ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

ツィオルコフスキー

ツィオルコフスキー: 生物が居住する惑星 (1933)



Tsiolkovsky, Konstantin E (1933):"Planets are inhabited by living creatures", (translated by Alexandra Gamanenko)

''コンスタンチン・ツィオルコフスキー: 生物が居住する惑星""

多くの高等教育を受けた世界的に有名な科学者たちは、誰も見たことがなく、姿を現さないという理由で、他の惑星に動物が存在するとは考えていない。 同様に、ヨーロッパ人は長い間、アメリカやそこに住む人々は存在しないと考えていた。

ここで、反対のことを証明したいと思う。無数の惑星の居住を疑うことはまったく不可能である。

現在それを確認することは不可能だが、疑いようのない知識がある。たとえば、太陽の表面の化学組成は理論的に知られている。しかし、我々はそれらの物質を一粒も手にしていない。天体については多くのことが知られている。たとえば、大きさ、距離、密度などである しかし、これらすべてを直接測定した人はおらず、この知識じゃ理論的検証のみ可能である。誰も原子を見たことがないが、間違いなく存在する。同様に、地球外生命体の多数の部族が存在することを完全に信頼できる確固たる根拠がある。

これらの根拠はどれか? それらを挙げていこう。

1. これらすべての何兆もの太陽と、それらの希薄化したガス状の塊は、地球を構成しているのと同じ物質で構成されている。
2. すべての惑星は太陽から分離された。したがって、それらも我々の惑星を形成している物質と同じ物質で構成されている。
3, すべての天体は重力の影響を受ける。したがって、すべての惑星に重力がある。
4, すべての主要な惑星には液体と気体が存在する。
5. すべての惑星は、それらの太陽の同じ光線に照らされている。
ほとんどすべての惑星には、昼と夜のサイクルと季節がある。

上記から明らかなように、さまざまな太陽系の惑星は、質的にではなく、量的にのみ互いに異なる。それらは大きさが異なり、重力も異なり、海の深さも異なり、大気の厚さも異なり、平均気温も異なり、昼と夜の周期と年の長さも異なり、気候の厳しさなども異なる。しかし、確かに、地球に非常によく似た惑星が存在する、

すべての太陽の近くには、約10個の主要な惑星と 1000個の小さな惑星が存在する。大きな惑星の少なくとも1つは、温度、大きさ、重力、水、空気などで地球に似ている。

既知の宇宙には、1000兆個の太陽が存在するだろう。したがって、同数の地球と同じ惑星が存在する。それらに生命が存在しないというのは考えにくい。生命が地球上で誕生したなら、なぜ地球に似た同じ条件の惑星に誕生しなかったのだろうか?そのような惑星の数は太陽の数より少ないかもしれないが、必ず存在する。これらの惑星のうち、50%あるいは70%あるいは90%に生命が存在しないということはありうるが、すべてに存在しないというのはありえない。まったくありえない。

地球との条件の違いで、生命は存在できなくなるのは何故だろうか? 我々の惑星上には、さまざまな気温、さまざまな環境 (水、空気、土壌) の場所があり、その他の条件も異なる。しかし、地球上に動植物のいない場所はあるだろうか? 生物はどこにでも存在する。北極の雪の中にも、高山にも、深海にも。闇も低温も高温も、何も生命の発展を押しとどめるものはない。したがって、それぞれの太陽には、可住惑星がひとつのみならず、複数存在する。

ヒューマノイドの技術力も重要である。そのおかげで、地球上の人間は、極地や砂漠、山や水中、地上や宇宙空間など、どこでも快適な生活を送れる。特に我々の優れた子孫たちもそうだろう。

合理的に、宇宙の惑星上の生命を否定する根拠は何だろうか?これらの根拠を挙げていこう。

もし、他の惑星に住人が存在するなら、彼らは地球を訪れただろうと、人は問う。私の答えは、彼らは我々を訪れることがあるかもしれないが、今はその時ではない。古代の野蛮なオーストラリア人とアメリカ人は、ヨーロッパ人がやってくるのを見ましたが、ヨーロッパ人の到来までに、何千年もの時が流れている。同様に、他の惑星に生命の来訪もいつか見ることになるだろう。

もし、他の惑星に住人が存在するなら、彼らは我々に自分たちが存在することを知らせるはずだと、人は問う。

私の答えは、次の通りだ。我々の観測装置は貧弱すぎて、その兆候を認識できていない。我々の天体の隣人たちは、我々にある程度の知識があれば、別の惑星に住人が存在することを証明できると、わかっている。さらに、別の惑星の住人について、地球からの下等な人類に知らせることは、その他の大半の人類と同様に、有益ではない。そのような知識が害をなすことになったらどうだろうか? そのことが原因では虐殺やサン・バルテルミの虐殺が起きたらどうだろうか?

人類の平均的な発達レベルが、地球外の住人たちが我々を訪れるにふさわしい段階になるには、長い年月が必要だ。

我々は兄弟で殺し合い、戦争を起こし、動物を残酷に扱っている、我々は、我々にとってまったく異質な生命をどう扱うだろうか? 彼らが地球を奪いに来たと考えて、我々が戦いを始め、一方的に敗北して滅ぼされてしまうことになったら、どうだろうか? 彼らはそのような戦いも死も望まないだろう。下等動物が人間から程遠い進化段階にあるように、人類もまた完璧な他惑星の住人から程遠い進化段階にある。我々は狼や毒蛇やゴリラを訪問することはない。我々が彼らを殺すだけだ。宇宙の完璧な住人たちも、我々を殺すことは望まない。

犬やサルと合理的なコミュニケーションが取れるだろうか? 同様に、高等生物はこれまでのところ、我々とコミュニケーションできていない。

一方で、我々の生活に別の生物が関与していることを証明する奇妙な事実がいくつかある。それはすでに、より成熟した別の生物の存在を直接示している。


サン・バルテルミの虐殺; 1572年8月24日にフランスのカトリックがプロテスタントを大量虐殺した事件である。





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