七星門の事件の後、恋人…を一足飛び越えて妻となったカミューラが
「打ち上げが終わったらいきなり私を押し倒すなんて…あなたまるで獣ね…」
今し方性交を終えて彼女の胸に顔を埋めて休んでいる夫、十代に開口一番そう言った。

光の結社事件解決、及びジェネックス終了の打ち上げの後、部屋に戻ってすぐに十代に押し倒されて
有無を言わさず抱かれてしまったカミューラは不満のようだ。
「わ、悪かったって……でもカミューラだって悪いんだぞ。俺まだ大人じゃないから飲めないって言うのにお酒を勧めてくるんだから…」
「こういうときくらいは付き合うのが当然でしょう?」
酔った上での過ち…といっても夫婦の間では問題無いのかも知れないが
最近十代にリードされっぱなしのカミューラとしては面白くない。
「それに十代、あなたもう酔いは醒めているんでしょう?……私の胸に顔を埋めてそんなことを言っても説得力がないわね」
酒に酔った勢いでセックスをした! までは言い訳になるのだが、酔いが醒めてからもカミューラの胸の感触を楽しんでいるので
全く言い訳になっていない。
「まあいいわ。……けど酔った勢いで抱かれて終わりなんて最悪だから仕切り直しよ」
「わかったけど、ちょっと待ってくれ……俺もうクタクタ…」
勢いのまま抜かずに5回もしたのだ。流石に今すぐには無理…ヴァンパイアである彼女の方は体力的にいけるのかもしれないが…
「失礼ね、あんな勢いで抱かれたらいくら私でも疲れるわ…」
結局十代もカミューラも疲労が溜まっているので、時間を置いてからすることにした。
「……で、いつまでそうしているつもりかしら?」
依然カミューラの胸に顔を埋めたままの十代。
仕方がない。大きいし、柔らかいし、温かいし……とにかく気持ちがいいのだ。
膝まくらならぬ胸まくらだ。
「う〜ん、できればこのまま寝たいかな?」
「調子に乗るんじゃないの。…さっきも言ったけど、私も疲れているのよ…」
いつもなら文句を言うつもりはない彼女だが、疲れている状態で十代の体重が身体に掛かるのはキツい…
「うう〜ん……わかった」
二人して疲れて体調を崩したら明日からの春休みが台無しだと考え、名残惜しくも十代は一度彼女の胸に口づけてから身体を起こす。
その後風呂で汗と体液を流してから、十代はカミューラと一緒に休憩も兼ねて少しの時間寝ることにした……

一時間ほど仮眠を取った二人は、「さあ第二ラウンド開始だ」と抱き合おうとしたそのとき…バタンッ!! 
と、大きな音を立てて部屋の扉が開き、肩で息をしながら入ってきた万丈目に邪魔をされてしまった。
「十代ッ!カミューラッ! ちょっと部屋を貸してくれッ!」
「何よ……いきなり?」
十代との二人っきりの時間…ましてこれから愛し合おうとしていたのを邪魔されたのでカミューラは不機嫌になる。
「どうしたんだよ万丈目」
「万丈目さんだ…そんなことより部屋を貸してくれ」
「だからどうしてって聞いているのだけど?」
一方的に部屋を貸せと言ってくる万丈目に、カミューラは不機嫌なのが怒りに変わってくる。
元々つり目の彼女だが、その目が更険しくなってきた。
その様子に気づいた十代は万丈目に理由を言えと促す。
「天上院くんに告白をするためだッ!」
「何で万丈目の坊やの告白に私たちの部屋を貸さないといけないのよッ!」
当然のことだ、十代たちの部屋でする必要はどこにもない。
だが、万丈目は思い掛けないことを口にした。
「万丈目さんだッ! ただするだけならもっと雰囲気の良い場所でするッ!」


万丈目は天上院明日香に対して元々憧れや恋心を抱いていたのだが、光の結社の事件で常に彼女と行動を共にしている内に
その想いは彼の心の中でより強いものになっていき、斎王に施された洗脳が解けた後も抑えきれなくなった想いは残っていた。
そして(このままではダメだ)と考え、思い切って彼女に告白することにしたのだ。
決めたは良いがどこでするかを思い悩んだ彼は、最初の内は雰囲気の良い場所でしようと考えた。
だが良い場所、良い時間帯、色々と考えたのだが中々思い付かない…
思い付かないので一度気分を変えようと外に出て、レッド寮の前をうろうろしていた。
万丈目がふと寮に目を向けたとき、深夜だというのに明かりのついた部屋がいくつかあることに気づく。
明日から春休みなので、実家に帰らず寮に残っている生徒が騒いでいるのかもしれない。
「くそッ、こっちは悩んでいるというのにもう休み気分になって浮かれやがって…」
文句を言いながら明かりのついた部屋を見ていると、一つの部屋に目が止まった。
十代とカミューラの部屋だ。自分の知り合いで唯一の恋人持ち…いや、戸籍上まだだが事実上結婚している十代…
「そういえば十代の奴、カミューラとそういう関係になったのは自分の部屋でとか言ってたな…」
女には全く興味が無いと思われた十代が結婚相手を得た部屋…
「あの、女には一番遠い筈の十代が女とうまくいった部屋か……」
つまり告白するのにこれほど縁起の良い場所はないのではないか?
それに今日、自分はジェネックスで優勝している…
縁起の良い場所で、記念すべき日に告白…今日から始まる明日香との恋…………決めたぞッ!

この部屋は縁起が良い、今日は記念すべき日、今日から始まる明日香との恋…
万丈目の話を聴きながらカミューラは呆れていた。百歩譲って記念すべき日は良い。
だが女に興味が無い十代が自分と結ばれた部屋だからといって、こんなムードも何も有ったものではない狭い部屋で告白とか…
そもそも自分たちの場合十代の方からではなく、合意の上とはいえ自分から十代に迫ったのだから…
「ねえ、あなた本気?」
だから思わず言ってしまうカミューラ。今日から始まる については完全に妄想だ。
「本気も本気だ!」
自信満々に言う万丈目。段々テンションが上がってきているようだ。
「今日のオレは万丈目スーパーブラックサンダーなんだからなッ!」
もう何を言っても通用しそうにない。
「俺は良いぞ。部屋貸しても」
そんな自信満々な万丈目に十代は言った。友達の恋を応援するのは当たり前だからだ。
(友情を大事にする十代が言いそうなことね…)
「あんたの旦那は良いって言ってるぞ?」
十代の了解を取った万丈目は味方を得た、とばかりにカミューラに向き直る。
「勝手に決めるんじゃないわよ…」
二対一では分が悪い。十代との時間を邪魔されたことについては憤るカミューラだったが、その十代が良いと言ってしまっている。
結局彼女は渋々ながら万丈目に部屋を貸すことに同意した。
「……仕方がないわねぇ……とりあえず万丈目の坊やは出て行ってもらえるかしら?」
「万丈目さんだ、何で出て行かないと駄目なんだ?」
「……私に裸で外に出て行けとでも言うつもり?」
布団を着ていたので彼女が裸だと分からなかった万丈目は、慌てて出て行った…
十代はオシリスレッドの制服に、カミューラはいつもの胸の部分に蝙蝠のデザインが入っている
大胆なスリットの入った紅い上下一体の服に、それぞれ着替えて外に出て行く。
入れ替わるように万丈目は部屋の中に入る。
「頑張れよ万丈目!」
「うまくいくと良いわね」
「万丈目さんだッ! は、早くいけ!」
応援してくれる二人に対してあまりな態度だが、それが照れ隠しであることは二人にもわかっていた…


こうして部屋を借りることができた万丈目は、早速メールで「大事な話がある。今から十代の部屋に来て欲しい」と明日香を呼び出す。
(ひょっとしたらもう寝ているかもしれない)とも考えたが、すぐに明日香からの返信が来た。
「了解、今からレッド寮に向かう」これで安心して待つことができる。
その間に告白の言葉を考えることにしたが、(今日のオレなら真正面から言える!)との結論に至り、真正面から明日香にぶつかることに
思いのままに自分の気持ちを伝えることにした。


「万丈目くん、大事な話って何かしら?」
大事な話をどうして十代の部屋でするのか、と思いながらやってきた明日香は
何故か畏まった様子の万丈目を見ながら聞く。
万丈目は真剣な目で明日香を見つめながら、彼女の手を握り、思い切って告白した。
「天上院くんッ! オレは……オレは君のことが好きだッ!」
「え…?」
「このデュエルアカデミアに入ったときから、ずっと君を見ていた……オレと、オレと付き合って欲しいッ!」

気持ちを伝えた後、暫しの沈黙が部屋を包む…その間、万丈目は不安で仕方がなかった。
冷静になって考えると、いくら今日の自分が上り調子だとしてもそれとこれとは別だ。
彼女は受け入れてくれるのだろうか? 迷惑だと思われているのではないだろうか?
こんな時間に呼び出して彼女は怒ってはいないだろうか?
一度悪い方に考え出すと、思い浮かんでくる考え全てが悪いものになってくる。
十代たちの前ではあれほど強気だったというのに……いや違う、告白する瞬間まではそうだった。
だが、告白したことに後悔はない。この機会を逃せば二度と思いを伝えることはできなかっただろう…
暫しの沈黙の後、明日香が口を開いた。

「…ありがとう…万丈目くん………こんな私で良ければ…」



元々明日香は万丈目を友人とは見ていても、男としては見ていなかった。
だが、光の結社での皆を纏める姿。自分が困っているとき助けてくれたこと。何気ない気配り。
そんな彼の姿を、共に行動している間ずっと見ていた。
万丈目がそうだったように、明日香もまた洗脳が解けた後も、そのとき彼に対し抱いた印象は心の中に残っている。
洗脳が解けて彼を見たとき、自分の中で何かが変わるような感じがしたのだ。
胸が熱くなり、彼の顔をまともに見られない。
万丈目からのメールが届いたとき、正直迷った。彼と二人きりでは何を話せばいいのかわからないからだ。
しかし「十代の部屋で」だったので、十代とカミューラも居るのなら大丈夫。彼と二人きりではない。
そう思って来てみると部屋には万丈目一人。それならどうして十代の部屋で大事な話なのか? 大事な話とは何なのか?
混乱する明日香…
そして万丈目の告白……一瞬頭の中が真っ白になり、何も言えなかった。
同時に理解する…彼に対して自分が抱いている気持ちに…

明日香は少しの沈黙の後…返事をした……その返事は決まっている…
こうして明日香は万丈目の告白を受け入れたのだった…

「でも万丈目くん、どうして十代たちの部屋で告白なの? …その、こう言っては悪いと思うけど、もっと雰囲気の良い所とか…」
そう思われるのは当然だと思う万丈目。自分自身そう思っているのだから…
ただ、どんなに雰囲気の良い場所でも、此処には勝てないような気がしたのだ。
完全に万丈目の思い込みなのだが…
「いや、オレもそう思ってはいたんだ…ただ…」
彼は正直に自分の考えを話す。
女にまるで興味のない十代が恋人どころか結婚まで行ってしまった部屋。
だからこの場所は個人的にどこよりも縁起が良い場所に感じたことを…

「そうだったの…。確かにあの十代に恋人とか、ましてやその先まで…なんて考えたこともなかったわね」
そういう意味では彼の言うように縁起の良い場所なのかもしれない…
同時に、彼は本気で自分とのことを思い悩んでいたこともわかる…
告白するのがどれほど勇気が必要か…それは自分にもわかる。
彼の顔すらまともに見ることができなかった自分…そんな自分には告白する勇気なんてなかったのだから…
でも彼は告白してくれた…そして自分と彼は恋人になれた……ならば今度は自分が勇気を出す番ではないのだろうか?
恋人となった彼と……更に先へと進むために…
「万丈目くん…だったら私たちも……先へと進んでみない…?」

先へ進む…それが意味するのはこの場においては一つしかないだろう。
そんなことは万丈目にもわかる。
「て、天上院くん…いいのか…?」
「もちろんよ。私と万丈目くん……準は恋人同士なのよ…」
意外にも冷静で居られる自分に驚く万丈目。
断るなどという選択肢は無い。むしろ…自分も彼女と……一つになりたい。
「…オレも……オレも天上院くんと、明日香と先へ進みたい。一つになりたい」
言って、万丈目は明日香の身体をぎゅっと抱き締めた。
「準…」
「明日香…」
万丈目は明日香の唇をゆっくりと塞ぐ。
「んん……ふっ、ぅ……ん……」
舌を絡ませ合い、気持ちを確かめ合う二人。
互いに唾液の味をたっぷりと味わい、交換し、そして口を離す。

「……もっと、君を味わいたい。 君の全てが欲しい」
明日香の瞳を見つめる万丈目。
「…いいわ、準……私の全てを味わって…」

万丈目はベッドの上で明日香の服を脱がせると、壊れ物でも扱うかのように彼女の秘所を優しく愛撫する。
「う……んんっ…準……あぁっ……」
「明日香……どうかな…?」
「あんっ……いいわ…」
彼が指でさするたびに、明日香の膣からじわりじわりと蜜が滲み出てくる。

愛撫し続けていると、彼女は万丈目の指を止めてきた。
「準…貴方だけじゃなく……私にも、させて……」
「わかった……じゃあ頼むよ…」
今度は明日香が万丈目の肉棒を握り、手をゆっくりと上下させてしごいていく。
彼女の手の動きに反応して、肉棒がビクビクと痙攣している。
万丈目の反応に、明日香は手の力を強めながら、肉棒に口をつけて舐め始めた。
「くっ…」
「んっ、ちゅぷっ…んむ……」
肉棒を舐めながら、口に含む明日香。
舌を使って裏筋をなぞり、根元を擦り、仕上げていく。
「んむっ……ぁむ……ちゅぷっ……」
「くぁっ…!」
手と舌を巧みに使ってくる彼女に、万丈目はただ翻弄されるだけだ。
気持ちいい…気持ちいいのだが…このままでは挿れる前に、一つになる前にイってしまう…っ
「ま、待ってくれ明日香っ! このままだとッ、まずい…ッ!」
止めてもらおうと必死に訴える万丈目。
だが……
「ぐぁぁ…ッ!」
ドプッ
「むぐッ…!?」
堪えきれず、明日香の口の中に出してしまう。

口の中に出させるつもりで、敢えて彼の言葉を無視してしごき続けていた明日香だったが…流石に咽せてしまった。
「げほッ、げほッ、ごほッ……はぁはぁ、………ん……苦いわ…」
「き、君が止めてくれないから、」
「いいのよ…準の精液、呑んでみようと思ったから…」
「あ、明日香、」
微笑むアカデミアの女王。
万丈目は白濁液に塗れていても、彼女は綺麗だと思い見惚れた。

「明日香…そろそろ…」
「ええ、一つになりましょう……準…」
万丈目は肉棒を明日香の入り口に押し当てた。
そこはもうたっぷりと濡れていて、彼が入ってくるのを待っているかのようだ。
意を決して腰を前に突きだし、肉棒を膣の中へと挿れていく。
「ああっ、準が……入って……くる…ッ」
自分の身体の中に入ってくる彼の肉棒の感触に、痛みと快感を覚える明日香。
少しづつ粘膜をこじ開けていく万丈目は、有る程度まで挿れると一度腰を止め、彼女に聞いた。
「明日香……一気に行くけど……良いか?」
「い、いいわ、」
了解を得た万丈目は、腰に力を入れて奥まで強引にねじ込んだ。
「あぐ…ッ!」
訪れた破瓜の痛みに、歯を食い縛って耐える明日香。
結合部からは赤い血が一筋流れ落ちている。
「だ、大丈夫か、明日香、」
「え、ええ……大丈夫……痛い、けど……この痛みは、準と、一つになったことの……証、だから……」
経験したことの無い痛み…身体を重ねない限り経験することの無い痛み…
だからこそ、この痛みは貴重であり尊いものでもある…
万丈目と一つになれたことの喜びの方が、痛みよりもずっと強く、痛みすら喜びに変えている。
「明日香……君は、オレのものだ……」
「準……あなたも……私のものよ……」
互いに相手が自分のものである……確認し合った二人は、軽くキスを交わした。

「ゆっくり、動くから……」
万丈目は静かにゆっくりと腰をグラインドさせていく。
彼女の膣内と肉棒が擦れ合う。熱い粘膜を感じて彼女と繋がっていることを実感させられる。
「あ、ぁぁ……ぁっ……」
「痛いか……?」
「い、いいえ……段々、気持ち良く、……なってきたわ……」
肉棒が出し入れされるたびに、彼女の愛液がかき混ぜられて、ぐちゅぐちゅと水音が聞こえる。
緩急つけて動き続ける万丈目は、夢のようなこの一時に幸せな気持ちでいっぱいになり
思わず(本当に夢なのではないか?)と考えてしまう。
しかし、体を貫くこの快感と、彼女の温もりが、これが現実であることを教えてくれている…

「あ、ぁッ……じ、準……ダメ……私…おかしくなりそう……準…っ!」
万丈目を求めて、明日香は彼の腰に脚を絡みつかせる。
同じように彼女を求める万丈目は、腰の動きを加速させていく。
より深く、より強く、求め合う二人。
「あ、ぁぅッ……準、ダメ……あッ、だめぇッ……あぁぁッ……!」
明日香の膣壁が、万丈目の肉棒をきつく締め上げて射精を促してくる。
それに応えて万丈目もざらつく膣壁に、何度も何度も己の肉棒を擦りつけた。
「ぁぁっ……、あ、ぁぁぁッ…、準ッ…準…ッ……あぁぁぁぁーー……ッ!!」
一際高く絶頂の声を上げる明日香。
瞬間…収縮する膣内を、万丈目は力を振り絞って腰を突き出し貫き、最奥に到達すると同時に白濁液を吐き出した。
ビュクッ ビュクビュクビュク…
「は、あぁぁ……準……」
体の中へと放たれる熱いものを感じながら、万丈目に抱き付く明日香。
「く、う……明日香……ん……」
自分も彼女の身体を抱き締めると、唇を塞いで舌を絡ませ合う。
二人は熱い口付けを交わして、暫くの間抱き合ったままでいるのだった……

十代とカミューラは森の中を散歩している。
本当は万丈目に部屋を貸した代わりに、万丈目の部屋を借りて十代はカミューラと愛し合うつもりだったのだが
「告白するだけならすぐに終わるでしょう、その間夜の散歩でもしたいわ」
と彼女に言われたので散歩をすることにしたのだ。
部屋の様子は蝙蝠の目を通して逐一入ってくるので、終わったら帰る予定だった。
「でも変わったよな〜」
「何がよ…」
「カミューラだよ」
「私が…?」
以前なら……一年と半年前なら今日のように誰かに頼み事をされても「知ったことじゃないわ」と言って追い返していただろう。
「いや、カミューラは断るだろうなって、思ってたからさ」
「断ってもどうせあなたが私を強引に連れ出したでしょう……それにまあ、知らない仲でもないしね…」
変わったと言えばここもだ、以前カミューラは「あなただけ…」と十代以外とは馴れ合わない。
人間は基本的に信用できない。友達なんていらない。十代が居ればそれで良い。
そう断言していたのだが、今では剣山、翔、明日香、万丈目、吹雪、三沢、と過去色々有った者、そうでない者含め
友人と呼べる関係を築いていた。「べ、別にそういうのじゃないわ」と彼女自身は否定しているが友人関係と言えるだろう。
「やっぱり変わってる、カミューラは。 もちろん良い方にな」

「……私が変わったって言うのなら…十代の影響でしょうね…」
無自覚に周りを変えていく十代の…彼女は一番近くに居るから良くわかる。
そうでなければ自分は変わってはいないだろう。一族を皆殺しにされた恨みは深いのだから…
そんな自分がいつの間にか人間である彼らを受け入れていた。
無論十代は特別だが、以前の自分なら彼らとの今の関係は築けていない…
「………まったく……私の旦那様はどこまで私を変えてしまうおつもり?」
そう言ってカミューラは十代に抱き付く…彼女が愛して止まない夫に。
「お? このままここでするのか?」
「しないわよ…ただこうするだけ……んむっ…」
「むぐ…ッ」
月の明かりに照らされた森の中、美しき吸血鬼は自分が愛してしまった人間の唇を奪う。
「ん、くちゅ…ふぅ……ん…」
「ん……ぷはっ………キスされたら、益々ここで抱きたくなってきたな」
彼女の腰を引き寄せて言う十代。
「だから、ここではしないって言っているでしょう………あら…?」
十代の背後に立っている木々の隙間から、一匹の蝙蝠が飛んできた。
その蝙蝠はカミューラが翳した手に止まる。
「いい子ね…さあ、見せて頂戴」
彼女が蝙蝠の目を覗き込むと、そこに蝙蝠が見た光景が映し出される。
十代も良く知るヴァンパイアとしての彼女の能力だ。
「…………ふ〜ん、以外ね…」
「どんな感じなんだ?」
「……上手くいったみたい………私はてっきり振られるものかと思っていたわ」
「お、おいおい……何にしても上手くいって良かったな」
「そうね」
十代はもちろん、カミューラも口ではキツイことを言っているものの
内心、友人の告白が成功して嬉しいと思っている。

「万丈目の坊やも上手くいったことだし、そろそろ…………え? ………あ、あら…?」
「どうしたんだ…?」
言い掛けたカミューラは、蝙蝠の目を覗き込んだまま黙り込んでしまう。
どうしたんだろう? と思いつつ、何かに集中しているので声を掛けるのも悪いと考え、彼女の様子を見守る十代。
すると……

「はぁ…はぁ……はぁ…」
次第にカミューラの頬が紅く染まってきて、熱い吐息が口からこぼれ始めた。
「お、おい、カミューラ大丈夫か…?」
その様子に気分が悪くなってきたのかと心配する十代。
「だ、大丈夫よ、……す、少し…休ませて…」
「あ、ああ、」
すぐ横に立っている木に体をもたれさせるカミューラ。
「じゅ、十代、ち、ちょっと水を飲みたいわ、く、汲んで来て頂戴、」
依然、息を荒くしながら言う彼女を心配しながらも、十代は「わかった」と返事をして水を汲みに行った。

一人残ったカミューラは、十代が行ったのを確認すると、スカートのスリットに手を入れて
下着越しに自らの股間をまさぐり始めた。
「んっ……くっ……ふぅっ……あ…」
その間も蝙蝠の目の映像を見続ける彼女…
映っているのは万丈目と明日香が睦み合う姿…
これを見たせいで、カミューラは体が熱く火照ってしまったのだ。
蝙蝠の目を通して一部始終を見てしまっている彼女は、我慢しようにも我慢できなくなっていた。
かといって「此処ではしない」と言ってしまった手前、十代と抱き合う訳にもいかない。
それに愛し合うのはちゃんとした場所の方が良い。
ということで、火照った体を沈めるためには自慰行為しかないのだが
プライドが高い彼女は、いくら十代とはいえ自慰行為を見られたくない。
そんな訳で彼に水を汲みに行かせている間に、してしまうことにしたのだ。

「ああっ…は、早く……終わらせないと、……ん…」
焦りながらも、カミューラは右手で股間をさすり、左手で胸を揉みしだく。
「ま、ったく、……あの二人にもっ、困ったものねっ、」
十代という相手が居るにも関わらず、深夜に静かな森の中で、一人体を慰めている自分が悲しくなってくる。
本来ならば、今頃はベッドの上で愛し合っていた筈なのだから…
万丈目と明日香、二人に対して愚痴の一つくらい言いたくもなる。
「坊やのっ、部屋でっ、……しなさいよっ、」
まだイきそうにない…焦った彼女は胸を揉む手に少し力を入れて、自らを慰め続けた……


一方、携帯していたペットボトルに水を汲んできた十代は、カミューラの元へ急いでいた。
彼女の様子から、風邪でも引いたのかもしれないと、完全に勘違いをしている十代。
良くも悪くも十代は十代なのだ。
カミューラが待っている場所の近くまで戻って来ると、声が聞こえてきた。
囁くような小さな声ではあるものの、静寂に包まれた森の中では意外に良く聞こえる……
「ん? ……この声は……カミューラ…?」
確かにカミューラの声だ……毎日、朝から晩まで聴いている彼女の声を聴き間違える筈がない。
独り言でも喋っているのかと、彼女がもたれていた木の近くまで来ると、彼女の姿が見えてきた。
「なっ、何やってんだあいつ、」
すぐ側にある木陰に身を隠して、既にハッキリと見えているカミューラを凝視すると
彼女は左手を胸に当てて揉みしだき、右手をスカートの中に入れているようだ。
そして、口からは熱い吐息と共に、小さな喘ぎが漏れている。
十代の耳に聞こえていたのはこの声のようだ。
「オ、オナニー、……してんのか?」
彼女の自慰行為など初めて見る十代は、そのまま暫くの間、木陰から彼女を見ていた。
自分が見たことのない彼女の姿に、次第に興奮を抑えられなくなってくる。
我慢できなくなってきた十代は、彼女がもたれている木の後ろに、気づかれないように回り込む。

「あ……んん……」
木の真後ろまで来てみると、カミューラの艶っぽい声が良く聞こえた。
すかさず十代は彼女の体を背後から抱き締める。
「カミューラ!」
「キャアッ! じ、十代…ッ!」
突然後ろから羽交い締めにされたカミューラは、驚きを隠せないようだ。
「何やってたんだ?」
ニヤニヤとした笑みを浮かべて聞いてくる十代に、彼女は慌てて言い繕う。
「ち、ちち、違うのっ、こ、これは違うのよッ、」
恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めて、言い訳をするカミューラ。
まるで林檎みたいに真っ赤になっている。
そんな彼女を(可愛いな)と思う。
十代はカミューラのことを美人だと思う一方で、可愛いとも思っている。
普段、彼女が恥じらう姿は滅多に見られないが、時折…予想外の事態に見せる彼女の表情は、とても可愛いのだ。
「なあ、カミューラ……何が違うんだ?」
「あ、えっと、あの、……」
自慰行為を見られたカミューラは、何と言って良いのかわからず、指をもじもじさせている。
(か、可愛すぎる…)
カミューラを愛している、というフィルターを外したとしても可愛いすぎる…
妖艶な美女が、貴婦人である彼女が、顔を真っ赤に染めて自分の指先を見つめながら
恥ずかしそうにもじもじしているのだ。
よく見ると、彼女の尖っている耳まで赤く染まっていた。
彼女の肌は白いから一目でわかる。
「なあ、何が違うんだ?」
言いながら十代はカミューラを抱き締めている手を、彼女のスカートのスリットに手を入れて
さっきまで彼女がまさぐっていた部分を触る。
「ひゃんッ!」
そこはもう大洪水で、とても敏感になっているようだ。
その証拠に、十代が触れただけで彼女は悲鳴を上げた。
「ココをこんなにして、何が違うんだよ」
「あぅっ! あぁ…っ」
先程までは自身でさすっていた秘部を、今度は十代にさすり捏ねくり回されて喘ぐカミューラ。
「だ、ダメぇ、ダメよ十代っ…ひあぁっ、」
「何がダメなんだよ……一人でオナニーなんかして、そっちのがよっぽどダメだろ……」
「だ、だからっ、あ、あれはっ、違うってっ、言ってるでしょっ、」
息も絶え絶えに言い訳をするカミューラ。
「違わないだろ……俺、見てたんだからな……お前がこうして、」
空いている方の手で、彼女の胸を服の上から優しく揉み始める十代。
もう一方の手は股間をまさぐりつつ、下着の中に手を入れてクリトリスを探り当てると
摘んだり揉んだりして刺激を与える。
「ひゃうッ!」
「自分の手で胸を揉んで、股間を触ってるのを」
「ちが、う、あれは、蝙蝠が、ま、万丈目の坊やが、」
「万丈目…?」
万丈目がどうしたんだと思い、彼女を愛撫していた手を止める。
「はぁ、はぁ、はぁ、……こ、蝙蝠を通して、見たのよ、はぁ、はぁ、」

何でも、万丈目は明日香に告白を受け入れてもらえた後、自分達のベッドでセックスを始めてしまったらしい。
それを報告に来た蝙蝠の目を通して一部始終見てしまい、体が火照ってきたので沈めるために自慰行為をすることにしたのだという。
だが、そんなところを自分に見られたくないので、水が飲みたいと嘘をついて
自分が水を汲みに行っている間に済ませてしまうつもりだった、とのことだ。
そんな光景を見せられたら、自分だってオナニーをするかもしれない。
「そっかぁ、それなら仕方がないな」
一応納得した十代は、カミューラを解放した。
「はぁ、はぁ、はぁ、」
解放された彼女は、その場に膝をついて四つん這いになると、肩で息をして呼吸を整えている。
彼女の長い髪が重力に従って背中や肩、顔の横から地面に流れ落ちて視界を隠す。

そんなカミューラの背後で、十代はいそいそとズボンを脱ぎ始めた。
ただでさえ呼吸を整えることに集中している上に、長い髪に視界を遮られているので彼女は気づかない。
十代はズボンを脱ぎ捨てると、四つん這いになっているカミューラのスカートを捲り上げる。
「へ…? ち、ちょっと、十代ッ、」
「仕方がないんだけどさぁ……カミューラのオナニーを見てた俺も、今更我慢できないから……仕方がないよな」
それだけ言うと十代は彼女の下着に手を掛けて、膝まで下ろしてしまうと、月明かりに照らされて露わになっている
彼女のお尻を手で掴み、自らの肉棒を膣口に押し当てた。
「じ、十代、言ったでしょッ、ここではしないってッ、」
「確かにカミューラはそう言ったけど……俺も言っただろ、ここで抱きたくなった……ってッ!」
ズブゥッ!
「あぁぁぁ…ッ!」
言うと同時に腰を前に突き出して、一気に奥まで肉棒を挿れてしまうと、彼女の尻に腰を密着させる。
自分の納まるべき場所に納まった肉棒は、ビクンビクンと喜びに打ち震えているようだ。

「はぁぁ…っ、あぅぅ……」
「ほら、わかるだろ…? こんな状態…なんだよ…」
深々と自分を貫いている十代の肉棒は、限界まで硬く大きくなっている。
こんな状態では、何もするなと言う方が無理だろう……
それに…自分の体も十代と一つになることを望んでいたので、彼と同じく喜んではいる。
ずぶッ、
「ああッ!」
じっとしてなど居られない十代は、早速腰を動かして抽挿を開始、カミューラの膣内全体に肉棒を擦りつけていく。
「あっ……やっ……こんな……ところで……んあっ、」
十代が自分を求めているのも、自分が十代を求めているのも、理解してはいるのだが
森の中でこのように四つん這いになっている状態で、後ろから挿入されて……
これではまるで獣の交尾のように思えてならない… 優雅さの欠片もない…
貴婦人たるカミューラは、ついそんなことを考えてしまうのだ。
だが、こうも十代にペースを握られていてはどうしようもない。

「く、やっぱ…最高だな、カミューラの中は、」
カミューラとしかしたこともなければ、生涯、彼女以外とすることもない十代だが、彼女の中が一番気持ちの良い場所であると
自身を持って言うことができる。
「ん……っ……ん……はあぁ…っ」
後ろからすることはあまりないので、中々に新鮮な感じだ。
「んっ……いい……ああ……ああんっ」
さっきまで抵抗するような感じだった彼女も、大人しく自分とのセックスを受け入れている。
ざらざらとした膣壁に繰り返し肉棒を擦りつけ、もっともっと、と抽挿を早くして突いていく。
「んあっ……あっ……んっ……ああぁっ」
カミューラの喘ぎを聴きながら、彼女の尻に腰をぶつけ続ける。
ぱん ぱん といい音が鳴り響く。
次第に体の奥から熱いものが込み上げてきた。
「い、いくぞ、カミューラ…ッ」
十代は一度奥まで挿入すると、込み上げてきたものを彼女の子宮へと注ぎ込む。
「あぁぁぁーーーーッ!」
射精が収まるまで中に出し続けてから、ゆっくりと引き抜く。
カミューラの膣から、精液と愛液の混ざり合ったものが、白い糸を引いてぽたぽたと地面に落ちる。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
「さて、と…」
未だ尻をさらけ出したまま四つん這いになっているカミューラを、十代は仰向けに寝かせると
スカートを捲って、膝まで下ろされていた彼女の下着を脱がせてしまう。
「な、なに、を、」
「何って……続きをするに決まってるだろ」
この状況でそれ以外に何をするんだ? と言う十代。
「い、今したでしょ、まだするの…?」
「ああ、今度は正面からだ」
疲れて抵抗できない彼女の脚を抱えて膝に乗せると、肉棒を秘部に宛がい再び挿入。
ズブゥ
「はぁぁぁッ!」
奥まで挿入してから、寝ている彼女の背中に腕を回して抱き起こす。
くてっ、としている彼女を見ながら、十代は思ったことを口にする。
「何だか俺、カミューラを征服しているような気がして…んむッ!?」
言い掛けた言葉を遮るように、不意打ちで十代の唇を奪うカミューラ。
「ん……んっ……んくっ……ん…んむ……んく……んっ……」
彼女は舌を絡ませながら十代の口腔を陵辱していく。
「ん……ぷはぁ……はぁ…はぁ……調子に、乗るんじゃ、ないわよ、」

「んじゃ、調子に乗らない程度に愛し合おうぜ…」
そう言ってカミューラを抱き締めたまま、十代は腰を動かし性交を始める。
ずっ、じゅぶ、
「はっ……ああっ……」
「後ろからもいいけど、やっぱり、いつも通り正面から抱き合う方が……一番良いな」
カミューラが喘ぐ姿を真正面から見ながら、十代は思った。
彼女の胸が露わになるくらいに、服を胸の下辺りまでずり下げ、露わになった大きな胸を片手で揉みしだく。
カミューラの大きな胸は手に余るものの、揉みごたえがあり、その柔らかい感触は揉んでいて飽きることがない。
十代は勃起している乳首にキスをして口に含むと、ちゅうちゅうと吸ってみる。
「あはぁっ……はぅぅ……」
当然のことながら母乳が出ることはない。
いずれ子供が生まれれば出るようになるだろう。

「はぅっ……ハァ……あぁっ……あぁ!」
十代の肉棒が膣壁を擦るたびに、快感が全身に伝わり喘ぐカミューラ。
彼女は息を荒げながら、十代に抱き付く。
十代も勢いよく、強く、そして深く抽挿を繰り返す。
「ああっ……だ、だめぇ……気持ちいいっ……」
何度愛し合っても変わらない気持ち良さ、心地良さ
「俺も、ざらざらしたのが、絡みついて……すっげぇ……気持ちが良い」
彼女の膣が優しく十代を包み込み刺激する。
甘い一時に酔い痴れる二人は、やがて絶頂へと上り詰めていく。
「ああッ、あぁッ、十代ッ、私、私、もうッ!」
「ああ、一緒にッ、一緒にいこうぜカミューラッ!」
互いの体を強く抱き締め合い、深く深く繋がる二人。
もはや結合部には一部の隙間もない。
カミューラの膣が、十代に精子を子宮に出させるために肉棒を締め上げる。
「くぅッ、カミューラ…ッッ!!」
ドクッ ドクッ ドク ドク…
それに応えて、十代は彼女の中に今日七度目となる膣内射精を行った。
「ああっ……ああッ、アァァァァーーッ…ッ!!」
ドクドクと子宮に流し込まれてくる十代の熱い精液を受けながら、カミューラは絶頂の声を上げる。
精液を全て出し尽くすまで、十代はカミューラと繋がっていたが
最後の一滴を注ぎ込むと、彼女の膣から肉棒を引き抜いた。
「はぁ、はぁ、……ふうっ……あ〜気持ち良かった」
そのまま仰向けに、大の字になる十代。
カミューラは大の字になって寝そべる十代の上に倒れ込む。
彼女の長い髪が肩から流れ落ちて、十代の顔に降り注ぐ。
「……良い匂いだな……」
彼女の髪から漂う香。
「はぁ…はぁ…はぁ……疲れたわ……んっ…」
その香を嗅いでいる十代は、一言呟いたカミューラに唇を重ねられた……

「痛ぇッ!」
十代は首筋に走る痛みに思わず声を上げてしまう。
セックスの余韻に浸った後、カミューラに「疲れたから血を飲ませて」と言われて
首筋に噛みつかれたのだ。
カミューラは牙を突き立て、血を吸いながら こくん こくん と喉を鳴らせて血を飲んでいる。
ある程度飲むと、彼女はゆっくりと口を離す。
「こくん…フフッ、ごちそうさま」
口元をハンカチで拭う美しく妖艶な吸血美女。
不敵に微笑む彼女は、いつもの調子に戻っている。
先程指をもじもじさせて恥じらっていた空気はどこにも残っていない。
「けど……さっきのあれは……可愛かったよなぁ〜」
「う、うるさいわねっ、」
十代の言葉に、自分の醜態を思い出したカミューラは、再び羞恥心で顔が赤くなってくる。
いつもの調子に戻ったのは、束の間にすぎなかったようだ。
「も、もう、帰るわよっ、あの二人も終わっているでしょっ、」
自分の顔を見られたくない彼女は、足早に帰路についていく。
「あっ、ちょっと待てよ〜」
今夜はどうも十代のペースに乗せられっぱなしの彼女は
さっさと部屋に帰って寝てしまおうと思った。


「あっ、あぁっ、準っ、いいわっ、準っ、」
「明日香っ、オレもだっ、」
二人が部屋につくと、万丈目と明日香は第二ラウンドを始めていた。
万丈目と明日香……二人のせいで十代に自慰行為は見られるわ、恥ずかしい姿を晒すことになるわ
一日中十代にリードされっぱなしになるわで、散々だったカミューラはとうとうキレてしまった。
「オマエタチイイカゲンニデテオイキ〜ッッ!!」
口が裂け、しゃがれた声で、吸血鬼の本性を丸出しにしてヒステリックに叫ぶカミューラ。
二人を追い出した後、まだまだ不機嫌な彼女を、十代は一晩中抱き続けて宥めた。


翌日、二人の部屋を訪れた翔と剣山が見たのは
げっそりとやつれた十代と、つやつやと肌が潤っているカミューラの姿。
「十代のアニキとカミューラのアネゴ…一体何があったんだどん?」
「僕、わかるよ……僕とジュンコさんがやり過ぎたときと似てる……カミューラさん……ひょっとして、アニキと一晩中?」
カミューラは髪を指に絡めて弄びながら答える。
「フフフ……さあ、どうかしらねぇ…?」
三人の会話を聴いていても何も言う元気がない十代は、とりあえず今日が休みで良かったと思うのだった……

このページへのコメント

可愛いカミューラに萌えてしまったw

0
Posted by 名無し1号 2010年05月10日(月) 19:51:06 返信

明日香なんか嫌いだぁあ!万丈目は渡さん!

0
Posted by みゅんへん 2010年05月05日(水) 22:14:56 返信

な、何ですか!?
この可愛いカミューラは!?

前に見た十代×カミューラの続きみたいだし、続くことを期待して待ってますw

0
Posted by けーくん 2010年02月20日(土) 19:09:20 返信

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