(解禁条件:2020年6月27日に上方エリアに追加された、営業「【コミュ】バラエティ番組収録」をクリア)
(バラエティ番組・収録後) | |
千奈美・つかさ | お疲れさまでした。 |
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つかさ | ……ふぅ。終わった終わった。 ワンコーナー出演でも、やっぱ生は気を遣うな。 |
千奈美 | あら、そうなの? 全然そういうふうには見えなかったけど。 |
つかさ | プロとして呼ばれてるからには、相応の仕事をしないとだろ? いくらでもリカバリーきく収録じゃないんだぜ。 それに……スッキリ終わらせてから、向かいたい用事もあったし。 |
千奈美 | 用事? |
つかさ | そ。 京都に来たら絶対に行くところがあんだよ。 |
つかさ | 何をおいてでも、万難を排して行くって決めてんだ。 それくらい、アタシにとって最重要。 |
千奈美 | (つかさがこれほど真剣になって毎回行くところ……。 この言いようだと経営している会社関係じゃなさそうよね。 食事でもなさそう。何かしら……) |
千奈美 | (今日は日帰りで、新幹線までの時間も少ないっていうのに。 ……前々から不思議だったのよね。アイドルと学業と社長業、 どれひとつとっても大変なのに、この子は全てをこなしてる。) |
千奈美 | (乱れがちな生活でしょうに、肌は信じられないほど綺麗だし、 髪の毛だってつややか。忙しさも顔に出てないわ。 どれも、若いからってだけじゃ片付けられないことばかり。) |
千奈美 | (……ということはつまり、何か特別な美容法を行っていて、 そのためにわざわざ定期的に京都まで通っているんだわ! だとしたら……気になるわね。) |
千奈美 | ねぇ、それ。私もついて行っていいかしら。 |
つかさ | ……アタシがどこ行くか、わかってんの? |
千奈美 | 場所はわからないけど、目的はわかる。 この後私、予定ないのよ。 だからついて行くわ。 |
つかさ | もしかして、千奈美さんも実は興味あるクチ? ふーん……見所あんじゃん。 いいぜ、連れて行ってやるよ。 |
千奈美 | ……ぬか漬け、屋? |
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つかさ | んー……! やっぱこの匂いたまんねぇな。 |
千奈美 | (ここで特別な美容法が受けられるの? 見たところ、ただの漬物屋……いえ、素人が考えつかないような 特別なものなのかもしれないわ。) |
つかさ | (米ぬかの洗顔は有名だし、ひと手間加えているのかしら。 ぬか漬け……あっ、そうだわ! 塩よ! 塩との相乗効果なんだわ!) |
千奈美 | (塩の刺激をぬかが相殺してくれるのかしら。 一見強いだけで肌を傷つけそうな刺激の中に、 確かな効果があるのね……さすがだわ、桐生つかさ。) |
つかさ | さて、どうすっか。 上で体験もできっけど、やってくか? どんなんがいいとかあんの? |
千奈美 | 体験ができるなんて……! 私はそうね、しっとりとさせたいわ。 時間はいくらでもかけるつもりよ。 |
つかさ | お、いい意気込みじゃん。 そう、大事なのは根気とまめな手入れ。 案外細かなプロセスが求められるからさ。 |
千奈美 | 理想に近づくための努力はするわ。 妥協はしない主義なの。 |
つかさ | おいおい、そのアツさ……いいぜ。 アタシもマジになってきたわ。 |
つかさ | じゃ、千奈美さんのアツさが冷めないうちに、 いっちょやってみっか。 |
つかさ | ……よし、こんなもんか。 持って帰れるから、あとはきちんと毎朝メンテナンスして…… アンタはしっとりが好みなんだっけ? じゃあ二日くらいだな。 |
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千奈美 | ……普通に漬物を作っただけだけど、 これをどうすればいいの? 野菜の水分を吸った状態のものでパックでもするのかしら? |
つかさ | ………………は? パック?? |
千奈美 | ええ。 食べるだけで肌つやがよくなるわけじゃないわよね、 それならもっと美容法として注目されてるわけだし。 |
つかさ | ちょ、ちょっとストップ。 アンタ、ぬか漬け作ってどうするつもりだったんだよ。 ……美容? |
つかさ | まさか、ぬか床を顔にでも塗りたくるつもりか? そんなことしたら肌おかしくなんぞ。 |
千奈美 | ……えっ? うそでしょ……これ、京都にまで来てあなたが試している、 特別な肌の手入れ方法なんじゃないの? |
つかさ | ……ハッ、ハハハ! マジかよ! もしかしてお互い今まで勘違いしてたのか? |
つかさ | いや、わりーな。 アタシも同年代でわかるやつがついにきたと思って、 柄にもなく早とちりしちまったわ。裏取りは基本だってのに。 |
つかさ | これは美容でも仕事でもなくて、アタシの趣味だよ。 ぬか床育ててんだ。ここには補充用のぬかとか、 参考になる新作とかないか、よく見に来てるんだ。 |
つかさ | 事務所でも配ったりしてるから、 てっきり千奈美さんも知ってるのかと思ってたよ。 |
千奈美 | 趣味……そうなの。 私ったら……恥ずかしい間違いをしてたのね。 ごめんなさい。 |
つかさ | お互い様だろ、そこは。気にすんなよ。 しっかし……なんでまた、アタシが京都で肌のメンテナンスを をしてるなんて考えたんだ? |
千奈美 | あなた、忙しいじゃない……アイドルだけじゃなく、 いろんなことをしていて。それなのに肌が綺麗だから、 きっと何か特別な手入れをしてるんだと思ったの。 |
つかさ | まぁ、アタシ自身が商品だし、それなりにコストかけてるけどさ。 そうだな……千奈美さんがそんなに知りたいなら教えるぜ? アタシの美容方法について。 |
千奈美 | 本当? それならぜひ、教えてほしいわ。 |
つかさ | あぁ。 勘違いさせて、こんなところまで足を運ばせちまった お詫びもあるしな。 |
千奈美 | ありがとう。……でも、お詫びなんていいのよ。 さっき試食させてもらった漬物、すごくおいしかったもの。 これ、持って帰れるのよね? |
千奈美 | 東京に帰ったら、いろいろ教えてほしいの。 それと、つかさが漬けたものも食べてみたいわ。 なんだか興味出てきちゃったし。 |
千奈美 | 千奈美さん……アンタ、やっぱ見所あるよ! |
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