「わかつきひかる」さんを応援するWiki

72．水響俊二 - 10/03/27 00:28:58 - ID:ClL1H4zFAQ

『そだてて！まりあ！』ですが。
いつものようにめたぼdeぽんさんが深い感想を書かれているので、私はちょっと切口を変えて印象に残ったことを書いてみます。

悠太の視点で話が進むのでちょっと見えづらいですが、まりあはその素性から、人間とは、ということをいつも気にしていたと思います。色々悩んだり、もどかしかったりしたのではないでしょうか。
そこに現れた悠太。きっと、彼女の人間観は一気に変ったことでしょう。
ここで、p238に「万能なのはむしろ人間」とあります。それを見て私は、『天使はいつも忙しい』を思い出しました。例えば、p234「人間はアグレッシブだ」。
もしかすると、わかつき作品、ひいてはわかつき先生のハートの奥底に人間に対する熱い思いがあって、それがそういう風に現れ／表れてるんじゃないか、とか感じました。
思えば、私がここにもよく書いているわかつき作品の登場人物の魅力。それは、わかつき先生が思い描いている人間の魅力、それを具現化したものなのでしょう。
純粋に人でないキャラを描くと、そのことがまた強調される感じがします。まりあのように。また、まりあの目に写る人間達のように。

さて、話は変りますが、まりあはいずれ選択をすることになるでしょう。それについてあとがきに気になることが……。××ってなんだろう？　天使は~のアイはアレだったわけですが。
是非それを、いやその前にそこに至る過程を、じっくりと読んでみたいものです。