「ただいま〜」
「お帰りなさい ずいぶんおそかったわね?」
帰宅した十代を紅いドレスを着た緑色の髪の女性が出迎える。
彼女は十代の奥さんである吸血鬼のカミューラだ。
「わるい ちょっとさデュエル挑まれて長引いちゃったからさ」
「あいかわらず呆れるほどデュエルが好きね」
「あはは まあな」
「ん?なにそれ?」
カミューラは十代の持っている袋に気が付いた。
「ああこれか?これそのデュエルした人にもらったんだ」
渡された袋を開けると箱が入っていた。
彼女がそれを開けてみると白いしわしわの生地に包まれたホカホカ湯気の立ち上る何かが出てきた。
「なによこれ?」
「あれ?カミューラ知らないのか?」
「見たこと無いけど・・・」
「あ、そっか ヨーロッパじゃ餃子ってあんまり馴染み無いよな」
「ギョウザ?」
「これのことさ 結構美味しいんだぜ」
「ふ〜んギョウザねえ〜」
リビングに移動したカミューラはドレスのスリットから大きく生足を出して十代を誘う。
「カミューラ・・・」
「十代・・・」
抱き合う二人の顔が近付き重なる唇。
「ん・・・」
蛇のように絡まる二人の舌。
唾液の音がぴちゃぴちゃと淫らに鳴り響く。
「十代・・・血が飲みたいわ」
「いいぜ」
交わる前に血を飲ませてとねだるカミューラ。
了解を取った彼女は愛おしい十代の首の付け根に口を寄せると大きく開けてかぷりと噛みついた。
「痛っ」
肌に牙が突き立てられる痛みに十代は片目を瞑る。
「んっ んくっ」
十代の首に噛みついたまま血を吸うカミューラ。
美味しそうに飲んでいる。
手持ち無沙汰の十代もカミューラのドレスのスリットから手を入れて下着の中に潜り込ませると彼女の指で彼女の割れ目と肉芽を触り擦る。
「ん!んうっ!」
股間を愛撫される気持ち良さから突き立てていた牙を抜いて口を離すカミューラ。
「こら・・・勝手に触っちゃダメでしょ」
「ははは お前の身体からいい匂いがして我慢できなかったんだ」
「もう・・・しようのない子ね・・・んっ」
彼女がもう一度キスをすると下着の中に入っていた手が抜かれてパンティを引きずり下ろされた。
「うふふ 食事より先に私を召し上がるおつもり?」
「ああ カミューラが一番美味しいからさ」
ズボンとパンツを脱いでイスに座った十代のひざを跨ぐカミューラ。
ドレスのスリットいっぱいまでスカートをまくりあげ天井を向いている肉棒に腰を下ろしていく。
「あ ちょっとまった」
「な なによ〜」
「先にトイレいっとく」
「もぉ へんなところで止めさせないでちょうだい」
「わるい すぐ戻ってくるから」
トイレに行ってしまった十代に深いため息をついたカミューラはテーブルの上に置きっぱなしの箱に目を移した。
「ギョウザ・・・ねえ」
食べるのは疎か見たこともない白いしわしわの物体に好奇心を刺激された彼女は置いてある箸を手に取り物体を掴むと口の中に放り込んだ・・・

「あ―スッキリした さあ続きしようぜ・・・ってカミューラ!!」
トイレから戻ってきた十代はリビングの床に倒れているカミューラを見てびっくりしながら駆け寄った。
スカートはめくれて股間が丸出し。
パンティーも脱がせてるから秘所が丸見えになっている。
「なにがあったんだ?!」
「う・・・うう・・十代」
「どうした!?」
「ギ ギョウザ・・・おいしかった・・・」
カミューラはそれだけ呟いて気絶してしまった。
「カっ カミューラ!カミューラァァァァァ―――!!」

あとでわかったことだがカミューラは食あたりを起こしていたのだ。
ギョウザに問題があったわけではなく問題はその材料にあった。
にんにく。
餃子にはにんにくが使われていた。
吸血鬼が大の苦手とするにんにくだ。
餃子はおいしかったのだ。
でもにんにくがダメだった・・・ということである。

しかしおいしかったのには変わりないらしく。
後日『遊城カミューラ』と書かれた荷物が届いて中身は大量のにんにくだったとか。
近所の人に「遊城さんの奥さん最近にんにく臭いですね」と言われたとか言われなかったとか・・・

「今に見てなさい!絶対ににんにく食べられるようになってみせるんだから!!」
「うえっぷ・・・オレもうにんにくいらねェ・・・」

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