(解禁条件:2021年2月10日に首都エリアに追加された営業コミュをクリア。営業での解禁条件につかさは入っておらず、解禁時の登場アイドル一覧にも載っていないが、コミュには登場する。)
(番組収録) | |
蘭子 | 我が名は……神崎蘭子。 私こそ、この黄昏の現世に舞い降りし堕天使にして魔王。 (神崎蘭子! アイドルですっ!) |
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蘭子 | 下僕たちよ、巡る星は幾日を数え、今日を迎えたわ。 さて……今宵の宴の前に、まずは我が同胞を迎え入れましょう。 来たれ。魔女よ。 (ついにこの日が来ました! でもその前に、番組を一緒にやってくれる、この人をご紹介ですっ!) |
ちとせ | こんばんは。魔女です。 |
ちとせ | 今宵も、みなさんのお相手を務めます。 黒埼ちとせだよ。よろしくね。 それでは、魔女たちの……じゃないか。 |
蘭子 | ? (何を言うの?) |
ちとせ | 私と蘭子ちゃんがお送りする 「魔王と魔女の黄昏」 今宵、幕を開けます。 |
蘭子 | ……うむ! いざ、闇の祭礼の始まりよ! |
AD | あーい、オッケーでーす。 オープニングパート、いただきやしたー。 |
ディレクター | おふたりとも、ちょっと硬いかな! いい感じですけどね! もうちょっとくだけて、リラックスしてやってきましょう! |
番組P | で、ゲストがまだ来てなくてですね…… しばらく待ちになりそうです。すいません。 |
番組P | てことで、プロデューサーさん、ちょっと作戦会議、いいですか。 お願いします。 |
P | (よろしくお願いします) |
P | じゃあ、ふたりはゆっくり話していて。 |
AD | おふたりは、控え室へどうぞ―。 あーい、神崎さん黒埼さんはけまーす。 |
(控え室) | |
蘭子 | ……。 |
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ちとせ | ……。 |
蘭子 | …………。 |
ちとせ | …………。 |
蘭子 | ………………。 |
ちとせ | ………………。 |
蘭子 ちとせ | あの。 ねえ。 |
蘭子 ちとせ | あっ。 ごめんね。 |
蘭子 | あ……えっと……。おほん。 砂時計の星屑が同じくして落ちきったようね。 |
ちとせ | お先にどうぞ。 |
蘭子 | 風の便りを聞いたわ……下僕たちから。 あなたは……人為らざるものだ、と。 魔女……というのは、真実なの? |
ちとせ | 蘭子ちゃんのファンって、闇の情報網とか持ってそうだものね。 あはっ♪ |
蘭子 | その反応……やはり偽りか。 真実の鏡には、何も映らない……か。 |
ちとせ | そうだね。私はたしかに魔女たちから託宣を授かったけど…… 魔女だけではなくて、 私は……吸血姫なの。秘密だよ? |
蘭子 | !? |
ちとせ | 蘭子ちゃんは天より堕ちた魔王でしょ。 |
蘭子 | ん……うん。 |
ちとせ | 私は魔女にして吸血姫。似たもの同士だね。 闇に潜む者同士、仲良くしようね。よろしく♪ |
蘭子 | よろしく……? |
ちとせ | なにか、変なこと言ったかな? あ、闇に潜んでたらアイドル活動ができないとか? それはたしかにそうなんだけど、そうじゃなくって。 |
蘭子 | あなたは……本物? |
ちとせ | 蘭子ちゃんは『本物』なんでしょう? |
蘭子 | う……うん! |
ちとせ | なら、私も。 |
蘭子 | 闇の……眷属……!? |
AD | すいませーん、ゲストの方がトラブってまして、 もうちょっと時間がかかりそうでしてー。 ほんとすいませー……って、あれ? |
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蘭子 | 魔女の託宣とは……? |
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ちとせ | 私が育った東欧の森には、本物の魔女が住んでいたの。 幼いころは、よく話したんだよ。魔女のお婆ちゃんとね。 |
蘭子 | 本物の、魔女……! 黒いローブに身を包み、杖を持ち、タロットで占う、あの……! |
ちとせ | そう。今となっては懐かしいなぁ。 魔女に託宣の言葉をかけられなかったら、 きっとここに来ることもなかったかも……。 |
蘭子 | ……? |
ちとせ | ねえ、私は蘭子ちゃんのことも知りたいな。 教えて? あなたの瞳でこの世界はどう見えてるの? 小難しいのが苦手なら……好きなものとかでもいいよ。ね? |
蘭子 | くっ……その「瞳」はまるで選ばれし者のみがもつ……魔眼……。 見つめられると……嘘がつけない……。 好きなもの……は、ハンバーグ……。 |
ちとせ | 美味しいよね。ハンバーグ。私も好きだよ♪ それから? |
蘭子 | うん! 好きなことは……絵を、描くこと。 まだ、あんまりうまくないけど……好きなの。 |
ちとせ | 楽しければ、それでいいじゃない。 うまくなるために描くだけが絵じゃないでしょ? かわいい♪ |
蘭子 | えへへ……あっ……。 くっ。闇の眷属たる私としたことが……。 絵を描くのは、その、魔導書に、禁断の術式を……。 |
ちとせ | うん♪ 蘭子ちゃんが好きなように話してね。 私だって、好きなように話してるんだから♪ |
蘭子 | ……! |
ちとせ | ねぇ、蘭子ちゃん。占いは好き? 私、得意なの。魔女に教わったタロット占い、やってあげる。 |
蘭子 | うん! |
P | いままで、どこへ? |
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ちとせ | んー……蘭子ちゃん風に言うなら、闇の会合? |
蘭子 | 光閉ざされし薔薇の園にて。 |
P | (?) |
蘭子 | 然り。私もちとせさんも、ともに闇の眷属。 秘密の定めを占うには、術式による結界が施されていなければ。 |
ちとせ | 魔法使いさんも、闇の眷属なら……結界には入れるかもね。 |
P | (??) |
蘭子 | 「瞳」持つ者ならば、我らの会合にも召喚されるでしょう。 さらなる資格を手にするかは、運命のみが知る……。 |
ちとせ | 魔法使いさんがその手にするカードは『運命』かな? その名の通り『魔術師』? それとも『恋人』? 『悪魔』? 『吊された男』にならないことを祈るね。 |
P | (???) |
つかさ | おいおい……こいつらこんなに仲良かったっけ? なんだこの独特な世界観は。 どうなってんだ? プロデューサー。 |
P | (それが……) |
P | 何があったのか……。 |
つかさ | 急遽来た代役としては、やりづれーなおい。 蘭子はともかく、ちとせはもうちょい普通だったろ? |
蘭子 | 闇の眷属の集いへようこそ。 私は堕天使にして魔王。 『審判』を持つわ。 |
ちとせ | 私は魔女にして吸血姫。 『死』を待ってる。 あなたは何を持ってる? |
つかさ | 知らねーよ!? |
蘭子 | くっくっく……。 |
闇の眷属たちの笑い声が、夜空に響いた…… | |
蘭子 ちとせ | あーはっはっは! あははははっ! |
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