東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

【服用の際の諸注意】

性懲りもなく、またにとりのお話です。前作っぽいのは同イチャロダの0093(こちら)あたりに。
例によってあんましエロくないかもしれません。導入部が長ぇと思う方はスクロールするなり読むのを中止するなり何なりと。
不器用で純情なくせにエロいにとりを目指してます。今の所は、まだ。








朝晩の冷え込みが老若男女を問わず辛くなってきた晩秋の頃、幻想郷で最大の人間の里、その一角にある寺子屋では、普段と少し違う授業が行われていた。

「……というわけで、外から来たと思うモノが落ちているのを見つけたら、すぐに触ったり拾ったりせず、誰か大人の人か慧音先生とかに知らせること、分かったなー」
『はーい』
「特に、今日色々と紹介した『電気』で動くものは、大抵はバッテリー切れで動かないだろうが、まれに電源が生きていて感電したり火傷したりすることがある。
また、雨ざらしになって錆びたり朽ちたりした電池などは、中身の水銀が漏れて皮膚がかぶれたりする危険もあるから、外で遊ぶ時はそこんとこも気をつけるように」
『はーい』

○○を臨時講師に迎えての『外』の物品の授業だった。
なぜ、この時期にこんな授業が行われているかというと、それは遊んでいた子供が古い拳銃を見つけ、たまたま残っていた銃弾が発射されあわや死人の出る大事故が起きた、
……からではなく、生徒の一人が『けーねせんせーこれなにー』と無邪気にのたまい持ってきたのが、最近彼女も一人の夜はご愛用のちっこくて良く震えるアレだったため、
このまま放置しておいては子供たちの情操教育上よろしくないとの判断のもと、○○と――

「よし、それじゃあ何か質問は?」
「はいはいはーい!」
「えー、確か辰見だったか、何だ?」
「○○せんせーと、にとりせんせーは恋人同士なんですかー?」
「……は」
「ぶひゅいっ!?」

今しも参考教材として持ち込んだラジカセをがしゃたんと落っことした谷かっぱ、河城にとりの両名だった。
よもや10にもならんような孺子からそんな質問が出るとは思わず面食らった○○に対し、にとりの反応が過剰だったのは、
授業がここに至るまで助手役に徹することで注目されるのを避けていたのが、いきなり生徒一同の興味津々な視線が集中して慌てたからでもあるだろうか。

多くの河童がそうであるように、にとりもまた対人(より正確には対人間)赤面症のけがあり、人見知りするたちだった。

「あー……えっとだな」
「あ、わたし知ってるよ、これって『きんだんのあい』っていうんでしょ!」
「ちがうちがう。確か『しゅぞくをこえたきずな』とかいうんだよ!」
「……うーむ」
「あわわわわ……」

平均年齢せいぜい10歳前後、一番上も十代後半に届くかどうかという寺子屋の生徒達だが、一体何処でそんな言い方を覚えてくるのやら。
――などとわりかし冷静に判断している○○の隣で、にとりはまだ泡を食っていた。河童だけに?

「あー……ほらほら、静かにー」

ぴた。
絶妙のタイミングで手を打ち、一同の注意を萃めると、○○は一見非常に神妙な表情でひとつ咳払いをすると、胸を張り重々しく告げる。

「いいかみんな。……特に、男子諸君」

教室最後尾の席で昨日のテストの採点をしていた慧音までもが、思わず手を止めて次の言葉に耳を傾けた。

「……惚れたら諦めろ。その時点で惚れた方の負けだ。以上」
『……おー』

関心とも、落胆ともつかぬ微妙な応答だった。

「では今日の特別授業はここまで。みんな見慣れないものを見かけたら、くれぐれも不用意に触ったりしないこと、いいなー」
『はーい、ありがとうございましたー』

放課後となるや飛び出していく子供、隣席の友達と今日の予定について話し合う子供、中には○○やにとりにしつこく食い下がるのも居る。
何しろ、河童は人間の盟友(河童族の一般的見解)でありながら、その接点はごく最近までほとんどなかったため、まだ里においても姿を見る事が少ない。
そのせいか、にとりは特に女子の面々に囲まれ質問攻めを受けていた。

この点、同じ囲まれるのでも『ガキは余計な心配せずに、相手見つけるとこから始めんか』とデコピン一発で片付く男どもと違い、
人見知りも手伝って真っ赤になりながらも、ぽしょぽしょとにとりが小声で何やら答える度にきゃーだのと黄色い声が上がるあたり勝手が違う。

「ご苦労様」
「あ、慧音先生」

男子連中がほぼ下校したのに比べ、まだまだにとりを囲む女子連中は興味が尽きぬ様で、○○は手持ち無沙汰で机に腰掛けている。

「案外慣れているようだったが、外で教師でもしていたのか?」
「いえ、まあ……ある程度はそのつもりでしたけど、実際にやるのは初めてです」
「そうか? にしては、随分リラックスしてやってたじゃないか」
「あはは……そうですかね」

教員免許を取るつもりではいたが、実習に入るよりも前に幻想郷に迷い込んだ身だ。
予備知識はそれなりにあるつもりだが、それでも肩の力を抜いて授業が出来たのは、どちらかといえばこの寺子屋それ自体の雰囲気によるだろう。

「ところで」
「うん?」
「あんな具合で良かったんですかね」
「そうだな、80点くらいか」
「お、辛口で知られる慧音先生から80点をもらえるとは、俺も結構いけますね」
「茶化すなというのに」
「あはは……いやでも、もうちょっと具体的に教えなくて良かったんですか?」
「……具体的?」
「ええ、ほら……」

がちゃり、と足元の木箱の中で賑やかしい音が鳴る。
生徒達が拾ってくる『外』の物品が納められたその箱には、えらく旧式の携帯電話や無線機、鉱石ラジオ、皇帝と書かれたミニ四駆などなどが雑多に詰まっていた。
ちょうど一抱えほどの木箱に半分程度入ったそれらは、正味二週間分といったところで、これを定期的に受け取り、自前で修理したり香霖堂に流したりするのも○○の仕事のひとつである。

「とりあえず危険だから無闇やたらに触らず、大人や慧音先生に知らせるよう納得させてくれ……って注文でしたけど、名前とか、使い道とか、ちゃんと教えた方が良かったんじゃ」
「い、いや、それは駄目だ」
「そうですか? でも正しい知識を身に付けておくのは大事なんじゃないかと――」
「駄目だ」
「……あの年であのくらいマセてたら、別に隠すことも無いと思うけどなぁ」

箱から一つ、樹脂製の小さなものを摘み上げる。
鶉の卵ほどのやや縦長をした物体に、コードで繋がったスイッチ。賢明な読者諸氏にはとうにお分かりであろう。ローターだった。
さらに箱を探れば、もう少々過激な物品もいくつか入っていたはずである。

「駄目だといったら駄目だ! た、確かにそういう年頃の子も居るには居るが、大半の子にはまだ早いっ」
「いや、年齢というより、成熟度合いの問題のような気もしますが」
「とにかく駄目だ。大体だな、私がどれほど驚いたか考えてもみてくれ、生徒の中でも一番年少の麟が、アレを私の目の前に差し出してにっこり『せんせーこれなーに?』だぞ!? 私はもう、あの時は本当に心臓が止まるかと思ったんだ!」
「まあ、夜のお供にしてるのとおんなじのを生徒が持ってきたらそらビビるでしょうねえ……」
「何か言ったか?」
「いいえ何でも」

不穏な気配を感じ、慌てて黙する。

「……ま、親か慧音先生に知らせるのであれば大丈夫かな。多分大方のそういう道具は、里の親御さんたちもどんなものか分かってるでしょうし」
「そうだな、ひとまず私か親御さんの手に渡れば後はどうとでも……いや、ちょっと待て」
「はい?」
「今、何と言った?」
「へ?」
「……『多分大方のそういう道具は、里の親御さんたちもどんなものか分かってるでしょう』?」
「あー……」
「ま、まさか○○、お前、表向き善良な道具屋兼修理屋を装って裏でそんな商売を……ッ!!」
「た、タンマ! けーね先生タンマ、頭突きはちょアッ―――!!!」

ごっすん。






妬ましい 嗚呼妬ましい 妬ましい
妬ましいったら 妬ましいんだよコンチクショウ
―――鎌倉時代の歌人、水橋波斯の歌






「……裁判長、弁明の機会はありますか」
「仕方が無い。お前にはアレを直してもらったこともあるし、私も今更強くは言えないが……正直に答えてもらおう」
「つまりですね、慧音先生から言われるまでもなく、子供たちはあーいう道具を親御さんたちに見せてたんです」
「…………」
「で、まあ中には形で何に使うのか見たら分かるのもありますよね。でも大抵電池切れで動きませんから、俺の店にこっそり持って来てたんです。
依頼として持ち込まれれば直さないわけにもいきませんし、段々それが人づてで広まっちゃったらしくて、今でも時々あるんですよ」
「はぁ……ということは何か、私が気付くのが遅かっただけか?」
「……まあ、かいつまんで言えば」
「そうか」

お互い、何となく気まずい沈黙。

「ちなみに、今では里の全世帯のおよそ8割に何らかのアレっぽいアイテムが――」
「待て待て待て待て!」
「多分数字としては妥当なトコだと思うんですが……」
「そうじゃない! 何だその普及率は!?」
「いやでも、これは各種一つずつが各家庭にあると仮定した場合で、一世帯に複数同じアイテムがあったり、アレはあるけどコレはないという世帯があるという場合も考えれば――」
「誰もそんな事は聞いてないッ!!」
「ちなみに最近では山との技術提携もあって、電力を必要としないタイプの開発にも着手しまして」
「……目途は立ってるのか」
「近い内に」
「今日は見逃しておいてやろう」
「感謝します」
「悪党め」
「いやぁ。あ、そういえば先日慧音先生の良い人が訪ねてきまして」
「よーし分かったそこに座れ、そこが一番効率よく頭突きの衝撃をお前の脳が吸収できるッ!!」
「え、あ、いや、それ吸収違アッ―――!!」

ごごごごごごごごっすん。








「じゃーねにとりせんせー!」
「じゃ、じゃーねー……あはは、はぁ、疲れた。……あれ? どしたの、なんか頭から煙出てるけど」
「……いや、なんでもない」
「自業自得だ。馬鹿もの」
「……慧音さん、何か顔赤い」
「う……いや、それを言ったらにとり、お前も随分赤いぞ」
「え、あ……あはは、いやーいくら子供だって言っても、あれだけたくさんの人の前に出るのは、ちょっと……」

お互い、どっちもどっちの顔を見合わせ、苦笑。

「さて、今日はもう閉めるぞ。にとりもそこで煙吹いてるのを連れて帰るといい」
「あ、はいはい。ほら、行くよ○○ー」
「……うぅ、まだ脳がマグニチュード最大で揺れてるから待ってくれぇ」
「ほら、さっさと起きろー」

床に倒れたままの○○を蹴飛ばす。

「うっ、うぉっ、に、にとりー」
「なに?」
「もっと踏んで。具体的には裸足で、もーちょっと下の方をやってくれると嬉しいかも」
「……慧音さん、そこの鉄下駄借りられます? あ、そっちの剣山でも良いや」
「いやいや、待った待った。ごめんなさいもう余震も収まりました」
「まったく、馬鹿なんだから」
「ほらほら、帰った帰った」
「はーい。それじゃまた」
「ああ、また頼むよ」
「へーい」

…………。

「さて、と……」

ごそごそ。

「う、むぅ……なんというか、卑猥な形をしてるな……」

ぷち、うぃんうぃん。

「ぅわ! い、いきなり動くな……う」

うぃんうぃん。

「……あいつのより、ちょっと短い、かな……い、いやいや、何を考えてるんだ私は」

うぃんうぃん。

「……少しくらいなら、いい、よ、な……?」

ふぁさ、ごそごそ。うぃんうぃん。

「……んっ」
「慧音ーいるかー?」
「わひゃぇあっ!?」

がたーん。

















「うーん、随分涼しくなったなー。冬も近いか」
「そうだねー」

ふたり、並んで里の目抜き通りを歩く。
昼下がりの時間帯、師走が近いからか、本来ならひと段落ついている筈の人通りはいつもより多く、喧騒に押されるようににとりが○○の腕にしがみつく。

「にとり?」
「……あ、えぅー」
「いい加減もうちょっと慣れろって。初めてじゃあるまいし」
「そんなこと言ったって〜」
「大体、ひとりの時はいつもどうしてるんだ? ……あ」
「う」
「まさか、光学迷彩、使ってるんじゃないだろうな?」
「……えうー」
「誤魔化すな」
「だって〜」

まあ、それでいて○○と一緒であれば、ともかくも姿を隠したりはしないのだから、それなりに頼られてはいるのだろう。
そう思うと、ちょっと幸せな○○だった。

「お、そうだ、ちょっと買い物して行こうか。どうせ今日はウチに泊まるだろ、にとり」
「へ、あ、うん」
「よし、それじゃここはやはり八百屋だな。ちわー」
「へい、らっしゃい! おう、アンちゃんか、良いねぇ、今日は彼女連れかい?」
「まあ、そんなとこ」
「良いねぇ、若い娘は。あ、いや、アンちゃんのコレは河童の娘だったっけ?」
「ど、どうも……」

コレ、と無骨な小指を立てる八百屋のオヤジ。
豪快かつ大雑把な勢いに、にとりは半分ほど○○の背中に隠れている。

「いやいや、それでも若くて可愛い娘には違いねぇ、羨ましいねぇ、ウチのももうちっとアレだったら……」
「あ、おやっさん後ろ!」
「お? ぅおぅっ!?」

たーん。
咄嗟にオヤジが盾にした南瓜に、店の奥から飛んできた柳刃包丁が見事ぶっ刺さった。
寸分違わずオヤジの頭部を狙った店の奥の、オヤジの奥さんの技量もさることながら、それに対し茄子でも人参でもジャガイモでもなく、見の詰まった南瓜を盾に選んだオヤジの判断力も侮れない。

「……相変わらずバイオレンスな夫婦関係築いてるなぁ」
「いやなに、アレでも夜のコレの方はなかなか受身でよ、特にこの間アンちゃんが直してくれたアレが来てからは俺っちが攻め攻めよ」
「攻め攻め……」

背中に隠れたまま赤くなるにとり。
オヤジと○○はお互い肘で小突き合った。

「ほほぅ、なるほど。憎いねこの、うっへっへっへ」
「でっへっへっへ……ぅおっとぉっ!!」

すとーん。
南瓜に刺さる二本目。今度は出刃だった。よく磨かれているらしく、晩秋の陽射しを照り返す剣呑な輝きは危険に美しい。

「……まあ、中華包丁が飛んでくるまえに退散するよ」
「おう、そうしてくれると助かるぜ。さすがの俺っちも鉈や斧はやべぇ」
「それじゃ……あれ、胡瓜がある」
「そりゃ、今年から試験的にやってるハウス栽培ってので出来た奴だ」
「……それにしちゃ、何かデカイなぁ」
「ああ、こいつな。何かひと区画だけ妙にでかくなったってやつでな、見事なモンだろ? へっへっへ、さすがのアンちゃんもこいつにゃ負けるか?」
「いや、そりゃおやっさんもだろ?」
「でっへっへっへ」
「うっへっへっへ」
「……あ」

胡瓜を挟み、しゃがみ込んでにやける男二人。
その上に、すぅっと影が差した。

「…………」
「…………」
「昼間っから、いい年こいた男が二人、店先に座り込んで助平話かい?」

おかみがいた。
○○の記憶によれば確か30をいくつか過ぎた年だというが、活力に満ちた容貌は20代でもまだまだ通じるだろう。
その額にはっきり青筋が浮かんでいる原因の一部は、○○自身にあると言えなくもなかった。

「えー……」
「あー……」
「ん? どうしたのさ、話は続けないのかい?」
「……えーと、胡瓜と、茄子と、ジャガイモと、あと山芋下さい」
「あいよ、12銭ね」
「はい」
「ちょうどだね。毎度どうも」
「それじゃ、にとり、行くぞ」
「あ、え……っと、し、失礼しますー」

立ち去るふたりに、オヤジは挨拶できなかった。
しゃがんだ姿勢のまま硬直したオヤジの肩を、おかみがぽん、と叩く。
その手には、包丁が二本刺さったままの南瓜。嗚呼、きっとあれは今日の夕餉に出るな、と、オヤジはぼんやり思った。

「あんた」
「……おぅ」
「今夜は寝かさないよ?」
「…………おぅ」

八百屋の主人、山岸雄一朗(仮名、37歳)。
この翌日、原因不明の腰砕けにより鍼灸師の世話になる、と人里商店会の公式記録は伝える。













「ただいまー」
「お邪魔しまーす」

並んで戸をくぐる。
○○の店舗兼住宅は、里の大通りからやや外れた、機織や彫刻師、仏師や細工師といった、比較的作業音の出るタイプの職人が集中して住む一角にある。
基本的には普通の道具屋兼修理屋だが、その一面で外来の品を最近取り扱うようになり、また一方でアレな品を手がけるのは既に述べた。
香霖堂の店主には時折文句を言われることもあるが、そも、あの店に里の人間は滅多に行かないのだから、客を取られたと言われる筋合いは無い。

「はー、疲れた疲れたー」
「ふぃ〜……」

ここぞとばかりに買い込んだ食糧やら日用品やらをまとめて床に置く。

「ふぁ……ん……」
「にとり? どうした?」
「ん? ぁ……え?」
「何かずっと顔赤いな、ひょっとして身体の具合でも悪いのか?」
「え……あっ」

ぴと。
額を合わせると、確かに熱い。
河童だからか、にとりの体温は人間のそれより少し低いのが普通なのだが、今は○○が熱いと感じるほどだった。
頬の赤みも、心なしか増したように見える。

「やっぱ熱があるな。ちょっと待ってろ、布団敷いて――」
「や……ちょっと、ん……待って」
「んあ?」
「あの、ね……違うの」
「違うって、何が」

体温同様、熱い吐息混じりに、ゆっくりと自分のスカートをたくし上げる。

「……ん」
「…………おあ」

唸った。
通常そこにあるべきものがなかった。
ありていに言えば、履いてなかった。
否、それだけならまだ予想の範疇だったのだが、ほとんど毛らしい毛の生えていないクレヴァスの下で、にとりの秘唇は潤み、黒光りする張り型を咥えていた。

「……んっ……はぁ……」
「……えーと、にとりさん?」
「んんっ……な、に?」
「何、してんの」
「え、と……ね、寺子屋、行くって……はぁ……、話に、なっちゃった、からさ……んっふ」

ぶるり。
熱さと、おそらく快感を堪えきれず、背筋を震わせる。

「これ、してたら……ひと、いっぱいいても……あんまり、怖く、ん……ない、かなって」
「朝から、ずっと?」
「ぅん……っぁ」

頷いた拍子に膣内で擦れたのか、にとりはまた小さく震え、自身の熱さに浮かされるように言葉を継ぐ。

「寺子屋に、いる間は……ぁ、ん、けっこ、我慢……でき、てたん……っ、だけど……」
「……にとり」
「でもっ、ここ……に来る、まで……ぇっ、ずっと、くっついて、た、から……っ」
「にとり」
「○○の、におい、とか……体温、とか、感じて……は、ぁっ……きゅ、に、がま、できな……んん!」

泣き声が混じり始めたから、強引にキスで終わらせた。

「んんっ! んっ、ん、ん、ぷぁ、あむっ、んん、んっ、んんッ!」

彼女の、自分より頭一つ分近く小さい身体から、熱を吸い上げるように唇を重ね、抱きしめる。

「…………ぷ、ぁ……はっ、あ……っ」
「はぁ……は……あ、悪い、苦しかったか」
「ん……だいじょぶ」
「……熱いな、にとり」
「うん、すごく……熱い、ね」

燃えるようだ、とは言わなかったが、欲情したにとりに中てられた○○も己の熱さを自覚し始めていた。
互いの服越しでも伝わる十分すぎる熱で今すぐにでも及んでしまいたかったが、だがしかし、白昼の玄関先はいささかアレだ。

かちゃん。

「……ふぇ?」
「とりあえず、鍵かけた」
「ん」
「あとは、っと」
「ひゃ……!?」

座り込んだままのにとりをひょいと抱き上げる。
服のあちこちに仕込んである工具等を加算すれば結構な重さのはずなのだが、意外すぎるほどに軽い。

「とりあえず、奥だな」
「うぁ……なんかこれ、恥ずかし」
「いや、そこで照れるなよ」
「? なんで?」
「辛抱溜まらず襲っちまいそう」
「……うぁ」

すでに十分すぎるほど真っ赤な顔を、さらに赤くする。
腕の中で自分自身を抱くようにしてきゅっと縮こまるにとりは、正直地上の生物として可愛らしさが溢れすぎていた。
表面上平然としているように見えても、○○の理性も既に綱渡りの最中みたいなものなのだったから、ちょっと風が吹けばすぐさま欲望の谷底に転落しかねない。
鋼の自制心でなんとか理性を綱の上で踏ん張らせながら、にとりを抱えた○○は足で部屋の襖を開ける。

「……あー」
「へ? あ、布団敷きっぱ……」
「仕方ないだろ。今朝あやうく寝坊するとこだったんだから」
「不精ものー」
「ま、今日のところはその不精で手間が省けたな」

にとりを降ろす。

「……臭くない?」
「昨日干したわい」
「んー……あ、ほんとだ、お日様と○○の匂いがする……」
「だからって嗅ぐな」
「いーやー」

ぐりぐりと布団に顔をうずめるにとりから、ひとまずリュックを取り上げる。
屋内なので帽子も脱がすべきかと思ったが、それはそのままだろうという心の声に従って後回しにした。

「ほれ、にとり」
「んーんー?」
「……うりゃ」

寝転がったにとりのスカートの下に素早く手を伸ばし、今も胎内に納まったままの張り型をくいと回す。

「ひゃっ! あっ、こ、こらぁっ……」
「ほれ、このままだと布団はともかく服が汚れるぞ」
「あ……えっと、脱ぐ?」
「いや、脱ぐんじゃなくて」
「ふぇ?」
「たくし上げて」
「……へんたーい」
「こんなの挿れて子供たちの前で平然としてた奴に言われたくねーな」
「あ、ひゃう! ん、うー……わかったよぅ」

観念して膝立ちになるにとり。
その拍子で、濡れそぼった秘唇から垂れた粘液が内腿を伝って布団に落ちた。
しかし、あらためて、しかも自分から見せる事に抵抗を感じたのか、にとりの手は裾を握った所で止まる。

「……ぅー」
「ほら、にとり」
「う……うん」

ゆっくり、ゆっくりとスカートを持ち上げる。

「……おぉ」
「うー……」
「なんかこう……ものすごくえっちぃな」
「い、言うなよぉ……」
「しっかし、あらためて見ると結構凶悪なモノ突っ込んでるねお前……」
「あ、ひゃぁっ、こ……ら、あんま、りっ、いじるなぁ……」
「いや、こんなぐちょぐちょにしといてそれは無いだろ」

少し引き抜いて押し込むだけで、ぐぷりと蜜が溢れ、にとりの背が震えた。

「うぁ、んっ、く、ぁ、ひゅぁ、んんぅっ」
「ほれほれ」
「んぁぁ、や、だ、ちょ、待っ、ひぅっ、ま、って、ぇっ」
「やだって、お前、ずっと我慢してて辛いだろ、一回くらいイっといた方が」
「や、だっ!」

がしっと、樹脂製らしい張り型を動かしていた手がにとりに止められる。

「やだ、よ……せっかく、いっしょにいるのに、これでイっちゃうなんて、やだよ……っ」
「う」
「ずっとがまん、したんだ、よ? だか、ら、今日はまだ、一回も……」
「うっ」

半泣きで上目遣い。真っ赤に染まった頬と、部屋にむせかえるほど漂い始めた性臭が、○○の僅かに残った理性を激しく揺さぶった。





―――以下、○○の脳内における戦いをダイジェストでお送りします。無用の方は飛ばして下さい。

本能A「うおぁぁぁぁっ! もう辛抱溜まらん! ヤれ、ヤるんだヤっちまえ!」
理性「ま、待てっ! ここはエロエロになってるにとりをもうちょっと堪能してからだな……」
本能B「ぶるぁぁぁぁっ! もう辛抱溜まらん! ヤれ、ヤるんだヤってしまえ!」
理性「増えた!?」
本能C「にとりかわいいよにとりぃーっ!!」
理性「く、ま、負けるものかっ!」
本能D「にとりかわいいよにとり」
理性「にとりかわいいよにとり」

――理性は敗北しました。





ずるるっ。

「はぁぅあ……っ!?」

何の前触れもなく、一気に模造の男根を抜き去る。
軽く達しかけたのを必死に堪えるにとりの様子をじっくり楽しむ余裕など既になく、強引に唇を塞いだ。

「んむぅっ、んんぅ、んっく、んっ、ぁ、ちょ、んんんっ!」

服を脱がせる手間も脱ぐ手間も惜しかった。
前をはだけて十分すぎるほど昂ぶっている怒張をもどかしそうに引っ張り出すと、荒っぽくスカートを捲り上げて腰を押し出す。
ぬち、と小さく粘った音がして、そこがそうだと思うや一気に押し入った。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

大量に蜜を分泌していた秘所は、いきなりの剛直の侵入に抵抗らしい抵抗をすることもなく、灼熱のそれを根元まで受け容れた。
子宮口まで一息に突き上げられ擦られた刺激にこらえきれず絶頂したにとりが、小刻みに震えながら○○に抱き付く。
言葉としての機能を放棄した声が、何よりも彼女の官能の程を示していた。

「―――ぁ、は……っ、はっ……ふぁ……ぁ、ぅ……」

余韻の小波に時折ピクリと震えながら息を整える。
いつもなら、ここで少し間を置くか、あるいは言葉責めなどでにとりの反応を楽しむのが○○のスタイルだが、あいにく、いつもならそれを促す理性はさっきから欲望の谷底で本能たちと腕を組んで踊っていた。

「ん……え……?」

無言のまま抱きついていたにとりを布団に押し倒し、対面座位から正常位になると、そのまま大きなストロークで抽送を開始する。

「んふぁぁっ!? あ、だめ、いま……イった、ばっか、だからぁ……あぁんっ!!」

雁首近くまで引き抜いては根元奥底まで突き入れる単純な動きだったが、鎮火し切っていないにとりの快感はそれだけでもすぐ臨界点に達した。

「やぁ、ふぁあっ! だめぇっ、ま、た、んんぁっ! またくるっ! んひゅぁ、はぁうぁああああっ!!」

背筋を反らして震えるにとり。
しかし、そのまま解放されることはなく、○○の動きはまだ止まらず、立て続けの絶頂。

「はぁっ! あぁ、ふぁぁっ、や、すごっ、あぅあああっ! まっ、た、ぁあああああ!!」

尚も突き入れ、狭く柔らかい肉洞の隅々まで嬲りつくそうと動いていた○○の怒張に、こり、かり、と硬質のものが触れ合う感覚があった。
本能的に菊座を探った手が、窄まりからちょろりと顔を出した紐を捉える。
前から溢れた蜜でたっぷりと滑らかになったその洞内に指を進めると、硬い、球状の物体が道を塞いでいた。

「ひゃ、うぁ、だ、め、今そこっ、だめ、ぇ! んっ、ふぁあああっ! ああ! やぁあああ!!」

ぐりぐりと球体を押し込むように動かすと、にとりの声が一層高くなり、突き入れた指先と男根の双方に球体同士の擦れ合う動きが伝わる。
問うて確かめるまでもなく、秘唇に張り型を挿れていたのと同じく、後ろにアナルビーズを詰めていたのだと悟った。

「ん、はぁっ、あっ!?」

どさ。
挿入したままにとりの身体を上下入れ替え、へたり込みそうになる腰を片手で支えながら再度攻める。

「はぁっ、あぅっ、ああっ! あっ、はぁっ、ああっ、あああっ!!」

どこか苦しそうに、切なそうに、そしてそれ以上の快楽の篭もった声で喘ぐにとりを後ろからリズミカルに突きまくった。
ぱちゅん、ぴちゅんと粘度の高い水音が響き、繋がった部分の真下を中心に布団の上を水溜りが広がる。
立て続けに達して力が入らなくなっているらしく、動きに押し出されるまま、にゅちりと菊穴からビーズがひとつ顔をのぞかせた。
反射的に、指でぐりんと押し戻す。

「んふぃぁ!? だ、戻しちゃ、ぁあぅ! ぅあ、あっ、だめ、それだめっ!!」

腰の前後運動は維持しつつ、突くたびに顔を出す球体をその都度押し込むと、膣壁がひときわ強くうねった。
追い討ちをかけるように、腰を支えていた片手を結合部に回して肉芽を摘み上げる。

「ひゃぁんっ!? うぁっ、だ、またぁっ……――――!!!」

にとりの両手はとっくに身体を支えることを放棄しており、それでも上着は肌蹴て下着も捲り上げられ、突っ伏した上半身の下で形の良い乳房が布団と挟まれて淫靡に歪む。
無意識のうちにやっているのか、つんと尖った乳首はそれぞれちょうど両の手で下敷きにされていて、後ろから突かれるたびに揉み潰され新たな快楽を生んでいた。

「はぁっ、はひっ、ひぁぁっ、も、らめぇっ、しぬ、しんじゃぅぅっ」

かすれた涙まじりの声が、それでも快感が生まれるたびに押し出された。だらしなく開き切った口からは涎があふれ、支えにしている枕をどんどんと浸す。

「はっ……はっ……はぁっ……はぁっ!」
「あっ、やっ、ひぃぅ! だ、はやっ、はやぃ、あっ! ああっ! うぁっ、ふぁ! やあっ、ひぃやぁ!!」

こちらもさすがに限界が近い○○が、短い、獣じみた呼吸を繰り返しながら腰を早めると、にとりの声もいよいよ悲鳴じみてくる。
充血し膨れ上がった肉槍と肉壁が互いの分泌液を泡立てながら擦れ合い、限界を超えた快感がふたりをただの雄と雌にしていた。
互いに、乱れそこらに丸まった衣服さえ邪魔であるかのように、もどかしげに脱ぎ捨てながら交わり続ける。

「んぐっ、ぐっ……はっぐ、ぐ……!」
「ふぁ、あぁぅ、や、らぁ……また、いっひゃ、おっきの、いっひゃぅ!」

何度目になるか、ぬろりと穴から顔を出したビーズを、はじめて押し戻さず、そのまま掴んだ。

「ふぇぁ? はぁ、あぅぁ、は、あ、だ、だめぇ、いっしょだめぇっ!」

意図に気付いたにとりが声を上げた瞬間。

ずるるるうぅっ!

「ひぅゅぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?」
「っぐぉぁっ!!」

直腸に残っていた合計8つのビーズが一気に引きぬかれ、同時に断続的な痙攣の続く膣内を隅々まで征服した肉棒が子宮口をこじ開けて止まり、堪えに堪えた精を大量に放った。

「は―――――ぁ、っ、く……ぁ」
「ふぁ……やらぁ、すご、いっぱい、とぷとぷってくるぅ……」

お互い、抜けそうになる腰を、それでも注ぎ尽くし、飲み干そうと押し付け合っていたが、やがて海綿体に溜まった血まで注ぎ込んだかのようにペニスが固さを失うと、どちらからともなく結合が解かれ、粘った糸が橋をつくる。
完全に脱力したにとりが、ぺちゃん、という音とともに横たわった。

「……あ」

ちょろろ……

「ふぇ……だめ、止めらんないよぅ……」

ちょろろろろろ、ぷしゃぁあああああああああ――――

ギリギリの高みまで昇りつめ、解放され緩みきったにとりの尿道から、生温かい液体が流れ出し、布団の水溜りを黄色く染める。

「やだぁ……止まれ、止まれよぅ……」

うわ言のように呟きながら、にとりは、秘所から内腿を濡らしていく感覚を心地良く思っていた。

「……あー」

膝立ちのままその光景をぼけっと見ていた○○は、ようやく状況を把握したが、激しい行為の後の気だるさにそのまま身を委ね、にとりの隣に寝転がる。

「……へ、ぇへへ」
「……ははは」

どちらも、緩みきった顔で笑い合った。













さて、直後はともかく、微妙に時間が経てば理性もようやく谷底から這い上がってくるわけで、そうなるとなまじ記憶にある分だけ、己の晒した痴態に赤面する他ない。
特に布団がそのままだったりするので、まあ、何だ、つまるところ色々と匂うのだ。水気も肌に密着してると段々と気持ち悪い感じになるし。

「……ぅー、ぅー」
「いまさら何を恥ずかしがってるんだか」

ひとまず服を着ることから始まる。帰ってきたときに着ていたものは交合の巻き添えで着れたものではなかったので、そのまま洗濯籠の放り込んだ。
にとりの服は元来、液体で濡れる分には問題ないのだが、しかしあれやらあれやらで濡れたのをそのまま着る気にはさすがになれなかった。
結局、箪笥から適当なのをお互い引っ張り出してきて着ることになる。

「だって……あ、あんな、その、引っこ抜かれたり、おも……らし、したり、えうぅ〜」
「俺は別に気にしないが……」
「気にしろー! 主に鬼畜だった自分とか!」
「……う、いや、あれはあれで刺激的だったからなぁ」

布団は洗わなければならないが、既に日も傾いているから、これに関してはとりあえず洗うだけ洗っておいて、明日乾す事になるだろう。
作業は主に○○の担当となった、力仕事だから、ではなく。

「……まだ、腰がしびれてて、力入らない」

と、主張したにとりは、しかし、座ったまま抗議の声を上げた。

「○○の変態ー、性欲魔神ー、鬼畜ー」
「く、いやちょっと待て、最後のは認めるが、こんなのを挿れたまんま子供たちの前に出てたにとりに変態だの性欲魔神呼ばわりは納得いかん!」
「あ、う……しょ、しょうがないじゃんかー! そうでもしないと、緊張してどうにもならないと思ったんだもん!」
「だからってコレはないだろコレは。もうちょっと別の手はなかったんかい!」
「うう〜……」

コレ、とは勿論、ご立派なサイズの張り型と9連アナルビーズ。
一通り水洗いを終えたそれにびしと指を突きつけ反論。
と、やや奇妙なことに気付く。

「……なー、にとり」
「なに」
「コレさ、なんかやけに手に馴染むサイズなんだが」
「ぎく」
「口でぎくとか言うな、口で」

コレとは、朝からずっとにとりが挿れていた人造ペニス。
無闇に大きいわけでも小さいわけでもなく、むしろ○○の手にはちょうど良いぐらいだった。

「……ぁ、のさ」
「……うん?」
「それ、その……○○の、が、モデルで」

ぽしょぽしょと、耳まで真っ赤になりながらやたら小さい声で白状する。

「……何時の間に人のモノのサイズなんぞ測定してやがりますか、このエロガッパ」
「え、ち、違うよっ……その、何度も試作して……入ってる時の感じとか、近くなるように改良……して」
「あー……何でまたそんなこと」
「へ!? う、ぁ、ぇーと、その……」
「俯いて人差し指をつんつんするな」

可愛すぎるから。

「その、さ……そういうのがあったら、会えないときに、ひとりでしてても、寂しくない……かなー、って……ぁ、あはは」






―――以下、○○の脳内における戦いをダイジェストでお送りします。無用の方は飛ばして下さい。

本能A「にとりかわいいよにとり!」
本能B「にとりかわいいよにとりー!」
本能C「にとりかわいいよにとりっ!」
本能D「にとりかわいいよにとり」
理性「にとりかわいいよにとり!!」

――理性は本能と肩を組んで欲望の谷に飛び降りました。






「……にとり」
「ふぇ!?」

がっし、と小さい肩を掴む。
今にとりが着ているのは、袖や裾がかなり余っただぶだぶのセーター一枚きり。それがまた○○を加速させた。

「あ、えと?」
「二回戦、いこうか」
「……はい?」
「いや、言うな、お前もヤりたいからこそ、そうやって誘っているんだろう。そうに違いない!」
「え、や、ちょっと待っ――」
「大丈夫! こんなこともあろうかと、布団はもう一組ある!」
「聞いてないって!!」
「……嫌、か?」
「う、い、嫌じゃない、けど……そんな捨て犬みたいな目したら、嫌とか、言えないじゃないさ……」
「にとり」
「あ……うん」

翌朝、○○宅の屋根には洗いたての布団が二組並んだ。





(終わってしまえこのバカップルども)
































この先には、本編のらぶらぶ感をぶちこわす、あとがきのふりをした座談会があります。
別に構わないぜと言う方のみ、先へお進みください。






























作者「はい、というわけで実験的に始まったネチョSSへの試みも三回目、エロいにとり、略してエロにとシリーズは2作目となりました。おめでとう!」

○○「わー……ていうかな、続ける気もないのにシリーズとか言わん方がいいんじゃないのか」

にとり「わー……まあ、勢いと思いつきだけで生きてるからね、作者は」

作者「いやぁ、照れるな」

○○&にとり『褒めとらん』

作者「あ、そ。しかしまあ今回はさすがにちょっと時間がかかったなぁ」

○○「いや、作者の従来作品に比べれば、制作はずっと短期間だったと思うが」

にとり「タイトルと方向性だけ決めて放置してた時間が長かったって意味でしょ?」

○○「ま、そもそも前作にしてから、にとりと香霖堂の風呂でって時点で夜伽の某作品のパクりみたいなもんだったしな」

作者「うぐ。い、いや、だからこそ今回はちゃんと方向性をとってだな、にとり的な話でヤれないかと模索したじゃん!」

にとり「……これが?」

作者「そう、これが」

○○「……そうかなぁ」(目を見る)

作者「そうだとも」(目をそらした)


閑話休題


作者「そういや、これを書いてる時、Wikipediaでにとりの名前を見かけたぞ」

にとり「へ?」

○○「いや、東方Projectは単独の記事ページがあるから、あって当然だろうに」

作者「そこじゃなくて」

にとり「違うの?」

作者「普通の、妖怪の河童に関するページに『河童を題材にしたキャラクター』って項目があって、そこに載ってた」

○○「へー」

作者「ちなみに、日本人に馴染み深い他の妖怪として鬼、天狗も併記されてたが、これらの項目に文や椛、萃香に勇儀は載ってなかった。東方の項以外でひとまず確認できたのはさとりに藍にえーき様に諏訪子さま、あとキスメくらい」

にとり「本当かなぁ」

――執筆の時点では割と本当です。


閑話休題ふたたび


作者「で、最近気になることがあってな」

にとり「……何か、嫌な予感がするんだけど」

作者「もともとWikipediaに行ったのもそのことを調べたかったからなんだが、それらしき記述は無くてな」

○○「何だよ」

作者「河童って卵生なのか?」

にとり「……は?」

作者「いやほら、鴉天狗は旧三月精(松倉版)のときに卵生だって判明したじゃないか」

○○「そうだっけ?」

作者「人間型の妖怪だからといって、人間同様胎生とは限らんわけだから、河童はどーなんだろーなと思ったんだ」

○○「まぁ、ミスティアやお空なんかも卵なんだろうが、河童はそもそもそういう動物がモデルなわけじゃないだろ?」

作者「うむ。爬虫類がモデルとか、或いはUMAとも言われるが、一説には単に生活習俗の違う少数民族だったとも言われていて判然としない……しかし、個人的には卵生を推したいな」

○○「そらまた、どうして」

作者「産卵プレイが出来るぞ」

○○「卵生だな」

作者「だろう?」

にとり「ポロロッカ――――!!!!!」

作者&○○『はっはっはっは』

作者「甘いぞにとり、体験版時代ならいざ知らず、製品版になってからのポロロッカが我ら中級シューターに通用するものか!」

○○「そうとも。そんな『アマゾ』の三文字で答えが分かるようなものなど怖くない!」

にとり「そういう問題じゃないっ! 大体、知りもせずに卵生とか胎生とか下らないこと言わないでよ!」

○○「! しまったっ!」

作者「どうした!」

○○「卵生だったら、ボテ腹で『あ、今お腹けったよ』って言いながらなでなでしたりぴとってくっついて心音聞いたり出来ないじゃないか!」

作者「ぬぅぅ、それは盲点!」

にとり「盲点とかそんな問題じゃないー!!」

○○「じゃあどっちなんだ?」

にとり「どっち、って……」

作者「卵か、否か」

にとり「あ、えっと……うぅ」

作者&○○『どっち?』

にとり「し、知るかー! いや、知ってるけど言えるかー!!」

○○「あ、逃げた」

作者「まあいい、これは後日の課題としておこう」


閑話休題みたび


○○「……課題といえば、作者」

作者「なんだ」

○○「前のエロにとの時にネタにした卒論は終わったのか?」

作者「心配するな。これを書く片手間にばっちり進めてる」

○○「そっちが片手間かよ!」

作者「学校のPC室でこれと卒論とを並行作業さ☆」

○○「☆付けてさわやかに言うな。あと学校でエロ書くな」

作者「いや、これがなかなかに興奮するんだ」

○○「…………」

作者「まあ、問題もあってだな」

○○「前提条件は問題じゃないと言いたげだな」

作者「例えば、エロを書いてて『膣内』とか『胎内』を全部『なか』で単語登録してるとな、卒論の方で『この都市の中で〜』とか打つと、『この都市の膣内で』とか出てビビるね」

○○「ビビるね、じゃないだろうソレは」

作者「生活と性活とか、弾痕と男根とか、ああ、至急と子宮とかも危ないよなぁ、卒論で『移民たちの性活が』とか『この問題に対して子宮に取り組まなければ』とかなったまま提出したらと思うと」

○○「ゾッとするな」

作者「いや、ワクワクするね。担当の教授がいったいどんな顔するかって。誤字って言い逃れさえ不可能だろうな」

○○「留年してしまえ」

作者「はっはっはっは」

――ちゃんとチェックしてますよ?









(本当に終わる)



2スレ>>216 icyanecyo_0115.txt

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