そこはこの数日間、彼女達が過ごした隠れ家であった。
焼け出された魔法使い族の都から散り散りになって逃げ
出す中で何とか互いを見つけ出し、悪魔達の追跡をかわす
為に逃げ込んだ山の洞窟。
しかしその隠れ家は今や、悪魔族による捕虜虐待の場と
化そうとしていた。

「ほほほほほほほ、実に美味そうじゃのう」

偵察に出たアウスが行方不明になってから2日後のこと。
ここを見つけて襲い掛かってきた強欲ゴブリンと、ゴブリン
エリート部隊の一個小隊が、ヒータを取り囲んでいた。


【After War2】


「あたしをどうするつもりだ!?」

ヒータの鋭い眼光が、強欲ゴブリンに突きつけられた。
しかし多くの兵士に安全を保障されている強欲ゴブリンに
とって、それは少しも怖いものではない。

「ほっほっほ。さて、どうしようかのう。
力尽くで連衡することも出来ないでもないが、
せっかくの獲物なのにそれはつまらぬのう」
(この下種がっ…!!)

むしろ一気に大人しくされたのでは彼にとっては興ざめである。
この脂肪の塊と言っても良いくらいの醜い貴族は、
激しく抵抗するものをどう屈服させるかが楽しみと言う
どうしようも無い趣味の持ち主であったのだから。

「ふーむ、どうじゃ。ひとつ賭けをせぬか?」
「賭けだと!?」
「お主が勝てばわしの権限でその身を自由にしてやろう。
しかしわしが勝てば…」
「どうせ殺すか奴隷にするって所だろ」
「ほっほっほ。その通りじゃ。賢いのぅ」

ギリギリギリギリ…と歯を鳴らすヒータ。
頭の血管がブチ切れそうになるくらいまで高ぶっていた
神経を、どうにか理性で押さえ込んでいる状態である。
出来るなら今すぐこのアホをぶっ殺してしまいたいが、そう
なれば周囲の兵士に即座に殺されるだろう。
行方不明になったアウスやなんとか逃がしたウィンやエリア
の安否も気になるし、今死ぬ訳にはいかなかった。

「…で!?」
「ほ?」
「内容だよ、賭けの!!すんだろ!?」
「おおそうじゃ。これ、あれを持て」

強欲ゴブリンが両手を叩き合図すると、一人のゴブリン兵が
洞窟に入ってきた。

強欲ゴブリンが両手を叩き合図すると、一人のゴブリン兵が
洞窟に入ってきた。

(両手に持っているのは人…?まさか!?)
「ほっほっほ。その反応の速さは良いのう。その通り、お主が
必死で逃がした仲間の片割れよ」
(ウィン…!!)

ゴブリン兵に抱えられているのは確かにウィンであった。
ゴブリン達が踏み込んできた際、ヒータは身を挺してエリアと
ウィンを山の奥へ逃がしたのだが、どうやら捕まってしまった
ようである。
しかしエリアは無事逃げ出せたようなので、そっちに関しては
少し安堵した。問題は、目の前の方である。

「ウィン!大丈夫か、ウィン!!」
「…」

ヒータは必死に友の名を呼ぶが返事は無い。目は開けているし
瞳の光が揺れているところからすると、気絶させられたり
殺されたりしてしまったようではなさそうだが、何も異常が
無いと言う訳ではなさそうだった。
力無く敵兵に抱えられ喋れないまでに消耗している言うことは、
何らかの理由で極端に体調を狂わされていると考えるのが
妥当ではないか…。ヒータは瞬時にそう察した。

「お前ら、ウィンに何をした!?」
「ほっほっほ。小娘よ、お主の鋭さは好きじゃが慌てる乞食は
貰いが少ないぞ。それを今から説明するのじゃからな」
「ウィンに何かしたら只じゃ置かないからな!!」
「それはこれからの展開次第じゃ。良いか、この娘は今病魔に
侵されておる。『疫病ウィルス ブラックダスト』と言う名を
聞いたことはないかの?」
「『疫病ウィルス ブラックダスト』だと!?」

瞬時にヒータの目の色が変わる。
直接見たことは無かったが、授業で恐ろしさは教わっていた。
『疫病ウィルス ブラックダスト』とは戦争中に兵器として
開発されたウィルスの一種である。
広域感染する事は無く、注入された特定対象を一定時間麻痺
させ意識を失わせた後に死に至らしめる特徴がある。
この特殊な性質故に純粋な軍事行動にでは無く、陰謀の類に
用いられることが多かった。
そしてそれがウィンに注入されたと言う事は、すなわち一定
時間が経過すれば彼女が死ぬことを表している。

「殺す!!貴様ら殺してやる!!よくもウィンにそんなー」
「待て待て。ほれ」

振り上げたヒータの拳が空中で停止する。
この時強欲ゴブリンの手には、『魔法除去』の魔法カードが
握られていたのだ。

「これを用いれば『疫病ウィルス ブラックダスト』は
解除出来る。お主との賭け勝負とはこの『魔法除去』を
賭けた勝負…すなわち、お主のお友達の命を賭けた勝負じゃ」
「ふざけんな!!!」

もうヒータのブレーキは彼女自身には止められなかった

強欲ゴブリンを殴り倒し『魔法除去』を奪いウィンを助ける、
そのことしか考えられなくなっていた。
しかし強欲ゴブリンに拳が届こうとしたところでゴブリン兵達
が割って入りヒータを押さえつける。

「こら、おとなしくしろ!!」
「放せよ!!おいこらオッサン!!今すぐそいつでウィンを
助けろ!!やらなかったら、やらなかったら絶対にお前を殺
してやるからな!!」
「ほっほっほ。どうしようかのう〜。ほれっ」
「…!!」

その一瞬、ヒータの中で時間が止まった。
強欲ゴブリンはあろうことか、『魔法除去』の魔法カードを
びりびりと手の内で千切ってしまったのである。

「あああ……」
「ほっほっほ。生憎この場に持って来た唯一の『魔法除去』
じゃったのじゃがのう。
お主がそんな反抗的な態度を取るから、わしも意地悪が
したくなったではないか。
もうお主の友人は助からん。
お主は友人を助けられるチャンスを自分で捨てた。
すなわち、お主は自分で友人を殺す道を選んだのじゃ。
お主もとんだ外道よのう。ほーっほっほっほ」
「ウィン…」

この時ヒータは、更に逆上して強欲ゴブリンに突っかかることは
なかった。恐る恐る顔を、未だ息のある友人の方へと向けた。

「あああ……、違う、ウィン、違う、あたしは…あたしは…
あんたを…」

この時のウィンの目は、別にヒータを憎む恨めしそうな瞳を
していた訳ではない。
ただ純粋に死への恐怖と、もう永久に家族や友人に会うことなく
鬼籍へ入ることの未練が、ウィンに悲しみの涙を流させていた。
それがヒータにはこの上なく辛く、自責の念を抱かせた。

「ああああ……」

先ほどまでの反抗的な態度、凛とした表情からは考えられないほど
にヒータの顔は自身を無くし、不安と恐怖にかられていた。
自分の軽率な行動が仲間を生存させる可能性を一気に殺して
しまったことに対しての…。
そして同時にヒータは新たな可能性を見出し、恐る恐る、先程まで
自分が思いっきり罵倒していたゴブリンを方を向いて頭を下げた。

「お、お願いだ!あたしが、あたしが悪かった…!!
だからなんとか、なんとかウィンを助けてくれ!!
あたしなら何でもする!!
殺されてもいい、奴隷になれって言うんならなる、だから…
ウィンだけは、ウィンだけは!!」
「本当かのう?今から後ろの兵士達が我が軍の宿営地まで急げば
時間までに取ってくることも出来るかもしれんが…。
あの様に反抗的であったお主が約束を守るか信じられんのう」
「それは…!」

その一瞬、ヒータが躊躇したのは事実である。

悪魔の奴隷にされた魔法使い族が酷い仕打ちを受けてきたと
言うのは、闇フィールドの歴史を少しでも学んできた者なら
誰でも知っていることだった。
そうなる運命を自分で許容しなければならない、しかも他人の
ために…そう考えると、誰しもが躊躇せざるを得ない。

「ウィン…」

ウィンの方を向く。
すると死に直面しているというのに、ウィンは微笑んでー
状況の問題や病魔に侵されてもいるのでそれほどにこやかに出来て
いた訳ではないが、それでもヒータを安心させる為に彼女なりに
全力で笑ってーいた。
そしてゆっくりと、首を横に振っていたのである。

(ヒータちゃん、私の事はいいから。ヒータちゃん、私とエリア
ちゃんを命がけで逃がしてくれたじゃない。あの後捕まっちゃった
私が悪いんだし、ヒータちゃんがここでそんな約束する必要は
無いんだから。
ここで死んじゃうのは残念だけど…この世界に生まれて、皆と
会えて良かった…)

その意思をヒータは即座に読み取った。

(…コイツ馬鹿なこと考えてるな。お前はあたしがいないと駄目
なんだから。学校でいじめられてた時もそうだったし、お前は
本当に…!!)

これでヒータは完全に踏ん切りがついた。
ニカっと空元気の笑みを浮かべると、気を取り直して強欲
ゴブリンの方を向き、元気よく言い放った。

「オッサン!あたしの事は本当にどうしてくれてもいい!!
だからすぐもう一枚『魔法除去』を持って来てくれ!!」
(ヒータちゃん駄目…あ…なんだろう、頭が……)
「チッ、ウィンの意識がもう無くなって来てる!
おい、意識が完全に消えたらアウトなんだろ!!
早くしてくれ!!」
「ほっほっほ。実はの」

強欲ゴブリンが懐に手を突っ込むと、1枚カードを取り出した。
他ならぬ『魔法除去』であった。
実は強欲ゴブリンは最初から2枚持っていたのだが、あえて
嘘をついていた。
こういう気の強い娘が落胆する様子や必死で懇願する姿を
見物するには、ある程度本気で芝居をせねばならないことを
強欲ゴブリンは知っていたのである…。
しかしそこを興味本位と言わず、適当な理由を見繕って
説得力を持たせてしまうのがこの男の才能であった。

「わしが嘘をついておったことは謝る。しかしお主の言が信じるに
足るものかを調べるにはこれが良いと考えたのじゃ。
しかしこれで分かった。お主は友人を守るために己を犠牲にする、
そうじゃな?」

強欲ゴブリンは手に持った『魔法除去』をちらつかせて見せた。
今度はもう予備は無い、嘘だったらもう後は知らんと言う
ポーズだった。

「言われるまでもない!あたしは約束は守る!!だから!!」

強欲ゴブリンは軽く頷くと手にしていた『魔法除去』を放り、
兵士の一人に渡した。
兵士がウィンに近づいて『魔法除去』を翳すと、麻痺で硬直
していたウィンの身体がしなやかさを取り戻した。
身体を犯していた『疫病ウィルス ブラックダスト』が解除
された証拠である。
今は兵士の腕の中で無邪気な寝顔を立てている。
適当に時間が過ぎれば起きることだろう。
ウィンの安全が一先ず確保されたことで、ヒータもとりあえず
胸を撫で下ろした。

「では約束じゃ。お主はわしに従ってもらうぞ」
「分かっているけど…ウィンが目が覚めたら、絶対に解放しろ
よ。約束だぞ」
「分かっておる。それではお主にはさっそく主従の契りを
結んで貰おうかのう。まずはわしのこれをしゃぶれ」
「!?」

ぬっ、とヒータの前に差し出されたのは他でもない、強欲
ゴブリンのイチモツであった。
太くて、根っこに臭そうな毛がもじゃもじゃ生えていて、
もし大金を積まれても触りたいと思えるものではなかった。

「ほっほっほ。どうした?約束を自分から破るのか?」
(こんのエロ親父…!!)

ウィンが未だ敵の手中で眠りこけている、更に言えば自分は
既に約束をしてしまっている。この2つの事柄からヒータは
相手の要求から逃げることは出来なかった。
友達想いで、嘘を極端に嫌い、自分で決めたことを最後まで
貫き通そうとするヒータの性格が、彼女にとって不幸な道を
歩ませてしまった瞬間であった。

ヒータはゆっくりと膝をつくと、涙目になりながらゆっくり、
差し出された悪魔の肉棒の先端に口をつけた。
やはりいざ口に入れるとなると、躊躇するのは当然と言える。
ヒータの鼓動の脈打つペースが速くなる。
神経が高ぶっている証拠だった。

(やっぱり、こんなの嫌…)
「なんじゃ。ここへ来てしり込みか。しょうがないのう!」
「ぐっ…!?」

強欲ゴブリンは待ちくたびれ、ヒータの口の中に無理やり、
自分の息子を捻りこませた。

「んんん…!!」
「ほっほっほ。お主が躊躇しておるようじゃからわしが
入れてあげたぞ。後はしゃぶるだけじゃ。簡単じゃろう。
おっと、歯は立てるなよ」
「んん…!」

いきなりこんなオッサンの生殖器を口の中にぶち込まれて、
動揺しない少女はいない。
ここでこの不気味な物を吐き出せればどれだけ良いか…
しかし、ヒータの立場上これは受け入れるしかなかった。
この恥辱と屈辱にまみれた行為を実行しなければ
ウィンが何をされるか分からない。

ヒータは仕方が無く肉棒の根を両手で掴み、舌を使って
男の汚い部分をしゃぶる。
ちゅぱちゅぱ、れろれろ、ちゅぱちゅぱ…。
この屈辱的な行為を続けている内に、ヒータは何故こんな
ことをさせられているのかと考えるようになっていた。
当然それがウィンを助けるための約束で仕方の無い
ことだったからだが、それが分かっていても考えてしまう。
何故ウィンを助けるために身体を張っているのが自分なの
だろう、と。

「ふーむ。いまひとつ真剣にやってるように思えんのう。
何が何でもわしから精を搾り出す、そんな気持ちでは
やっておらんじゃろう?」
(当たり前だろうが!嫌々じゃなきゃ誰が…!!)
「よし分かった。おい、そこの兵。お前じゃ、お前」

ちょいちょいと指を振り一人の兵士を呼び出すと、
例の『ブラックダスト』のアンプルを2つ取ってくる
ように言った。

「ほっほっほ。今出て行った兵士が戻る前にわしに
精液を出させてみよ。それが出来ぬ時はあの娘とお主に
例のウイルスを注射する。役に立たん奴隷は飼っておいても
仕方が無いからのう」
(ーーーーー!!!)

ヒータの脳裏に衝撃が走った。羞恥心と屈辱は焦りと恐怖に
変わり、ヒータの本能にフェラチオのペースを速めさせた。

「んっ、んっ、んんっ…!!」

ヒータの目の色は先ほどまでとは変わっていた。
強欲ゴブリンの目は恐らく本気だと悟ったから。

(まずい、早く、早くしないと…!!)
「この山は魔法使い族の都のすぐ裏じゃからのう。焼け跡に
置いた宿営地に行って戻るに、鍛錬した兵なら5分と
かかるまい」
「んんんんんーーー!!」

ちゅぱ!ちゅぱ!!ちゅぱ!!!

「早く、一刻も早く、この醜い男の醜い棒から精を絞り出さ
なければ…!!」その意識で行われたフェラチオは実に
心地の良い物であったし、何よりもそれをする少女の顔つきが、
焦りと恐怖と責任と友情が溶け合っていて何とも言えぬ
「美」を作り出しているように強欲ゴブリンには思えて
しょうがなかった。
更に興を出すために強欲ゴブリンは時々時計を見て、今どの
くらい経過したかをわざわざ言うのだ。

「おや、もう1分過ぎたのう。後4分くらいで戻ってくる
かのう」
「おやおや、もう半分過ぎた。時が流れるのは早いのう」
「おやおやおや、残り1分になったか。いや、特別足の速い
兵を行かせたから後20秒くらいで帰ってくるかもしれんのう」

そう言われる度にヒータは焦り、困惑した。
全身を汗に濡らし、引きつった顔で必死になって男の肉棒を
しゃぶる。

(待って、待って…!!早く、早くしなきゃいけないのにぃ!!
何で出ないんだよぅ!!)

そう思った矢先、ぴくりと、ゴブリンの肉棒が脈打った。

(あ…?)
「よくやったのう。では出すぞ。忠誠の証に、全て飲み干せ」
(嘘だろ!!??)

考える暇など与えられないまま、少女の小さな口に、熱く、
臭い悪魔の精液が、滝のように流し込まれた。

「がはっ!ごっ、ごおおおお!!」
「これ動くでない。しっかり飲め!!」

反射的に拒否反応を起こしかけたヒータの髪をしっかり掴み、
無理やりヒータの口の中に、「白い滝」を流し込んだ。
その時のヒータに味を確かめてる余裕なんか無かった。
ただ恥ずかしくて悔しくて…そんな感情があるだけである。

全てが注ぎ込まれた時、ヒータは口内に残った男の精から
その苦さを知り、同時に屈辱で胸の内が張り裂けそうになった。
兵士がウイルスを持って戻ってきたのは、その直後の事である。

「よし、セーフじゃ。良かったのう。お主も友人も助かったぞ」

ズボンを履きながらヒータに声をかける強欲ゴブリン。しかし
ヒータにその声は届いていなかった。
ヒータは、放心状態になっていた。
口内に残った精液が唇から顎まで流れ、彼女のスカートの上に
滴り落ちている光景が、常人には痛々しく思えるだろう。
強欲ゴブリンはそれと真逆の感想を抱いていたのだが。

(ああ…あたし、とうとう悪魔の奴隷になっちゃったんだなぁ…)

方針状態のヒータの頭の中はその事だけがぐるぐる回っていた。
これから一体どうなるのか…。お父さんとお母さんが生きてて
今ここにいたら、何と言うか…。
それを永遠に考え続けている限り、彼女が正気に戻ることは
ないだろう。

「ほっほっほ。儀式もすんだことじゃし、始めるかのう」

そう、ヒータは恥辱を「受けた」として放心しているが、これは
彼女にとって始まりに過ぎない。そう、奴隷としての。


場所と時は移る。
あれから1週間程経った後、ゴブリン系悪魔族の城の一室で、
ヒータは決断を迫られていた。

(はぁ、はぁ…も、もう駄目だ…)

彼女の目前には男の肉棒を模した金属製の造形物が置かれている。
台座に固定され、天を突くように聳えるそれが、ヒータには
欲しくてたまらなかった。
既に彼女の理性は限界まで達している。
この1週間ですっかり性的な開発を受けた彼女の身体は
火照りが収まらず、愛液が止まらないまでになっていた。

ここへ来た最初の日には、まず「洗礼」を受けた。
この「調教室」に入れられた直後、大勢のゴブリンエリート兵に
派手に衣服を引きちぎられ全裸にされた後に目隠しをされた。
恐怖にのた打ち回る少女の口、秘部、尻を肉棒で塞ぎ、それこそ
玩具で遊ぶかのように乱暴に、泣き叫ぶ少女の声を肴に陵辱を
楽しんだ。

(助けて、助けてぇ!!誰か助けてぇ!!)

当然助ける者など誰もおらず、集団レイプを受けた少女は
体中に精液を浴びせられたまま気絶した。

「…………」

白いミルクの海に浸けられた哀れな少女は、そのまま夜を
明かした。目はあらぬ方向を向いていて、常人から見れば
さぞ痛々しい光景だったと思われる。
しかしいたいけな少女を拉致、監禁、調教しているゴブリンと
しては、その逆の感想を持たざるを得なかった。


次の日から両手両足を拘束され、強欲ゴブリンに『レッドポー
ション』を飲まされるようになった。
体力回復の他に精気も高められるよう調合されている、『媚薬』
仕様だった。

「…なんだ、この感覚……」

体中がむずがゆい、妙な感覚。そして微かな身体の火照り。
その正体は胸を弄ばれ、秘所に肉棒を突っ込まれて、すぐに
分かった。

「どうじゃ、気持ちよかろう!」
「こ、こんな物が気持ちいいはずないだろ…!!」
「そうかのう?ここなどは特に良いのではないか」
「ひゃんっっ!!」

ピンと立った乳首を抓られた時。そして秘所を犯された時。
昨日は苦痛しかもたらさなかったその行為が、なんだか…
そう、”気持ちよく”思えた。

「何で…何でだよ!何でこんな奴に犯されてこんな…あ、あっ、
あっ、あっ!!」

昨日はゴブリン達が勝手に肉棒を抜き差しし、彼女は犯される
だけだった。
しかし今日はいつの間にか、彼女の方から腰を振っている。
その事に気が付いたヒータは、パニックに陥った。

「何で、何でだよ!あたし、気持ちよくなんか無いのに!!
駄目、あたし飛ぶ、飛んじゃうよぉー!!」

涙が止まらない。認めたくない、認めたくないのに、この
男に犯されている今、自分は非常に気持ちが良い。
そして本能で悟る。自分は今、行ける所までイきたがって
いるのだと。
ヒータは本能の赴くままに腰を振り、自らの性欲に従い、
そして果てた。

「ああああーーーー!!と、飛ぶ、あ、あたしいいいいいッ!!」

今まで堪えていた火山が遂に爆発した、そんな感覚をヒータは
感じた。薬の効果が消え、人為的に作られた性欲は治まった
はずなのに、彼女が感じた衝撃、快楽、その余韻と言える物は
確かに彼女自身の中に残っていた。

「そんなはず無い…!何かの間違い、間違いだ!そう、薬の
せいだ!あんな物を使われたら、誰だって!!」
「ほっほっほ。薬は性欲を促進させるものぞ。お主の中に
わしの息子を欲しいと思う気持ちがなければ、そもそもあの
ような気持ちにはならんのじゃよ。お主は、心の何処かで…」
「違う、違うっ!絶対違うっ!!」

心の何処かでそういい切れない事を知っていたから、ヒータの
葛藤は小さくなかった。
だが確かにこの時、彼女の性欲は強欲ゴブリンによって
意図的に覚醒させられた物だったのだ。
尤も徐々に、それは彼女自身による物にされていくのだが。

「だ、駄目、あああああーーー!!」

「と、飛ぶ飛ぶ飛ぶ!!あたし飛ぶっ!!」

「はぁはぁ……い、嫌なんだから、本当はいああああっ!!」

こうして犯される毎日が続いた訳だが、2日、3日、4日と
経つ内に、犯される前のヒータの様子に変化が見られるように
なっていった。
身体をむずむずさせ、それこそ薬を飲まされ犯されるのを
待っているかのような素振りを見せ始めた。
まだ彼女は口ではそれを否定しているが、覚えこまされた
性的欲求と言う麻薬に、少女は取り付かれつつあったのだ。

そして7日目。その日は来た。
その日も強欲ゴブリンが薬を持って、部屋に入ってきた…が、
何もしようとしない。

「な、なんだよ。するんなら早くしろよ…」
「ほっほっほ。しかし毎日ではお主も疲れるじゃろう。
どうじゃ。今日は休まぬか」
「えっ…」
「なんじゃ、して欲しいのか?」
「違う!!あたしは、そんなことない!!」
「そうか。では今日は休むとしようか。久しぶりに目隠しも
拘束も取ってやろう」

目隠しを取られ、拘束具をはずされ、ヒータは一人部屋に
残された。

「あ…」

久々に目を開けて見たのは、大きな鏡に映る自分の姿だった。

「これが、あたし…」

なんだか、この1週間でまったく雰囲気が違ったように感じる。
目が緩みきってて、身体に張りがない。肌は仄かに赤くて、
乳首は勃ちっぱなし、そして女の子の大切な部分からは、
たらたらと透明なエキスが流れっぱなしになっていた。

「…」

ふと無言で、乳首と、秘所に手をやろうとした所で
その手が止まる。

(…分かった。やっぱりあたし、欲しがってるんだ。
今まで自分でした事とか無かったけど…今これをシたら、
多分、もう戻れないんだろうな…)

この1週間でヒータは薬漬けにされ、性感帯を開発され、
肉欲の何たるかを身体に覚えこまされた。
しかし自我を保っていられるのは多分、気持ち良いと感じる中で
それが「他人の意思によるもの」と自分を思い込ませてきた
からに他ならない。
ここで自分が、自分の欲望を満たすために男を欲して
いるんだと認めれば、今まで積み重ねてきたものが津波の
ように押し寄せてヒータの精神を食らい尽くすことだろう。

行くか、行かぬか。ヒータが迷ったそのタイミングを
見計らったかのように、部屋の中心に男の肉棒を象った
金属製の物体が出現したのだ。

ヒータの顔が一瞬だけ緩んだ。
そして思った、入れたいと。
自分の指みたいな細いものでかき回すより、あれに跨って
激しく腰を上下させる方が、どれだけスゴいことになるか。
ヒータはそれに向かって一歩進んだところで、足を止めた。

(あんなに入れたら、絶対に戻れない…。スる事しか頭に
なくなって、あたしがあたしで無くなって、本当に悪魔の
奴隷になってシまくるだけの人生を送ることになるんだ…)

はぁ、はぁと息が荒くなる。全身の毛穴という毛穴から
滝のような汗が流れ落ちる。

シたい。あれと、シたい。作り物でもいい、熱湯のような
アツい精液があたしの子宮を直撃してアッーーな快楽を得ら
れなくてもいい、今はただ、この胸の高鳴りを更なる高みへと
運んでイきたいだけ…!!

虚ろな瞳で、アンデット族のようなよた、よたとした歩みで、
ヒータは前進を再開する。
そして、男根の像まで来た時、口を開いた。
壊れそうな精神をギリギリ理性で抑えつけているが、
その言動から彼女が限界なのは容易に見て取れた。

「…なぁオッサン。見てるんだろ。あたし、もうさ、あたし
じゃなくなっちゃいそうなんだ…だから、言ってた約束さ、
守られてるか、確認させてくれ…。なぁ、どっかで監視して
んだろ、オッサン…」

ヒータが今の今まで負けきらなかった理由、精神の支えに
していた理由。それは他でもない、ウィンの安全。
それが約束どおり守られているのを確認したら、躊躇無く飛ぼう。
この時ヒータはそう考えていた。

ヒータの予想通りこの部屋は何らかの魔術で監視されていた。
監視先の声も通るようになっているらしく、部屋全体に
強欲ゴブリンの返答が響き渡った。

『よかろう。これが今の彼女じゃ。ほっほっほ』

部屋の鏡が光り始め、ヒータの友の姿が浮かび上がる。

「ああ、ウィン…」

そこに映っていたウィンは何時も通り元気に、学校へ行っている
ウィンだった。

「そうか、学校行ってるのか…はは、いじめっこの連中は全部
あたしがケリつけてやったからな、もういじめられる事もない
だろう…。元気で暮らせよ、あたしはもう、戻れないか…ら…!!」

鏡の向こうの友人に涙声で別れを告げ、ヒータは聳え立つ物を
跨ぐと、一気に腰を下げ、自分の前穴をそれに叩き付けた。

「あああああああああ………!!!」

今まで押さえ込んでいた性欲の全てが、彼女の身に降り注いだ
瞬間だった。この時からもう、ヒータはヒータでなくなった。
ただ性欲のままに生き男を欲し続ける雌豚が存在するのみで
あった。

「あは、いい!気持ちいい!!あたし、いい、もうこれでいいの!!
あははははは!!飛べる、あたし飛べるんだ、どこまでも飛び
飛び飛び飛び、あああああああああああ!!!」

遠慮と言う言葉を知らないかのように、ただ己が欲求を満たす
ままに、先ほどまで”ヒータだったモノ”は気が済むまで腰を振り、
好きなだけ自らを慰めて、気を失っていった。

「あは、あはは、あはははは……いい、の……」

全てが終わった後、ヒータの自由を1週間奪い続けてきた部屋は
静寂に包まれた。

(良かった…うん、すごいいい、あたし、もうずっとこれシてる…
一生デキるだけヤリ続けて、それで………ん…………)

幸せそうな顔で余韻を楽しんだ後、ヒータはそのまま眠りについた。
そこへ強欲ゴブリンが訪れ、ヒータを回収し、去っていった。

「ほっほっほ。計算どおり、立派な雌豚に仕上がったのう。
これでキングゴブリン様への献上品として使えるわい」

その日の夜からキングゴブリンの寝所から、ヒータの喘ぎ声と
叫び声が、絶えることなく聞こえてくるようになったと言う。

「ああああ、あああん!!いいの、いいの!!あたし飛ぶ、
飛んじゃうの!!欲しい、あたし精液欲しいいいいい!!」
「ははははは、それ、達するが良い!ゴブリン族の長の精液を
たっぷりと味わえ」
「あああああああーーー!!熱いぃぃぃぃいいいい!!」

悪魔族の中でも最も性欲に貪欲なゴブリンの王の相手をするには、
並大抵の性欲を持った奴隷では勤まらない。
しかし今のヒータなら充分使用に耐えるであろう…しばらくの
間、次の奴隷となる女が見つかるまでには。
キングゴブリンは大層満足し、ヒータを献上した強欲ゴブリンと
ゴブリンエリート部隊一個小隊に、昇進と特別休暇を与えたの
だった。

下賜された休暇中のある日、強欲ゴブリンはエリート部隊の
兵士の一人と食事する機会を得た。
話は二人の出世のきっかけを作ってくれた、赤毛の少女の
ことに及んだ。

「それにしてもあの娘、最後のほうはよっぽどおかしくなって
たんですね」
「ほ?」
「鏡に映った幻影を本気で信じ込むなんて。だいたい、魔法使い
族の都が全焼したのに学校が残ってるはずないでしょう」
「ほっほっほ。面白かろう。あの時この娘は早く己が性欲を満たし
たかったが、友人の無事を見守るという約束がギリギリのところで
踏みとどまらせていたのじゃ。当然、無事あって欲しいと言う
気持ちは変わらんじゃろうが、この時の娘の本音の部分では、
実の所どっちでも良かったのじゃ。
つまり”嘘でもいいから無事な姿を見せて欲しかった”のじゃな。
友人が無事でなければ、自分は最後の一歩を踏み出せんのじゃから」
「ギリギリの精神状態における性的願望が、その娘の思考回路を
停止させたということですか。あえて真偽を確かめさせないために」
「その様を分かりやすく見るためにあえて、普通に考えさえすれば
嘘と分かる映像を見せたんじゃよ。滑稽じゃったろうが」
「悪魔族の名に相応しい外道っぷりですね…」
「褒め言葉として受け取っておこう」
「もう1つ疑問があるのですが」
「なんじゃ?」

エリート兵の疑問の1つは、ウィンの事であった。
悪魔族がまっとうな約束など守るはずもなく、ウィンも
奴隷とするために献上するのがまぁお約束と言うか普通なのだが、
どういう訳か強欲ゴブリンはウィンを自分の親玉である
キングゴブリンにではなく、辺境の地へと送ってしまったのだ。

「どうせなら赤毛と緑髪、二人とも陛下に献上なさった方が、
より陛下の憶えがめでたくなり、更なる出世に繋がったのでは?」
「まぁこのままなら、陛下のご機嫌を取っていさえすれば良いの
じゃがのう…」
「?」

強欲ゴブリンの意味深な発言に兵士が首を傾げると、
話を逸らすかのように強欲ゴブリンが語りかけてきた。

「ほれ、箸が止まっておるではないか。もっと食え。酒も
たんまり頼んであるのじゃ」
「は、頂きます」

兵士にとっては得に気にするほどのことでもなかったようで、
薦められるがままに料理を食い、酒を飲んだ。
そうやって、高級料亭の夜は終わりを迎えた。
彼らの主、キングゴブリンに認められた彼らの手柄が、
今後彼らに永遠の繁栄を約束するか否かは分からない。
しかし少なくとも、今の彼らは仕事を1つ片付けた満足感に
満たされていた。


〜Fin〜

このページへのコメント

この小説の世界設定じゃアウスもヒータも 
エリア編に出てきた鞭打たれて
強制労働させられている他の魔法使い族に比べれば
ましな生活送っていると思う。
取りあえず 食と住は保障されているし。

0
Posted by KK 2019年10月23日(水) 14:35:42 返信

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