忘却からの帰還〜Cosmism

フョードロフの進歩についての考え方は

• 進歩の本質は、若い世代が老いたる世代を併呑することであり、父に対する子の圧迫である
• 社会学的には進歩は、人間に許された最大範囲の自由獲得である
• 進歩は悪の活動を認識するだけでは満足せず、悪の活動の完全な表現を求める。
• 19世紀の進歩の理想は単に死と破壊への加速を意味する。

フョードロフの独裁と憲法についての考え方は

• 正統派ロシアの独裁者だけが「共同事業」を開始し主導できる
• 憲法は「放蕩息子たち」の手仕事であり、独裁者は憲法より全人類に役立つ。

フョードロフはエロスを規制について

• エロスを規制することで社会を救う。
• 規制には配偶者との結びつきを強化し、新しい命をもたらすために使われるエネルギーを祖先への償いに転用する要素が含まれる。
• 規制は「独立栄養」であり、祖先を共食いするのではなく、太陽や宇宙エネルギーから栄養を得る。

フョードロフは技術的提案も行い:

• 宇宙旅行や不死の達成、自然の制御などを含む未来の可能性に挑戦的なアイデアを提示
• 現在、フョードロフの技術的提案の一部は現実のものとなりつつある
• フョードロフの思想は全宇宙主義者によって引き継がれ、積極的進化と地球および宇宙全体での責任を強調している。

実際のフョードロフの「共同事業の哲学」の記述は...

19世紀の「進歩」の理想についてのフョードロフ自身の考えは次のとおり:

The triumph of the younger generation over the older-that is the essential feature of progress. Biologically, progress is the younger swallowing the older, the sons crowding out the fathers; psychologically it is the replacing oflove for the fathers by a soulless exaltation over them, hatred for them; it is the moral, or, more truly, the immoral ousting of the fathers by the sons. Sociologically, progress expresses itself as the attainment of the fullest measure of freedom accessible to man (not in the greatest participation of each in the common task of restoring life to the fathers) since society, which is the same as the absence of brotherhood, demands that the freedom of each individual be limited; then the demand of sociology will be a demand for the greatest freedom and the least unity and association, i.e., sociology is the science not of association but of dissociation and subjugation if society is permitted to swallow up the individual; as the science of dissociation for some and subjugation for others, sociology sins against both that which cannot be divided and that which cannot be confused, against the Triune God. Progress is precisely that form of life in which the human race is able to taste the greatest sum of suffering while striving to attain the greatest sum of delight. Progress is not satisfied with recognizing the activity of evil but wants the activity of evil to have full representation, and revels in it in realistic art; while in ideal art progress struggles toward a conviction that the good is impossible and unreal, it in a representation of nirvana. Although stagnation is death and regression is no paradise, progress is veritable hell, and the truly divine, truly human task is to save the victims of progress, to take them out of hell.

老いたる世代に対する若い世代の勝利は、進歩の本質である。生物学的には、進歩は若い世代が老いたる世代を併呑するこであり、父に対する子の圧迫である。心理学的には、父に対する愛を、父に対する魂なき優越、父に対する憎悪に置き換えることである。これは父に対する子の倫理的、というよりう非倫理的圧迫である。社会学的には進歩は、人間に許された最大範囲の自由獲得である（父の生命を復活させる共同事業へ全員が参加するのではない）。なぜなら社会は、個人の自由の制限を求める兄弟愛の欠如と同じことだからである。したがって、社会学の要求は、最大の自由と最小の結束および関係性である。すなわち、もし社会による個性の併呑が許されるなら、社会学は協同の科学ではなく、分裂あるいは服従の科学である。社会学が一方で分裂の科学であり、他方で服従の科学であり、これは三位一体神に対する、不分割性、不混同性についての罪である。進歩はまさしく、人類が最大の快楽を求めて、最大の苦悩に至る生活様式である。進歩は悪の活動を認識するだけでは満足せず、悪の活動の完全な表現を求め、写実的芸術での表現を求める。理想的芸術の進歩は、善は不可能で非現実的であることを自覚する闘争であり、涅槃の表現への耽溺である。停滞橋であり、交代は天国への道ではないが、進歩は本物の地獄である。

[Nikolai Fedorovich Fedorov: "The philosophy of Common Task" 1:19-20]

フョードロフは、正統ロシアの独裁者だけが「共同事業」を開始し主導でき、独裁者は憲法より全人類に役立つと主張して、次のように書いている。

Autocracy is the duty to the dead of all the living, while a constitution is the right of the living who arc holding onto life, guarding it, but lack the power. Autocracy is the common task, the objective of which is to serve the life of the whole human race as an expression of maturity; a constitution, however, is the rejection of maturity and the seizing onto and preservation of immaturity, the recognition of amusement and playas the goal of life.

専制政治はすべての生者の死者に対する義務であるが、憲法は命を守り、それを守るが力を持たない生者の権利である。専制政治は共通の課題であり、その目的は成熟の表現として人類全体の生活に奉仕することである。 しかし、本質は成熟を拒否し、未熟さを捕らえて維持することであり、人生の目標として娯楽と遊びを認識することである。

[Nikolai Fedorovich Fedorov: "The philosophy of Common Task" 1:373]

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