方向性は下に書いてある

「それで終いか?」
「・・・・・馬鹿な?完全に攻撃は通ったのに?何故?」すべての技をはじき返してから言った。
「お前の攻撃は確かにおれを完全にとらえた。しかし俺はピンピンしている。何故か分かるか?分からないだろう。教えてやる。それは俺が自然に垂れ流している闇の力よりお前が放った技の方が弱いからだ。」
そう言って全員を斬りつけた。全員の変身が解けてしまった。
(これ以上の戦闘は生命に関わる。はやく止めないと。)
「転送魔法発動。ディメンションゼロ。」




気が付くと病室にいた。みんなやりきれない顔をしていた。体の所々に傷を負っている。その場にいる全員がこう思っていた。
『アイツには勝てない』・・・と。藤間が口を開いた。
「きっと次は勝てるよ・・・」みんなの視線が集中した。
「本気で言っているのか?」と黒。
その冷たい口調に藤間は下を向いた。
「止められた。それも真っ向から。こんなの初めてだ。」と龍太。
「簡単にはじかれた。」と哲。
「夜なのに傷一つ負わせることができなかった。」と凛。
「勝てるわけがないよお。」と歩。
「対等に闘うことすら不可能ね。実力の差があり過ぎる。」と零。
誰一人勝てるとは微塵にも思っていなかった。彼を除いて。
「弱気なこと言ってんじゃねーよ。お前らはみんなチキンだったのか。たった一回の敗北で勝てないと決めつけてしまう臆病者だったのか。そんな心が弱い奴らだなんて俺は知らなかったよ。こんな奴らと闘ってたと思うと反吐が出る。」この剣の言葉に龍太が激昂した。
「もう一度言って見ろ!!」いつにない迫力があったが剣は退かなかった。
「何度だって言ってやるこのチキン野郎!!」その言葉に龍太の口が開きかけたがかき消された。
「勝てないのは単純に俺達がアイツより弱いからだ。簡単な話だろ。勝てないなら強くなればいい。このままアイツを討伐しないままだったら世界はどうするんだ。この地球上にアイツに勝てる奴は俺達を除いたら誰一人居ないんだぞ。確実に世界が闇に墜ちる。それも時間の問題だ。お前らはそれで良いのか?」
『良いわけない。』みんなそう思っているが言葉にならない完全敗北のショックが大きすぎる。
「俺は一人でも闘う。そう言って病室を出ていった。」
取り残された者達はただ口を閉じるしかなかった。

〜月曜日の放課後〜
部活には一人・・剣しか出ていなかった。
(立った一人でも俺は闘う。世界が闇に墜ちてたまるか。)
立った一人の時間は過ぎていった。


〜数日後〜
ベルトが光った。導かれるように行くと奴がいた。
「決着をつけよう。変身」
「お前一人か。勇敢というか無謀だな。」
「そう言うことは俺に勝ってから言え!!」
「面白いかかってこい。」

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