概要

ノスティーライナの戦いとは、ラドリザン1256年、9周期22日目、ガルデス共和国軍が、首都ガイ・アヴェリを目指して進軍するラグライナ帝国に奇襲を仕掛けた戦いである。

戦闘に至るまでの背景



帝国領土から首都ガイ・アヴェリへ向かう道は、モンレッド街道をそのまま進み、北から向かう道と、ノスティーライナ街道を使い南から向かう道が存在した。
しかし、ノスティーライナ街道を使うためには、要所としてこれまで攻略を避けていた城塞都市クァル・アヴェリが存在する。
そのため、当初はモンレッド街道を突破する予定だった帝国軍だったが、あえて完全勝利により共和国に精神的打撃を与える為、(あるいは降伏を申し込んでくることを期待して)要所クァル・アヴェリも攻め落とすことを決意。
こうして行われたクァル・アヴェリの戦いに勝利したラグライナ帝国軍は、クァル・アヴェリで軍を再編させると、共和国との戦いに最後の決着をつけるべく、ガルデス共和国首都ガイ・アヴェリへの進軍を決意した。
こうして、クァル・アヴェリの陥落により、より首都に近いノスティーライナ街道が進軍ルートとして選ばれることとなる。

戦闘経緯

ノスティーライナ街道は、ガルデス共和国首都防衛の為、あえて必要以上な整備はされていない。
その為、曲がりくねった崖道が続き、進軍する帝国軍は長蛇の列となっていた。
帝国軍は、当然のごとく隠密を各地に送り、偵察を欠かさなかったが、既に共和国議員を数名抱きこみ、議会の内容が筒抜けであったため、共和国軍は全軍が首都決戦を覚悟し、ラヴェリアの出陣案も却下されたという情報を掴んでいた事もあり、また地形的に大軍の伏兵が難しかった為、心の底で多少の慢心が存在した。
また、数日前からの濃霧によって、偵察が普段より効率が落ちていたという不運もあった。
その間隙を狙って、ラヴェリアは、議会で出陣が拒否されたことを無視して、ゲイルカオスミズハを率いて僅かな手勢と共に出陣した。



ラグライナ帝国軍が崖道に差し掛かると、先発隊をやり過ごして、本陣が通った瞬間に油を染み込ませた草玉に火をつけて一気に投げ落とす。
この作戦でラヴェリアが狙ったのは、敵総指揮官エルおよび、帝国軍主力将軍の全滅のみであった。
このままただの火攻めでも帝国軍に打撃を与え、後退させることができるが、それはあくまでも一時撃退に過ぎず、すぐに帝国軍は息を吹き返す。
だが、エルをはじめとする主力将軍をことごとく討ち取れば、帝国軍は失われた人材を取り戻すのに膨大な時間を必要とする。
その為、火攻めを決行した上に、ラヴェリアカオスゲイルは、自らもその火の中に突撃、混乱する帝国軍に攻め込み、敵将をひたすら探した。
しかし、このラヴェリア最後の攻撃は、帝国軍の火攻めでも動じない鉄壁の守りによって成し遂げず、殿軍を勤めたバーネットを討ち取るに終わった。

戦いの結末

ラグライナ帝国軍は一旦後退、崖道から脱出し全軍を立て直す。しかし、もはや勝機なしと見たガルデス共和国軍はすばやく撤退する。
ラグライナ帝国軍の損害は確かに大きかったが、エルをはじめとする将軍達はほぼ無事、進軍が再開されるかと思われたが、帝国軍の足は伝令によって止まった。
ラヴェリア事件勃発の速報が、エルの元に届いたのである。


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