十代とカミューラの日常4 初夜


ソファの上でした前戯とでも言うべき交わりを終えた十代は、自室にやってくると彼にお姫様抱っこされて恥ずかしがっているカミューラをベッドの上に寝かせ、彼女の上に覆い被さるような体勢になった。

「ん……」

そしてソファの上で交わしたディープで荒々しい口付けによってルージュの取れてしまった唇に軽く口付けると、一度身体を離して上着を脱ぎ始めた。
ズボンもトランクスも脱いだままなので後は上着とシャツを脱げばすぐにもカミューラを抱く準備は整う。
既に前戯という形で一度性交をしている物の、これからするのが本当の意味での新婚初夜たる交わり。
ココからが本番だと服を脱ぎながら気を引き締める十代に、カミューラも同じように身体を起こすと自身のドレスを脱ぎ始めた。

「あっ、ちょっとまってくれ」

だが十代は何を思ったのか彼女がドレスを脱ぎかけた処で引き留めた。

「なによ〜っ、私だけ服を着てろとでも言うつもり?」
「違う違う」

唇を尖らせるカミューラに、脱いだシャツを放り出した十代は「オレが脱がせてやる」と彼女のドレスに手を掛けた。

「なんかさ、服脱がせるってだけでも結構気分高まるんだ」

せっかくだから自分が脱がせてやろうと考えたのだ。気分も高まるし何より夫として妻をリードしたいという思いもある。
まあ恋人になったばかりの二年と少し前の頃ならいざ知らず、現在では十代の方がカミューラをリードする事が多いので今更という感じもするのだが。

「うふふ、男って単純ねェ〜」

そんな十代に対しカミューラは単純だと言いながらも自身の首の後ろに手を回して服を脱がせやすいようにと髪を持ち上げる。

「その単純な男と結婚したのはお前だろ?」
「そうなのよね、不覚にもデュエルバカのアナタに身も心もささげてしまったのは私自身なのよねェ」

カミューラは、「それとも奪われてしまったというのが正しいのかしら?」と冗談とも本気とも取れることを言いながらクスクス笑った。

「言っておくけど返さねェからな。カミューラの身体も心も全部オレの物なんだから……」

冗談交じりの言葉に便乗した十代がカミューラの背中に腕を回してホックを外すと、身体に合わせて締まっていたドレスの生地が脱がせやすいように緩くなった。
続いて彼女の腕を肩紐から抜かせ、紐を掴んだまま下に向かって降ろしていくと拘束力の緩んだドレスは意外にあっさりと脱げてしまう。
ブラジャーを着けていないため豊かに実ったメロン大の二つの果実がすぐに顔を出し、ほっそりと括れた腰が、大きく魅力的なお尻が順を追って外気に晒されていく。

そして完全にドレスを脱がせてしまうと、まずは鮮やかな緑色の長く美しいカミューラの髪に指を絡めながら先ほど言いかけていた言葉を続けた。

「そうだオレの物だ。この艶のある綺麗な長い髪も」
「……」

艶のある真っ直ぐな癖のない髪の毛が引っかかることなく指の間をすり抜けていく。
何度も撫でてその髪の感触を楽しみながら――次にルージュの取れた湿り気のある唇を指でなぞった。

「この唇も」
「ん……」

今までに数え切れないほどキスをした彼女の唇が僅かに動き声が漏れ、唇をなぞる指の表面がほんの少しだけ濡れた。

「この大きなおっぱいも」

続いて揉み応えのある大きな胸を手の平で押さえて優しくひと揉み。

「あっ…」

温かい肌の温もりと柔らかな感触が手の平に伝わる。
そこから肌に触れたまま手を下半身の方へ下ろしていき、腹を撫で、腰を撫で、お尻に触れ、股間をひと撫で。

「あんっ」

最後にむっちりとした太ももを撫でさすると、生まれたままの姿にさせたカミューラの身体を力一杯抱き締めた。

「全部オレだけの物だ」

抱き締められた彼女の胸が十代の胸板に押しつぶされそうになる物の、大きく豊かな膨らみは持ち前の弾力を生かしてそれを阻止しクッションのように彼の身体を受け止めた。

「フフ、そうね……アナタの仰るように私はアナタの物よ。アナタだけの物……」

カミューラは自分を抱き締める十代の背中に腕を回して抱き着く。
自分は十代の所有物。髪の毛一本、細胞一つに至るまで。
今更所有権を主張されなくてもわかっている。
誇り高きヴァンパイアの貴婦人遊城カミューラは、飽くまでも遊城十代という人間の物なのだということは。

「けれど……」

しかし、それは彼女にとっても同じこと。

「十代も私だけの物ですわ」

正しき闇の力を持つ遊城十代という人間もまた、遊城カミューラというヴァンパイアの物。
他の誰でもない彼女だけの物なのだ。

「カミューラ……」
「十代……」

生まれたままの姿で抱き合い、互いの瞳を見つめる二人は引き合うように顔を近づけ口付けを交わした。
互いに持つ相手への未来永劫の絶対的所有権を確認し合うように――

「んっ」

唇を押しつけながら舌を絡ませ口での交合を繰り返す。

「んっ……ふっっ、あむっ……んうっ」

そのまま縺れ合いベッドに倒れ込むとゆっくり口を離し、共に赤く染まった頬を何度もすり寄せる。

「カミューラ好きだ……愛してるぜ…」
「ああっ…十代……私もっ、私も愛してるわ……」

カミューラと頬を触れ合わせて何度もキスを繰り返す十代は、彼女の大きく実った果実を鷲掴みにした。

「んあっ」
「お前のおっぱいはホント大きいよな」

掴んだ乳房を優しく押し込むようにして揉んでいくと、柔らかく大きな胸がゴム鞠のように撥ねながら手の下で形を変える。

「あっ、ううっ……もっと、もっと揉んで…っっ」
「ああ、もっと揉んでやる」

十二分に巨乳であるカミューラの胸は十代の手で包み込めるような物ではないが、逆にその大きさのお陰でマッサージするように揉むことができる。
下手に手に収めて力が入りすぎたりしないぶん彼女への負担も少なく、終始心地好さを与えてあげられるというものだ。

「あっ んううっ……胸…マッサージされてるみたい……っ…っ……気持ちいい…わ……っっ」

手の平で円を描き上げて寄せて強弱を繰り返しながら揉んでいくと、乳房に伝わる刺激によって彼女の声が甘く切ない物に変わっていく。

「こっちもいいぜ。でかいマシュマロ揉んでるみたいで……触り心地最高だ」

無論十代もこの柔らかく大きな膨らみは揉むのは楽しいし、触っているだけで気持ちが良い。
乳房の温もり、滑らかな肌触り。
彼は大好きな、そして大好物なカミューラの胸の感触をもっと味わいたいと、少しだけ力を入れて捏ねるように揉んでみた。

「はァンっ…っ! い……いいわ……凄くイイ…っ」

子供の頃に捏ねたことがあるお餅のように柔らかな膨らみが内側に盛り上がったり押しつぶされたりと忙しなく形を変える。
そして揉む力を強くしたせいか寝ていた乳首もぷくっと膨れてきて紅く充血し始めた。

「カミューラ、乳首勃ってきたぜ」

揉みし抱かれる二つの乳房の頂点で紅く充血した乳首は自己主張するかのように勃起している。
まるで触ってとでも言っているように勃起する彼女の乳首を十代が無視するわけがない。

こりっ
「ァァっ…! だ、ダメっっ……乳首っ…乳首はダメェ…っっ」

中指と親指で乳首を摘んだ十代はこりこり捏ねて弄くり回す。
強く捻りあげたりはしないで飽くまでも優しくかわいがる感じで。

「こんなに勃起してるのに……触ってやらないと可哀想じゃんか……」
「で、でもそんな、こりこりしないでっっ」

突如訪れた乳首への刺激に身悶えるカミューラ。
十代はそんな彼女の反応を楽しみながら乳首への攻めを止めると今度は膨らみに顔を近づけて乳房の横側に唇を触れさせた。

ちゅっ
「ひゃうっっ」

見て良し揉んで良しの豊かなカミューラのおっぱいは、感触はもちろん味だって美味しい。
まずは左の乳房の表面をなぞるようにキスをして舌を這わせていく。

「ひぁ…ァァっ……舐めちゃ…っ……ダメ…っ」
「んちゅ……れる……ダメダメって……ちゅ……無理言うなよ……こんなおいしいおっぱいしてる癖に……」

左乳房全体に唾液を塗りたくってから残されていた乳首を口に含むと硬く勃起した乳首に舌を触れさせ転がすように弄ぶ。
そうして舌で転がしながら母乳を飲むようにちゅうちゅう音を立てて吸い上げた。

「ひゃあん! あ…ァァ……おっぱいを…っ……吸われてるみたい……」

みたいではなく実際に吸っている訳だが、カミューラの感覚では子供にお乳を吸われているような感じなのだ。

「あ、赤ちゃんが生まれたらっ……こんな感じでっ、母乳を与えることになるのかしら…っ、」

布団の上に投げ出していた手をおっぱいを吸う十代の頭に乗せて、子供をかわいがるように優しく撫でるカミューラ。
彼女が思い浮かべるのは我が子を抱いて母乳を飲ませている光景。
近い将来、最短ならば一年ほどで訪れるそのときを思い浮かべると嬉しくなってくる。
自分が母親になるという想像でしか知らないことがもうすぐ訪れるのだから。

「ちゅ……。ふう、そのときはオレも飲んでみてェな」

左の乳首を解放した十代は顔を上げてそう言うと、右側のもう一つの膨らみに舌を這わせて再び乳首を吸い始めた。

「あ…ン……っ うふふ、赤ちゃんと一緒に……飲むつもり…?」
「ちゅるっ…、ああ、それもいいな……んちゅ」
「なんて恥ずかしい……父親なのかしら……」

右の乳房を心ゆくまで堪能した十代は胸から顔を離す。

「親子のスキンシップってヤツ?」
「フフ、おかしなスキンシップだこと」

顔を離してカミューラの脚を大きく開かせると、胸を触ったりキスをしたりしている間に興奮して硬く大きく膨らんだ男の象徴を彼女の股間に触れさせた。

「んっ!」

ぱっくり開いた膣口からとろりと流れる愛液。
いつもは透明のそれには白く濁った物が混じっている。
ソファでの前戯で出した精子だ。
その精子の混じった愛液を己が肉棒にすり込みながら、緑色の陰毛の中を裏スジで擦る。
彼女の割れ目を擦る肉棒に陰毛が絡みつき、付着した愛液が股間全体に満遍なく塗りたくられていく。

「あっ、ァァっ……」

肉棒の裏で股間を愛撫されるカミューラは、擦られるクリトリスや割れ目その物から伝わる快感に小さく喘いでシーツを掴み挿入のときを待っていた。

「けどその前に子作りだ。まずカミューラを妊娠させないことには始まらないからな」

カミューラを孕ませる――まずはそこからだ。
カミューラと協力し合って子作りをするという正に夫婦の営み。
これからの日々行う性交はただ気持ち良くなるため、愛し合うためだけの物ではなく、夫婦の営みとしての側面も持つことになるのだ。
白いシーツの上に広がる緑色の長い髪。その緑に包まれたカミューラの白磁の肌を見据えながら――

「カミューラ……オレの子供を生んでくれ」

十代は腰を前に出して愛液溢れる蜜壺にゆっくりと挿入していった。

つぷ…じゅぶぅぅ…
「ああァァぁぁ〜〜っっ」

前戯としてしていたセックスで膣内は十分ほぐれている。
そのため十代は止まることなく奥まで貫き通すと、そのまま腰を動かし抽挿を始めた。

ヌル、じゅぶっ、
「んンっ! あっ……あぁっっ!」

止まることなく擦られる膣内の感触にカミューラは大きく喘いで乱れる。
肉棒に襞を摩擦され身体の奥から電気が走り、彼女を快楽の渦へと引きずり込んでいく。

「ァァ…っ、十代っ…っ、ダメ……ダメっ…っっ、」
「カミューラ……気持ちいいぜカミューラ……」

彼女が乱れる一方で十代も蜜壺の奥まで肉棒を埋め込んではカリ首の手前まで引くという大きな抽挿を繰り返してカミューラの身体を味わう。

「き、気持ち良すぎてっっ…おかしくなりそうだわっっ…っ」

激しく腰を振り、絡みつく襞を強引に振り切って肉棒を突き込む。
擦れ合う肉棒と膣襞は互いに愛という快感と刺激を塗り込み合っているかのように、嬉しそうな蠕動と痙攣を繰り返していた。
それらがもたらす心地好さに十代はカミューラを、カミューラは十代を放すまいとして強く激しく求め愛し合う。

「あッ、ああ〜ンッッ アァッ…ッッ、い、イヤッ…ダメェェッッ!」

十代は肉棒全体を使って膣壁を擦りあげながらカミューラを抱き起こすと、彼女の腰をしっかりささえて深い処での抽挿に切り替えた。

ぐじゅッ ぐじゅッ
「アッ アァッ! ああんイヤッ…イヤぁぁッ…ッ 十代ッッ、十代ッッ…ッ!」

頬を真っ赤にして長い髪を振り乱しながら叫ぶカミューラ。奥の方を重点的に攻められた彼女は今まで以上に大きく喘いだ。
それはもう殆ど悲鳴に近い喘ぎ。
だが十代は腰の動きを緩める処か更に激しく突き込み、カミューラを貪るように味わっていく。
膣の中を掻き混ぜながら子宮の入り口を小突き回し、快楽に狂いそうになるくらい彼女を感じさせ高みへと誘っていく。

「あああ〜ッ! ダメッッ…ダメェェッ! これ以上強くしちゃイヤぁぁぁッッ!!」
「ううッ、くッ、すげェ……気持ちいいぜ……カミューラッ」

激しい突き込みに結合部から溢れ出る愛液が勢いよく飛び散って二人の脚や膝を濡らしシーツに大きなシミを作る。

「あッ ンンッッ! ああァ〜〜ッッ!」

そうやって激しく愛し合っていると肉棒への締め付けが強くなってきた。
肉と肉が擦れ合い生じる快感も身体が震え出すほどの物になり、間もなく絶頂に到達することを二人に知らせている。

「あッ、あッ、はあッ、はあンッ、じゅ…十代…ッ…・ッッ、もうッ…ホントにダメ……ッ……い、イク……イクぅぅぅッッ!」

十代に限界を伝えるカミューラは彼の腕の中で背を仰け反らせて絶頂の声を上げた。

「アアァアァ―――ッッッ!!!」
「カミューラッッッ!」

絶頂に達したカミューラに力一杯腰を打ち付けた十代は、締まる膣肉を勢いのまま押し割って亀頭の先を子宮の中にまで潜り込ませて濃厚な精液を直接注いだ。

ビュクゥゥ!
「ああ……ッッ」

愛しい妻カミューラに愛を注ぐことに至上の悦びを感じた十代は、一切の遠慮とは無縁とばかりに込み上げてくる精を注ぎ続ける。
“どくんどくん…どく…”
しっかりと股間をくっつけて、亀頭の先を子宮の奥に口づけさせたまま、彼女を孕ませるために必要な精子という名の種を植え付ける。

「ああ…来てるわ……入って来てる……濃厚で熱い十代の精子が…ッ」

カミューラは十代に抱き着いたまま彼から送られる種を受け取る。
この種が、この熱い精子が、二人の子供の元になるのだ。

「十代……」
「カミューラ……」

熱く激しく愛し合った二人は互いの名を呼び合い見つめ合ってキスを交わすと、ランプ一つが付いた薄暗い部屋のベッドの上でいつまでも抱き締め合っていた……。



「子供できたらいいな」
「そう、ね……」

新婚初夜という大切なこの日この時に植え付け、また受け取った種が芽吹いてくれたらと願わずにはいられない。
もちろん、これが芽吹くとは限らない訳だが……

「でもさ、これから時間はたっぷりあるんだから、これでダメでも次頑張ればいいじゃんか」

そう言って依然身体を一つにしたままの十代はカミューラの髪に指を通して撫で梳く。

「フフ、それもそうね」

十代に髪を撫でられる感触が心地いいため、カミューラは彼の肩にもたれ掛かって一休みしながら今し方行った性交の余韻に浸る。
これで子供ができなければ次頑張ればいい。それでダメならまた次。
十代とカミューラには時間はいくらでもあるのだから。

「あっ、忘れていたわ」
「え、何をだ?」
「うふふ……」

余韻に浸っていたカミューラはあることを思い出して少し身体を離すと――

“ハッピーバースデー十代”

そう呟き、向日葵のような温かい微笑みを浮かべて十代の唇を自らの唇で塞いだ。


このページへのコメント

十代×カミューラの恋愛が大好きです!

この十代×カミューラの結婚後の話の続きを、子供が生まれた話とかも見てみたいです!

0
Posted by 名無し(ID:27sHUUm5zg) 2022年10月07日(金) 18:48:15 返信

十代×カミューラ の決定版とも言えますね。
十代とカミューラが結婚して初夜を迎えるなんて(微笑

0
Posted by 名無し(ID:zdYRtKAjVQ) 2018年09月02日(日) 18:08:25 返信

十代×カミューラ続きを所望します
卒業デュエルとか新婚生活とか
とにかく十代とカミューラがあつーく愛し合う話をッ

0
Posted by 七氏 2013年05月05日(日) 20:55:23 返信

バレンタインの話もお願いします!!

0
Posted by 名無し 2013年02月07日(木) 19:54:31 返信

もしよかったらカミューラとの新年のお話をお願いします!!時系列は結婚後でぜひ!!

0
Posted by 名無し 2013年01月29日(火) 18:56:29 返信

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