ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

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メスメリズム


ロシア宇宙主義の先駆者のひとりОдоевский, Владимир Фёдорович(オドエフスキー)はメスメリズムを無意識の描写とはっきり関係づけている(越野 (1999()。このメスメリズムとは...
メスメリズム(mesmerism) (skepdic)

Here, in fact, lies the whole secret of magnetism, and all delusions of a similar kind: increase the spirituality—rouse the spirit from its slumbers, or, in other words, work upon the imagination—induce belief and blind confidence, and you may do any thing. --Charles Mackay

ここに、実際、マグネティズムの秘密のすべてと、同様の酒類のすべての妄想がある。スピリチュアリティを高める、スピリトを眠りから覚醒させる、あるいは、言い換えるなら、想像力に働きかけ、信念と盲目的自身を誘発し、なんでもできる


メスメリズムは、ドイツ人医師Franz Anton Mesmer (1734-1815)によって18世紀に作られた、ちょっとしたニセ医療である。1766年に、Mesmerは「De planetarum influxu in corpus humanum (人体への惑星の影響について)」という惑星が健康に与える影響についての博士論文を出版した。この論文は独自ではなく、おおよそ剽窃だった (Pattie 1994)。しかし、これはUniversity of Viennaの教授陣を満足させた。

Mesmerは博士論文で「太陽と月と恒星は軌道について互いに影響しあっており、我々の地球上に、海洋の潮汐を引き起こすのみならず、大気にも潮汐を起こし、同様にすべての有機体に、微細な可動性の流体媒体を通して影響している。この媒体は宇宙に充満し、すべての物体を互いに交換し調和するよう互いに結び合わせている。」と主張している(Mackay 1841)。

Mesmerは自分たちがmagnétisme animalを持っていると主張した。これは一般に動物磁気と訳されるが、animalは息あるいは生命力を意味するラテン語animusと関連している。(今日では、動物磁気はセックスアピールを意味する。したがって、Mesmerについて論じる場合は、フランス語Magnétisme animalを用いた方が誤解がないだろう。)MesmerはMagnétisme animalが、すべての物体に充満すrう普遍流体の流れに影響し、次々に、病を癒し、盲目を治療すると主張した。完全とはいかないまでも。Mesmerは盲目の音楽家の治療を試みたが、失敗した。そのため、1777年にウィーンを去ることとなった。(彼は自分の主たる奇妙な信念のリストを出版しており、それはここで見れる。)

1770年代初頭、Memerはウィーンのイエズス会士でありヒーラーであるMaximillian Hellと出会った。彼らの言うところでは、睡眠は歴史である。Hell神父は磁気鉄板で人々を治療した。Hellは磁気治療が効くことの「証明」だった。すなわち、Hellには満足した顧客が多くいた。MesmerはHellの磁気治療を剽窃し、「非常に微妙な磁気流体がすべての物体を流れていて、その流れはときおり乱され、その際には固有の流れへの直す必要がある」から、磁気治療は効果があると主張した。Mesmerが理論化したところによれば、Hellは磁石で微妙な流体の流れの障害物を取り除いた。Mesmerは最終的に、磁石を使わずに同じ結果が得られることを発見した。今日の我々であれば、プラセボ効果や暗示力のせいにするだろうことを、Mesmerは動物磁気とそれに対して指示できる能力のせいにした。

Mesmerはまた結果を得るのに磁石を必要としないことを発見した。彼は、人の上で磁化したポールを振ったり、磁化した水の中に座らせたり、磁化したポールを持たせたりしつつ、自分は明色のローブを着て、その周りを動きまわり、科学的信仰治療師を演じ、よりよりドラマを作り、多くの聴衆を獲得した。彼は多くの顧客に、睡眠から踊りから発作まで様々な行動を起こすことができた。Mesmerは基本的には今日のショールームやイベントで行われる催眠術や、サーカステントや教会で信仰治療師がすることや、鍼灸師やエネルギー療法士が自分の舞台ですることをやっていた。MesmerはMagnetic Instituteを立ち上げ、そこでは彼の患者は磁化水の泉に足をつけたり、磁化した木に取り付けられたケーブルを握ったりした。後に彼は、フランス医学会やBenjamin Franklinなどの参加する委員会から詐欺師だと非難された。

ウィーンで尽き果てたあと、Mesmerは1761年にパリに行き、フランス上流階級や法曹界で人気者になった。Mesmerは薄暗い照明とソフトミュージックの流れる特別なサロンを持っち得た。Mesmerは部屋を歩き回り、自分の手で名見えない磁気流体を花につないだ、光と音楽とMesmer自身の呪文は、ある種の催眠術あるいは「メスメリズム」を作り出していた。

国王ルイ16世はフランス科学アカデミーに対して、Mesmerと彼の奇跡的治療の主張についての調査委を委任した。Franklinに加え、調査委員会にはAntoine Lavoisierやパリ市長Jean Baillyや、後にルイ16世やLavoisierやBaillyの首をはねることになるギロチンの発明者Dr. Joseph Guillotinが参加した。委員会はmagnétisme animalに科学的証拠はなく、病気が治癒したのは病気の自然な成り行き、あるいは自己暗示によるものだと報告した。

Hell神父とDr. Mesmerは本当にmagnétisme animalとチャネリングすることで誰かを治癒したのか?もちろん、そんなことはない。治療を受けて症状が改善したり、治癒したと判定された者たちはいたか?もちろん、いた。信仰療法師や偽医者たちは常に顧客を満足させる。ここで主として働いているのは暗示力や両方への信念なのか?そのとおり。プラセボ効果でも同様の質のことが働くのか?そのとおり。ある種の事例では、HellとMesmerは自らの暗示力と患者の受け入れたいという意志で病気を作り出していたかもしれない。これらの医原性病気は、痛みを伴うこともあれば、そうでないこともある。これらの「病気」は、悪魔憑きと同様に深刻になりうるが、過剰なくすくす笑い程度に些末的となるかもしれない。これらは発作や睡眠のような人事不省といった劇的症状となることもある。Nicholas Spanosによれば、そのような患者は、英雄的医師や救済者の病気の患者の役割を演じることに同意するまでは、実際には病気ではない。Spanosはまた、いわゆる乖離や多重人格は医原病であり、悪魔憑きに対するエクソシズムや、ヒステリーの心理分析やメスメリズムのようなブームなどのように、治療可能な病気として規定される。

Mackay, Charles. (1995). Extraordinary Popular Delusions & the Madness of Crowds. Crown Publishing. Originally published in 1841.
Pattie, Frank A. Mesmer and Animal Magnetism: A Chapter in the History of Medicine, (Edmonston Publishing, Inc, 1994).

なお、ルイ16世の調査委員会の実施・検討の全容については、eSkeptic 2010/10/09に記事がある。





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