先陣は、アル国四天王一の猛将ザグルスが務め、彼の後先考えない猛攻によってロッド国軍の前衛は半壊する。
しかし、猪突しか考えないザグルスの突撃は、すぐに限界を迎え、ペスト率いるロッド国軍の激しい反撃を受ける。
それを冷静に見ていたフィッツが進軍を開始する。
彼が指揮する兵力は、わずかな数であったが、ザグルスが猪突した結果こうなることまで計算に入れ、絶妙なタイミングで横槍を入れることで、ロッド国軍の気勢を挫き、ザグルス部隊が自由に突撃できる下地を作った。
この戦いでは、同時に海戦も行われていたが、こちらもまだ無名だったフェザリアードが、艦隊司令官だった父と共に艦隊に所属していた。
しかし、ロッド国艦隊の猛攻を受けて父が戦死すると、若きフェザリアードは、父の死を隠したまま自分が指揮を引き継ぎ、海戦の才能を開花させ、ロッド国艦隊を撃退する。
その一方で、レディナス部隊は苦戦を強いられ、ロール部隊の挟撃を受け、この戦いで唯一半壊したアル国部隊となった。
この戦いで最も勲功をあげたのはザグルスであったが、フィッツとフェザリアードの功績も大きなものであった。
だが、ルドリアとミルズには、フィッツの「影の働き」の効果と意味をまったく理解することができず、また彼が平民出身だったこともあり、その功績を黙殺した。
フェザリアードに関しては、父の後を継がせて艦隊司令官に任命するが、その反骨精神からルドリアに疎まれ、これ以後も、数々の戦功をあげながら、報いられることはほとんどなかった。
その一方で、唯一失態を演じたレディナスは、ザグルスが自分の戦功を相殺してでも救う様に嘆願したため、不問に付された。
後にザグルスが政変を起こした時、レディナスが黙認したのは、この時の借りがあったからである。
だが、ルドリアとミルズには、フィッツの「影の働き」の効果と意味をまったく理解することができず、また彼が平民出身だったこともあり、その功績を黙殺した。
フェザリアードに関しては、父の後を継がせて艦隊司令官に任命するが、その反骨精神からルドリアに疎まれ、これ以後も、数々の戦功をあげながら、報いられることはほとんどなかった。
その一方で、唯一失態を演じたレディナスは、ザグルスが自分の戦功を相殺してでも救う様に嘆願したため、不問に付された。
後にザグルスが政変を起こした時、レディナスが黙認したのは、この時の借りがあったからである。
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