基本情報


略歴

どの国にも「三流」でありながら、勝ち馬に乗り続けることで出世する男というものはいる。
ワイズは勝敗の決まった戦いに後陣として現れると、残敵を掃討することで出世を重ね、戦場で勝利を収めると必ず占領地で略奪行為を行っていた。
中央の目が届かなくなった遠方の城に駐屯してからは、民から散々税を搾り取り私腹を肥やし、暴行事件も数多く行っていたが、立ち回りがうまく、賄賂が効く相手を瞬時に見極める嗅覚だけは優れていたため、彼の蛮行は上層部に届かず揉み消されていた。
ロードレアの内乱では、上司のデイズに協力するが、勝ち目がないと知ると、素早くヴェリアに降伏する。

シャリアル城の戦い(701)は、彼が命令無視をして戦端を開いたことから無駄な戦いが行われたが、混戦だったこともあり、敵軍から先に仕掛けてきたという彼の報告が信じられて罪に問われることはなかった。
ヴェリアの大遠征(703〜705)にも参戦し、アレス隊の所属となるが、清廉なアレスとはことごとく対立、長く続いた遠征の苛立ちから、アレスの目の届かないところで略奪を行うが、リディによって発覚、ワイズは必死に弁明し、今内部に問題を抱えるわけにはいかないと思ったリディもこれを内密に片づけた。
リアーズの陣後、本隊撤退のため自ら囮となったアレスに、自分の保身のみを考えたワイズは露骨に怒りをぶつけ、アレスを人質に投降しようと計画。
就寝前のアレスに襲いかかるが、彼女の周辺を警護する親衛白牙団によって討ち取られた。

人物

清廉潔白なアレスの部下に何故彼の様な人材がいたのかは、ヴェリアの大遠征が手柄の好機になると思ったワイズが、賄賂を使って自分を売り込み、出陣直前にアレス隊の副官の末席に潜り込んだとみられる。軍師の目の前で手柄をあげて立身出世をはかるつもりが、仲間を助けるために自分たちが犠牲になると知った時、彼は短絡的かつ感情的な行動に出たのである。

関連項目

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます