ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

ツィオルコフスキー

ツィオルコフスキー: 自然発生 (1929)


Tsiolkovsky, Konstantin E (1929): "Autogenesis", (translated byPavel Volkov)

多くの人々は、実験中に地球上や自然界でこの自動発生が観察されないという理由で、この惑星で自動発生が起きtとは考えていない。

私はそのような人々に反対のことを納得させようと思う。

我々は地球上のあらゆることを見ているだろうか? 日々、動物や植物や細菌の新種が見付かり、新たな鉱物が発見されている。微生物世界や、地表表面、深海から高山まで全てを観測することは特に困難である。

現在できないことは未来にもできないだろうか? かつて、動植物由来の有機物を生成することは不可能だと考えられていた。

これは今や否定されている。自然にある種類よりも多くの、オーガニックアロマ、塗料、オイル、糖類が得られている。

この先、生きた有機物、原形質、動植物細胞の創造にたどり着くのではないだろうか?

自然受精なしで卵子(動物の生殖細胞)が発生する機会が発見されて以来!

かつてはこれらも不可能だと考えられていた:航空機、ラジオ、無線、蒸気船、蒸気機関車、ミシン、そして現在、人間が使用している無数の道具など。人間の創造性の範囲を制約できない。

人工生命を創ることができないなら、それを破壊することもできないだろう。

アレニウスやトムソンなどは、他の惑星から地球への生命の移動は可能だと考えている。したがって、地球と違わない他の惑星でも自然発生できる。ならば、他の惑星で可能なら、地球でも可能ではないだろうか?

しかし、私は他の惑星から地球への生命の移動は考えられないと主張する。したがって。地球上での生命の自然発生は可能でなければならない。そうでないなら、地球上の生命の出現を説明できない。

より高等な人類に近い存在のテクノロジーの助けを借りれば、生命の惑星間移動は可能だと、私は示した。これらの存在がいたなら、その優れた文明、完成された技術、多様な構造物が、地球にも出現していただろう。これらすべてが敵対的な自然、たとえば大地震、彗星、大きな火球の落下などのような大惨事によって破壊された場合でも、高等文化の化石の痕跡が残る可能性がある。しかし、我々はそのようなものを見ていない。

ミミズや昆虫の痕跡が見つかっている。ならば、高等人類の痕跡が見つからないのは何故だろうか?

したがって、自然発生が可能でなければならない。

「生命は生命からしか生まれない」生命は死体からは生まれない。いまのところ、これは反論できないが、それは永遠にそうなのか? 自然界は、物質の混合物から単一の生物を生み出すことはないようである。

しかし、我々の目に見えないところで生命の始まりがあったとしよう。問題は、それらが生き残り、系統発生 (進化) を継続できたかどうかである。

高等な国家と遭遇すれば、下等な国家は死に絶える。したがって、インディアンや、ニュージーランド原住民などの弱い人種はほぼ絶滅しかかっている。これには、欧州人の残虐さの結果でもあった。しかし、欧州人たちが、彼らに対して慈悲深く公正な態度をとったとしよう。それでも、彼らは消滅する(あるいは、より完璧な人種への吸収され、後には人類に仕える)運命にある。というのは、働く能力や病気への抵抗力などは、より高等な人種に勝利をもたらすからである。

今も類人猿や猿は存在している。しかし、人類の人口が増大し、彼らの居住地を支配すれば、彼らは消滅するだろう。

高等人種がいなければ、下等人種が役割を果たす。そして類人猿は人間の発達段階に到達しただろう。しかし、、競争によって、下等人種は自らの利益のために地球上から立去るだろう。今日の人類の多くは、地球の最高等の代表者の子孫に取って代わられて、子孫を残すことないだろう。

高等動物との競争がなければ、多くの下等動物は進化し、素晴らしい未来があっただろう。動物の階梯の下位にいるなら、栄誉は得られない。最弱者は貪り食われるだkである。(強い文化とに対する弱い文化、さらには動物について、同様のことが起きないように切に願うばかりである。そして今、動物愛護運動もある)

また、最も単純な生きている有機化合物の形をした、優しい生命の最初の細菌は、現在、既存のより高等な細菌や他の生物との競争に耐えられない。ることができません.

そこに既存のより高等な細菌や他の生物がいないなら、別問題である。細菌生命が発達し、多細胞生物となり、人間やそれ以上の高等存在へと至っていたかもしれない。しかし、彼らにはそのような道筋はない。既に備えができていて、相対的に完璧な生物が周囲にいて、数百万年生きている生命によって彼らはただちに一掃される。それらと戦う術はない。

同様に、たとえば人間との関係における高等生物の発達には、特別な隔離とそれに対する多大な注意が必要だが、残念ながら人間はそれに気づいていない。なので、それが、人間が体と心に関してそれほど効果的に進歩しない理由である。

少しわき道にそれてみよう。そうすると、ひとつの疑問が生じる。高等種を繁殖させ、下等種を容赦なく排除することは、人類にとって有益だろうか? 自給自足したい庭師は何をするだろうか? 種から野菜を植えるだろうか? あるいは、細菌から藻類が発生するのを待ち、藻類からコケが、コケからシダが、シダから牧草が、雑草から悪い野菜が、悪い野菜から良い野菜が発生するのを待つだろうか? そうなると、ニンジン、ビーツ、キャベツ、ジャガイモなどを何百万年も待たなければならないだろう。答えは明白だ。我々も同様に行動すべきだ。

動物や不完全な人間の生殖、さらには生殖能力の強化も依然として必要である。地球からあふれることがないなら、地球を所有することは不可のである。しかし、地球の人口が多いほど、最良のものの選択が厳しくなり、それらの再生産が強くなり、遅れている人の再生産が弱くなる。最終的に、後者は完全な形で具現化されるため、下等種は自分自身の利益のために姿を消す。

アレニウス: スウェーデンの科学者Svante Arrheniusは、1884年にある温度での化学反応の速度を予測する式であるアレニウスの式を提唱。






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