基本情報


略歴

レヴァイア王国辺境出身の平民だが、ローグライスの戦いが始まる一ヶ月前に生活の為に士官、兵卒として輸送部隊に所属した。
この戦いで王国軍は惨敗するが、国民に対して敗戦を紛らわすため、少しでも手柄をあげたものを英雄としてまつりあげ、輸送部隊として物資を守り通したイリスも、将軍に昇格する。
しかし、彼女には将の素質があった為、その場限りの手柄で終わった他の「作られし英雄」とは異なり、その後も手柄をあげ続け、これが認められてレナスティーナの元で参謀を務めるにまで上り詰める。
この頃、レナスティーナは、ラグライナ帝国に完全に屈した父に嫌悪感を持ち、自身の派閥を作り上げたかったため、イリスを特に重用した。
しかし、そのレナスティーナレヴァイアの乱で敗れ、レヴァイア王国はラグライナ帝国に完全併合される。
その後、元レヴァイア国の将軍の多くがラグライナ帝国軍に編入され、危険な最前線へと送られた。イリスは自ら進んで最前線へと向かい、そこで手柄を立てれば、いずれレヴァイア王国が、たとえ属国としてでも再興できると信じて戦った。
だが、皮肉にも彼女の名は、レヴァイアの将軍としてではなく、ラグライナ帝国の優秀な将軍として広がっていくこととなる。
1255年には聖都クレアの戦いにも出陣、この戦いは突然の猛吹雪に仲裁されたものの、「1日で流された血は戦史上最大」と呼ばれた死闘を戦い抜いた。その結果イリスはセリーナの目に留まり、帝国内乱戦争においてはセリーナの陣営に加わった。
イリスとしても、レヴァイア王国の復興を狙うには、そのとき玉座に座っている者の眼前で手柄を上げなければ意味がないと考えた為、この派閥に属した。
1258年ハルバートの戦いにも参戦するが、翌1259年にミナの暗躍によるセリーナ失脚によって帝国内乱戦争は終結。
イリスは今度はルディに仕えることとなる。
再統合されたラグライナ帝国は、ルディの統治の下、ガルデス共和国、クレアムーンとの完全和平への道を模索するが、和平の使節団としてやってきたレディスが突如暗殺団に襲われ、和平の道は一瞬にしてキリグアイの戦いへと変貌する。
その際、暗殺団の指揮をとった人物は今でも謎となっているが、イリスが黒幕だったという説がある。
レヴァイア王国復興を最大の目標とするイリスにとって、和平が成し遂げられ、手柄をあげる舞台となる「戦場」がなくなることはどうしても避けたかった。
この事件で殺害されたラディスの最後を、イリスしか知らなかったこともあり、現在ではイリスがこの暗殺団の指揮をとっていたという説が本命とされている。

しかし、そこまでして求めて作り上げたキリグアイの戦いにおける三度目の激突で戦死する。
レヴァイア王国復興を本気で考えていた唯一の人物を失ったことで、王国復興は永遠の幻となった。

人物

  • レヴァイア王国の復興だけを望んで戦い続けたが、ルディが帝位になった時点で、話し合いの道も開いていた、しかし、レナスティーナセリーナという、まず戦って勝ち取ることを第一に考える主君に仕えたことから、その選択肢に自ら気付くことができなかった不幸な面もある。
  • 祖母がクレアムーンの者であったため、クレアの文化にもある程度通じていた。
  • 同僚の軍人と結婚し、子供を授かるも、夫を病でなくしている。彼女が長期にわたって一線から離脱したという記録はない為、出産の時期はおそらくローグライスの戦い前後の、無名時代のことだと思われる。
  • 「偽りの遺産」時代にティアが率いる反乱軍に、彼女の子孫とされる人物が参加しているが、あくまでも自称であり真相は不明である。

関連項目

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