(2020年5月度のススメ!シンデレラロード、成宮由愛編第3話・第5話にて登場。小春とは初共演。)
(数日後) | |
聖・ 由愛・ 小春 | う〜ん……。 う〜ん……。 う〜ん……。 |
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つかさ | お疲れー……ってお前ら、揃ってソファに座ってどうした? |
聖來 | あんまり悩んでると、眉間のシワが取れなくなるよ? ほらほら、リラックス! |
小春 | あっ、つかささん、聖來さん〜! 小春たち、お仕事のことで相談してたんです〜。 |
聖來 | 確か、アートスペースのヤツだよね。 先週下見に行ってきたっていう…… そういえば、沙紀ちゃんたちも難しい顔してたなぁ。 |
由愛 | はい……。 実は、少し悩んでて……。 |
つかさ | ……作品作りのテーマが見つからない、か。 オッケー、把握した。 |
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つかさ | そうだな……。 これはお前らマターだから、あんま口出しする権利ねーけど…… 「誰に見てほしいか」ってのは考えたほうがいいぜ。 |
つかさ | お前らが作るのは、あくまでも作品。 見る人を置き去りにしちゃ本末転倒だろ? ……ま、アタシから言えるのはそんくらいだな。 |
聖來 | アタシからは、そうだなー……。 「そのアートスペースがどうなってほしいか」って考えたらどう? |
小春 | どうなってほしいか……? |
聖來 | そう。由愛ちゃんたちの作品を置いたアートスペースが、 そのあとどうなっていってほしいのか。 ちょっと難しいかもしれないけど、考えてみるといいかも! |
つかさ | 別に難しくはねーだろ。 由愛たちだってアイドルとして仕事やってんだ。 わかるはずだぜ。な? |
由愛 | ……! はい! |
聖來 | あははっ、それもそうだよね。 そうだ、もしまだ案が浮かばないんだったら、 他の人にも話を聞いてみるといいよ。 |
聖來 | さっきクラリスちゃんをレッスンルームで見かけたし。 相談したら力になってくれるんじゃない? |
聖 | つかささん、聖來さん……ありがとうございますっ。私たち、行ってみます……! |
聖來 | 頑張ってねー! |
クラリス | 作品作りのアドバイス……ですか。 そうですね。私は絵画を嗜んでいるわけではありませんから、 適切なことが言えるかはわかりませんが……。 |
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クラリス | 皆さんの作品は、いわば祈りのようなもの。 そう考えてはいかがでしょう? |
由愛 | 祈り……ですか? |
クラリス | はい。皆さんが作る作品は、 そのスペースに最初に展示されるものです。 そして、皆さんのお仕事の後も変わらずその場に残り続けます。 |
クラリス | たとえ直接関われるのは一度きりだとしても…… 作品に込めた想いは、 この後もきっと訪れる人の胸に届き続けるはずです。 |
クラリス | ですから、想いを……祈りを込めるのです。 この作品を見て、こう感じてほしい、と……。 皆さんの優しい祈りは、きっと届くはずですよ。 |
由愛 | 誰に、見てほしいか……。 どうなってほしいか……。 何を感じてほしいのか、かぁ……。 |
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聖 | 私は……私たちくらいの年の人に、あの場所に来てほしいな……。 町の人たち、みんな……きっと、喜んでくれるから……。 |
小春 | 小春は、小春たちとお話した女の子も 喜んでくれるといいな〜って思います〜。 |
由愛 | うん、そうだね……。 あの子、バスの時刻の関係で、 学校の子とあんまり遊べないって言ってたから……。 |
由愛 | ……そうだ! ねぇ、ふたりとも…… 隣町の学生さんも一緒に作品を作るって、どうかな……? |
聖・小春 | ……! ……! |
(数時間後) | |
沙紀 | ……確かに、アリっすね。 参加型の作品って、最近けっこうメジャーだし。 |
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朋 | そうね。 それに、自分たちが作った作品を見に、 また来てくれるかもだし! |
キャシー | ならいっそ、誰でも描き込める感じにしたらどう? そうしたらこれから来る人たちも楽しめると思うんだよね! |
沙織 | そんで、このスペースが 町の人やみんなの話すきっかけになっでくれたら……それはすげぇ幸せなことですね! |
朋 | 3人とも、ナイスアイデアよ! おかげでやることが決まったし、あとは何を描くかね。 |
清美 | 町……なんてどうでしょう? 地図を作って、みんなでいろいろ描き込んでいくんです。 思い出とか、町の様子とか。 |
そら | それ、いい感じ! みんなで作る町って感じで、すっごくわくわくする! |
聖 | ……やったね、由愛ちゃん。 |
小春 | 小春たちの案、どんどん形になってます〜! |
由愛 | うん……! まだ考えることも、お願いしなきゃいけないこともあるけど…… 最後まで頑張ろうね……! |
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