スイス社会民主党

Sozialdemokratische Partei der Schweiz(ドイツ語)
Parti socialiste suisse(フランス語)
Partito Socialista Svizzero(イタリア語)
Partida Socialdemocrata de la Svizra(ロマンシュ語)


スイス社会民主党は、1888年10月21日に設立されたスイス連邦の中道左派・左翼政党。現在、国民,全州議会において第1党であり、スイスキリスト教民主党緑の党との連立政権を組んでいる。また、スイス国内では欧州連合への加盟に最も積極的な党とされている(ただし、これまでの国民投票において批准に必要な票数を獲得していない)。なお党名はフランス語、イタリア語ではスイス社会党となる。
党首クリスチャン・レヴァラ?
成立年月日1888年10月21日
本拠地スイス・ベルン
国民議会議席数64/199 (32.1%)
全州議会議席数15/46 (32.6%)
政治思想・立場中道左派~左翼
民主社会主義
反資本主義
国際組織社会主義インターナショナル

綱領

大きな政府や地球温暖化の緩和など環境政策、外国人移民の受け入れ、平和主義に基づく国防の推進といった、古典的な社会民主主義の立場を表明している。
経済政策
富裕層に対する減税に反対し、あらゆる税率の調和を通じて富の再分配を図る。また、民営化や公営企業にも懐疑的ではあるものの、農業や並行輸入の分野では競争を促す方針を採っている。
社会政策
社会的平等と開かれた社会の実現に取り組む。それ故、託児所の増設や非常勤雇用の促進を通じて、女性の社会進出をし易くする。また、性差に基づく賃金差別を無くすなど性的平等の強化を目指す。外国人の受け入れについては、入国直後に行う移民手続を維持する。この他、レストランやバーでの禁煙を進める。
外交・軍事政策
当面は欧州連合への加盟を支持する。平和や人権の分野で国際的に活躍の場を広げるとしているものの、軍事面では中立性を維持する観点から北大西洋条約機構へは加盟しない。平和主義的な立場は軍事政策にも現れており、スイス軍の削減や徴兵制の廃止を掲げている。
環境政策
環境税改正の拡大、再生可能エネルギーなどに対する政府の支援といった点では、スイス緑の党と政策を共有する。また、自動車から鉄道へと輸送手段を転換する立場から、道路の新設には反対で公共交通網の拡大を支持する。核エネルギー利用には反対。

党勢

2014年現在、党員数は98,000人。

2015年の連邦議会選挙では、国民議会で43議席を獲得した。得票率は18.8%と前回比で増加したものの、議席数は減少した。また、全州議会では12議席を得た。

2017年の連邦議席選挙では、国民議会で43議席を維持した。全州議会では14議席を得、スイスキリスト教民主党緑の党と連立政権樹立で合意し与党となった。

2019年の連邦議会選挙では、左翼党?と合併したため国民議会では13席増え57議席となり、第1党へと躍り出た。また投票率は62.8%だった。全州議会では14議席を維持した。
この選挙運動期間中にスイス国民党の現役議員12名が脅迫罪で逮捕された。これを受けた2020年5月実施の補欠選挙でスイス社会民主党は国民議会で7議席、全州議会で1議席を獲得した。
詳しくはスイスの議会を参照

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