幼年期
「乳児期」と「幼年期」は、家の中で自分の好きなところへ動いていけるかどうかで分かれます。この分岐点がだいたい一歳未満だと思います。女の子のほうが少し早いでしょうか。いずれであれ、一歳くらいまでのことを「乳児期」とすると、それまでは母親が側にいることが「必須である」。それから小学校へ入るあたりまでが「必要である」時期です。ここが「幼年期」ということになるでしょうか。
その先が「学童期」です。人間の成長に不可避的に教育制度が絡まってきて、学童期に入る。その学童期になる手前から乳児の時代を除いた初期を少年期だと考えると、やや正確なのかなと思う。言い方をかえると、乳児期を離脱して学童期や少年期へといたる。そのちょうど中間が幼年期だと考えれば、およそ合っている。発達心理学の専門家はどういっているかわらないんですけれど、そういうふうに思えますね。
(「幼年期」2002.6.30彩流社『第1章「幼年」とはいつのことか』)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
その先が「学童期」です。人間の成長に不可避的に教育制度が絡まってきて、学童期に入る。その学童期になる手前から乳児の時代を除いた初期を少年期だと考えると、やや正確なのかなと思う。言い方をかえると、乳児期を離脱して学童期や少年期へといたる。そのちょうど中間が幼年期だと考えれば、およそ合っている。発達心理学の専門家はどういっているかわらないんですけれど、そういうふうに思えますね。
(「幼年期」2002.6.30彩流社『第1章「幼年」とはいつのことか』)
- 私は自分の乳児期のことは何も覚えていないが、幼年期のことはよく思い出せる気がしている。秋田に住んでいて、私は保育園に通っていた。家に帰るときに、いつも母が迎えにきてくれていたのを思い出します。だけど、あの頃の私は思えば、今の私よりもっと複雑で面倒な思いがたくさんあったように思うな。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月10日(日) 18:23:36 Modified by shomon