ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

ツィオルコフスキー

ツィオルコフスキー: 人間の評価 (1934)


Tsiolkovsky, Konstantin E (1934):Evaluation of people", (translated by Alexandra Gamanenko)

最も崇高なものから始めよう。 ガイドとして役立つのは歴史だけである。

上から順に、価値に基づい人間を区分しよう。

少数への愛、多数への憎悪、多数への無関心。彼らの運命は、彼らの義務を果たした後、高さと強さのために若くして死ぬことである。

十字架、ギロチン、絞首台、銃弾、あらゆる種類の拷問 - それが彼らの運命である。彼らは妻を娶ることもなく、子孫を残すこともない(ジョルダーノ・ブルーノ)。

数百年、数千年の時が流れ、拷問を受けた者の名声が高まり、彼らの影響力が死後も続く。それは雄大な有益な結果をもたす。人類は彼らを神の位階へと引き上げる。

軽蔑され、迫害され、逮捕され、懲役刑を宣告されたにもかかわらず、自然死した人々もいるす。彼らの尊厳は死の日から大きくなりし、何世紀も後に高い価値に到達する(ハミルトン、ケプラー).

そして、次は少しランクの下がる天才たち。彼らは殺されることもなく、拷問を受けることもなく、ただ忘れ去られる。彼らの言葉は受け入れられることはなく、朽ち果てていく。そして死後、数百年の時が流れ、まさに彼らは偶然、再発見される。忘れ去られた天才たちの尊厳が回復される。その名声は世紀とともに高まる。彼らはしかし、子孫を残していない(メンデル)。

そして第4のレベルが、並外れた人々である。彼らは人生の終わりに名声を得る。彼らは苦痛と欲求不満と貧困にあり、若き日を監獄で過ごす。欠乏と疲労と屈辱と飢えが彼らの命を著しく縮めるが、それでも自然死する。彼らもまた子孫を残さない。例は、ケプラー、コペルニクス、ガリレオ、メンデレーエフ、ラマルク。彼らの名声は、死後、はるかに大きくなり、世紀とともにさらに大きくなる。

中年期に成功する人々もいる。彼らもまた重荷を背負っているが、栄光と正当な評価が生前に来る。彼らは老いたとはいえ、慰められ、報われる。多くが人生の終わりに富と力を得る。彼らの子孫が続くことはほとんどない。

第6レベルは、傑出した人々で、若き間に成功し、名声や富を得る。彼らの成果は高く評価され、死後も同様に評価されるが、その評価は数百年と続くことはない。子孫がいるなら、彼らは悲惨なものになる。

第7レベルは、騒々しくも実用的な成功、キャリア、征服、王位。高く評価されるのは生前のみ。尊敬はあいまいである。死後はその評価は低下し、マイナスになる。

第8レベルは、ささやかな成功。業績は大きくはないが、役に立つ。死後忘れ去られる。子孫は残す。

第9レベルは幻想的な成功。 作家、発明家、芸術家、科学者の栄光。同時代に失望され、その時点では生きながらえている。これら不幸な人々は、自らの名声よりも長生きする。彼らはシャボン玉のようなものである。




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