- Monocle_2021_1108_1157_44.png 午前 11:30 , 2021年11月8日 月曜日 (Twitter for Android)


マウザー・ヴェルケ EU-10 レーザー・ガンポッドのハンドル部を右手で掴んでいる。

- 初期スケッチ。クリックにて原寸 742 pixel x 1,200 pixel に復帰。

- 超時空騎団サザンクロスからの「モノクル」デストロイド《訳註:バトロイドが元デザインの区分。間違いか、或いは敢えてデストロイドに区分し直したのかは意図不明》の再創造。
この、非変形デストロイド級バトロイドはサザンクロス軍の戦術の為の歩兵として勤めました。
それは、戦術機甲師団の「ベリテック・ホバー戦車」(スパルタス)と同じ程度ほど柔軟性のあるメカでは無く、また強健でもありませんでした。
A re-imagining of the Monocle Destroid from The Robotech Masters. This non-transformable Destroid class Battloid served as a foot-soldier for the Army of the Southern Cross Tactical Recon Corps. It was neither as flexible a mecha nor as robust as the Veritech Hovertanks of the ATACs.
A ir R econnaissance/Forward Observer R obot
航空・偵察・ロボット 〔バトロイド〕
モノクル(片眼鏡)

(The Unofficial ROBOTECH: Reference Guide - 2066 Edition より。)
ARR-15 A Mk. I | 跳躍可能。サザンクロス陸軍戦略偵察分隊。 一般兵用。 2023年〜2025年まで。 |
ARR-15 J Mk. I | 跳躍可能。サザンクロス陸軍戦略偵察分隊。 NCO(non-commissioned officer)下士官用。2023年〜2025年まで。 |
ARR-15 S Mk. I | 跳躍可能。サザンクロス陸軍戦略偵察分隊。 士官用。2023年〜2025年まで。 |
ARR-15 A Mk. II | 飛行可能。サザンクロス陸軍戦略偵察分隊。 一般兵用。 2025年〜2033年まで。 |
ARR-15 J Mk. II | 飛行可能。サザンクロス陸軍戦略偵察分隊。 NCO(non-commissioned officer)下士官用。2025年〜2033年まで。 |
ARR-15 S Mk. II | 飛行可能。サザンクロス陸軍戦略偵察分隊。 士官用。 2025年〜2033年まで。 |
注:NCO(non-commissioned officer)下士官:直訳すれば「職権委任のない士官」。曹長など前線で一般兵を統率する役務を有していながらも懲罰降格等の例外を除いては、士官学校を出ていない者が殆どである。
士官(将校)の下、兵(兵卒)の上に位置する中間管理職であり、多くの場合、兵からの昇進者であって、士官との間に入って兵を統率する。士官学校を出ていない者が職業軍人となる場合は下士官となる事がほとんどで、さらに士官に昇進する事は少ない。
1929年締結のジュネーブ条約による捕虜の扱いによれば、将校は労働しなくてよく、下士官は監督労働だけが課せられ、兵隊は作業に従事するが、これにおいても休養・怪我や病気の際の手当、労働状態に匹敵するそれ相当の給料、その労賃の支払い義務を定め、更には不等な労働に使役する違反行為等を禁じている。
クリックで劣化無し 900×655 ピクセル ベクターデータ。

(ARR-15 A Mk. II 一般兵用)

(「月刊アニメック」1984年7月号の記事より。ARR-15 S Mk. II「士官用」。)

( Palladium Books INC.「Robotech®: The Masters Saga Sourcebook 」 65pより。ARR-15 S Mk. II「士官用」。)
小学館「ザ・セレクトスペシャル No.10 超時空騎団サザンクロス・スペシャル・ガイドブック」 第119頁 [Plastic Model Collection]より。 LS 1/48縮尺・試作木型(予価500円〜700円) |
- 静岡模型見本市での試作木型模型のカラー写真は、超時空騎団サザンクロス 模型カラー写真集に移しました。

- 【色配色見本。木型写真より。ARR-15 S Mk. II「士官用」。左はAF-2 キマイラの試作木型の一部】

設計 | ノースロップ・グラマン社、及び惑星リベルテ設計支局 |
生産 | ノースロップ・グラマン社 |
全高 | 6.1m |
胴体厚 | 1.8m(スラスターパック無し本体のみ) |
胴体幅 | 3.0m |
乾重量 | 12.0t(スラスタパック無し) |
全備重量 | 14.8t(同上) |
主機 | SCE-2P 超小型「プロトカルチャー (資源)電池・エネルガイザー (energizer)」×1 |
反応剤 | 標準プロトカルチャー (資源)標準キャニスター(小缶)×6本。300時間毎に交換。 |
推進器 | アリソン PRT-10 ロケット・スラスター。1基当り最大瞬間定格70KN.×2。 脚部に装着され、MK.1 では跳躍飛行を補助。航空偵察機能を持った MK.IIでは「飛行高度の維持と飛行制御」に使用。 |
跳躍能力 | Mk.I は30mの高度で90mの距離の跳躍飛行を25回行うことが可能。 連続使用では3分間の継続飛行が可能だが、推進剤の消費後は標的と化す危険があるため、滅多に連続使用されることは無い。 |
最大跳躍速度 | 144 kph (Mk.I ) |
最大歩行速度 | 78 kph (Mk.I ) |
パック重量 | 3.6t |
主スラスター | アリソンBRT-5プラズマ・ショック・エキスパンション・スラスター・バックパック×1。 |
能力 | 30分以内の短時間・最大高度600mでの連続飛行、もしくは断続ジャンプ飛行可能。最大定格150 kN 。 |
サブ・スラスター | 2基のアリソン PMT-30 トリプル・機動スラスターを、両腰部にベルト状のアタッチメントで装着。 |
動力源 | 1基のSCE-2P超小型・プロトカルチャー (資源)電池・エネルガイザー (energizer) |
反応剤 | 4本の標準プロトカルチャー (資源)・キャニスター(小缶)。 |
耐久性 | 18時間の作戦飛行時間前に反応剤棒を交換。 |
最大飛行速度 | 200 kph |
最大高度 | 600 m |
ウェスティングハウス TPG-147 マルチ・バンド・パルス・ドップラー・位相配列(フェーズド・アレイ)【Phased Array / PA】・長距離レーダー | 戦場監視モードに於ける拡張レンジ 全高度の赤外線画像【IIR】、可視光波長帯域と紫外線帯域の探知及び追尾機能。 |
トムソン CSF LT-9 | 長距離・多波長・レーザー光波測距儀とレーザー目標指示装置(ディジネーター)。 |
ノルデン BSP-3A | 拡張【enhanced】センサー・パケット。 特殊センサー同梱(神経活動センサー他)。 |
ノルデン BSP-3A 拡張【enhanced】センサー・パケット | |
型番不詳 | 神経活動センサー。 |
型番不詳 | 全波長帯域・放射映像走査機(スキャナー)。 |
型番不詳 | 振動探知装置 |
型番不詳 | ガリウム・ニュートリノ・計数管 |
型番不詳 | 密度計 |
型番不詳 | 指向性音響センサー |
型番不詳 | スペクトル、及び試料(サンプル)化学センサー |
パルス・ドップラー・レーダー (Pulse Doppler Radar) | レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。 ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。 |
- 機体は、標準装備で必要なコンピュータ機能拡張と解析ハードウェア、および司令本部へのバースト伝送のための高速データリンクを備えいる。
- ★データ・バースト:連続的に連なるデータ列、連続的にデータを送出し、規定バイト数まで途切れない転送をバースト転送と呼ぶ。
【TEWS / Tactical Electronic Warfare System 】
セレニア・グランド・ウォリアー (Selenia Ground Warrior=地上の戦士) | 能動/受動式ジャミングへ切替可能なセンサー妨害装置。 |
信号探知器 | 他のセンサーパッケージとリンク。 |
- (必要に応じて偵察機器に代わり使用)
- 標準型マニピュレーター型バトロイドの持つ選択式手持火器。
マーズ・ギャラントGU-13 三連・35mmガンポッド | MARS GALLANT社のレギオス搭載手持火器の小型版。 ポッド及び分離不可能なマガジン自体に格納された毎分2,000発の発射速度での一斉射撃。弾丸の総量は600発。 供弾は、タングステン・コーティングされた劣化ウランの装弾筒付徹甲弾(そうだんとうつきてっこうだん)Armor Piercing Spin-Stabilized Discarding Sabot (APSSDS)。 ※徹甲榴弾〔High Explosive Armor Piercing (HEAP)〕と曳光弾を一定割合で混合。 この火器はインビッドには効果的だが、それ以外には威力不足で、サザンクロス軍ではあまり使用されなかった。 |
マウザー・ヴェルケ EU-10 レーザー・ガンポッド | このガンポッドは1発の発火辺り10 MJ(メガジュール)のエネルギー・パルスを発射した。 このガンポッドはポッドの1側面に装着された大型コンデンサーにより150回/分発射することが可能。 これは、相当な貫徹能力&発火能力によりこれらのバトロイドに割り当てられた最も一般的なガンポッドだった。 武器はキャリング・ハンドルを組込み、腕の輸送用・持ち運び(キャリング)支持点を設置可能だった。 |
マウザー・ヴェルケ EU-11 28mm レーザー・ガンポッド | 1発の発火当たり12.5MJのエネルギー・パルスを発射した。 また毎分110回発射することが可能だった。 そして、そのより小さなサイズとその割りに高い浸透能力によりVHT-2スパルタスの標準手持火器だった。 |
ゼネラル・エレクトリック EU-22 パルス・レーザー・ガンポッド | 毎分130パルスの発火を行い、12MJのエネルギー・パルスを発射する特製のガンポッドで、他のレーザー系ガンポッドのような連続照射機能(それは大抵若干の出力低下と引き換えとなる)は無い。 サザンクロス陸軍の為に特別に開発されたこのキャノン砲は惑星グロリエの大気低層(より濃密な大気)で発生するビームの拡散を相殺する為に新型のパルス発火技術を使用した。 このポッドは貫徹よりも、より強力な衝撃(いわゆる「インパクト・ガン」)を要求されたが、始めて地上格闘用バトロイドに使用されたのは意外に遅く、2031年後半の導入であった。 |
- ※〔High Explosive Armor Piercing (HEAP)〕徹甲榴弾:HE-AP(又はAPHE)弾。
- 徹甲弾の内部に炸薬を入れたもので、敵の装甲を貫いてから内部で爆発する。着弾から時間差で爆発させるため底部に信管を設けてある。第二次大戦での艦船の主砲弾で、大口径砲では構造が簡素な割りには高性能だが、小型砲では炸薬の量が少なく、あまり効果的ではないため現在はほとんど使われない。但し航空用機関砲では未だ現役である。
- GU-13

- EU-10

- EU-11

- EU-22

モノクルの装甲は VQ-6A バンダル (VFA-6 レギオスの無人型)以降の全ての地球製機動兵器の規格になった新開発の低用量大規模複合材料チョバム(Chobham)装甲板である。 また、発射体、ミサイル、および他の機動兵器に対して提供された相当な保護に加えて、この装甲もプラズマ球(破壊ディスク)、レーザー、およびある程度の粒子銃砲に抵抗力がある。
装甲がそのような高エネルギー兵器から照射を受ける層で剥離して気化することで耐え得ること、発射された兵器のエネルギーの多くを吸収し、装甲の潜熱や昇華熱に変換する。
装甲は全ての小火器、例えば歩兵重火器の12.7mmの機関銃弾等を止め、および軽機動兵器の標準的な固定火器、例えばゼントラーディ22.3mmの榴弾【High Explosive / HE】の自動砲弾に対する良好な程度から優秀な抵抗力(条件や打撃部位による)を提供する。
中機動兵器に装備されるような、例えば VF-1 バルキリーのヒューズ・GU-11 55mm 三連ロータリー[[滑腔砲身【smooth-bore】ガンポッドの 装弾筒付翼安定徹甲弾/翼安定式装弾【APFSDS/APDS-FS:Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot】弾丸へは、条件や打撃部位により貧弱な程度から、良好な程度までの抵抗力を提供する。
腕の防盾(シールド)は、中型の機動兵器装備の標準的な火器への良い抵抗、VHTタンク系に装備のラインメタル105mm〜120mmの無旋条砲弾丸については不十分ながらある程度の抵抗力を有する。
モノクルは、放射線からの完全な防護、生物もしくは化学戦災害に対して、オーバープレッシャー(過剰圧力)コックピット環境を使用する。これは放射線、そしてケミカルセンサーによって起動され、又は生物戦的状況が予想されるとき手動で起動される。
操縦席区画は装甲化され、システムに関して月面、又は他の惑星、又は他の恒星系の他の場所で作戦上の選択をモノクルに与える。
内部の消耗品供給は地球上で大気浄化機能で最大約1週間、月か火星などの惑星上の敵対的環境で酸素供給で最大約48時間、提供可能。

(超時空情報「サザンクロス・スペシャル」 P7より)
装甲がそのような高エネルギー兵器から照射を受ける層で剥離して気化することで耐え得ること、発射された兵器のエネルギーの多くを吸収し、装甲の潜熱や昇華熱に変換する。
装甲は全ての小火器、例えば歩兵重火器の12.7mmの機関銃弾等を止め、および軽機動兵器の標準的な固定火器、例えばゼントラーディ22.3mmの榴弾【High Explosive / HE】の自動砲弾に対する良好な程度から優秀な抵抗力(条件や打撃部位による)を提供する。
中機動兵器に装備されるような、例えば VF-1 バルキリーのヒューズ・GU-11 55mm 三連ロータリー[[滑腔砲身【smooth-bore】ガンポッドの 装弾筒付翼安定徹甲弾/翼安定式装弾【APFSDS/APDS-FS:Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot】弾丸へは、条件や打撃部位により貧弱な程度から、良好な程度までの抵抗力を提供する。
腕の防盾(シールド)は、中型の機動兵器装備の標準的な火器への良い抵抗、VHTタンク系に装備のラインメタル105mm〜120mmの無旋条砲弾丸については不十分ながらある程度の抵抗力を有する。
モノクルは、放射線からの完全な防護、生物もしくは化学戦災害に対して、オーバープレッシャー(過剰圧力)コックピット環境を使用する。これは放射線、そしてケミカルセンサーによって起動され、又は生物戦的状況が予想されるとき手動で起動される。
操縦席区画は装甲化され、システムに関して月面、又は他の惑星、又は他の恒星系の他の場所で作戦上の選択をモノクルに与える。
内部の消耗品供給は地球上で大気浄化機能で最大約1週間、月か火星などの惑星上の敵対的環境で酸素供給で最大約48時間、提供可能。
左より、核兵器・生物兵器・化学兵器(毒)の標識 |

(超時空情報「サザンクロス・スペシャル」 P7より)
モノクル(片眼鏡)の名を持つ、戦略機甲隊の偵察分隊所属の軽バトロイド。 可変機能を持つVHT-2 スパルタスを偵察警戒車輌に使うにはあまりに高価な為、費用対効果の観点から、前線戦域偵察が可能で、ブースターにより安定したジャンプ飛行を行い、地形回避が可能な機動性を持った航空偵察ロボットARR(Air-Recon-Robot)である本機が開発された。 MK.IIは「スラスターパック」を標準装備し、継続飛行能力を持つ。 手持ち火器(ハンドガン)以外の固定武装は持たないが、光学・視覚・電磁波・重力(密度分析)・地磁気・化学分析など多数の探査機器を装備している。 戦術用の戦闘バトロイド「サラマンダ」(MBR-13A/B/C Salamander)などに較べれば探査機器の分だけ高価だが、当初の開発目的は充分果たしたと言える。 |
サザンクロス陸海局統合司令部は、旧来のより大きなデストロイドの設計が、余りに顕著に、完全に効果的なスタンド・オフ・ミサイル攻撃に弱いと判断した。
特に郊外の市街地戦闘においては、巨大な主力戦闘ロボット(MBR系)は裏通りには巨体が収まりきれず、これに較べ有効占有容積の小さい戦闘車輌群に狙撃され、たやすく破壊されることがあった。
しかしこれは、人類の6倍以上の体躯を誇る、「ゼントラーディ巨人」を仮想敵としていた時代の設計思想であり、仮想敵の変化により、このような問題が露呈するのは「やむを得ない現象」であるといえた。
そのような理由で陸海局統合司令部は、より小型で機動力があり、作戦環境に適合する機体を望み、ノースロップ社(この頃までには合併し「ノースロップ&グラマン社」)に対し、要求書に基づき試作発注をした。
この要求書の記載には、サザンクロス陸軍の要求する「新世代バトロイド」は、より小型で機敏な多目的ロボットをであることが、繰り返し書かれていた。
より小さなバトロイドは、内蔵火器に依存せず、この為に火器に空間容積を占有されないので製造単価を安く抑えることが出来た。
このことは、そのまま機体開発費や試験費用、更には配備後の整備運用費用を含めた総費用の削減に繋がり、大変有益だった。
この新世代バトロイド計画要綱の中で、サザンクロス陸海局統合司令部は、汎用性よりも専門性を重視する方針を打ち出し、騎兵偵察ロボットが戦域偵察と前線観察により主力部隊を支える必要性を感じた。
しかしながら、VHT-2 スパルタス可変ホバータンクが、上記の役割を満たすには余りにも高価であり、同様に旧世代のデストロイドは余りに大きく機動性に欠け、FIAT 6836 M-120のような従来型のIFV(歩兵戦闘車)はこの役割を果たすのに同様に余りに脆弱だった。
ARV-15A/B バンブルビー【Bumblebee】もまた、近接戦闘観察の用途には余りに脆弱であることを証明していた。
それ故 モノクルは、戦略部隊の為に高機動な偵察警戒バトロイドを提供するように設計された。
これらのバトロイドはまた、戦略機甲隊(ATAC)と他の戦略部隊の各分隊の為の前線観察の任務についた。
全ての内部容積が、偵察警戒に必要なセンサー・スイートのために充てられ、速度と機動性を最大にするために重量を抑えるために予約済だったので、モノクルは、備付け(ビルト・イン)の火器を持たなかった。
モノクルはそれ故、手持ち火器に攻撃能力を依存することになった。
Mk.IIは、移動範囲と生存性を強化する飛行能力をモノクルに提供する、背部に据付のスラスターと腰のスラスターを追加した。
概念的には、ゼントラーディの「ヌージャデル・ガー」【Nousjaedul-Ger】の偵察型に最も近かった。
Mk.II は Mk.I より長距離を「飛ぶ」ことが出来たので、VHT-2 スパルタスホバータンクより一層効果的な偵察を行えた。
バトロイドの中でも最も軽装甲な部類であるモノクルは、生残性については装甲等による打撃に対する抵抗力の代りに、専ら速度と機動性に頼った。
また軽武装であるが故、敵との接触がなされたとき、パイロットは戦闘に従事しないで逃走する傾向があった。
全てのバトロイドのうち、モノクルはゾル人のバイオロイドに対し、その速度と機動力を以て、他のバトロイド等が打ち落とされる中で公正に言って、生残性において最善を尽くした。
残念なことに、モノクルの装甲はバイオロイドに対して防御抵抗を以て生き残るには余りに薄いものだったので、他の主力部隊が破壊された場合や、何らかの事情で同部隊の支援が利用できなかったとき、本来の用途外にも関わらずバイオロイドの攻撃から基地や都市を守り、その殆どが失われるというシナリオになった。
一方でまた、モノクルのセンサー・スイートは、大変に先進的で融通がきく設計だった。
ウエスチング・ハウス「TPG-147」パルス・ドップラー・レーダーは、今日(西暦2066年)までの地上移動型のどのようなレーダ・システムよりも長い探知範囲を備えていた。
更にロックウェルの優れたAVS-10カメラ・システム(通称『ビッグ・アイ』)は、全天候での赤外線・光学、更には紫外線画像によって目標を探知する能力を備えていた。
トムソン CSF LT-9 長距離マルチ・フリークェンシー・レーザー測距器とデジネータ(指示器)は、モノクル自身の手持ちガンポッドはもちろん、砲兵部隊の直接射撃や間接射撃を支援するのに使われた。
ノルデン BSP-3A パケットは、神経活動センサーのような様々なセンサーを備えていた。
それは短い探知範囲であり、更にはフルサイズ(巨人状態)のゼントラーディのような大きな目標に対してだけではあったが、人間の脳の機能することに起因する独特の非常に弱い電磁気の活動を探知出来た。
ゾル人【Tirolian】との戦争の後、ごく僅かのモノクルの残存機がインビッドとの大戦後を生き残った。
インビッド占領の結果、彼らの使用していた占領物の有用性を判断するセンサーによって、モノクルが破壊対象として無価値であると判断されたことで、幸運にも幾らかのモノクルは戦闘から遠ざけられた。
この理由から、幾つかのモノクルの良い保存状態の機体が今日(2066年)存在し、それらは、かつてインビッドの「レフレックス・ポイントの巣」の跡地に建設された地球の戦争博物館において見学することが出来る。
特に郊外の市街地戦闘においては、巨大な主力戦闘ロボット(MBR系)は裏通りには巨体が収まりきれず、これに較べ有効占有容積の小さい戦闘車輌群に狙撃され、たやすく破壊されることがあった。
しかしこれは、人類の6倍以上の体躯を誇る、「ゼントラーディ巨人」を仮想敵としていた時代の設計思想であり、仮想敵の変化により、このような問題が露呈するのは「やむを得ない現象」であるといえた。
そのような理由で陸海局統合司令部は、より小型で機動力があり、作戦環境に適合する機体を望み、ノースロップ社(この頃までには合併し「ノースロップ&グラマン社」)に対し、要求書に基づき試作発注をした。
この要求書の記載には、サザンクロス陸軍の要求する「新世代バトロイド」は、より小型で機敏な多目的ロボットをであることが、繰り返し書かれていた。
より小さなバトロイドは、内蔵火器に依存せず、この為に火器に空間容積を占有されないので製造単価を安く抑えることが出来た。
このことは、そのまま機体開発費や試験費用、更には配備後の整備運用費用を含めた総費用の削減に繋がり、大変有益だった。
この新世代バトロイド計画要綱の中で、サザンクロス陸海局統合司令部は、汎用性よりも専門性を重視する方針を打ち出し、騎兵偵察ロボットが戦域偵察と前線観察により主力部隊を支える必要性を感じた。
しかしながら、VHT-2 スパルタス可変ホバータンクが、上記の役割を満たすには余りにも高価であり、同様に旧世代のデストロイドは余りに大きく機動性に欠け、FIAT 6836 M-120のような従来型のIFV(歩兵戦闘車)はこの役割を果たすのに同様に余りに脆弱だった。
ARV-15A/B バンブルビー【Bumblebee】もまた、近接戦闘観察の用途には余りに脆弱であることを証明していた。
それ故 モノクルは、戦略部隊の為に高機動な偵察警戒バトロイドを提供するように設計された。
これらのバトロイドはまた、戦略機甲隊(ATAC)と他の戦略部隊の各分隊の為の前線観察の任務についた。
全ての内部容積が、偵察警戒に必要なセンサー・スイートのために充てられ、速度と機動性を最大にするために重量を抑えるために予約済だったので、モノクルは、備付け(ビルト・イン)の火器を持たなかった。
モノクルはそれ故、手持ち火器に攻撃能力を依存することになった。
Mk.IIは、移動範囲と生存性を強化する飛行能力をモノクルに提供する、背部に据付のスラスターと腰のスラスターを追加した。
概念的には、ゼントラーディの「ヌージャデル・ガー」【Nousjaedul-Ger】の偵察型に最も近かった。
Mk.II は Mk.I より長距離を「飛ぶ」ことが出来たので、VHT-2 スパルタスホバータンクより一層効果的な偵察を行えた。
バトロイドの中でも最も軽装甲な部類であるモノクルは、生残性については装甲等による打撃に対する抵抗力の代りに、専ら速度と機動性に頼った。
また軽武装であるが故、敵との接触がなされたとき、パイロットは戦闘に従事しないで逃走する傾向があった。
全てのバトロイドのうち、モノクルはゾル人のバイオロイドに対し、その速度と機動力を以て、他のバトロイド等が打ち落とされる中で公正に言って、生残性において最善を尽くした。
残念なことに、モノクルの装甲はバイオロイドに対して防御抵抗を以て生き残るには余りに薄いものだったので、他の主力部隊が破壊された場合や、何らかの事情で同部隊の支援が利用できなかったとき、本来の用途外にも関わらずバイオロイドの攻撃から基地や都市を守り、その殆どが失われるというシナリオになった。
一方でまた、モノクルのセンサー・スイートは、大変に先進的で融通がきく設計だった。
ウエスチング・ハウス「TPG-147」パルス・ドップラー・レーダーは、今日(西暦2066年)までの地上移動型のどのようなレーダ・システムよりも長い探知範囲を備えていた。
更にロックウェルの優れたAVS-10カメラ・システム(通称『ビッグ・アイ』)は、全天候での赤外線・光学、更には紫外線画像によって目標を探知する能力を備えていた。
トムソン CSF LT-9 長距離マルチ・フリークェンシー・レーザー測距器とデジネータ(指示器)は、モノクル自身の手持ちガンポッドはもちろん、砲兵部隊の直接射撃や間接射撃を支援するのに使われた。
ノルデン BSP-3A パケットは、神経活動センサーのような様々なセンサーを備えていた。
それは短い探知範囲であり、更にはフルサイズ(巨人状態)のゼントラーディのような大きな目標に対してだけではあったが、人間の脳の機能することに起因する独特の非常に弱い電磁気の活動を探知出来た。
ゾル人【Tirolian】との戦争の後、ごく僅かのモノクルの残存機がインビッドとの大戦後を生き残った。
インビッド占領の結果、彼らの使用していた占領物の有用性を判断するセンサーによって、モノクルが破壊対象として無価値であると判断されたことで、幸運にも幾らかのモノクルは戦闘から遠ざけられた。
この理由から、幾つかのモノクルの良い保存状態の機体が今日(2066年)存在し、それらは、かつてインビッドの「レフレックス・ポイントの巣」の跡地に建設された地球の戦争博物館において見学することが出来る。
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