最終更新: touhou_icha 2015年01月25日(日) 19:44:01履歴
「すまない、ちょっといいだろうか?」
「いいですけど、なんですか慧音先生」
あなたが寺子屋で子供たちの試験の答案の採点を手伝っていると慧音に声をかけられた。
何やらあまり人前では話辛いことなのか、簡易な応接室に移動し、湯呑みにお茶を注ぐと口を開いた。
「いきなりの質問だが、君は今付き合ってる、もしくは想いを寄せている相手はいないか?」
「いえ……この年になって未だそういった人に巡り合えてなくて」
「そうか……。実を言うとな、君に結婚を前提とした見合いの依頼が来ているんだ。
普通、喜ぶべきことなのだろうが、相手がちょっとな」
「何か問題があるのですか?」
「うむ……お相手は、博麗の巫女だ」
慧音の口から飛び出した言葉に面食らうあなた。人里から離れた神社に住み、この世界の規律を担っていると。
噂話や時折里で姿を見かけることはあっても、積極的に会うこともできない遠い存在。
そんな彼女がどうして、自分などを指名してきているのか、頭の中が混乱していく。
「やはり、嫌か……? どうしてもと言うのなら何とか私が断ってみせるが」
「あ、いえ……受けてみたいと思います」
「そ、そうか。無理してるんじゃないよな?」
あなたを一生懸命心配してくれている慧音に笑みをかえす。
一度、遠目に巫女の妖怪退治を見たことがある。その美しさと、どこか儚げな印象を持った紅白の巫女。
実際の彼女はどんな人物なのか、それだけでも会ってみる価値はあるとあなたは思った。
途端、今まで座っていた床の感覚が抜け、落とし穴にはまったような浮遊感を受ける。
後には、お茶が少し残った湯呑みだけがあなたがいた証明としてちゃぶ台に置いてある。
慧音は非難がおおいに感じられる目で後ろを向く。
空間にスキマの裂け目を作り、紫が扇子で口元を隠して胡散臭い笑みをうかべていた。
「いきなり横暴すぎやしないか?」
「あら、こういったものは初めの印象が大事ですのよ?」
「――、――っと、大丈夫?」
「う……ん、ぁ、はい……」
まだ霞む目を擦りながら目を開けると、畳の上に大の字で倒れ込んでいて上から誰かが覗き込みながら声をかけてきた。
何度かまばたきを繰り返し、視点がはっきりする。腋の空いていて、大きな袖の特徴ある服。
鴉の濡れ羽色した艶のある髪に大きな赤いリボンが結ばれ、黒曜のような輝きのある瞳。
そこには博麗の巫女、博麗霊夢が居た。
「お茶飲んでたら、いきなりスキマから落下してくるからなんだと思ったけど。その様子じゃ平気みたいね」
「心配かけたら、すみませんでした。ところで、今回の話は聞いてますか?」
天井をあおいで、何かを思い出すような表情をうかべて、ああ、あのことかと納得した顔で頷く。
「うん、まぁ紫の押し付けみたいなところはあるけど、これからよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそお願いします」
それから特に珍しいこともなく、霊夢との夫婦生活は始まった。
とはいえ、いきなり変化が起こることもなく淡々と日々は過ぎていく。
神社に来るのは白黒の魔法使いに三妖精、人形遣いに紅魔館の主従。興味ありげにこちらを見るが
霊夢が簡単な説明をすれば、だいたいが納得した顔をするし、いたずらに手を出そうとすれば巫女の制裁が存分に振舞われる。
神社の作法など知らないあなたは、境内の掃除やら食器の洗い物をし、洗濯は流石に自分ですると霊夢に言われて分担している。
家計簿をつけてみれば、意外に普通の暮らしをして尚余裕のある貯蓄があることに驚く。
では、毎日お賽銭箱を覗き込んでため息をつくのは何故なのか。
あまりに暇なので、里に行きたいと言えば、妖怪避けの札、遅くなるならもっと強力な陰陽玉を貸してくれる。
心配する慧音に、仲は悪くないですよと近況報告をしながら、寺子屋や里の雑事をして、神社に帰る。
あまり新婚とは言えない夫婦生活だが、何故だかあなたはこれも悪くないと感じていた。
夜も更けてきたころ、あなたは眠っているところにいきなり何かがのしかかってきて驚きで目が覚める。
目を白黒させつつその影を睨むと、暗闇に慣れてきたのか、だんだんと輪郭が整っていく。
それは白い襦袢を纏っていた霊夢だった。
「ようやく起きたわね」
「いや、いきなり霊夢さんがのしかかってきたから、目が覚めたんですが……」
「細かいこと気にするんじゃないわよ。……それより、どういうことよ、私が無防備に寝てるのに襲いに来ないの?」
何やら猛烈に機嫌が悪いご様子。この巫女は怒った顔よりも引き締まった表情でじっと黒い瞳で見つめられる方が恐ろしい。
「いや、いくら夫婦関係になったからってそんな女性を襲うようなことは。
それに霊夢さんはあまり俺のこと好きじゃなさそうだし、単なる居候としか思ってないと……」
「あー……まったく、紫のヤツ……慧音も慧音よ。知らない、もぅ知らない。何言われようがどうでもいいわ」
がしがしとあまり女の子らしくないしぐさで髪を乱暴に掻くと、あなたに覆いかぶさるように抱きついて
首筋に腕を回して、不意打ち気味にキスをする。
「!?!?」
「んっ、ふぅ、んちゅっ、んんぅ……っ、んん、もっとぉ……」
状況がよく分からず置いてけぼりなあなたをそのままに霊夢は濃厚なディープキスを繰り返す。
互いの唾液で怪しく濡れた唇。蕩け、霞がかかった瞳で巫女は言う。
「好き……あたし、アンタのこと、好きなの。誰にも渡したくなかったの……」
「え、ええっ!? てっきりただの世継ぎ作る種馬的な意味での見合いだったと……」
「あんなもの建前で紫を納得させるためよ。……一目惚れよ、気が付いたら貴方のこと、目で追ってて
何となく好きだなー、今何してるのかなーとか彼女なんて居ないといいなー、そんなことばっか考えるようになっちゃったのよ。
せ、責任とってもらうんだからっ!」
「いやいや、霊夢さん暴走し過ぎですって。いきなりぶっちゃけ過ぎです」
「むー、冷静な反応がムカツク。それとさん付け止めて。他人行儀みたいでヤダ。……それとも私なんか好きじゃない?」
「いや……里ではあんまり接点なかったけど、博麗の巫女でも普通の女の子なんだと知って、可愛いなと思えるようになりましたし
……霊夢さん、いや霊夢は普通に大事な女性と思えるようになってきました」
「そ、そう……えへへ♥ アンタにそう言われると嬉しくなっちゃうわね。で、続きしていい? あと答え聞かせて」
「……俺も霊夢のこと好きです。これからも夫婦仲良くしていきましょう」
「うんっ」
「んっ、んにゃっ♥ ひぅっ、あ、ああっ、あっ♥」
襦袢をはだけさせ、小ぶりでも張りのある乳房を捏ねまわしながら、足の付け根部分に指を差し込む。
指触りのいいコットン地のショーツ。秘孔から溢れた蜜でしっとりと濡れたクロッチを
何度も往復するたびに、ぎゅっと瞳を閉じつつも甘い痺れに似た刺激に開いた口から蕩けた喘ぎを漏らし身体が震える巫女。
うなじに顔を埋め、ついばむような口づけをするといっそう乱れる霊夢。
「やっ、そこ、だめぇ! な、何かヘンになっちゃうからぁ! んんぅーっ!」
いわゆるこれが性感帯というのだろうか。あなたは止めてと懇願する霊夢の言葉を無視してキスの雨を降らせる。
未知の刺激に、びくびくと痙攣しながら涙をぽろぽろ零す博麗の巫女。それでも身体を引きはがすことなく彼の愛撫を受け入れる。
ぐしょぐしょになり、もう下着の役割をはたしてないショーツの股部分を横に引っ張り、直に巫女の淫花をいじめる。
「はぅっ、あっ、んくっ、ひにゃっ、やん、こえ、とまらないぃ……♥ もっと、くちゅくちゅしてぇ……」
今までのクールさはどこへやら、ひたすらあなたの丹念な愛撫に甘えきった声でもっともっとと囁く霊夢。
割れ目の上部分に小さな突起が隆起し、軽く指が撫でただけでぐんっと巫女の背が反り返る。
ここがいわゆるクリトリスなのだろう。痛くならないようゆっくりと周囲を回るように撫でながら包皮を剥き
つるりとした、硬く勃起した霊夢の淫核をつまむ。
「ふにゃぁあぁあぁああああ――――――――ッ♥」
アクメ声をあげながら絶頂を迎えてしまう霊夢。ぶしゅりと秘孔の奥から大量の粘ついた白い潮を噴出し、布団をしとどに濡らす。
はぁ、はぁと荒い吐息を繰り返しながら、あなたを見つめ淫靡な雰囲気を醸し出す巫女。
「はぁっ、はぁっ……凄い、気持ちよかった……♥ ねぇ、キスして……んっ、ちゅ、ちゅるっ、んんぅ……」
「霊夢……俺も霊夢を味わいたいよ」
「んっ、んんぅ……ふあっ、うん、私ばかり気持ちよくなってもね。お願い、きて……」
ころりと仰向けに寝転がり指でとろとろに蕩けた蜜壺を開く。薄ピンク色の膣孔はひくひくうごめいて
あなたの逸物を早く挿れてと淫らに誘っている。時折、んくっと霊夢がうめくたびに
白い蜜がこぽりと尻の谷間をつたって布団に沁み込んでいく。
己の分身を取り出して巫女の淫孔に鈴口をくちゅりと触れ合わせる。
あなたの限界まで張りつめたペニスはびくびくと痙攣し、膣口を擦られ、快感に喘ぐ霊夢。
暖かく滑りのいい膣内を肉竿が押し進んでいく。
「んんんんぅ――――っ、い、んっ、あぅっ」
敷布をぎゅっと掴んで膣を開かれていく感触に耐える霊夢。陰茎が半分くらいまで埋まったところで
硬いなにかに阻まれ、進むことができなくなる。ここが霊夢の処女膜なのだろう。
巫女はあなたに手を伸ばし、腕を背に回しぎゅっとしがみつく。潤んだ瞳で純潔を奪ってほしいと訴える。
霊夢の細い腰を掴み、ぐっと力を込めるとぶつりと肉を割く感触がペニスから伝わり、お互いの秘部が隙間なくくっつく。
「――――――ッ! う、ぅぅ、く、ぅぅ」
「だ、大丈夫? 霊夢」
「へ、へいき……こんなの普段の弾幕ごっこに比べりゃ、なんともないわ……よっ」
その痛みと破瓜の痛みは違うだろうと、霊夢に抱きつかれたまま、落ち着くまで髪を梳いたり
頬やうなじに指を添わせ、首筋や乳房の上あたりにキスの痕をつける。
「やんっ、もう、私のことは気にしなくていいのに……ひゃんっ」
「相手が痛がってるのに無理やりしても気持ちよくならないし。霊夢の普段聞けない声もっと聴きたい」
「ぅぅ……恥ずかしいのよ。誰にも聞かせたことないし……あんっ」
博麗の巫女の誰も知らない甘い嬌声に吐息。自分だけが知っているという優越感に
もっともっと乱れた姿を知りたくなり、いっそう丁寧な愛撫と腰の動きを開始する。
亀頭で子宮をくいくいと持ち上げるようにこまかく腰を押し上げる。
陰毛が霊夢のクリトリスを刺激し、きゅぅぅと膣の締まりが良くなり、肉壁がうねうねと絡みつく。
胸の先端に生る桃色の蕾の周りを舌先で円を描くように唾液の絵の具を塗り
口に含んで、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げて、長く伸びきった所で口を離すとお椀の形に戻る反動で、ふるふると揺れる。
「んぁぁっ♥ ひぁっ、んくっ♥ やぁぁ、胸、おかしくなるぅ……お腹の、中も、あついよぉ……」
普段の凛々しい霊夢の顔は、あなたの愛撫と腰の動きで柔らかく、どこか妖艶さも混じらせた色を浮かべている。
「んっ、もっと、もっと気持ちよくしてぇ……あなたのことしか考えられない、えっちな娘に、してほしいよぉ♥」
お返しと言わんばかりにキスを返して、巫女は脚をあなたの腰に絡みつかせ、自分の下腹部を押し当てるように動く。
あっ、あっ、と甘い声を上げ、何度も子宮を突き上げる杭に霊夢はこのまま、快感に染まり、狂ってしまっていいと思える。
破瓜の痛みはとうに消えているのを分かったあなたは、胸をいじる手を霊夢の背に移し、互いに強く抱きしめあって、高みへ目指す。
先程の優しい動きから、猛烈な突き込みに変わった挿入に、巫女の喘ぎも変わる。
「んああっ! らめっ、おちんちんっ、おくっ、ぐりぐりしてるぅっ! は、はげしいのっ、いいよぉ! もっと、してぇ♥」
歓喜の雫を目じりから頬へ伝わせて、ぶるぶると震え、悦の波に翻弄される霊夢。
じゅぶっ、じゅぶっと粘ついた音を立て、愛液を飛び散らせ、ひくんひくんと巫女の姫割れは引くつく。
「うぁっ、れいむ、れいむっ!」
「んくっ、あっ……イキそう? あうっ、いいよ、我慢しなくて……いつでも、お腹のなかにびゅくびゅくってしていいよ?」
「でも、そ、それじゃあ……」
「ひっ、ん、ぁぁっ、そんな顔しないでよ……大丈夫、私もそろそろイクからぁ……♥ 一緒に気持ちよくなろ?」
天気のいい神社の陽だまりのようなどこか心安らぐ微笑みを見せる霊夢。
身体の境界がなければ溶けて混じりあうかのようにお互いを強く抱きしめる。
「あああっ! イクっ、イッちゃうよっ、あなたのおちんちんが、わらしの、おく、こつこつしてぇ♥
出してっ、お腹の中にせいえきっ、いっぱい、いっぱい、赤ちゃん出来ちゃうくらい、だしてぇ!!」
「れ、霊夢っ!!」
首筋に顔を埋め、背筋をぞくぞくしたものが駆けた瞬間、巫女の膣内に大量の土石流のような精液が濁流となって流れ込む。
「ああぁぁあぁぁ――っ! やぁっ、すごい、あついの、お腹のなかに流れてきてるっ♥ ひぁっ! んくっ!
イ、イクの止まんないよぉ! あっ、また、イクっ! んぁぁ――ッ!」
どくん、どくんと陰茎が脈打つたびに巫女の子宮に粘度の高いスペルマが送り込まれ、その刺激で
何度も絶頂を繰り返す。射精が治まり、まだ硬さを残したペニスをゆっくりと引く抜くと
巫女の身体の震えと合わせて、こぷっ、こぷっと子宮に入りきらない精液が溢れてくる。
「あ、ぁぁぁ……でちゃう、あなたのせいえき、出ていっちゃう……、んにゃっ、んくっ」
蕩けた表情で溢れた精液を戻そうを指ですくって、絶頂の余韻でひくひくしているまだ敏感な割れ目に戻そうとする。
霊夢の髪を優しく梳いて、あなたはぎゅっと彼女を抱きしめる。
「そんなことしなくても、欲しければ今度もいっぱい膣内に出してあげるから」
「あ……そうね。んっ、ふぁぁぁ……っ」
こちらに身体を預けてきた霊夢は大きなあくびをして、とろんとした目で見つめてくる。
「久しぶりに疲れちゃった……ねぇ、このまま一緒に寝てもいい?」
返事代わりに巫女の頬に口づけをする。えへへと笑った霊夢はそのまま瞳を閉じて、安らかな寝息を立て始めた。
差し込む朝日と鳥のさえずりで目を覚ますと、すやすやと眠る巫女が自分の隣に居た。
昨日、セックスをしたまま寝てしまったのを証明するように、霊夢はあなたの指に自分の指を絡め
布団から出ている肩は何も着ていないし、なによりゆっくり上下する胸もさらしなど巻いてない。
相変わらず、大きすぎず、小さすぎない霊夢らしい可愛い胸をそっと手のひらで包む。
「んんぅ……こらぁ、まだしたりないの?」
元々目が覚めていたのか、非難の言葉を言う霊夢だが
その表情から続きしたいなら、していいよ? という色が窺える。
「ん……♥ あのね、好き。大好き。……だけど、あんまりベタベタするのは無し。二人きりの時はいいけど。
ずっと、そんなべったりだといつか飽きちゃうような気もしちゃうから。お願い」
「分かった。それじゃあ、ちょっと変な感じだけど、これからも末永くよろしく、霊夢」
「うんっ。あっ、やんっ……ちょっとぉ、おしり撫でる手がえっちになってきてるよ? んぁっ、そ、そこはぁ♥」
メガリス Date:2015/01/15 20:38:01
SS : 霊夢へ戻る
「いいですけど、なんですか慧音先生」
あなたが寺子屋で子供たちの試験の答案の採点を手伝っていると慧音に声をかけられた。
何やらあまり人前では話辛いことなのか、簡易な応接室に移動し、湯呑みにお茶を注ぐと口を開いた。
「いきなりの質問だが、君は今付き合ってる、もしくは想いを寄せている相手はいないか?」
「いえ……この年になって未だそういった人に巡り合えてなくて」
「そうか……。実を言うとな、君に結婚を前提とした見合いの依頼が来ているんだ。
普通、喜ぶべきことなのだろうが、相手がちょっとな」
「何か問題があるのですか?」
「うむ……お相手は、博麗の巫女だ」
慧音の口から飛び出した言葉に面食らうあなた。人里から離れた神社に住み、この世界の規律を担っていると。
噂話や時折里で姿を見かけることはあっても、積極的に会うこともできない遠い存在。
そんな彼女がどうして、自分などを指名してきているのか、頭の中が混乱していく。
「やはり、嫌か……? どうしてもと言うのなら何とか私が断ってみせるが」
「あ、いえ……受けてみたいと思います」
「そ、そうか。無理してるんじゃないよな?」
あなたを一生懸命心配してくれている慧音に笑みをかえす。
一度、遠目に巫女の妖怪退治を見たことがある。その美しさと、どこか儚げな印象を持った紅白の巫女。
実際の彼女はどんな人物なのか、それだけでも会ってみる価値はあるとあなたは思った。
途端、今まで座っていた床の感覚が抜け、落とし穴にはまったような浮遊感を受ける。
後には、お茶が少し残った湯呑みだけがあなたがいた証明としてちゃぶ台に置いてある。
慧音は非難がおおいに感じられる目で後ろを向く。
空間にスキマの裂け目を作り、紫が扇子で口元を隠して胡散臭い笑みをうかべていた。
「いきなり横暴すぎやしないか?」
「あら、こういったものは初めの印象が大事ですのよ?」
「――、――っと、大丈夫?」
「う……ん、ぁ、はい……」
まだ霞む目を擦りながら目を開けると、畳の上に大の字で倒れ込んでいて上から誰かが覗き込みながら声をかけてきた。
何度かまばたきを繰り返し、視点がはっきりする。腋の空いていて、大きな袖の特徴ある服。
鴉の濡れ羽色した艶のある髪に大きな赤いリボンが結ばれ、黒曜のような輝きのある瞳。
そこには博麗の巫女、博麗霊夢が居た。
「お茶飲んでたら、いきなりスキマから落下してくるからなんだと思ったけど。その様子じゃ平気みたいね」
「心配かけたら、すみませんでした。ところで、今回の話は聞いてますか?」
天井をあおいで、何かを思い出すような表情をうかべて、ああ、あのことかと納得した顔で頷く。
「うん、まぁ紫の押し付けみたいなところはあるけど、これからよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそお願いします」
それから特に珍しいこともなく、霊夢との夫婦生活は始まった。
とはいえ、いきなり変化が起こることもなく淡々と日々は過ぎていく。
神社に来るのは白黒の魔法使いに三妖精、人形遣いに紅魔館の主従。興味ありげにこちらを見るが
霊夢が簡単な説明をすれば、だいたいが納得した顔をするし、いたずらに手を出そうとすれば巫女の制裁が存分に振舞われる。
神社の作法など知らないあなたは、境内の掃除やら食器の洗い物をし、洗濯は流石に自分ですると霊夢に言われて分担している。
家計簿をつけてみれば、意外に普通の暮らしをして尚余裕のある貯蓄があることに驚く。
では、毎日お賽銭箱を覗き込んでため息をつくのは何故なのか。
あまりに暇なので、里に行きたいと言えば、妖怪避けの札、遅くなるならもっと強力な陰陽玉を貸してくれる。
心配する慧音に、仲は悪くないですよと近況報告をしながら、寺子屋や里の雑事をして、神社に帰る。
あまり新婚とは言えない夫婦生活だが、何故だかあなたはこれも悪くないと感じていた。
夜も更けてきたころ、あなたは眠っているところにいきなり何かがのしかかってきて驚きで目が覚める。
目を白黒させつつその影を睨むと、暗闇に慣れてきたのか、だんだんと輪郭が整っていく。
それは白い襦袢を纏っていた霊夢だった。
「ようやく起きたわね」
「いや、いきなり霊夢さんがのしかかってきたから、目が覚めたんですが……」
「細かいこと気にするんじゃないわよ。……それより、どういうことよ、私が無防備に寝てるのに襲いに来ないの?」
何やら猛烈に機嫌が悪いご様子。この巫女は怒った顔よりも引き締まった表情でじっと黒い瞳で見つめられる方が恐ろしい。
「いや、いくら夫婦関係になったからってそんな女性を襲うようなことは。
それに霊夢さんはあまり俺のこと好きじゃなさそうだし、単なる居候としか思ってないと……」
「あー……まったく、紫のヤツ……慧音も慧音よ。知らない、もぅ知らない。何言われようがどうでもいいわ」
がしがしとあまり女の子らしくないしぐさで髪を乱暴に掻くと、あなたに覆いかぶさるように抱きついて
首筋に腕を回して、不意打ち気味にキスをする。
「!?!?」
「んっ、ふぅ、んちゅっ、んんぅ……っ、んん、もっとぉ……」
状況がよく分からず置いてけぼりなあなたをそのままに霊夢は濃厚なディープキスを繰り返す。
互いの唾液で怪しく濡れた唇。蕩け、霞がかかった瞳で巫女は言う。
「好き……あたし、アンタのこと、好きなの。誰にも渡したくなかったの……」
「え、ええっ!? てっきりただの世継ぎ作る種馬的な意味での見合いだったと……」
「あんなもの建前で紫を納得させるためよ。……一目惚れよ、気が付いたら貴方のこと、目で追ってて
何となく好きだなー、今何してるのかなーとか彼女なんて居ないといいなー、そんなことばっか考えるようになっちゃったのよ。
せ、責任とってもらうんだからっ!」
「いやいや、霊夢さん暴走し過ぎですって。いきなりぶっちゃけ過ぎです」
「むー、冷静な反応がムカツク。それとさん付け止めて。他人行儀みたいでヤダ。……それとも私なんか好きじゃない?」
「いや……里ではあんまり接点なかったけど、博麗の巫女でも普通の女の子なんだと知って、可愛いなと思えるようになりましたし
……霊夢さん、いや霊夢は普通に大事な女性と思えるようになってきました」
「そ、そう……えへへ♥ アンタにそう言われると嬉しくなっちゃうわね。で、続きしていい? あと答え聞かせて」
「……俺も霊夢のこと好きです。これからも夫婦仲良くしていきましょう」
「うんっ」
「んっ、んにゃっ♥ ひぅっ、あ、ああっ、あっ♥」
襦袢をはだけさせ、小ぶりでも張りのある乳房を捏ねまわしながら、足の付け根部分に指を差し込む。
指触りのいいコットン地のショーツ。秘孔から溢れた蜜でしっとりと濡れたクロッチを
何度も往復するたびに、ぎゅっと瞳を閉じつつも甘い痺れに似た刺激に開いた口から蕩けた喘ぎを漏らし身体が震える巫女。
うなじに顔を埋め、ついばむような口づけをするといっそう乱れる霊夢。
「やっ、そこ、だめぇ! な、何かヘンになっちゃうからぁ! んんぅーっ!」
いわゆるこれが性感帯というのだろうか。あなたは止めてと懇願する霊夢の言葉を無視してキスの雨を降らせる。
未知の刺激に、びくびくと痙攣しながら涙をぽろぽろ零す博麗の巫女。それでも身体を引きはがすことなく彼の愛撫を受け入れる。
ぐしょぐしょになり、もう下着の役割をはたしてないショーツの股部分を横に引っ張り、直に巫女の淫花をいじめる。
「はぅっ、あっ、んくっ、ひにゃっ、やん、こえ、とまらないぃ……♥ もっと、くちゅくちゅしてぇ……」
今までのクールさはどこへやら、ひたすらあなたの丹念な愛撫に甘えきった声でもっともっとと囁く霊夢。
割れ目の上部分に小さな突起が隆起し、軽く指が撫でただけでぐんっと巫女の背が反り返る。
ここがいわゆるクリトリスなのだろう。痛くならないようゆっくりと周囲を回るように撫でながら包皮を剥き
つるりとした、硬く勃起した霊夢の淫核をつまむ。
「ふにゃぁあぁあぁああああ――――――――ッ♥」
アクメ声をあげながら絶頂を迎えてしまう霊夢。ぶしゅりと秘孔の奥から大量の粘ついた白い潮を噴出し、布団をしとどに濡らす。
はぁ、はぁと荒い吐息を繰り返しながら、あなたを見つめ淫靡な雰囲気を醸し出す巫女。
「はぁっ、はぁっ……凄い、気持ちよかった……♥ ねぇ、キスして……んっ、ちゅ、ちゅるっ、んんぅ……」
「霊夢……俺も霊夢を味わいたいよ」
「んっ、んんぅ……ふあっ、うん、私ばかり気持ちよくなってもね。お願い、きて……」
ころりと仰向けに寝転がり指でとろとろに蕩けた蜜壺を開く。薄ピンク色の膣孔はひくひくうごめいて
あなたの逸物を早く挿れてと淫らに誘っている。時折、んくっと霊夢がうめくたびに
白い蜜がこぽりと尻の谷間をつたって布団に沁み込んでいく。
己の分身を取り出して巫女の淫孔に鈴口をくちゅりと触れ合わせる。
あなたの限界まで張りつめたペニスはびくびくと痙攣し、膣口を擦られ、快感に喘ぐ霊夢。
暖かく滑りのいい膣内を肉竿が押し進んでいく。
「んんんんぅ――――っ、い、んっ、あぅっ」
敷布をぎゅっと掴んで膣を開かれていく感触に耐える霊夢。陰茎が半分くらいまで埋まったところで
硬いなにかに阻まれ、進むことができなくなる。ここが霊夢の処女膜なのだろう。
巫女はあなたに手を伸ばし、腕を背に回しぎゅっとしがみつく。潤んだ瞳で純潔を奪ってほしいと訴える。
霊夢の細い腰を掴み、ぐっと力を込めるとぶつりと肉を割く感触がペニスから伝わり、お互いの秘部が隙間なくくっつく。
「――――――ッ! う、ぅぅ、く、ぅぅ」
「だ、大丈夫? 霊夢」
「へ、へいき……こんなの普段の弾幕ごっこに比べりゃ、なんともないわ……よっ」
その痛みと破瓜の痛みは違うだろうと、霊夢に抱きつかれたまま、落ち着くまで髪を梳いたり
頬やうなじに指を添わせ、首筋や乳房の上あたりにキスの痕をつける。
「やんっ、もう、私のことは気にしなくていいのに……ひゃんっ」
「相手が痛がってるのに無理やりしても気持ちよくならないし。霊夢の普段聞けない声もっと聴きたい」
「ぅぅ……恥ずかしいのよ。誰にも聞かせたことないし……あんっ」
博麗の巫女の誰も知らない甘い嬌声に吐息。自分だけが知っているという優越感に
もっともっと乱れた姿を知りたくなり、いっそう丁寧な愛撫と腰の動きを開始する。
亀頭で子宮をくいくいと持ち上げるようにこまかく腰を押し上げる。
陰毛が霊夢のクリトリスを刺激し、きゅぅぅと膣の締まりが良くなり、肉壁がうねうねと絡みつく。
胸の先端に生る桃色の蕾の周りを舌先で円を描くように唾液の絵の具を塗り
口に含んで、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げて、長く伸びきった所で口を離すとお椀の形に戻る反動で、ふるふると揺れる。
「んぁぁっ♥ ひぁっ、んくっ♥ やぁぁ、胸、おかしくなるぅ……お腹の、中も、あついよぉ……」
普段の凛々しい霊夢の顔は、あなたの愛撫と腰の動きで柔らかく、どこか妖艶さも混じらせた色を浮かべている。
「んっ、もっと、もっと気持ちよくしてぇ……あなたのことしか考えられない、えっちな娘に、してほしいよぉ♥」
お返しと言わんばかりにキスを返して、巫女は脚をあなたの腰に絡みつかせ、自分の下腹部を押し当てるように動く。
あっ、あっ、と甘い声を上げ、何度も子宮を突き上げる杭に霊夢はこのまま、快感に染まり、狂ってしまっていいと思える。
破瓜の痛みはとうに消えているのを分かったあなたは、胸をいじる手を霊夢の背に移し、互いに強く抱きしめあって、高みへ目指す。
先程の優しい動きから、猛烈な突き込みに変わった挿入に、巫女の喘ぎも変わる。
「んああっ! らめっ、おちんちんっ、おくっ、ぐりぐりしてるぅっ! は、はげしいのっ、いいよぉ! もっと、してぇ♥」
歓喜の雫を目じりから頬へ伝わせて、ぶるぶると震え、悦の波に翻弄される霊夢。
じゅぶっ、じゅぶっと粘ついた音を立て、愛液を飛び散らせ、ひくんひくんと巫女の姫割れは引くつく。
「うぁっ、れいむ、れいむっ!」
「んくっ、あっ……イキそう? あうっ、いいよ、我慢しなくて……いつでも、お腹のなかにびゅくびゅくってしていいよ?」
「でも、そ、それじゃあ……」
「ひっ、ん、ぁぁっ、そんな顔しないでよ……大丈夫、私もそろそろイクからぁ……♥ 一緒に気持ちよくなろ?」
天気のいい神社の陽だまりのようなどこか心安らぐ微笑みを見せる霊夢。
身体の境界がなければ溶けて混じりあうかのようにお互いを強く抱きしめる。
「あああっ! イクっ、イッちゃうよっ、あなたのおちんちんが、わらしの、おく、こつこつしてぇ♥
出してっ、お腹の中にせいえきっ、いっぱい、いっぱい、赤ちゃん出来ちゃうくらい、だしてぇ!!」
「れ、霊夢っ!!」
首筋に顔を埋め、背筋をぞくぞくしたものが駆けた瞬間、巫女の膣内に大量の土石流のような精液が濁流となって流れ込む。
「ああぁぁあぁぁ――っ! やぁっ、すごい、あついの、お腹のなかに流れてきてるっ♥ ひぁっ! んくっ!
イ、イクの止まんないよぉ! あっ、また、イクっ! んぁぁ――ッ!」
どくん、どくんと陰茎が脈打つたびに巫女の子宮に粘度の高いスペルマが送り込まれ、その刺激で
何度も絶頂を繰り返す。射精が治まり、まだ硬さを残したペニスをゆっくりと引く抜くと
巫女の身体の震えと合わせて、こぷっ、こぷっと子宮に入りきらない精液が溢れてくる。
「あ、ぁぁぁ……でちゃう、あなたのせいえき、出ていっちゃう……、んにゃっ、んくっ」
蕩けた表情で溢れた精液を戻そうを指ですくって、絶頂の余韻でひくひくしているまだ敏感な割れ目に戻そうとする。
霊夢の髪を優しく梳いて、あなたはぎゅっと彼女を抱きしめる。
「そんなことしなくても、欲しければ今度もいっぱい膣内に出してあげるから」
「あ……そうね。んっ、ふぁぁぁ……っ」
こちらに身体を預けてきた霊夢は大きなあくびをして、とろんとした目で見つめてくる。
「久しぶりに疲れちゃった……ねぇ、このまま一緒に寝てもいい?」
返事代わりに巫女の頬に口づけをする。えへへと笑った霊夢はそのまま瞳を閉じて、安らかな寝息を立て始めた。
差し込む朝日と鳥のさえずりで目を覚ますと、すやすやと眠る巫女が自分の隣に居た。
昨日、セックスをしたまま寝てしまったのを証明するように、霊夢はあなたの指に自分の指を絡め
布団から出ている肩は何も着ていないし、なによりゆっくり上下する胸もさらしなど巻いてない。
相変わらず、大きすぎず、小さすぎない霊夢らしい可愛い胸をそっと手のひらで包む。
「んんぅ……こらぁ、まだしたりないの?」
元々目が覚めていたのか、非難の言葉を言う霊夢だが
その表情から続きしたいなら、していいよ? という色が窺える。
「ん……♥ あのね、好き。大好き。……だけど、あんまりベタベタするのは無し。二人きりの時はいいけど。
ずっと、そんなべったりだといつか飽きちゃうような気もしちゃうから。お願い」
「分かった。それじゃあ、ちょっと変な感じだけど、これからも末永くよろしく、霊夢」
「うんっ。あっ、やんっ……ちょっとぉ、おしり撫でる手がえっちになってきてるよ? んぁっ、そ、そこはぁ♥」
メガリス Date:2015/01/15 20:38:01
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