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思いっきり「わかつき」作品を語ろう。ネタバレＯＫスレッド
9．水響俊二 - 10/02/01 11:18:30 - ID:li9kCzZaNw
前の書き込みはちょっとあんまりな内容だったので、管理人さんにお願いして削除していただき、再投稿します。めたぼdeぽんさん、お手数をおかけしました。
『天使はいつも忙しい』を読んだので、その感想です。
どうでもいいですけど、このタイトル、「天使」は「てんし」と読んだ方がリズム的にいい気がします。
まず思ったこと。アイってほんとに天使ですか……？ だって、いくら堕天使になったとは言え、口癖が「面倒くさい」って……。
でも、別にそれが悪いと言っているわけではありません。プロローグで、神様に何を言われても黙り通した彼女のこと。やはりちょっと際立った何かを持っていましたね。
私には、アイは他の天使と比べて、桁違いのエネルギーを持っているように見えました。活力と言いますか覇気と言いますか。面倒くさいとか言いながら、一所懸命精力的に物事を為す。そういう所です。
クライマックスでは、それは私にはもう、格の違いみたいに感じられました。だって、下界に落されながらも天使であることを拠所みたいにしていた彼女なのに、自らあのような決断を下し行動したわけですから。「もう、面倒くさくて」。強烈な宣言です。
読み終わって、やはり思いました。アイってほんとに天使ですか……？ 実は（作中にはそんな設定は出てきませんでしたが）、女神様が天使に紛れ込んでたなんてことはないんですか……？
彼女が残した印象は、神々しく輝かんばかりです。そのくらいのことはあってもいいんじゃないかと思います。
話の構成もいいですね。導入の仕方も、アイが起こした事件の真相を明かすタイミングも、終盤の描き方も。なんか読んでて引き込まれるような感じで、よく練られていると思います。
これって、肌色ですらないラノベですよね。エロなんて全然ない（と言ってしまうとちょっと可哀想なキャラもいますが）話ですが、面白かったです。わかつき先生、こんな話も書けるんですねぇ。脱帽です。
