音楽もかかってないっスよっ。 （フレデリカ）えっ？簡単だよねーユッキちゃん♪ （友紀）だねーフレちゃん！キャッツの勝利を信じれば、身体が勝手に踊りだしちゃうんだ♪ （雫）ふふっ。なんだか楽しそうですー。 （愛海）えっとー、それって、キャッツファンじゃないとダメ……？ （友紀）ううん！考えただけで、身体がカーッ！って熱くなるようなものならなんでもいいんだよ！ （比奈）そうでスね……神漫画に出会えたときは飛び跳ねたくなるくらいコーフンしてしまいまスが。いつもいつも出会えるとは、限らないんスよね……。 （フレデリカ）フームフム……じゃあ比奈センセー、ちょっと想像してみて！ （比奈）へ？ （フレデリカ）比奈センセーは今、ながーい原稿に取り組んでいます。描いても描いても終わらない……！ （比奈）ウッ……！ （フレデリカ）どこまでも続く、真っ白なページ。すべてを投げ出したい……もっと早くやってればというキモチ。そんな思いに耐えて耐えて、頑張って頑張って……！ （比奈）ウウウウウッ！やけに具体的で、想像がはかどってしまうっス〜……！ （フレデリカ）そしてついに、最後の1ページが終わったー！やったー！ （比奈）はぁ……！い、急いで印刷所に連絡を〜っ……！ （フレデリカ）これでもう、引きこもりセーカツともオサラバ！ほらほら、踊りたくなってきたー♪ （比奈）終わった、終わった……。もー、限界っス……オヤスミナサイ……。 （雫）ああっ！比奈さん、倒れちゃいましたー！ （愛海）うひひっ、あたしが看護してあげるね！ （フレデリカ）んーっ、「シュラバ明けのハイテンション作戦」ダメかー♪ （友紀）あっはっは！テンションあげるのなんて、簡単だと思うんだけどなー！ （愛海）なにか秘訣があるの？ （友紀）簡単簡単♪魔法のジュースをぐびっと浴びればあっという間にハイテンションだよ！ （雫）なるほどー。お酒で気持ちよくなって、動き出したくなっちゃうっていうこともあるんですねー。 （比奈）……うーん。その方法は、アタシはともかく……。 （プロデューサー）≪みんなは絶対真似しないでね≫ （雫）そうですねー。プロデューサーさんやみなさんの、ご迷惑になっちゃいますー。 （愛海）んっと、比奈さんさ、これまでにもイロイロLIVEしてるよね。そのときはダンスとかどうしてたの？ （比奈）普段の振り付けだって、そりゃもういっぱいいっぱいっスよ。でも今回は、ダンスがメインテーマっスから。 （比奈）今回もらった、新しい曲……『ミラーボール・ラブ』なんて、おもっきしダンスナンバーじゃないっスか。練習はたくさんしてまスけど、やっぱりプレッシャーがっ……！ （プロデューサー）それじゃあ……。 （プロデューサー）いろんなダンスをやってみたら？ （フレデリカ）あーいいかもー♪おなじのばっかり踊ってると、飽きちゃうし！ （愛海）みんな違って、みんないい！ってことかな？うんうん、あたしもそう思うー♪ （雫）せっかく、ダンスに取り組むための時間を貰ったんですしーこれからに活かすためにも、いろいろやってみましょうー。 （比奈）そうっスね……ネタに困ったときは、いろんなジャンルに触れてみるのが鉄板っスね……！ （友紀）よーしっ。それじゃあBGM、スタートー♪ （フレデリカ）あんどぅ・どろんぱ♪あははっ、久々すぎてジュッテわかんなーいっ♪ （友紀）チアダンスなら、あたしがコーチしたげるよっ♪チアフルボンバーズの野球担当は伊達じゃないってね！ （比奈）はっ……この曲、知ってる……！EDのダンス、身体が覚えてるっス……！ （雫）愛海ちゃん、それにプロデューサーさんもー！みんなでフォークダンスですー♪ （愛海）（……あああっ……！目の前に、雫さんのお山がっ……！これでダンスに集中するなんて、ムリだよ〜っ！） 数十分後 （フレデリカ）なーんだ、みんな結構踊れるじゃーん♪ （友紀）プロデューサー、生きてるー？足腰イッちゃってない？ （プロデューサー）≪な、なんとか……≫ （比奈）アタシも、もうヘロヘロっス……。けど、こうして身体を動かすことも、アイドルになる前よりかは出来るようになったなーって思いまスね……。 （プロデューサー）≪じゃあ、次は……≫ （プロデューサー）人の目があるところで、踊ってみようか。 （雫・比奈）ええええっ……？ |
一部のプレーヤーから熱い共感を呼んだとも言われる比奈の「シュラバ」描写や飲酒に関するプロデューサーからのメタ的な注意、「Needle Light」を経験しての比奈のセリフや友紀のチアフルボンバーズへの言及など遊び心や過去設定の活用も随所に見られ、単話で見ても非常に楽しい一編としてまとめられている。
第2話「Change,Chance,Dance」
| あらすじ |
| 紳士淑女が集うダンスパーティー会場へとやってきたアイドルたち。大勢の前でフレデリカと社交ダンスに挑戦した比奈は、確かな自信を得る。しかし、雫と組んで踊った愛海は、目の前で躍動するお山に興奮を抑えきれなくなり、思わず会場を飛び出してしまう。そして、公園に着いた愛海の前に現れたのは…。 |
| セリフ |
| ダンスパーティー会場 （フレデリカ）へー！ここって、未経験でも飛び入りオッケーのダンスパーティー会場なんだね♪ （プロデューサー）≪そうだよ≫ （雫）プロデューサーさんが、『踊れる場所につれていってくれる』と言っていたのでー。早苗さんの好きな、お立ち台のある場所かと思っちゃいましたー。 （老婦人）おっほっほ。今日はなんだか、賑やかですわねぇ。 （老紳士）こんなに若い子が多いのは、久々ですのう。いっちょう見せてやりますか、ワシの足さばき……！ （比奈）ていうかアタシたち、場違いじゃないっスか？来てるみなさん、ちょっと年齢層高めで。服装もキメキメでスし……。 （老紳士）んん？そちらの髪の長いお嬢さん……この前の始球式で見たような……？ （老婦人）あちらの、金髪のお嬢さん……化粧品のCMで見たような……？ （友紀）……ありゃー。あんまりファン層と被らなそうだから油断してたけど……あたしたちもちょっとは、有名になっちゃったのかな？ （フレデリカ）やっほー！お邪魔してまーす♪フレちゃんたち、アイドルそっくりさんだよ！よく言われるんだー♪ （老婦人たち）……。 （老紳士）……ふむそうか、そっくりさんだったか！ならしょうがないな！ （フレデリカ）えへへ、これでオッケー♪ （愛海）ええっ、ほんとにっ！？ （老婦人）……ふふっ。ここにいるみんな、年の功で……分別もあるから。余計な詮索なんてしないわ。だから、楽しんでいってね。貸し衣装も揃ってるし……。 （プロデューサー）≪ありがとうございます≫ （比奈）……考えてみれば。アタシのことをアイドルって知らない人の前で踊るのは、小学生のお遊戯以来っスね……。 （フレデリカ）じゃーじゃー比奈センセー！フレちゃんと、フレメンコおどろー♪ （比奈）へ？フレメンコ？じゃなくて、フラメンコっスか？ （フレデリカ）そーそー！オーレ！アモーレ！マンマミーヤー♪ （比奈）……いいっスよ。見よう見まねで良ければ！じゃあ、着替えてくるっス。 （フレデリカ）へへー♪フレちゃんコーデ、ばっちりー♪ （雫）わー♪比奈さん、かっこいいですー♪ （比奈）なんか、ムズムズするっスけど……カッコいい格好したら、カッコよく決めたくなってきたっス！やってみるっスよ！ （フレデリカ）うんうん、そのイキそのイキ♪それじゃあ……レッツ・ア・モーレ！ （フレデリカ）あー楽しかったー♪やっぱり身体を動かすのって、気持ちイーね♪ （友紀）うんうん！即席バッテリーとは思えない、ナイスな先発だったよふたりとも！ （比奈）ふぅ……。 （雫）比奈さん、どうでしたかー？ （比奈）男のヒトの格好で踊ってみるのも、まるで変身したみたいで結構楽しかったっス！ （比奈）で、思い出したんスけど……元の半ニートから、プロデューサーさんのちからでアイドルに変身したときも、ずいぶんワクワクしたモンっス。 （比奈）だから、アイドルに変身したように……今度はダンサーさんに、変身するみたいな気持ちでやってみれば。うんっ……なんかワクワクしてきたっス！ （友紀）あははっ♪結果オーライオーライだね！ （フレデリカ）フレメンコ作戦、だいせいこ〜う！ （雫）比奈さん、なにか掴めたみたいですねー。良かったですー。私たちも頑張りましょうね、愛海ちゃんー。 （愛海）うっ、うん雫さんっ……あたしも掴めたり、触れ合ったり出来たらいいなって思ってるけど……思ってるけどっ……！ （友紀）じゃあ、一緒に踊っちゃおうっ！すみませーん！衣装、貸してくださーい♪ （雫）わー♪インド風の民族衣装と、音楽ですねー。思わず身体が動き出しちゃいますー♪ （愛海）あっ……あああああっ……！？ （友紀）へーっ、雫ちゃんインド好きなの？ （雫）インドは、牛さんを大切にする国ですからねー♪このサリーも可愛いですしー。 （愛海）あっ……あああっ！雫さんのお山が……最高峰のエベレストが、手を伸ばせば届くくらい近くに〜っ……！ （雫）もうっ、愛海ちゃんってばー。ちゃんと踊ってくれなきゃ、ダメですよー。えーいっ！ （愛海）〇×▲■〜っ！？！？！？ （雫）ふふっー♪愛海ちゃんてば、生後1か月の牛さんより軽いですねー。持ち上がっちゃいますよー。 （フレデリカ）みんな、お疲れさまー♪インド映画みたいにハジけてて、楽しそーだったよ♪ （友紀）あははっ♪こーいうエスニックなダンスも、新鮮でいいねっ。カレーが食べたくなってきた！ （愛海）……はぁ、はぁ……。 （比奈）愛海ちゃん？途中から、なんか様子がおかしかったみたいスけど……だいじょうぶっスか？ （雫）あっ……もしかして私の腕が、痛かったでしょうかー？ごめんなさい、加減が下手でー。 （愛海）そっ、そうじゃないよっ！そうじゃないけど……！うぅっ……。 （愛海）ご、ごめんなさーいっ！ （雫）愛海ちゃんっ……！？ 公園 （愛海）（……はぁ……。あたしったら、つい飛び出してきちゃった。みんな、心配しちゃうよね……） （愛海）でもでも……それにしても……！魅力的すぎるよう、雫さんのお山〜っ！ （グラドル）……及川、雫……！なんなのよ、あの反則ボッディ……！ （愛海）……え？ （グラドル）……え？ |
第3話「Intermission」
| あらすじ |
| 雫をライバル視するグラビアアイドルと偶然出会った愛海は、お山への熱い想いを彼女に語る。一方、雫はダンスが苦手なことで愛海たちに負担をかけていないかと、Pに不安を打ち明けていた。そんな中、愛海と一緒にやってきたグラドルが、雫に向けて言い放つ。「私とダンスで勝負してほしい」と…。 |
| セリフ |
| 公園 （愛海）（あたしの名前は、棟方愛海。女の子のやわらかさと、指の運動が好きな、ごく普通の14歳で……そして、アイドルです。） （愛海）（今度の、ダンスがテーマのLIVEに……あたしは悩んでました。……だって……） （愛海）（……だって踊ってると、すぐ近くのアイドルのお山に、つい視線が吸い寄せられちゃって。動きがおかしくなっちゃうんだもん……） （愛海）……はぁ。前は、ここまで重症じゃなかったと思うんだけど……。 （愛海）（事務所では、素敵なお山のみんながいっぱい仲良くしてくれる。すごく嬉しいけど……でも、どんどん欲張りになっちゃって。もっとふれあいたくなっちゃうんだ。……特に……） （雫）えっ？お山ですか？いいですよ、それで愛海ちゃんが満足ならー。 （雫）それじゃあ愛海ちゃんー。曲の最後に、私に思いっきり抱き着いてくださいー♪遠慮なくぎゅーっとしてくれて、大丈夫ですよー♪ （愛海）もうっ！雫さんてば、ただでさえ最高峰で最大級なのに……そのうえ、本人が山開きしてるんだからっ！ （愛海）このままじゃあたし……高山病になっちゃう！魅力的すぎるよう、雫さんのお山〜っ！ （グラドル）……及川、雫……！なんなのよ、あの反則ボッディ……！ （愛海）……え？ （グラドル）……え？ （グラドル）……えっと。雫って言った？今あんた。それって、及川雫のこと？ （愛海）は、はい。……あたしその、雫さんの同僚というか、そのようなもので……。 （グラドル）……そう。いちおう私も、及川雫とは顔見知りでさ。あ、私は……。 （愛海）知ってます！前回のグラビアグランプリで、5位だったお姉さんですよね！ （グラドル）……あんた、中学生くらいよね？どうしてグラビアアイドルのランキングなんか丸暗記してるのよ。 （愛海）はい！知り合いがいっぱい載ってましたし！いつか何かの役にたつかと思ったんです！ （グラドル）か、変わった子ね。……そうよ。スタイルくらいしか取柄ないからグラドルやってるのに、あんたの知り合いに負けて5位止まりなのが私だわ。 （愛海）そんなこと言わないでくださいっ！お姉さんのお山、すっごく素敵だし……グラビアアイドルは、あたしたちに夢を与えてくれる素敵なお仕事ですよ！ （グラドル）……ほ、ほんとに変わってるわね……まあいっか。及川雫の同僚ってことは、あんたもアイドルよね。ならちょっと、頼みたい事があるんだけど……。 （愛海）えっ？ カフェテラス （雫）プロデューサーさん。愛海ちゃん、連絡くれましたー？ （プロデューサー）≪すぐ戻るって≫ （雫）そうですかー。良かったです……。 （雫）あの……プロデューサーさん。愛海ちゃん、何か、悩んじゃってるみたいで……私が邪魔になってたり、しなければいいんですけどー……。 （プロデューサー）≪それは、大丈夫だと思うけど……≫ （雫）けど……？ （プロデューサー）≪雫も、何か悩んでない？≫ （雫）……ふふ。プロデューサーさんは、すごいですねー。私いっつも、悩みがなさそうって言われるのに。 （雫）……そうですねー。ご存知だとは思うんですが……私、あんまりダンスが得意じゃなくて。マイペースだし、キビキビした動きとかが、ちょっと苦手で……。 （雫）だから、意識して、たくさん練習してきました。でも……。ダンスをうまくなっても……しょうがないのかなー、って思うことがあって……。 （プロデューサー）…………。 （愛海）……雫さーんっ！ （雫）あっ、愛海ちゃんー♪おかえりなさいー。 （愛海）雫さんっ！プロデューサーも！さっきは勝手に帰っちゃって、ごめんなさいっ。 （プロデューサー）≪それはいいけど……≫ （雫）愛海ちゃん、なにかあったんですか？そちらの方は……。 （グラドル）及川、雫……。ちょっとぶりね。 （雫）あっ♪この前グラビアの撮影で、ご一緒させてもらった方ですよね。先日はどうもー。 （グラドル）こちらこそどうも……ってそうじゃないわ！ （愛海）えっとね！実は、雫さんにお願いがあって！この人と……。 （グラドル）及川雫！私と勝負してっ。ダンスで！ （雫）えーっ？ （雫）……いいですよ？ |
なお愛海の回想中に出てくる雫のセリフは、それぞれアニメ版シンデレラガールズ劇場第23話（おやまの回）でのものやSS3Aで「shabon song For SS3A rearrange Mix」を披露する際に交わされたという演者（雫役：のぐちゆりと愛海役：藤本彩花）間のやり取りを反映したものになっており、芸の細かさも光っている。
第4話「Dance with jealousy」
| あらすじ |
| 雫とグラドルによるダンス対決が始まった。打倒雫に燃えるグラドル。そして雫は、悩みを解消するきっかけをこの勝負に求めていた。愛海たちが見守る中、激戦を繰り広げるふたり。しかし、互角の成績で迎えた最終種目のリンボーダンスで、雫はバーを落としてしまう。果たして勝負の行方は…。 |
| セリフ |
| レッスンルーム （友紀）というわけで、始まりました異業種ダンス対決！実況解説はあたし、9回裏のサヨナラバッター姫川友紀だよー！ （フレデリカ）司会進行、宮本フレデリカでーす♪え？司会がフレちゃんなの？って思ったそこのアナタ！どんまい！ （友紀）あと、メガネ担当は荒木比奈ちゃん！ （比奈）ど、どうもっス。ぶっちゃけ何をすればいいのかわからないっス……。 （フレデリカ）挑戦者は、最近売り出し中のグラビアアイドルさん！スタイルもすごいですが、ダンスも自信ありそうです！ （グラドル）ダンスなら、シェイプアップにいつもやってるんだから……負けないわっ。 （友紀）対するは酪農系アイドル、我らが及川雫ちゃん！説明不要だね！ （雫）よろしくお願いしますー。 （プロデューサー）≪無理にやらなくてもいいんだよ？≫ （雫）気を遣ってくれて、ありがとうございます。プロデューサーさんー。でも……ひょっとしたら、悩みを解決するヒントが掴めるかも、ですからー。 （比奈）ふたりともスタイル抜群なだけあって、並ぶと壮観っスね……っていうか、どうしてふたりが争うんスか？ （友紀）んーっ、宿命のライバル対決！なのかな？ふたりともグラビアで活躍中だし。雫ちゃんはアイドルが本業だけど！ （愛海）……。 （グラドル）……及川雫の同僚ってことは、あんたもアイドルよね。ならちょっと、頼みたい事があるんだけど……。 （愛海）えっ？な、なんですか？ （グラドル）あの娘と、なんでもいいから勝負させて！あ、グラビア撮影と歌以外で。 （愛海）勝負って……そんな、急に言われても。っていうか、どうして？ （グラドル）だって、だって……負けっぱなしじゃ、終われないんだもの！ （愛海）（……ほんとは、雫さんに迷惑かけちゃうようなことはしたくないけど……でも、あのお姉さんも切実っぽかったし。それに……） （フレデリカ）あのふたりのお山の弾むとこ、見てみたーい♪ （愛海）へぅっ！？あ、あたし口に出しちゃってました！？ （フレデリカ）えへへー。なんとなく？ （愛海）（……うん。見たいのは事実！……けど、それだけじゃなくて……） （愛海）（ダンスする雫さんのお山に、目がつられちゃうあたしだけど。ちょっと離れたところからなら、冷静になれるかも。あるいは、ずっと見てるうちに慣れたりするかもっ……！） （友紀）それじゃあ第1ラウンドは、コサックダンス対決だよ！プレイボール！ （グラドル）ほっ、ほっ……！ （雫）よいしょっ、よいしょっ……！ （愛海）（ああっ……！やっぱり、良い……！叶うなら、今すぐあのお山に飛び込んでいきたい〜っ……！） （雫）わぁー。ダンス、すごくお上手なんですねー。 （グラドル）……あんたもねっ！トロそうなくせに……指先から爪先まで、しっかり使えてるじゃない！ （雫）私なんて、まだまだですけど……細かいところまでちゃんと見てくれるの、嬉しいですー♪ （雫）ふぅ、ふぅ……！ （グラドル）はぁ、はぁっ……！ （フレデリカ）コサックダンスのバランス対決はグラドルさんの勝ち！盆踊りによる耐久力対決はシズクちゃんの勝ちだねー！ （比奈）一進一退の好勝負っスね〜。えっと、最後は……リンボーダンス！？ （友紀）そーそー！リンボーダンスで柔軟性対決だよ♪先にバーに触れちゃったほうがアウトだから！ （雫）柔軟性ですかー。たぶん、それなりだと思いますけどー。 （グラドル）（私も、身体は別に硬くないけど。……でも、この勝負って、柔軟性より……） （雫）それじゃあ、いきますよー。おどって、おどってー。 （雫）くぐって、くぐってー……きゃっ！ （愛海）あっ！ （雫）バーに、ぶつかっちゃいましたー。残念ですー。 （友紀）おっと、雫ちゃん無念のリタイア！じゃあ、グラドルさんがくぐれたら勝ちだね！ （フレデリカ）それじゃあ、張り切ってどうぞー♪ （グラドル）（……やっぱり！これまでの対決からして、私と及川雫の身体の硬さって、たぶん同じくらいだから……） （グラドル）（バーをくぐれるかどうかって…… ……つまり、胸のサイズの差なんじゃない！？じゃ、これで勝ったら私は……） （比奈）……？どうか、したんっスか？ （グラドル）ぅぅぅっ……！い、いくわよっ！ （一同）あぁーっ！？ |
第5話「Vast love」
| あらすじ |
| ダンス対決は引き分けに終わった。雫の力を認めて謝るグラドル。そんな彼女に雫はお礼の言葉を返す。雫がLIVEで伝えたいのは、純粋にダンスを楽しむ自分たちの気持ち。今回の勝負を通して、それに気づくことができたと話す。他のみんなも雫の言葉に頷き、LIVEへの決意を新たにするのだった。 |
| セリフ |
| レッスンルーム （友紀）やっほー！実況解説の姫川友紀だよ。 （フレデリカ）司会進行、フレちゃんだよー♪ （友紀）雫ちゃんとグラドルさんのダンス対決っ。最後の一本、リンボーダンス勝負の行方は……！？ （グラドル）……っ！ （愛海）あっ！ （比奈）……バーが、落ちちゃったっス。 （グラドル）胸が、当たっちゃったみたいね。あーあ。 （フレデリカ）ってことはこの勝負……引き分けだね！ （友紀）……ねーねー。今のリンボーダンス……あなただったら、もうちょっと頑張れたんじゃない？ （グラドル）余計なことを考えて、集中力を欠いたわ。ほんと、くだらない敗因……結局、パフォーマンスもあんたが上だったってことね。 （雫）……。えっと……。どうしてそんなに、私と勝負したいって思ったんですか……？ （グラドル）及川雫……このあいだ、あんたと一緒に撮影したとき。私、あんたに負けたって思ったわ。 （グラドル）だから……子どもっぽい話だけど。なんでもいいから、ひとつ勝っておきたかったの。グラビアアイドル、辞める前にね。 （愛海）そ、そんな……お姉さん、辞めちゃうんですか……？ （グラドル）正直なところ……いろいろと、限界感じちゃってさ。張り合うのも、飽きてきたところだし。 （グラドル）……及川雫。付き合わせて、悪かったわね。……ごめん。 （雫）……いえいえー。私、あなたと一緒にお仕事したり、ダンスしたりするの、楽しかったですー。 （雫）それに……私のダンスの細かいところまで見てくれた、あなたのおかげで。私も、自分の悩んでいたことと、ちゃんと向き合うことができた気がしますー。 （比奈）雫ちゃんの悩み……っスか？ （雫）私、どうしても体つきが目立ってしまうみたいでー。それはもちろん、私の大事な個性だと思ってますし。見られるのも、慣れてるんですけど……。 （雫）でも……。苦手なダンスを練習して、上手く踊れるようになったとしても…… （雫）体つきばかりに注目されちゃうと……、ダンスが上手くなったことに、気づいてもらえないんじゃないかって、思ったりして……。 （愛海）……！！！ （雫）でもっ、みんなと踊るの、やっぱり楽しいですからー。もぉっと楽しく踊れるように、がんばりますー。だって…… （雫）来てくれたお客さんたちに、いちばん見て、感じてほしいのは……私たちと、バックダンサーさん、スタッフさんのみんなで作る、楽しそうな雰囲気ですからー。 （愛海）雫さん……ごめんなさい、ごめんなさいぃっ！あたし……あたし、自分のダンスがうまくできないくらい、雫さんのお山いっぱい見ちゃってて……！ （雫）ふふっ……もう。愛海ちゃんってばー。そんなギルティな愛海ちゃんは、ぎゅーっ、ですよー。 （愛海）ふぁっ……！？ （友紀）おーっと！雫ちゃんが、愛海ちゃんを優しく抱きしめるー！ （フレデリカ）ユッキちゃん、ナイス実況ー♪ （雫）許しちゃいますよー、愛海ちゃん♪最初から、なんにも怒ってなんかないですけどー。 （愛海）ああっ……あああっ……！最難関のはずの雫さんのお山が、また、こんな簡単にっ……！ （愛海）……そうだ……！雫さんのお山は、最高峰で最大級で……特別だけど……特別じゃないんだ……！ （比奈）愛海ちゃん、なんかいい話っぽいコト言い出したっス……！ （愛海）雫さんっ！あたし、あたし……大事なこと、忘れちゃってました……！ （雫）なんですか、愛海ちゃん。 （愛海）お山は、大きさじゃないってことです！みんな違って、みんないい！みんな特別！それが、あたしのポリシーでした……！ （愛海）だからステージでは……ファンのみんなに楽しんでもらうために、頑張ります！だって女の子も男の子もみんな、特別なお山の持ち主だから！ （雫）……ふふっ。愛海ちゃんのほうも……悩んでいたことは、解消できそうですねー。良かったー。 （愛海）はいぃっ！雫さん、一緒に最高のステージにしましょう〜っ！ （雫）もちろんですよ、愛海ちゃんー♪ （愛海）〇×▲■〜っ！？！？！？ （友紀）いやー良かった良かった！イロイロあったけど、丸く収まった感じかなっ♪ （比奈）イイ話……だったかどうかはわからないでスけど。きっとダンサブルなLIVEも、うまくいくこと間違いナシっスね！ （フレデリカ）うんうん！それじゃあ、最後にみんなで踊っちゃおっか♪ （雫）ふふっ、いいですねー♪それじゃあ、愛海ちゃんもー……愛海ちゃん……？ （愛海）……。 （比奈）気絶、してるみたいっスね……。 （雫）ええー！？ど、どうしちゃったんですかーっ？ （友紀）解説するよ！雫ちゃんの胸に包まれた愛海ちゃんは、幸せになりすぎて、意識がトンじゃったんだね！ （比奈・フレデリカ）ナイス解説っス。 ナイス解説ー♪ （雫）あ、愛海ちゃん？愛海ちゃーんっ！ |
その恐れはいつも（スタッフなども含めた）みんなで作り上げたものを見せることを最良としてきた雫からすればわがままであったかもしれないが、裏を返せばアイドルとしての自分をたくさんの人に届けたいという欲求であり、それはとりもなおさずアイドルとして順調に、しかもより高い位置へと雫が成長してきている証でもあった。実家の宣伝という「他者のための行動」を基本的な動機としてアイドルの世界に足を踏み入れた少女が、努力と経験を重ねて成長した結果として生まれた「自分のため」の欲求。それはある意味アイドルであれば当然抱くであろう欲求とも言えるが、それ故にアイドルでない頃には生まれるはずもなかったこの欲求に雫は初めて相対し、悩むこととなった。
だからこそそれを解決するキーパーソンはいつもの仲間たちでは成りえない。仲間たちと雫とは同じアイドル、即ち他者に届ける側の人間であり、ここで必要なのは雫が届けようとするものを受け取る側の人間たる第三者の視点なのである。第三者という立場でキーたる役割を背負わされたのは雫をライバル視するグラビアアイドルだった。彼女は4話においてダンス勝負という対等の立場で勝負を行い、その中で雫のダンスの技量の高さを認める（グラドルがリンボーダンスを故意と思われる挙動でリタイアしたのは、胸の大きさというダンスとは無関係の部分で決着がつくことを嫌ったためだろう）。似通った体つきでいて自分の仲間や親友というほどの親密な関係でもない、そんな近くて遠い存在がきちんと雫の技量を認めた、つまり雫のやってきたことが伝わった・届いたという事実が、雫にとって大きな救いと自信に繋がったのは想像に難くない。
また目立ってはいないがプロデューサーの立ち回りも重要だ。雫の悩みを言わずとも察しながら、彼女の意向を尊重し必要以上に口を挟まなかった彼の行動があったからこそ、雫は自分の意思と力で悩みと向き合い、自己の中で解決出来ただけでなく、彼女が真に他者へ見せたいもの、届けたいものが何であったかを改めて認識させることにも繋がった。その事実自体が今まで信じてやってきたことの正しさを肯定する証左ともなっており、これは他者からの過剰なアドバイスありきでは辿り着けなかった境地であったかもしれない。互いに抱いている強い信頼感が、今回のこの決着に繋がった端緒なのだということを忘れてはいけないだろう。
本コミュの中で愛海の悩みを解消へと導いたように、雫は元来他人を想って行動出来る人間である。そして今回、自分の想いを外に向けて発信する行為に自信をつけた雫は、名実ともに他者も自分をも内包した「みんなのため」に活動できるアイドルへの成長を果たしたと言っていい。まさにVast love＝「大きな愛」を育むに至るまでの流れを丁寧に描き切った本コミュの完成度の高さは白眉と言っていいだろう。
エンディング「Spin the mirror ball！」
| あらすじ |
| 全員で協力して成長し、最後のリハーサルでも完璧なダンスを披露するアイドルたち。そして、雫を認めたグラドルも、新たな道へと歩み始めようとしていた。ステージに立つ自分たちだけでなく、LIVEを支える全員の力で、最高の時間を作り上げる…その誓いを胸に、アイドルたちは本番のステージへと向かう。 |
| セリフ |
| 前日リハーサル （フレデリカ・友紀）Ah・Ah・Ah・Ah♪ （比奈・愛海・雫）Ah……Ahhh……♪ （比奈）……ｄ、どうっスか？プロデューサー。 （プロデューサー）≪良い感じだった！≫ （比奈）あ、ありがとうございまス♪本番もこの調子でいければ、きっと……！ （フレデリカ）だねー♪ダンサーさんたちとの息もピッタリだったし！ （比奈）最初はどうなることかと思ったっスけど……苦手や悩みと向き合って、なんだかんだ、少しは成長できたっスかね。 （友紀）愛海ちゃんも、今のバッチリだったよー！しっかりダンスに集中できるようになったね♪ （愛海）えへへ、ありがとうございますー！ （愛海）最近のあたし……、手を伸ばせば届く距離にあるみんなのお山に、つい視線と気持ちを持ってかれちゃってましたけど。 （愛海）でも……ステージにいるあいだは、パフォーマンスに集中しようって決めたんです！ファンのみんなを楽しませるためにっ！ （雫）愛海ちゃん、立派ですー♪ （愛海）えへへ♪だって……LIVEを見に来てくれたファンのみんなのお山を弾ませられるのは、ステージの上だけだから！ （比奈）結局そこっスか！？ （友紀）あはは♪愛海ちゃんらしくていーじゃん♪ （フレデリカ）うんうん！ノリノリでわきわきなほうが、アツミちゃんらしい！ （雫）ふふーっ。今回はみんなと、いろんなダンスに挑戦しましたけど。ノリって、ほんとうに大事ですよねー。 （比奈）そうっスね。どんなダンスにも共通して大事だったことは、リズムに、気持ちよく乗れるかだったと思いまス。 （友紀）明日来てくれる、お客さんたちにも……あたしたちのノリノリな楽しさ、伝えたいよね！ （愛海・フレデリカ）うんっ！ （比奈・雫）はいっス！ はい♪ （カメラマン）キミ、本当に今日で辞めちゃうの？残念だな〜。 （グラドル）どうも、今までお世話になりました。最後なんだし、イイ感じの、撮ってくださいね。 （元グラドル）……さて。次の仕事、どうしよっかな……当分ヒマだし、あの子たちのLIVEでも見に行って、それから……。 （雫）来てくれたお客さんたちに、いちばん見て、感じてほしいのは……私たちと、バックダンサーさん、スタッフさんのみんなで作る、楽しそうな雰囲気ですからー。 （元グラドル）……。……。バックダンサーって……どうすれば、なれるのかしら？ LIVE当日 （友紀）みんな、スタンバイオッケーかな？ （比奈）はいっ、大丈夫っスよユッキーキャプテン♪ （雫）今日はいっぱい、盛り上がっちゃいましょー！ （フレデリカ）オッケーオッケー！いっぱい、踊りまくっちゃおう！ねーアツミちゃん♪ （愛海）もちろんです！あたし、一生懸命がんばるから……うまくいったら、ご褒美がほしいなぁーフレデリカさん♪ （フレデリカ）へ？んー……いいよ？ （愛海）えっ！？いいの！？ （フレデリカ）その代わりー、フレちゃんもアツミちゃんをわきわきするー♪ （愛海）えぇっ！？うひゃっ、くすぐっ……あははははっ！？ （友紀）あはははっ、ウォーミングアップもしっかりできてるみたいだね！ （友紀）じゃあみんな！これから二日間、締まっていこー♪ （比奈）それにー！ （雫）私たちらしく、明るく、楽しく、ファンキーに！ （フレデリカ）ノリノリでいこー♪ （一同）おー！ |
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