冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

ロシア右翼, ロシア史教科書

ロシアの歴史教科書にある「原爆投下」の記述


2022年からの「特別軍事作戦」に合わせて改訂された「ロシア史教科書 (11学年 1945-21世紀初頭)」とともに、その前半である「ロシア史教科書 (10学年 1914-1945年)」も改訂されている。あわせて、10学年の世界史(1914-1945)と11学年の世界史(1945-21世紀初頭)も改訂されている。そのなかでは、スターリンのホワイトウォッシュや、陰謀論的な米英の扱いなど、おそらくプーチンの立場の反映と思われる歴史改変がなされている。

第2次世界大戦についても、ロシア史(10学年用)・世界史(10学年用)ともに「ソ連が主として戦い、多くの犠牲を出したので、ナチスを打倒できたぞ」歴史観で書かれており、レンドリースなどにはまったく触れていない。したがって、「第2次世界大戦」の終結を記述した、10学年用の最終セクションに記述された「原爆」についても、「米国による原爆投下は日本の降伏決定には効いてないよ」歴史観で記述されることになる。

「ソ連が主として戦い、多くの犠牲を出したので、ナチスを打倒できたぞ」歴史観の記述は多くのセクションに見られるが、最終セクションでも...



そして、原爆投下について「ロシア史」では、まず、広島と長崎の位置を確認させ...

「民間人を犠牲にしながら、日本の敗戦決定に影響を与えていない」すなわち「日本の敗戦決定はソ連参戦の結果」を意味する記述をしている。

セクション末の質問とタスクで、「戦争遂行上不要だった原爆投下」の理由を考えさせている。


同様に「世界史」では「民間人を犠牲にした」ことを記述している。


いずれ「ソ連が主として戦い、多くの犠牲を出したので、ナチスを打倒できたぞ」歴史観の記述は多くのセクションに見られるが、最終セクションでも...



そして、原爆投下について「ロシア史」では、まず、広島と長崎の位置を確認させ...

「民間人を犠牲にしながら、日本の敗戦決定に影響を与えていない」すなわち「日本の敗戦決定はソ連参戦の結果」を意味する記述をしている。

セクション末で再度「日本の敗戦決定に影響を与えていない」ことを繰り返している。


同様に「世界史」では「民間人を犠牲にした」ことを記述している。

セクション末の質問とタスクで、「戦争遂行上不要だった原爆投下」の理由を考えさせている。


いずれも、原爆投下は日本の降伏決定には効いてないよ」歴史観の提示である。
も、原爆投下は日本の降伏決定には効いてないよ」歴史観の提示である。


なお、該当セクションなどの内容については、以下参照:

ロシア史1945-21世紀
(日本語)

ロシア史1914-1945 (§13〜28,
39〜40)
(日本語)

ロシア史1914-1945 (§18)
(日本語)




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