忘却からの帰還〜Cosmism

Tsiolkovsky, Konstantin E. (1933), Citizens of the Universe (translated by Alexandra Gamanenko)

コンスタンチン・ツィオルコフスキー: 宇宙市民

ここでは、最初から、つまり宇宙のエレメントから始めたい。宇宙の不滅の市民は誰か？それは原子(アトム)である。科学で知られている原子はなく、不可分な粒子・物質であるアトムである。そのようなものは存在するのか？それはありそうにない。科学的事実を見てみよう。いわゆる原子(92個)はすべて水素により構成されている。水素自体も複雑である。しかし、エーテルもある。これは極めて小さな粒子で構成される。すべての物質、すなわち他のすべての原子は、これらにより構成されているかもしれない。

真のアトムは知られていない。一つのことが観察される：原子は単純であるほど、崩壊しにくい。最も重い原子は数千年、さらにはそれ以下で崩壊する。それほど大きくないもの–数十億年で。さらに一般的に数十億、数兆、数十溝年。水素とエーテル粒子はこの種のものであるかもしれない。

物質以外に何も存在しないので、物質は感覚の媒体である。では、感情を何に帰することができるのか？ 物質のあるところ、原子のあるところに、感情がある。原子あるいはその一部はプライマル（プリミティブ）またはシンプルなスピリットと呼ぶべきものだが、これまで見てきたように、原子はもっとも単純な構成要素である。未知の最も単純なものの運命は、科学に知られている原子の参加に依存する。*

真のアトムと同じだけプライマルスピリットも存在する。プライマルスピリットは宇宙をさまよい、結合体を形成する。我々は世界にある結合体のみを認識する。生命とアトムの感情は、その結合体の複雑さに依存し、その中で、結合体がより複雑であれば、アトムの活動と感情も複雑である。これは、アトムの生命の複雑さが徐々に増していることを大まかに表したものである。

…………………………………………………… (始まりは未知)

エーテル粒子の中の生命。何十溝年もの間存在し、その後、より単純な粒子に崩壊するか、より複雑な粒子の結合になる。

…………………………………………………… (未知の長さの隙間)

水素粒子内に何兆年も存在し、その後、崩壊またはより複雑な構造に入る。
既知元素の92原子に含まれていると、崩壊または結合する。
植物や下等動物の生命。
人間とそれ以上の生物の生命。

単一の「自己」あるいは単一のスピリットは、未知の原始アトムにのみ存在する。他のすべての既知の粒子は、より多くのスピリットを含み、粒子はより複雑である。スピリットの結合を我々は知っている。エーテル粒子でさえ、スピリットの結合である。しかし、何十溝年もの間存在し続けるので、結合は非常に安定であり、ほぼ壊れることはない。膨大量のスピリットがその中にあって、おそらく、調和を感じている。「感情」という言葉は、ここでは数学的数値であり、少量の塵のようなもので、測ったり、測定したり、考慮したりしない。これは条件付き不在である。高等動物でのみスピリットは条件付きで生命と名付けたもの、または存在を経験する。

人間あるいはそれ以上の結合は、宇宙を完全に反映しているわけではないが、正しく反映している。そのようなスピリットの結合は、統一制御のもとの、非常に複雑なスプリットの連携である。しかし、この結合は、最も受動的な喪音として、非常に安定性が低い。しかし、安定している期間は比較的長くなる。それは不確定であり、結合のメカニズムに大きく依存する。共和国の生活やその安定性は、国の法律や動物の存在期間、つまり組織の完成度に依存する。国の組織は、それ自体を維持するだけでなく、他の方法で組織された他のすべてのものに対して勝つような組織たりうる。同様に、成功した動物は優勢なタイプとなる。

プリミティブなスピリットに「エーテル」という名前を付けよう。その運命はいかなるものか？それは宇宙中を歩き回り、その状態がどうであれ、アトムの状態は同じである。1つのアトムの運命が何であれ、すべての運命は同じである。

なので、アトムの運命を知るためには、宇宙の運命を知る必要がある。それはまた、より高等人間に反映されており、それが彼らに知られている理由である。

それは、その結論を伴う科学であり、それは空間の反映である。知性と感情は科学の源である。

すべての成熟した心は同じことを言う：宇宙に悪、悲しみ、不完全さ、無知、弱さそして狂気がなければ、それはアトムにとっても良いことだろう。

上記からの結論は次のとおり：悪しきもの、苦痛と起こすもの、凶器を高めるものは、宇宙から排除されなければならない。しかし、その際に、何ものも残酷に排除せず、いかなるものも破壊しない。どうやるのか？簡単なことだ。不完全なものの繁殖を止めればよい。それを実現する方法は多くなる。

そのかわり、知的高等生物の全力を挙げて、すべてが完全なものの繁殖を促進する必要がある。でこるだけ早く世界をそれらで見たそう。そして、幸福をもたらし、悲しみを根絶する知性に世界を支配させよう。

未知のもっとも単純なものの運命は、科学の知る原子の参加に依存する。 (Rus – Участь неизвестного простейшего зависит от участия известных науке атомов.)


英訳注: ロシア語原文の意味を大きく変えるような一つの単語のタイプがあると考える根拠がある。そうであれば「Участь неизвестного простейшего зависит от участи известных науке атомов（未知のもっとも単純なものの運命は、科学の知る原子の運命に依存する。）」