龍亞龍可で素股(本番なし)です

一般市民が暮らすシティと、身分の低い者が暮らすサテライト。
大きく二つの居住区に分断された町、ネオ童実野シティ。
そのシティの最上に位置する富裕層エリア、トップスに彼らは暮らしていた。
双子の兄の龍亞と妹の龍可である。
プール付きの豪邸に住んでいるが、二人の両親は多忙で滅多に帰っては来ない。
妹の龍可が病弱なため、二人とも外出することは少なく、学校にも通わず通信教育を受けている。
遊び相手といえば同い年の天兵という少年が一人だけ。
つまり彼らは日々の生活のほとんどをたった二人きりで過ごしていることになる。

そんな二人には、新しく覚えた秘密の遊びがある。
共に11歳、多感になり始める年頃だが、その変化を見守り導いてくれる大人は傍にいない。
そんな環境であるから、このような行為に目覚めてしまったのは必然なのかもしれない。

この部屋だけで何坪あろうかという程の広さを持つリビングルーム。
その窓際の背の低い棚に龍可が背を向ける形で両手をついて立ち、
そこへ龍亞が向かい合わせになって体を密着させている。
正確に言えば、二人が密着させているのはお互いの陰部である。
少し厚手の半ズボンに覆われたそこを、ぐいぐいと押し付けたり、上下に擦り合わせていた。
「……龍亞、もうちょっと上……」
「あ、うん……こう?」
「…………っ……」
二人がこの遊びを発見したのは、ほんの一ヶ月前のこと。
どちらからともなく、ここを押したり揉んだりすると気持ちよくないかという話題になり
軽い気持ちで触り合ううちに、自然とお互いのモノを密着させていた。
所謂素股と呼ばれる行為だが二人にそのような知識は皆無である。それでも、体が勝手に動いた。
この触れ合わせ方が一番心地よく、満たされるような感覚を覚えたのだ。
その日以来、二人は時々この遊びに興じている
決まって龍亞の方から「ねえ龍可、アレしよ」などと声を掛け、
あとはいつでもどこでも(場所は寝室やリビングがほとんどであるが)二人は心行くまで没頭した。
「ハァ……ハァ……ぅあっ……!」
「んっ……んっ……!」
全身に電流のようなものが走るのと同時に、テンポよく擦り合わせていた陰部をぎゅううっと強く押し付け合った。
二人が軽い絶頂を迎えたのだ。
勿論絶頂などという言葉も知らない彼らだが、ともかくこの感覚を味わったら終了となる。
「ふぅ……龍可疲れただろ?ソファで休んでなよ、俺がおやつ出すから」
「う、うん」
さらにこの行為は一日一回までと決めている。それほど激しい運動のつもりではないのに薄っすらと汗をかくので、
体の弱い龍可を気遣った暗黙のルールとなっているのだ。

二人はこのことを両親にも、通信教育の先生にも、友達の天兵にも話していない。
単に話す機会がないというのもあるが
子供ながらに隠さなくてはいけないという気持ちもあったのだろう。
こうして誰に知られることも、咎められることも、諭されることもなく、
二人は目の前の快楽に少しずつ溺れていった。

翌日、二人は寝室のベッドの上にいた。
龍可が仰向けに横たわり足を広げ、その足の間に龍亞が潜り込む。
この体位は龍可にとって楽なので最もよく用いられていた。

しかし今日はいつものようにすぐには始まらなかった。
龍亞が覆いかぶさるように龍可を覗き込み話しかける。
「なあ龍可……ちょっと相談なんだけど」
「なに?」
「実は最近さあ…終わった後パンツ脱ぐと、白っぽいベタベタしたのが付いてるんだ
ちんちんから出てるみたいなんだけど……これってなんかの病気かな?」
「あ…それ私もなるよ!私だけなのかなと思って言えなかったんだけど……」
「そうなの!?これって誰でも出るのかなあ?最初はそんなの無かったんだけどなあ」
「うーん、他にはなんともないし、たぶん大丈夫、だと思うけど…」
「…ねえ龍可、今日はズボンもパンツも脱いでやらない?」
「えぇ?」
二人はこれまで直接触れ合わせることはしていなかった。。
昔はよく一緒に入浴していたので裸を見せることに抵抗があったわけではないのだが
ただ何となく今までそういう発想に至らなかったのだ。
「出る時どんな風になってるのか見たいし、いいだろ?」
「んー…そうね、その方がパンツ汚れないし、いいよ」
早速龍亞がズボンのチャックを下ろす。パンツ一枚になったことで股間の盛り上がりがより鮮明になった。
(なんでおちんちんってあんな風になるんだろ……変なの)
そう考えながら龍可もチャックを下ろす。なだらかなラインが対照的だ。
「あの、龍亞、いきなりはなんか怖いから最初はパンツ穿いてしよ?」
「うん分かった。じゃあ……」
もう慣れっこのはずなのに、いつもより胸が高鳴るのは気のせいだろうか。
硬くなった股間をそっと龍可の膨らみに当てた。
「は…」
「ぁ……」
途端に二人の口から戸惑いを含んだ小さなため息が漏れた。
隔てるものが薄い布に変わったことで、肉の感触とかすかな温もりが以前よりはっきりと感じられる。
ぐりぐりと押し当てると、熱いものが二人の全身を駆け巡った。
「あ…あん……んっ……あっ」
今までは絶頂を迎える時にしか声を漏らさなかった龍可の口から、もう声が漏れている。
しかも以前より大人びた、艶を帯びた声だ。
龍亞はその声を聞くと頭に血が昇り、股間も益々熱くなるのを感じた。
視線を落とすと、すでに二人のパンツには何かに濡れたような染みができていた。
「……龍可、もう脱いでいい?」
「…う、うん……」
膝を折り曲げ、おずおずとパンツに手をかける龍可。
龍亞の方はもう待ちきれないといった様子で一気に自分のパンツをずり下ろす。
途端に硬く勃起した男性器がぶるんと跳ね上がり、龍可の目が釘付けになった。
(うわ……!なんか、すごい……)
龍可がパンツを脱ぎ終えると、龍亞は間を置かずに性器を押し付けた。
「あっ……!」
(わ、わ、当たってる……!)
今までだって当たっていたのだが、今までとは明らかに違う感触。
それだけで二人の体はぞくぞくと震えた。
龍亞はぴたりと押し当てた性器をゆっくりと上下させ始めた。
すでに濡れていた二人の性器は滑らかに絡み合い、微かにくちゅくちゅと音をたてる。
亀頭が陰核に触れると龍可の口から漏れる声もより大きく、艶かしくなった。
「あ、あっ……るあ、ぁ、これ、すご……あっ」
「うん、るか、すっげ、気持ちい……」
龍亞の腰を動かすスピードがどんどん速くなっていく。
いつの間にか龍可まで腰を振っている。
すると二人の背中を何かが駆け上がってくる。絶頂を迎える時が来たのだ。
いつもより早い。しかも今までのそれとは比べ物にならない。その感覚に戸惑いつつも二人は止まらない。
「あんっあんっ、やっ、なんかっきちゃうっ、だめっ!あっ、あっ、あっ、あっ!」
「はぁっ、あ、るかっるかぁっ!」
「あっやんっあっあっあっ…………ああああぁっ!!!」
龍可は悲鳴にも似た声を上げながら、つま先をピンと伸ばし、びくびくと全身を痙攣させる。
龍亞の先端から白濁色の粘液がびゅるびゅると飛び出し、龍可のお腹とシャツにかかった。

頭が真っ白になってしまった二人はしばらく動けず、柔らかいベッドに身を委ねて呼吸を整える。
先に口を開いたのは龍亞だった。
「はぁ……な、なんか、すっげー気持ちよかった……」
「はぁ……はぁ……う、うん……なんかすごかった、かも……」
「こんなことならもっと早く言えば良かったなぁー…」
「……あ、龍亞、私の服汚したでしょー」
「ご、ごめん!こんなに飛ぶなんて思わなかったから……」
「もう……今度からは上も脱がないと駄目ね……」
「う、うん!」

翌日、寝室には靴下以外何も身に着けずに擦り合わせる二人の姿があった。
夢中で腰を振るその様子は、見る角度によっては挿入しているようにしか見えないだろう。
だが二人はまだその性器の本当の使い方を知らない。その行為の意味も。
それに気付いてしまった時、彼らはどうなってしまうのだろうか。



おわり

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