老いの次に死が来るなどということはない
ぼくが思うに、死というのは、生まれて、成長して、老いて………というプロセスの最後の段階にあるものではないということです。
生まれた時から死ぬ直前までを見せる、そういう場所にいるのが死であって、老いの次に死が来るなどということはないのだということを、ぼくが好きだったフーコーという哲学者などは言っています。
(「ひきこもれ」第3章 2002.12.10大和書房)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
生まれた時から死ぬ直前までを見せる、そういう場所にいるのが死であって、老いの次に死が来るなどということはないのだということを、ぼくが好きだったフーコーという哲学者などは言っています。
(「ひきこもれ」第3章 2002.12.10大和書房)
- このことがなんだか半分くらい実感できるような年に私もなってしまったと思います。死を自分で自在に管理することはできないのです。そしてたしかにできたら、死の側から自分の生涯を見渡せるだろう視線を今持てるようになりたいなと思っています。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月10日(日) 18:29:54 Modified by shomon