東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

独自設定とかあります。
キャラ崩壊もあるかもしれません。
ご注意ください。

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彼女は突然現れた。時刻は夕刻、空は真っ赤に染まる頃合い。

「何を泣いているの?」

その夕焼けにも負けない真っ赤な髪の女性がそこに居た。

滲む視界ではその容姿も顔もよく見えなかったけれど、それだけはハッキリと分かった。

「……そう、肉親が目の前で妖怪に、ね。それで数年後にお前も……そういわれたの?」

必死に彼女に助けを求めた。彼女は困っていたのか、笑っていたのか、もう思い出せない。

頭を撫でながら、優しい声がかけられる。

「ほんの少しだけ、手助けしてあげる。それで生き延びられたら……、

お姉さんからご褒美でもあげようかしら?」

何かを手渡してくれるので、それを握りしめて、お礼を言おうとパッと見上げると、そこにはもう誰も居なかった。

「魔法を習いなさいな」

周囲を見渡しても姿は無く、声だけが響いてきた。

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「あんたねぇ、何でしれっと私の神社に居るのよ」

「いいじゃない。細かいことを気にしてると、禿げるわよん?

ま、ただの気まぐれで遊びに来ただけだし」

確かに妖怪に亡霊に、他所の神様と人外の方がよく訪れるけど、何でこいつが来るのかしら。

「細かく無いし。禿げてたまりますか。まぁいいけど。で、何の用なの?」

「いや、本当に遊びに来ただけよん?」

そういうへカーティアの視線は人里の方を向いている。一体を見てるんだか。

私には夕焼けで赤く染まった景色にしか見えないけど。

「あんたまで男にうつつ抜かしてるんじゃ無いでしょうね」

「ある意味そうかしら?」

「は?」

「あなたは幻想郷に何人魔法使いが居ると思う?」

唐突な質問にちょっと考える。魔法使い?

「4人……いえ5人かしら? 確か紅魔館の図書館に出入りしてる若い男の魔法使いが一人居たはず……。

そこらの野良妖怪なら追っ払えるぐらいには出来るみたいだけど……」

ルーミアにギリギリ勝てるぐらいかしら……?

魔法を使っている所は見たことがないけど、パチュリーがそんなことを言っていた気がする。

確か、珍しい護符を持ってるから、それを調べさせるのを対価に紅魔館に自由に入れるようにしたって言ってたと思う。

「多分その子ね、何年か前に気まぐれで通りすがりに手を貸した子がいるのよ。

逢魔ヶ刻の三叉路で泣いてた子にね、ちょっとしたお守りを渡したの」

「あんたの直々に渡したお守りとか、とんでもない力を持ってそうな……」

「私は魔術の女神。魔術の理解の手助けになる程度のものよ。そうねぇ、魔術関係の獲得経験値3倍ってとこかしら?」

「魔理沙が興味を持ちそうなシロモノだわ」

これでちょっとした物なんだから困ったものだわ。

パチュリーが言ってた護符ってへカーティアのお守りの事だったのね。

「勉強中に私の事を知ったみたいで、三叉路によくお供え物してくれるようになったから、

少し気にかけてあげようかとおもってね。昨日ももらったけど、食べる?」

「さっきから何で三叉路? 何それ、くれるならもらうけど」

「私は三叉路に祀られることが多かったのよ。はちみつ入りのクッキーよ」

受け取って口に運ぶと確かにはちみつの匂いがするし、かなり甘い。

幸せな味だわ。

「おいしいけど、人里にこんなお菓子売ってる店あったかしら?」

「これ手作りよ? 最初は焦げたりしてて酷い物だったけど。って、こら。もうあげないわよん?」

二つ目に手を延そうとすると、クッキーの袋をさっと引く。

「ケチね。それにしてもあんた、人間なんか相手にしないって言ってなかったっけ?」

「神様って案外俗っぽいのよ? ただの人間に惚れる事もあるし、浮気する事もあれば嫉妬することもある。

前例は一杯あったはずよ?」

「まぁなんでも良いけどね。あら?」

人里から少し離れた所で何かが光る。目を凝らしてみれば見覚えの無い弾幕。

どこか、へカーティアの弾幕に似ているような……、密度は比べ物にならないけど。

そちらを見てもう一度ヘカーティアに視線を戻せばそこには誰も居なくなっていた。

「ほんと、勝手なんだから」

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どうにか妖怪は撃退出来た。

逃げていく背を見送っていると、すぐ背後から声が聞こえる。

「追い打ちは掛けないのかしら?」

「深追いはしないです」

「そう」

振り返ると、赤い髪に、黒にWelcomeHellと書いてある肩出しのTシャツ。

赤、紫、緑の三色のスカート。それに奇妙な帽子を身につけた女性が居た。

両側と頭上にチョーカーから伸びた鎖につながった、紫、青、黄の3色の球体。

奇妙な姿だけれど、僕はその声を覚えている。

「これをくれた人ですよね?」

あの時もらったお守りを見せながら問いかければ、女性は頷く。

「逃げずに生き延びられたみたいね。別に人里に篭っていても生き延びる事は出来たと思うけど」

「そういえばそうですね。でもなぜか、逃げるっていう選択肢は思いつきませんでした」

「お姉さんのご褒美に釣られたのかしら?」

「もう一度会いたいとは思っていました。あの時はちゃんとお礼もいえませんでしたし、それに……」

「ずっと恋い焦がれていたから?」

言わずに濁した言葉を言い当てられてドキリとする。

「顔を見れば分かるわよん?」

「でも、あなたには手が届きませんよ」

「あなたのクッキーは私に届いているけれど。そうね、手が届くかどうか試してみる?」

「試す?」

女性は3枚の紙片……。

スペルカードを僕に見せる。

「3枚、しのぎ切れるかしら?」

逢魔ヶ刻の三叉路で、女神は妖艶な笑顔で僕に問いかける。

「やってみせます」

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結論から言えば、どうにか凌ぎきる事ができた。正直言ってもう余力が無いけれど。

「指先ぐらいは届いたでしょうか。……いや」

夕焼けが色を失い、あたりは暗くなり始めている。

息を整えながら考える。対妖怪にと、小悪魔と、パチュリーさんを相手に弾幕ごっこをやったことがある。

……何故か、本来はあんまり男がやるもんじゃないらしいけど。

なにせその訓練で見た弾幕と大差無かったのだ。二人はあのとき手抜きだったと言っていたのに。

この女性がどういう存在なのか、予想はできている。

だとすれば……。どれだけ手を抜いたかが窺い知れると言うもの。手はかすりもしていないだろう。

「しっかり届いてるわよん?」

僕の目の前に汗の一つどころか、息の一つも乱れさせずに、女性が降り立ち、ぐっと近寄ってくる。

「さぁ、あなたの望みは何かしら、一つ望みを聞いてあげる」

「僕は……。あの時からあなたに恋い焦がれていました。

だから、もし手が届くなら……。あなたの隣にありたい」

「そんな曖昧で良いのかしら?」

薄く笑いながら、問われ、慌てて言い直す。真っ直ぐに。何の飾り気もなく。

「あなたと恋仲になりたい」

「ふふ、いいわよん?」

「─!?」

言うなり、ただでさえ近かったのにぐっと顔を寄せてきて、唇を奪われた。

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どうしてこんなことになったのだろうか……。

一緒に帰宅し、食事をし、風呂に入って彼女……ヘカーティアが風呂から出てくるのをベッドでぼんやりと待っている。

帰る時に僕の腕を抱くようにしてピッタリとくっついて来て、胸が腕に押し付けられていたから、平静を装うのに苦労したけど……。

帰る道すがら、名前とやはり女神であると言うことも聞いた。

「ちゃんと寝ずに待ってたのね」

「そう言われたからそうしたんですけど……」

風呂から出てきたヘカーティアは先程と変わらない格好で、濡れた髪と上気した頬がより妖艶な雰囲気を醸している。

「そうね……」

すっと、球体が動き、頭上に乗っている球体が青い物に変わると、ヘカーティアの髪と目の色が青く変わる。

「私は身体が3つあるの、全部私だけど、少し性格が違うのよ?」

半眼になり、薄く笑いながら、目の前でゆっくりとスカートをたくしあげていく。

「え?」

言葉にも驚いたがその行動にも驚く、そして思わずスカートの裾に視線を向けてしまう。

「やっぱり、男の子なのね」

下着が見えそうになり、思わずゴクリと喉をならしてしまう。だが想像したものは見えなかった。

スカートの下に彼女は何もつけていなかったから。

「な、急に何をしてるんですか……っ」

そのまま間近まで寄って来て、そのヘカーティアの行動だけでいきり立たせてしまった一物を撫でられ、声が止まる。

「恋仲なら、こういうことはするものでしょ? 好き合ってるんだから何の問題も無い。

それにほら、こっちも下着を着けてないのよ?」

スカートから手を離し、Tシャツの首の所を引っ張るので思わずそちらに視線を向けると、

確かにTシャツの首の所から形の良い胸がはっきりと覗き込める。

片手で自分の胸を見せつけながらも、片手は一物を弄り続け、ズボンからそれを取り出される。

「好き合ってる……?」

「私はあれからあなたを見てたの、魔術の女神を甘く見ちゃだめよ……?」

「だ、だめです、それ以上いじったら……」

一物を包み込むように握って扱かれると、あっという間に達してしまいそうに思う。

恋い焦がれていた人にそんなことをされた、という状況もあるだろうけれど、そも、女性経験など無いのだから余計だろう。

「そうね、まだイかせてあげない。言って無かったわね、青い私は意地悪なのよん?」

ぎゅっとその根本を捕まれ、阻止される。

「キスしてくれるかしら……?」

言われるがままに、唇を重ねあわせ、おずおずとその唇に舌を差し込むと、その舌を絡めとられ、

貪るような激しい口付けを返される。

「ん、じゅる、ちゅっ……」

口付けをしながら、僕の手を取ってスカートの中に導かれ、そこに触れると既に濡れているのが分かる。

不慣れながら手を動かしてそこをいじれば、時折ヘカーティアの身体がピクリと跳ねる。

「ん……、ロクに触ってもいないのに、こんなふうになるのは何でか、分かるでしょ?

……、あまり、焦らすのも良くないわね、最初なんだから」

青い彼女は、自分が待ちきれないというように僕を押し倒し、上に跨り、その一物を咥え込んでくる。

「んんっ!?」

ぬるりと包み込まれる感触に達しそうになるのを必死に堪える。

「ん、硬い……、我慢しなくていいのよ? ふふ、そこまで期待するのも酷だもの」

軽く腰をゆすられるとそれだけで、我慢も虚しくその中へと欲望を吐き出してしまい……。

「黄色い私は少し幼稚、ふふ……」

目を閉じて思い切り達して、目を開けると金髪のヘカーティアが僕の上に跨り、まだ硬いままの一物を咥え込んでいた。

僕の身体を抱き起こして、対面座位の格好になるとぎゅっと抱きついてくる。

「好き」

ストレートな言葉が耳に届く。

「ねぇ、私の事、好きかしら?」

「す、好きです」

「だったらあなたは死んだら地獄行きよ」

「え、ええ!?」

「地獄に来れば私が居る、ずっと一緒に居れるわよ?」

ああ、そういえば地獄の女神だったっけ、そう考えているうちに、ヘカーティアは腰をゆすり始める。

「ん、ああ……、きもちい……」

僕を抱きしめながら、身体を動かし、耳が蕩けるような嬌声を聞かせてくれる。

「んんっ、やぁ、んっ……」

応えるようにして身体を動かすと声は一層激しくなり、ヘカーティアも眉を寄せて可愛い顔を見せてくれる。

その表情に、声に、興奮しないわけがなく、動きは激しく、貪るようにお互いを求めるように変わっていく

「抱きしめてぇ……!」

要望通りぎゅっと思い切り抱きしめて、2度目の絶頂。

「ねぇ、あなたはどの私が好きかしら?」

「全部あなたなんですから、比べようが無いです」

抱きしめた手を離して、顔を見ると赤いヘカーティアに戻っていた。

「もう一回……は、厳しそうねぇ、今日は流石に疲れてるみたいだし」

「すいません」

二人で風呂に行き軽く身体を流し、改めてベッドに横になるとヘカーティアはベッドに潜り込んでくる。

一人用なので少々狭い。

「……なんで私があなたを好きか、気にならないのかしら?」

「気にはなりますけど、聞きません」

気まぐれ、なんて言われたらショックだし。

「そう、でも一つだけ言っておくけど、気まぐれじゃないわよん?」

小さく笑いながら、僕の頭をなでてくれる。手の暖かさがとても心地よく安心出来る。

「このまま……眠ってしまってもいいですか?」

「ええ、おやすみなさい」


メガリス Date: 2016/06/06 00:06:18

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