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・OCG純愛もの

☆降臨せよ!! 
   ガスタの新たな力!! ダイガスタ・フェニックス!!☆


 ミストバレー湿地帯に暮らすガスタの民。
長きに渡り『シンクロ召還』を駆使して戦ってきた彼らも、
リチュアら侵略者の攻撃に備えるため新たな力『エクシーズ召還』の導入を
計画していた。

「よし、では始めろ」

ガスタの大人たちが見守る中、一組の少年少女が立っている。
ガスタの長、賢者ウィンダールの指示が飛ぶと、
二人は全身に魔力を巡らしながら声を揃えて呪文を唱え始めた。

「レベル2、ガスタの巫女ウィンダ!」
「レベル2、ガスタの希望カムイ!」

同時に輝きだす二人の身体。
二人から溢れるオーラは天空に上り、渦のようなものを形作っていく。

「「我らの力でオーバーレイ・ネットワークを構築!!」」

オーバーレイ・ネットワーク。
互いの波長を合わせて作り出す魔法の力場だ。
そこに二人の身を重ねることでモンスター・エクシーズを呼び出す特殊召還、
『エクシーズ召還』は行われる。

「「エクシーズ召還ッ!! 現れろ!! ランク2、ダイガスタ・フェニックス!!」」

――しかしその刹那。

「えっ!?」
「うわぁっ!!」

オーバーレイ・ネットワークに飛び込んだ二人の身体は同調せず、
『エクシーズ召還』による新たなモンスターの召還は成らなかった。
そのまま勢い良く力場からはじき出されたウィンダとカムイは強く尻餅をついた。

「いたたたたた…。カムイ君大丈夫…?」
「大丈夫…。ウィンダは?」
「なんともないよ。ごめん、失敗しちゃった」
「こっちこそ…」

ウィンダとカムイは狭い里で共に育った幼馴染同士。
失敗しても互いを気遣う仲睦まじい姿だが、これはれっきとした訓練。
しかも今後のガスタの命運をかけた大事なテストだ。
大人たちはその微笑ましい姿を愛でる余裕は無かった。

「…仕方が無い。後日、再テストを行うとしよう」

ウィンダールは難しい顔でそう言うと、ひとまず一同を解散させた。



「今日のテスト――。貴方はどういうつもりだったの」

その夜、カムイは姉のカームに叱責を受けた。
早くに両親を亡くしたカームにとってカムイは唯一の肉親であり、
無論カムイにとってのカームも同じ。
だからカームはカムイを溺愛している。
が、カームはカムイにとってとても優しい姉だったが、弟が何かをやらかした時には
笑って済ませたことは一度も無い。
それがこと公の事柄で、カムイが私情を挟んだ場合は特に厳しい。

「ごめん…姉さん」
「ごめんでは済まないのよ。賢者様や大勢の長老様がお忙しい中であの場を設けたのは、
この里を守るためって、分かっているでしょう。
新たな戦法『エクシーズ召還』を導入するか否かはの選択は、
今後のガスタの命運を左右するのよ」
「…………」

そのお説教に対してカムイは一言も言い返さないまま床を眺めていた。
自分が悪いのは分かっているから何も言えない。
確かにカムイは今日の公の場で、私情を挟み、大事なテストを台無しにしたのだ。

――賢者ウィンダールの娘、ガスタの巫女ウィンダ。カムイの幼馴染。

平民の息子のカムイと巫女のウィンダでは身分が違うが、
ずっと気兼ねなく付き合ってきた仲だった。
そして気がつけば、カムイは彼女に恋をしていた。
年端も行かない少年に…例え仕事でもその想い人と身体を重ねることがあれば、
動揺するのは無理からぬことだった。
彼女と『エクシーズ召還』する間際、カムイの心拍数は早まり、心は乱れ、
そこから生じた波動の歪みがオーバーレイ・ネットワークを歪なものにして
結局『エクシーズ召還』は失敗してしまった。

この失敗にやむを得ないところがあるというのは、カームも心得ている。
けれどそこで身内の甘えを許すことは彼女はできなかった。
与えられた仕事ができないというのなら、残念だが弟には里の守りから
外れてもらうしかない。
非戦闘員として後方の仕事をやって貰うしか…。
例えそれが、自分の力でウィンダや里の皆を守りたいという信念の強い弟であっても。

「カムイ。よく聞きなさい」

カームはカムイに告げた。
もう1度だけ、ウィンダールがチャンスをくれたこと。
そして次に同じ失敗をすれば、カームの方からカムイの任を解くよう
ウィンダールに進言することを。

「オーバーレイ・ネットワークの構築失敗で巫女様…ウィンダに
もし万が一の事が起こっていたら…。それがガスタの一族全部にとってどれほどの事か、
貴方にも分かるでしょう?」
「分かったよ…。姉さん…」

確かに、カムイの凡ミスで大事な巫女の身体を危険に晒すわけにはいかないのだ。
カムイは姉の言っていることの正しいことが分かっているので、
そう返事をしたまま寝室に消えた。
しかし直後カムイは家からも姿を消す。
彼の寝室の窓は開きっぱなしで、爽やかな夜風がカーテンを靡かせていた。




「…ごめんなさいお父さん。今日失敗したのは…私のせい…」

一方、ウィンダールとウィンダの家。
早世した母に代わりウィンダが作る食事を食べた、いつも通りの夕飯の後、
ウィンダは父は謝った。

「カムイ君は悪くないの。だからカムイ君の責任は問わないであげて…」


それは半分嘘で半分本当。

嘘だというのは、カムイが悪くないという点。
ウィンダはカムイの本心を悟っていた。


ずっと一緒に育ってきた幼馴染の自分を見る目が変わったとなると嫌でも分かる。
つまるところカムイはそういう目で見始めてしまった女の子と
身体を重ねることに動揺してしまったのだということは明らか。

一方でウィンダのせいというのも本当だった。
ウィンダだって年頃の女の子、恋くらいする。
例えば幼馴染の男の子にいつしか惹かれていたっておかしくはない。
そんな乙女がああいう形でとはいえ意中の男性と身体を重ねるとなると、
カムイ同様に動揺するに決まっている。
オーバーレイ・ネットワークを歪めた責任はウィンダのものでもあるのだった。

それをカムイだけ悪くないと言ったのはひとえに、仮にあれが両方悪かったとしても、
立場上何らかの制裁を受けるのは絶対にカムイの方になるからである。
ウィンダとしてはそれは嫌だった。
そんな気持ちから成るウィンダの懺悔をウィンダールは静かに聴き、
終わった後で娘に言った。

「自分が悪いと思っているなら、何故今こんなところにいる」

――と。

「お父さん…?」
「カームはとても責任感の強い娘だ。私が仮に許しても、彼女が今後カムイを
要所に用いることを許さないだろう」
「!!」

父は言っているのだ。
ならば今度こそ絶対に二人で成功させるよう心を配れ、と。

「行ってきます!お父さん!!」
「ああ。行ってらっしゃい」

急ぎ出て行くウィンダの後姿をウィンダールは見送った。



カムイは湖畔に一人、膝を抱えて座り込んでいた。
たまに石を湖に投げ込む以外はずっと塞ぎ込んだまま。

「ウィンダに…嫌われたかな、僕」

――『こんな大事な時に気を散らすなんて、カムイ君のこと見失ったよ!!』と
言い放つウィンダのイメージが脳裏を過ぎる。

「そんな事言ったって…。ドキドキするだろ、そりゃ…。
ウィンダをこんな風に思うようになってから、
あんなにも間近でウィンダを感じるなんてこと無かったし…」

でもそれじゃダメなんだよなぁ、とため息をつくカムイ。

「どうしよう…」
「カムイ君ッ!!」

突如声がした方を振り向いてみると、見慣れた幼馴染がポニーテールを
夜風に靡かせて立っていた。

「ウィンダ!?」

何よりその顔にカムイは驚いた。
何かを決意したかのような肝の据わった表情にカムイは威圧される。

「ど、どうしたんだ…」
「カムイ君…!! 私を抱いて!!」

ばばーん。
ご近所に聞こえるような大声でウィンダは言ってしまった。
これでも言った本人は、そうとうの覚悟で恥ずかしさを押し殺してなんとか
自らのメンタルを持ちこたえさせている。
本当はこんな事、殿方に持ちかけられて応じるもので女から申し込むなんて
はしたないとウィンダは思っているが、ここは急を要する時。
ウィンダの女の度胸がもたらした急展開である。

「ウィンダ!何を言うんだ!?」
「私知ってる…!!カムイ君が少し前から私のこと好きだって知ってたの…!!」
「!!」

カムイは狼狽する。
この年齢の男子にとって好きな人がバレている、というのは恥ずかしいものだ。
その相手が想い人当人というのなら尚更。
すぐにもこの場から逃げ出したくなったカムイにウィンダは詰め寄る。

「私も…カムイ君のことが好きなの!!」
「っ!?」
「後は……分かるでしょ。言わなくても………」
「ウィンダ…」

ここまで無理に押し押しで来た反動か、ウィンダは急にしおらしくなった。
もう彼女に言えることは無い。
とどのつまり、私を抱いて男になれということである。
二人がそういう関係になってしまえばオーバーレイなどで緊張などしまい。
互いへの想いが一方通行に終わらず、完全に互いを互いに預けあえる関係を築ける。
ウィンダはカムイの皆を守りたい気持ちが好きだし、これからも活かして貰いたいし、
また将来結婚できる年齢になった時、相手がオーバーレイもできないへたれでは困る。
ウィンダが良くても、巫女を見る世間が良い目をしないだろう。

「ごめんウィンダ。僕が先にアクションを取らなきゃいけなかったのに」
「いいから…。それよりも、どう…?さっきの、答え……きゃっ!?」

ウィンダが尋ね終える前に、少年の手は少女を抱き寄せてその唇を奪っていた。
ただ唇を当てているだけの単調だが長いキス。
しかし今の二人にはそれだけでもドッキドキだった。
胸の高鳴りが留まるところをしらない程に。

「カムイ君…」
「じゃあ…しよう、か」
「うん…」

ウィンダの緊張に震える肩を抱き、カムイは彼女を伴って湖の脇の茂みへと姿を消した。



「お願い…。あんまり見ないで…」

恥じらいながら服に手をかけていくウィンダ。
上着は脱いだが、インナーは着崩して胸を露出させるに留まる。
下半身はまず下のスパッツを脱いだだけ。
ここまでで、ウィンダの身体は恥じらいから真っ赤になってしまっている。
しかしカムイは全部一気に脱がれるよりもこういう半脱ぎの方が興奮した。
今のウィンダの服は恥部を隠すものではなく、それを強調するためにあるようなもの。
思わずカムイは再びウィンダの唇を奪う。
先ほどのようなあっさりなものではなく、本当にこの娘を食らってしまうかのような
貪欲さを込めた深いキッスを。

(カムイ君…、こんな、キス……。あっ…)

直に胸を触られる。
年の割には豊かな、ウィンダの白く綺麗で柔らかい胸。
指を食い込ませるとふにゃりと形を変え、良い揉み心地がカムイをいっそう興奮させる。

(ウィンダのおっぱいだ…。ウィンダのおっぱい、揉んでる…)
(やぁっ…。だ、だめ、それ以上は……んっ!)

まだ口と胸しか攻められてないのに早くもウィンダの身体は火照りを見せている。
顔が高潮し、目がとろんと解け、心拍数が早くなって、
キスをしながらの吐息も甘く激しいものになっていく。
元来ウィンダは感じやすい体質なのだ。
そこを好きな男の子に攻められる興奮も交わって、ウィンダは甘美に逆らえなくなっていく。

「んん…。ふぁ、はぁん……。はぁ、はぁ…。んっ…、ちゅぷっ…」
(ウィンダ…こんな舌使いエロくなって…)

いつしかキスされていた側のウィンダが積極的に舌を使うようになって、
カムイの口の中を犯し始めた。
ちゅぷ、ちゅぷ…。
厭らしい音を立てて、ウィンダは自分の泡の立った唾液をカムイに飲ませてくる。

(カムイ君…。どう…?私のキス…)
(ウィンダ…こんなエロかったなんて…)

こんなウィンダを見ているとカムイはもう雄の衝動を抑えきれない。
ズボンの奥はもうビンビンだ。
早く、犯したい。
このエロい幼馴染の大事なところに、己がモノをブチ込み犯したい…!!
その欲求を感じ取ったのか、ウィンダはキスをやめた。

「ウィンダ…?」
「カムイ君…。カムイ君ももう、我慢できないんでしょ…。私もね、もう……」

ウィンダは顔を背けつつ、純白のスカートの裾を掴むと軽く捲った。
当然カムイの視線はその先に集中する。
それがいっそうウィンダの恥じらいを加速させるのだが、
思い切り目を瞑って視姦に耐えるウィンダの姿もまた雄には興奮の材料…。
さてスカートの奥にある緑の縞の入った白のショーツは、愛液でぐっしょりだった。

「!!!」

これにはカムイは、なんとも言えぬショックを受ける。
幼馴染だ。
ずっと一緒に育ってきた女の子。
彼女のことは他の誰よりもよく知っていたはず…だった。
けれどカムイの知らないウィンダがここにいる。
一人前の雌の本能を開花させた幼馴染の妖しい姿…。

(ウィンダが…こんなに厭らしく……)
「ごめんなさい…。私、巫女なのに…。カムイ君にして貰えると思ったら
こんなになっちゃって……。お腹の奥が熱くなって止められないの…。
そう思ったら厭らしいお水が止まらなくて…。パンツだって、もうこんなに…」

ウィンダの瞳から涙がこぼれた。
今のウィンダは彼女自身が思っていたより遥かに淫らだった。
子宮がきゅんきゅんと、処女幕を破った男根を早く食らいたいと叫び続けて止まない。

(私って…こんなにえっちなんだ…)

そこから生まれる自責の念。
こんな自分で良いのかという懐疑の気持ち。
ウィンダの涙はそれが原因だ。

「カムイ君は嫌かな…? こんな私…嫌いになっちゃわないかな…」
「何言ってるんだ!? なるわけないだろ!?」
「本当…?」
「当たり前だ!! いつものウィンダは可愛いけど…今は……とても綺麗だと思う」
「カムイ君…」
「抱きたい…。綺麗なウィンダを、俺が抱きたいんだ!!」
(カムイ君…初めて、”俺”って言った…)

その心境を察せないウィンダではない。
こんな自分を前に男の覚悟を完全に固めてくれたことが嬉しくなる。
ウィンダは片手でスカートを捲りあげたまま、もう片方の手はショーツの、
陰部を隠している部分をずらす。

「―――!!」

興奮のいっそう高まるカムイ。
彼女の髪と同じ、淡い緑の整った陰毛が愛液に濡れて綺麗に光っている。
その茂みの奥には――。

(ウィンダの、まんこだ――……)

カムイに言葉は無かった。
彼に出せるのは唾を飲む音だけ。
目を全力で見開いて、念願の彼女の、女の子としての一番大事な部分を凝視している。

「お、お願い、あんまり見ないで…」
「ああ、ご、ごめん…。俺はどうすれば?」
「い、入れて…。欲しい。カムイ君のおちんちん、欲しいよ…」
「どういう風にして欲しい…?」
「それは……」

恥らいつつ、ウィンダは後ろを向いて前の木に寄りかかった。
そしてスカートの後ろ側を先ほどのように捲りあげる。

「顔、見られるの恥ずかしいから…。後ろからして…」

本当は厭らしいウィンダの顔がよく見えるほうがいいのだが、
言われたら仕方が無い。

「分かったよ、ウィンダ」

――と言うしかないじゃないか。
カムイはとっくに勃起しきっている自分のペニスをウィンダのヴァギナに宛がう。

(あっ…、当たってるぅ…!カムイ君のおちんちん当たってるよ!
入るんだ……。カムイ君のが…。私、これからカムイ君と1つに…)

ウィンダの中に押し寄せる感情の濁流。
好きな人と結ばれるという少女としての喜び。
雌の本能が満たされるという女としての期待。
そんな感情に身を委ねてしまうことへの戸惑いと若干の躊躇。

この瞬間ウィンダにはこのまま行ってしまって良いのか悪いのか分からなくなる。
しかし心の熱だけは猛スピードで高まって、
それは直後に初めて体験する男性のペニス挿入、ウィンダの処女喪失で一気に爆発する。

ジュブッッッ…!!

(ッッッッッ!!!)

とっくに濡れ濡れで準備万端だったウィンダの処女マンコに、カムイの肉棒が突き刺さる。

「ひぎいいやああああああああああああああああッッ!!」

破瓜の痛みと、膣をエグられる快楽と。
感情の入り混じった声にならない巫女の叫びが、湖の茂みから響き渡った。



パンッ、パンッ、パンッ…!

激しく打ち付けあう腰と腰。
少年も少女も止まらなかった。

「はぁっ…!!はぁっ…!!ウィンダ!!ウィンダァ!!」
「カムイく、はっ、かっ、カムイ君ッッ…!!」

激しく息を切らしながら、性向に及ぶ若人たち。
互いの名前を呼び合い、懸命に互いの存在を確認しながら、
二人は性欲の嵐の中で踊った。

「ウィンダッ…!! はぁ、ウィンダの膣内、いいっ…!!」
「やぁっ…!!い、いれがならぁ!!む、胸触っちゃ!いやはぁんっ…!!」

ぎゅうぎゅうにペニスを締め付けるウィンダの処女マンコに翻弄される少年。
後ろから火照り尽くした乳房と勃起しきった乳首を揉まれ抓られる少女。

「ひぃぃぃぃぃっ…!!いやぁ!!カムイくぅんっ…!!
ヒぐっ…!! ヒィっちゃうよぉお!!」

ポニーテールを揺らしながらそう叫ぶウィンダ。
彼女はもう限界であり、それはカムイとて同じ。
もう彼も我慢はできない状況だった。

「俺もイく……!もう…!!」
「イって…!!一緒にイって!!ウィンダの膣内で!!
一緒に、カムイ君も、イ―――――」

イって、という最後の言葉はそこで途切れた。
膣内にカムイの精液が注がれたのがその瞬間だったから。
ウィンダの、子宮まで続く大事な場所に、少年の熱い精子が惜しみなく注がれたから。

「ふぎゃあああああああああああああああっ!!」

上がるウィンダの悲鳴。
涙しながら、快楽の津波を受け止める。
イった。
彼女の望んだ通り、想い人の少年と同時にイけた。

「ふあっ…、ふああ………、はぁ、はぁぁ……」

思いっきりイった為にぐったりとなったウィンダは
木に寄りかかりながら呼吸を整える。

「あれ……?」

しかし疑問が1つ。
こんな射精をしたのに、ウィンダの大事な場所を犯す少年のペニスは
まだ膨らんだままだということ。

「カムイ君…?」
「ウィンダ…。よかったけど…。もう少ししたい…。ウィンダと…」
「カムイ君……」

それを聞くと一度は満足したかに見えたウィンダの子宮がまた子種を欲しがり出す。

「いいよ…せっかくだから…。カムイ君のしたい姿勢で、しよ…」
「じゃあ…」

この夜、結局二人のSEXは3度ほど繰り返された。
正常位2回、騎乗位1回。
初めて性交を体験する少年少女の、若さ故の血の滾りに任せた幸せな時間は過ぎていく。

「これでもう私はカムイ君のものだから…。
私もカムイ君もオーバーレイの時に、あんな気持ちにならなくていいから…」
「うん…。ありのままの俺を、ウィンダに預けるよ」

二人の絆は深まり、この夜は綺麗に幕を下ろしたかに見えた。
――しかし。それほど綺麗には終わらなかったのである。



「申し訳ありません賢者様…その、なんと言えば良いのか。
我が弟ながらお恥ずかしいです。
賢者様は本当にウィンダを任せて大丈夫なのかと思われるかも知れませんが…」
「気にしなくて良い。二人が真剣に考えて選んだ相手ならば、祝福しようと私は思う。
若さ故に至らない点はこれから伸ばしていけばいい」

カームとウィンダールは夜道を歩いている。
湖から里へと続く道を、カームは眠れる弟を、ウィンダールも同じように
眠っている娘を抱きながら。
リチュアの攻撃の危険がある以上、実は少年少女のSEXはこの二人の
保護下で行われていた。

本当は、カームは弟の恋そのものは応援しているが、
若気の至りによる本番行為などは全力で止めるつもりだった。
勢いに任せて巫女の身体に傷をつけるなどとんでもないと思ったからである。
しかし直後ウィンダールに制された。
どうもウィンダールも、若い頃はこういう突発的なプロセスで妻を得たらしく
そこを邪魔するのは自分の中で引っかかるものがあったらしい。

それからウィンダールとカームは姿を隠して、こっそり少年少女を見守った。
若人らの気持ちを害するといけないから二人の行為が終われば帰るつもりだったが、
カムイとウィンダはヤり過ぎたせいで疲れ果て、茂みの中で眠りこけてしまったのだ。
保護者として置いて帰るわけにもいかないので、仕方が無くこうして帰ることにした。


そして後日に訪れた『エクシーズ召還』のテスト。
カムイとウィンダは見事にオーバーレイ・ネットワークの構築に成功し、
ガスタに『エクシーズ召還』をもたらしたのだ。 
この日、ガスタのモンスター・エクシーズ、ダイガスタ・フェニックスは
雄雄しく大空を舞った。

                      ――完。

外伝もあるよ
続編っぽいのもあるよ

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