あらゆる架空国家が併存するモザイク世界

新生ブラジル帝国
公用語ポルトガル語
国歌独立賛歌
国の標語Generoso com as pessoas, rigoroso comigo mesmo.(民には寛大に、己には厳格に)
首都帝都リオデジャネイロ
皇帝イザベル2世
国務尚書ホセ・パラノス・ダ・シルバ侯爵
帝国議会議長セルジオ・ロペス
政治体制議会君主制
法律レイ・アゥリャ(黄金法)
面積8,337,218km²
人口約1,434万人
年代1840年代
通貨帝国レアル(約20円)
国樹ブラジルボク
国花イベー(黃花)
国獣オンカ(ジャガー)
国鳥コンゴウインコ
国石インペリアルトパーズ



概要

新生ブラジル帝国第2地球の南米大陸の約半分の領土と人口を有する、パラレルワールドのブラジル帝国である。
通貨は帝国レアルで1帝国レアル約20円となる。
人種の坩堝と呼ばれるほど多種多様な人種がおり、皇族以外の純粋なポルトガル人は希少となるほど混血が多い。
その影響で人種差別は少ないが、経済格差による差別は慢性化しており治安が悪い。
技術体系は19世紀半ばくらいで、蒸気機関がメインであるが、若干ファンタジーが含まれる。
第2地球転移から現在まで、異邦人(転移前のブラジル帝国臣民以外の人々)より、19世紀後半のテクノロジーや、20世紀初頭の医学がもたらされている。

領土

新生ブラジル帝国本土リオデジャネイロ県?
サン・パウロ県?
ミナス・ジェライス県?
エスピリト・サント県?
バイーア県?
アラゴアス県?
ペルナンブーコ県?
パライバ県?
リオグランデ・ド・ノルテ県?
セアラ県?
マラニョン県?
ゴイアス県?
サンタ・カタリーナ県?
リオグランデ・ド・スル県?
マット・グロッソ県?
パラー県?
離島フェルナンド・デ・ノローニャ
マルティン・ヴァス諸島?

政治形態

行政府各尚書による閣議と帝国議会の決済を、皇帝が裁可する議会制帝国主義国家である。
議会は制限選挙制となり、市民選挙権は認められてはいない。

皇帝の権限

国務尚書の任命権と、可決案の裁可権と、爵位の授与権を持つ。

爵位

国務尚書に対しては侯爵号、各尚書に対しては伯爵号が与えられ、各国大使や提督、将軍には子爵号が与えられるのが慣例となる。 
爵位に関しては、前王朝の慣例に基づき1代限りのものとなり、恩給をもって報いる(封土は無い)。

コロネリズモ

荘園主などの地方有力者に、支配地域での特権を与える代わりに軍役や普役などの義務を与える、ポルトガル植民地時代から続く制度。
荘園主達には帝国議会議員の選出権が有り、議会は実質彼等の代弁者達で構成される。
また、荘園や地域によりバラツキが有るが、私兵は数十〜数百人となり、有事の際には徴収がかけられ、新生ブラジル帝国陸軍の指揮下に入る事になる。
新生ブラジル帝国としては、有力者同士の争いに関しては中立、仲介者を務めることになり、場合によっては帝国軍の介入もあり得るが、通常は各県都を治める代官により統括されている。

新生ブラジル帝国行政府?

国務尚書

国務尚書は帝国行政府?の長となり、帝国審議会(内閣閣議)を束る行政における皇帝の代行者である。
皇帝は即位と共に国務尚書を指名し、侯爵位と国務に対する権限を授ける。
帝位が代わる際、もしくは本人の希望が皇帝に認可された際に退任となる。
また、国務尚書には各尚書の任命権が有り、閣議にあたる帝国審査会議?の議長を務める。

新生ブラジル帝国の省庁

帝国内務省?
帝国宮内省?
帝国司法省?
帝国農政省?
帝国外務省?
帝国海洋省?
帝国軍務省?

地方行政

地方行政は州総督府が行い、皇帝の代官たる総督が伯爵位をもって統治代行を行う。
総督は州内の荘園主達を統轄する事になる。
また、新生ブラジル帝国においては18の県が存在している。

新生ブラジル帝国議会?

帝国議会議長

事実上の立法府である、帝国議会の議長であり、新生ブラジル帝国議会?の議員投票により選抜される。
慣例的に議長として爵位の授与は無い。

新生ブラジル帝国議会

帝国議会議員は、各地の荘園主等の地方有力者により選出され、議員はその代弁者的な部分を持つ。
議会は多数決にて議決され、帝室や行政府やから出された案は、帝国議会にて議論され、可決されると議長が帝国審議会へ提出。
帝国審議会の可否を国務尚書が皇帝に提出し、皇帝の承認をもって最終議決となる。

新生ブラジル帝国の歴史?

1822年にブラガンサ家?により設立されたブラガンサ王朝の後継国家。
1822年を帝国歴元年と定めている。
建国当初は19州であったが、最南部がウルグアイとして独立したために18州となる。
1830年代から、蒸気機関と電信技術を取り入れており、産業は発展途上である。
帝国歴18年。第2地球に転移した。
転移の際、海外にいた海軍や国民を連れて来れず、逆に国内にいた外国人や別の次元から迷い込んで来た人間が流入した。
ブラガンサ家も当時ポルトガルに居たために、帝国内は混乱するが、パライバ渓谷の荘園主であったフェルナンド家が異邦人達を取り入れて台頭。
その後、リオデジャネイロの降伏と、州都の総督たちの帰順によりフェルナンド王朝の誕生となる。
帝国歴28年現在の皇帝は、2代目のイザベル2世となっている。

一次産業

新生ブラジル帝国の農業

新生ブラジル帝国の農業は、旧帝国時代やポルトガル植民地時代から続く、プランテーションの流れを強く受け継ぐ。
帝室も代々力を入れており、農学と植物学にかけては世界屈指のレベルとなる。
また、南部のガウーショ達の牧畜産業も盛ん。

・コーヒー豆
ポルトガル植民地時代からの、伝統的な荘園が多数有り、生産の80%はアラビカ豆である。
主な生産地はサンパウロ州?であり、サントス港にて出荷される豆はサントスコーヒーとも言われ、ブラジル豆の代表格でもある。

・サトウキビ
コーヒー豆と双璧をなす輸出品。
ポルトガル植民地時代からの、伝統を踏襲した荘園が各地に有り、サトウキビ荘園は独自にカシャーサ酒蔵と製糖工場を経営しており、それらによりかなりの収益を上げている。

・カカオ
アマゾン川上流域に荘園が集中している。
収穫されたカカオは、マナウス港?を中継してベレン港?にて出荷されている。

・大豆
トウモロコシと同じく南部地域にて生産されている。
トウモロコシを上回る生産量を誇る、新生ブラジル帝国の重要な輸出穀物で有り、国内での需要も高い。

・トウモロコシ
トウモロコシの生産量はコーヒー、サトウキビ、大豆に次ぐ。
トウモロコシの主な生産地は南西部のマットグロッソ州であり、主な出荷港はサントス港になっている。

・キャッサバ芋
ブラジル原産の芋類。
その辺の川辺や庭先でも栽培できるために、インディオや貧民層では主食に近い。
根茎を食するが、マンジョッカと言われる根茎は毒性が高いので、適切な処置が必要となる。
キャッサバは第2地球での需要が高く、生産の容易さも手伝って生産量が上がっている。

・その他の穀物
ライ麦や米も少量ではあるが生産されている。
また、新生ブラジル帝国の国民食とも言えるフェジョアーダに使われるインゲン豆は、国内向けにかなり生産されている。

・果実関係
アマゾン川流域を原産地とするガラナは、ブラジルの代表的な果実であり、滋養強壮の薬草でもある為、パラー県?マナウス市?近郊に農園が集中している。
同じくパラー県では、アボカドやアサイーが生産されており、ベレン港?ヴェロペーゾ市場?では、コロソマ、ブラジルピンクエビと並んで主力食品となっている。

・野菜
青汁の原料になるケールや、キュウリ、ナス、ウリ等を生産している。

・牧畜
牛肉は南部のガウーショ(スペイン系移民者)たちの経営する、大牧場にて大半が生産されている。
牧畜産業に関しては、新生ブラジル帝国ガウーショとの間で何度も利権に絡んだ争いが起きており、結果的にガウーショに対して与えられてる独占権により、南部に牧場が集中する状態になっている。
その為、出荷に関してはリオグランデ港?に集中する。
他にも鶏肉は飼料のトウモロコシが手に入りやすい事から、養鶏業も盛んとなっている。

新生ブラジル帝国の漁業?

新生ブラジル帝国では、アマゾン川河口のエビ漁が活性化している。
特にカマロンローザと言われるピンクエビは、高級品として国内外で消費されている。

そして広大なアマゾン川水系には、多様な生物体系と様々な固有種が存在している。
これらを対象にした漁業は、アマゾン川水系一帯に居住する原住民や、河川港湾居住者にとっては重要な食料品となり得る。
その為、かなりの漁師が漁業に関する事で生計を立てている。
食用養殖に関しては、コロソマが主流。
水質の汚れに強く、飼育しやすく1m程になり、しかも白身で美味なコロソマは、重要な蛋白源となっている。

新生ブラジル帝国の林業?

ポルトガル植民地時代、アマゾン川河口に群生するブラジルボク?の存在はブラジルという地名の元となり、ブラジルボクの造船や建築や輸送用の樽等の需要により、林業は大いに栄えている。
やがてアマゾン川中流にまで開発が到達すると、パラゴムノキの発見により天然ゴムが産出され、中流のマナウス港?には大規模な天然ゴムの集積地が出来るようになった。
そして新生ブラジル帝国おいても天然ゴムは重要な輸出品となり、ゴムの木の苗木や種子の輸出は全面的に禁止されている。

南東部に広がる東大西洋森林地帯?においては、ポルトガル植民地時代から燃料としての木炭や薪炭の産出が多く、蒸気機関や製鉄や暖房等の国内需要を賄っている。

地下資源

17世紀末に、ミナス・ジェライス県にて金鉱が発見されてから、南米ゴールドラッシュと言われる時代が到来する。
18世紀に入ると、金やダイヤモンドの産出量は増してきたが、18世紀末になると金が下降する。
それに代り、鉄鉱石を中心とした鉱山が開発されており、新生ブラジル帝国の産業革命を支えている。
また、世界でもミナス・ジェライス県オウロプレットのみで産出される、インペリアルトパーズは、通常のトパーズより遥かに色彩が濃い為、高値が付いている。

産業

工業

15世紀から続く、造船業は主力工業である。
また、ミナス・ジェライス県にて産出される鉄鉱石を背景にした、製鉄業も伸びを見せており、鋳造業などが飛躍的に伸びている。
また、帝都リオデジャネイロ周辺では、黒色火薬なども生産されている。

インフラ

交通と流通

蒸気機関が主力であり、各地に敷かれた新生ブラジル帝国鉄道が陸運の要となる。
鉄道に関しては、異邦人から機関車を購入し、製鉄業を背景に架線や鉄橋が敷かれている。
また舟運は蒸気船や帆船が主力となる。

都市機能と通信

神聖フランス帝国の技術提供により、帝都オウロプレッド?の都市内に、ガス燈と電信網が敷かれ、上下水道の見直しによりリオデジャネイロ港に初の公衆トイレが設置された。
また、鉄道路線に沿い、電信線が張られ各駅や通信所にて中継している。

外交

包括的外交を行い、貿易に支障の出ない外交戦略となる。
主力輸出品はコーヒー豆、砂糖、天然ゴム、鉄鉱石、ボーキサイト、トパーズ、木炭、薬草等。
輸入対象になるのは、石炭、燐、硫黄、工業製品等。
また、貿易の有る国には補給港としてナタウ港?マナウス港?を解放している。
特にショコラータ王国は、砂糖やカカオを大量に買ってくれる上得意であり、神聖フランス帝国?も女王同士で親睦を深め、マッチの原料を輸入している。
石炭に関しても、ロイヘン帝国ニスカリマ海上帝国から輸入し、代わりに天然ゴムを輸出している。

条約

仏伯友好条約神聖フランス帝国?との条約。
貯伯友好条約ショコラータ王国との条約。

教育

初等教育等は地域の教会が行う日曜学校が有り、読み書きと初歩的な算術を、聖書の教えを共に教えている。
地方有力者等は家庭教師を雇い、高等教育手前の第2地球で言うハイスクール教育と、経営学等の稼業に必要な専門学を学んでいる。
高等教育については、フェルナンド王朝に入ってからリオデジャネイロ帝国大学オウロプレット帝国大学?パイーア帝国大学?(サルヴァドール?)が開校し、リオデジャネイロでは植物学、医学、薬学、法学が、オウロプレットでは鉱物学が、パイーアでは医学と薬学を専攻できる。
特に植物学に関しては、ポルトガル王朝時代からの伝統で、19世紀最高レベルの物となっている。

文化

カソリック文化と、アフリカ系文化と、インディオ文化の習合文化となる。
また、世界的に有名な帝都リオデジャネイロのカーニバルに代表される、カーニバルやサンバ。
アフリカ系の奴隷たちが持ち込んだカントンブレ?カポエイラ?などの無形文化財が多い。(詳細は新生ブラジル帝国の庶民文化へ)

宗教

リオデジャネイロ大聖堂?に鎮座する、リオデジャネイロ大司教座を主にしたカソリックが国教となり、全体の70%を占める。
次に多いのは、ルーテル派を中心にしたプロテスタントで、北欧系の移民者を中心に信仰され、全体の18%程となる。
また、民間には女神イエマンジャ?と聖母マリアを習合した、カソリック系精霊信仰も盛んとなる。
また第2地球移転に際して、南米西方教会が設立している。

軍事

新生ブラジル帝国海軍新生ブラジル帝国陸軍が存在する。
徴兵制が敷かれており、常備兵と予備役、荘園主の私兵などを集めれば、練度は兎も角200万人程度は集める事が可能である。
新生ブラジル帝国海軍蒸気フリゲート蒸気コルベットが主力となり、新生ブラジル帝国陸軍は騎兵、砲兵、歩兵が主力となる。
また、火砲に関しても青銅砲やパーカッション式銃となる。

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