『健康な肉体に瑞々しい魔力。素晴らしい母胎が見つかったのぅ』
『ママ、私たくさんの妹や弟が欲しいわ!』
『焦らずとも、この娘がたっぷりと産んでくれよう。見よ、あの醜い腹を』

クイーンとプリンセスの会話を、残念ながらBMGが聞き取ることは出来ない。
視界に靄がかかり、ただ快楽しか感じられないように改造された脳では仕方ない。
最も昆虫の繭に縛られた彼女が逃げ出すなど、魔力を根刮ぎ卵を奪われている今では有り得ないのだが。
クイーンが産卵した後、疲弊した身体を癒すべく魔力を吸いとった乳房からは、白い液体がトロトロと流れており、プリンセスに飲まれている。
母娘は眼前の母胎を逃がすことはない。
おおよそ数時間もすれば、娘は処女にも関わらず蟲の子を産み落とす。
そうすれば、次はプリンセスが子を産み付ける番だ。
幸い、ここは恵みの雨の止まぬ迷い森。
多少の披露など寝ていればすぐ癒える。

『他の蟲たちの子は?』
『もう一匹、母胎がいた故与えておる。最も自我を失わぬ以上、この娘のほうが幸せかも知れぬが』
『でも、それなら気持ちよくなることは出来るのよね』
『違いない。ククッ、どちらが幸せかのぅ?』

BMGが呻き声をあげる。
股ぐらから巨大な幼虫が挙って出ていこうとするのが見えた。

『次は私ね』
『立派な孫を産むのじゃぞ』
『解ってるわ!』

五匹、六匹――幼虫を産み落とした直後の大きく口を開いた子宮口に、プリンセスの凶悪な卵管が直接突き刺される。

『妾から、とっておきのプレゼントじゃ。意識を持ったまま、蟲の子を産む栄誉に歓喜せよ!』

プリンセスの触覚がBMGのこめかみに刺さると、先程同様ビクビクと刺激を送る。
靄がかかった視界に色彩を取り戻し、寝起きのような感覚に苛まれるBMG。
眼前の蟲二匹、自らの処女膣を穿つ卵管とそこから渡る卵、そして地でのたうつ幼虫が次々にBMGの視界に入り、そして――


迷いの森に、少女の悲鳴が響き渡った―

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