遊馬×小鳥 で短いの一本投下します




◆◇◆◇

あまり好ましくない夢だった。
遊馬の過去の、寂しさばかりが腹の奥に淀んでいくような夢で、目覚めもあまり良くはない。
大きな欠伸をして、背筋を伸ばした。
「んー……よく寝た」
「ホントに、よく起きなかったわね」
溜息とともに隣から呆れたような声が一つ。
寝ぼけ眼を擦りながらも、声の主を見た。
「小鳥、」
「遊馬が寝てる間に、授業終わっちゃったよ」
みんなも帰っちゃった、と彼女は前の席に視線を移す。
一番後ろの自分たちの席からも、生徒は誰一人見えない。
授業の冒頭までは記憶があったのだが、そのままぐっすりと眠っていたようだ。
昨日鉄男対策として深夜までデッキ構築をしていたのが悪かったらしい。結局連敗記録を作っただけだったことだし。
「あっちゃー……もうそんな時間かよ」
「もう、遊馬なかなか起きないから、待ちくたびれちゃった」
頬を膨らませ不満げながらも、それでも彼を起こすではなく目を覚ますまで待っていてくれるあたりが小鳥である。
昔から、変わらない幼馴染の優しさと甘さに、くすぐったさを覚えた。
それが醒めやらぬ頭の中にある、人肌の恋しさと混ざり合い、衝動へと変わる。
「じゃあ遊馬、早く帰ろ」

椅子から立ち上がり差し伸べられた小鳥の手を――ぐっと引いた。
「――きゃっ」
バランスを崩し、遊馬の上へと倒れ込む小鳥を支える。
彼の膝の上に尻を落ち着かせる形になった。
「もー、危ないじゃない!」
散々待たされた上意地悪された小鳥は、苛々が募っているようだった。
そんな彼女を宥めるように、唇を塞いだ。
目を見開き、耳まで真っ赤にしながら抵抗する小鳥を逃がさぬよう、腰を掴んだ。
舌を軽く絡ませつつ、その感触を楽しむ。
ゆっくりとしたキスを一方的に堪能したところで、目元まで潤んだ小鳥が、彼の胸をぐっと押した。
「な、な何でこんなことするの!! 遊馬、ここ学校よ!?」
「あー……だけどほら、誰もいねーしさ」
物音一つしない、がらんとした教室。
すでに生徒達が下校してかなり時間が経っている。
笑って誤魔化しながらも、胸の内に燻っている衝動は消えず、だからこそ彼女の腰に回した手を離すことができない。
それどころか、頬を赤らめながらも睨む小鳥に、劣情すら抱いた。

誰もいない教室。
喉がごくりと鳴った。

シャツの中へと指を入れる。
「ちょ、ちょっと遊馬!?」
「――大丈夫だって、誰もいねーんだから」
抵抗して押し返す小鳥の腕も気にせず、力任せに一気に胸元まで捲り上げれば、 淡い水色のブラが見えた。
それも上へと押しやって、小さいながらも形のいい胸を露出させる。
桃色の先端を、口に含んだ。
「きゃっ!」
すぐ傍で聞こえる鼓動は早鐘のようだった。
舌先でつついたり、軽く吸ったりと弄べば、彼女の息も乱れ、ピクピクと肩をふるわせる。
「あっ、ダメだってば……ゆう…まっ!」
「んー……小鳥は心配性すぎんだよ」
「だ、だって…忘れ物取りに来た…子とか……先生がっ…見回りしたら…やっ!!」
舐めていたそれに、歯を立てる。
文字通り電撃でも走ったかのように、彼女は小さな悲鳴をあげた。
いつも以上に敏感な反応につい舌なめずりをして、遊馬は笑った。
「大丈夫だって、な?」
「そ、そんな……ひゃっ」
「あんま声出すと見つかるんじゃねーか?」
「だって……んっ」
きょろきょろと落ち着きなく、ドアや廊下に注意を向ける小鳥。
教師の見回りや戸締まりの時間まで、かなり圧していた。
腰に回していた手を、大腿へと滑り込ませる。
すでに湿り気のある布越しに、秘所をなぞって食い込みをつけた。
「そ、そっちはダメっ!」
手首を掴んで遊馬を制するも、すでに力が上手く入らないようで、弱々しい。
深い息を必死で整えながら、小鳥は彼を見つめる。

「だったら、口で……するから。ね?」
「口?」
「ね、遊馬ぁ……ここじゃ、ダメ…だから」
完全なお預けは無理と悟ったのか、本番よりかはフェラで済まそうという寸法なのだろう。
小鳥の方から、こうして口でするなどと提案してくるのも珍しく、悪くはないとも思う。
蕩けきった表情になりながらも、理性を取ろうとする彼女の様はそそるものがあった。

だが、今欲しいのは残念ながら違うものだ。
性衝動以上に渦巻く、人肌を求める気持ち。本当の意味で混じり合いたいと思った。

パンツを横にずらして、人差し指を割れ目へと入れる。
くちゅ、と水っぽい音を立て、いとも簡単に飲み込まれていく。
「あっ!」
ゆっくりと指をかき回す。
特に肉芽を弾くようにして 動かせば、指にあわせて腰が跳ねた。
もっと攻めていたいが、時間がない。
これで先生にでも見つかれば、小鳥の怒りは天を衝くし、遊馬も他人事ではなかった。
指を二本に増やせば、膣の方はすでに準備万端で指からすら搾り取ろうと締めてくる。
引き抜いた指には、たっぷりと愛液が絡まりテラテラと光っていた。
見せつけるように眼前に出し、そのまま小鳥の半開きの口の中に、差し込む。
何も言わずとも彼女は舌でチロチロと指フェラをこなし、その綺麗になった指で自らのズボンのジッパーを下げる。
布地から解放された彼自身は、屹立し膨れ上がっていた。
こちらももう、我慢できそうにない。

「挿入れるぜ」
彼女の下着をずらしたまま、正面座位で挿入れていく。
「っ、や……んっ」
押し殺しきれない小鳥の喘ぎを消すため、口を塞いだ。
教室という公共の場で、バレるかもしれないという緊張感の中で、二人ともいつも以上に興奮していた。
そんな強い快楽の中、しかし急いで終わらせなければならないと感じながら必死で腰を振る。
不自由な体位で、狭い椅子の上で、ひどく不器用なセックスだった。
なのに異様なほどに、頭が真っ白になりそうなくらいに昂っている。
とても熱く感じたし、抱きしめた小鳥の身体も熱かった。

「も、もうダメ……ひゃぁっ――」
「小鳥、」
名前を囁く。
達した彼女の膣内が、ぎゅっと締めつけを強くする。
その刺激に耐えられず、細い腰を引きつけて、そのまま小鳥の中へと精液を放出した。


◆◇◆◇

「……もう、教室で盛らないでよ!」
「いや、だからよ……寝起きが一番ムラムラするっつーか」
ようやく帰路につく二人。すでに陽は沈む寸前まで傾いている。
やはりというか当然というか、小鳥の機嫌はあまりよろしくない。
バレれば保護者にまで指導がいくところなので、彼女の危惧も分からるし、
実際右京先生に婆ちゃんや姉ちゃんが呼ばれて不純異性交遊について注意されたら死ぬほど恥ずかしい。
ただ、あのバレたらヤバいというスリルもそれなりに面白かったような気がする。
口にすれば小鳥に「そんなかっとビングいらない!」 と怒られてしまいそうだが。
とりあえず帰路の間だけでも、彼女のご機嫌取りの必要がありそうだった。

「もう絶対、学校ではナシだからね!」
「分かったって。だから機嫌直せよ、な?」

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