カチ……カチ……カチ……
アンティークな時計の音が、静かな部屋に響き渡る。
その部屋には3人の青年と1人の女性。
その4人がテーブルを囲い、沈黙している。
4人はそわそわとしながら、ある瞬間の訪れを待っている。
長い沈黙が続く中、時計の針が12を指し示す。
時計からは時間の訪れを示す音が鳴り響く。
その音を聞くと、4人は一斉に手に持つグラスを差し出した。

『乾杯!!』
その声が部屋に響き渡ると同時に、酒の入ったグラスがぶつかり高い音をだす。
龍亞はグラスに入っていた酒を一気に飲み干す。
「ぷは〜、うまい!もう一杯頂戴。」
「龍亞、あまり飲みすぎちゃだめよ。」
「まあまあ、こんな日ぐらいいいじゃないか。龍可ちゃんも飲みなよ。」
「じゃあ、ちょっとだけ…。」

場所は龍亞のチームメイトが住んでいる家の一室。
そこでチームの皆が集まり、新年パーティを開いているのである。
「去年は無事優勝できたし、今年も頑張ろうぜ。」
「ああ。今年は今まで以上に活躍してやるよ。」
皆がそれぞれ昨年の思い出を語る。
「よし、それぞれ今年の抱負を言っていこうぜ。そういうのってなんかやる気出るじゃん。」
「おっ、いいねえ。じゃあ、俺から。…俺は自分の力を出し切る!」
他のチームメイトが後に続く。
「俺は…そうだな、チームにとって最高の働きをする…かな。」
「よし。次は龍亞の番だぞ。」
その言葉に、龍亞は静かに答えた。
「俺は…ただ、勝つだけだよ。」

龍亞のあまりに簡単な答えに、皆は驚く。
「龍亞、それだけか?」
「お前のことだから、ファンをもっと獲得するとか言うと思っていたのに。」
龍亞は苦笑いする。
「何言ってんだよ。…あ、そうだ。龍可は?」
「え?」
「龍可の今年の抱負は?」
龍可は少し考え、やがて口を開く。
「私は……秘密。」
「え〜?なんだよ、気になるなあ。」
「そのうち教えてあげるね。」
龍可はそう言ってにっこりと微笑む。
「よーし!皆、まだまだ飲もうぜ!」
そうして、楽しい夜も更けていった。



「だ…だめよ龍亞、こんなところで……。」
「なんで?」
時刻は既に4時を回っている。
他の二人は酔い潰れて熟睡している。
時間が時間なだけに、周りの住民も皆眠っているだろう。
つまり…二人を邪魔するものは何一つ無い。
「もし二人が起きちゃったら…。」
「大丈夫だって!二人ともぐっすり眠っているしさ。」
「そんな…でも……あんっ」
龍亞がいきなり龍可の秘部をなでる。
「そんなこと言ってないで、ほら…力抜いて…。」
龍可は言われたとおりに力を抜き、足を少し開く。
すると龍亞は、手をズボンの中に入れ、下着の上から秘部をなぞる。
龍可の体がビクンと反応し、秘裂が湿り気を帯びてくる。

「龍可、きもちいい?」
龍可の口から甘い吐息が漏れる。
その様子に龍亞は軽く笑みを浮かべると、下着をずらし、直接龍可の秘部に触れる。

「やっ、龍亞……そんなトコ……触らないで……。」

龍亞は龍可の言葉を無視し、指先で龍可の秘裂を撫で回す。

「あっ…あああぁぁあ…」

龍可の息遣いが荒くなると共に、秘部からは愛液が溢れ出る。
龍亞は秘部が濡れてきたことを確認すると、指を膣内へ進入させる。
龍可の体がブルブルと震える。
すると、足に力が入らなくなってきたのか、龍可は龍亞に体を預ける。
「龍可…?」
「龍亞…もっと……お願い…」
そんな龍可を龍亞は優しく抱きしめ、額にキスをする。
人差し指で膣内をかき回し、親指でクリトリスをこする。

「んっ、んっ、ん――――っ!」

龍可の秘裂が潮を吹き、絶頂に達する。
絶頂を迎えた龍可は、その場にヘタリと座り込んだ。
龍亞は、まだ呼吸の荒い龍可を組み敷き、龍可の服のボタンに手を掛ける。

「龍可……いいか…?」
「うん……早く…龍亞のを頂戴……。」

もう寝ている二人の事など龍可の頭の中には無かった。
全ての衣類を脱がされた龍可は、自分の全てを目の前にいる最愛の兄にさらけ出す。
龍亞も自らのモノを取り出し、龍可の秘部にあてがう。

「あっ………。」

突然龍可が声を上げる。

「な、何?どうしたの?」
「ねえ、龍亞……。」

龍可は龍亞の耳もとに口を寄せ、囁く。

「…大好きだよ………。」

それを聞いた龍亞の顔が熱くなる。
思わずにやけそうになる龍亞だが、なるべく顔に出さないようにして龍可の唇に自らの唇を押し付ける。

「じゃあ…挿れるぞ…。」

既に濡れている龍可の秘裂は、龍亞のモノを受け入れていく。

「あああぁあっ!」

あまりの快楽に、龍可は声を上げる。

「る…龍可、あんまり大きい声出しちゃダメだって!」
「だってぇ、気持ち……良すぎ…」

龍亞は激しく突き上げ、龍可を絶頂へと導いていく。

「龍亞ッ!あたし…もう……ダメッ…!」
「おれも…もう……」

龍亞の激しい動きに二人は耐え切れず、絶頂を迎える。
龍可の絶頂を感じ取った龍亞は、声を上げさせないためにキスをして口を塞ぐ。

「んぅーーーーーっ!」
「―――くっ」

龍亞は龍可のナカに欲望を吐き出す。

絶頂を迎えた後も、二人は相手を離さない。
お互いの体温と心臓の鼓動を感じあっている。



時計の針が6時をまわった頃、興奮が冷めた二人は就寝をとるために布団を敷く。

「ねぇ、龍亞。一緒に寝てもいい?」

すると龍亞は布団の端へより、龍可を引き込む。

「いいよ。おいで、龍可。」
「えへへ、おじゃましまーす。」

龍可は龍亞の布団の中に潜り込む。そしてその龍可を龍亞は優しく抱きしめる。
自分に思う存分甘える龍可に、龍亞は囁く。

「まったく、そんなんじゃあ龍可はお兄ちゃん離れできないぜ?」

その龍亞のイヤミに、龍可は頬を膨らませ、龍亞の胸に顔を埋める。

「何言ってるのよ、私を手離す気なんか無いくせに。………ねえ、龍亞…。」
「何?」
「私の今年の抱負、知りたい?」
「…うん。」
龍可は頬を染めて話す。
「“いつでも龍亞の力になれるようにする”……かな。」

(ドキッ)
その言葉に、龍亞の心臓が高鳴り、龍可を抱きしめる腕に力が入る。

「ちょっと、龍亞。苦しい。」
「龍可………。」
「何?」

龍亞は少しためてから口をあける。

「いまから第2回戦だ。」
「え…?きゃっ!」

龍亞は再び龍可を組み敷く。

「ちょ、ちょっと、龍亞!」
「もう今日は寝かせないよ。さあ、満足させてくれよ?」

どうやら二人の夜は、まだまだ続くことになるようだ

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