方向性は下に書いてある

「日常生活の中に修行有り。」ナイトエンドマスターが言った。修行らしい修行は一切せず普通に生活している。しかし、自給自足である。兄弟の多い凛にとって炊事、洗濯は簡単であったが自給自足は初めてだったようだ。ただ普通の生活と唯一違うところは全ての作業において自分の武器を使用することだった。料理の包丁の代わりにするのはもちろん、火を付ける、洋服を畳む、靴を履く・・・・すべてにおいて武器を使用する。二人とも双剣なので両手で違う動きをしている。全ての動きを簡単にこなすナイトエンドマスター世は対照的に、凛は利き手の右手ばかりつかっている。すると
「両手で違う動きをするから意味があるのだ。」
ナイトエンドマスターは言ったとおり右手で火をおこしつつ左手で料理をしている。

翌日(過去へ来て二日目)
「今日はピアノの練習をする。」・・・why?
そう言って楽譜を渡した。結構難易度の高い曲である。双剣を操る物にとって両手で違う動きをするのが大切なのだとか。利き手ではない左手の方が主旋律の曲のようだ。
♪♪♪♪♪♪♪♪・・・♪♪♪♪不協和音♪♪♪♪
かれこれ5時間ぶっ通しで弾いている。疲労がピークに達して・・いない?
凛は毎日ゲームに時間を費やしているのでこの程度ならばまだやれるようだ。困ったものです。

夕方になってからようやく組み手を開始した。
「昨日と今日で何か変わったか見せてもらおう。」
乾いた金属音が辺りに響き渡る。
右手で攻撃しつつ左手でガード。修行の賜物である。
ナイトマスターが勝負に出た。双剣二本を同じタイミングで一気に振り下ろした。しかし
バックステップで間合いの外に回避された。双剣の弱点の間合いの短さがここへ来て影響しているようだ。ナイトエンドマスターは振り下ろされた瞬間突進した。ナイトマスターは受け止めたものの後ろに吹っ飛んだ。
「今日はここまでだ。なかなか良い動きになってきたな。」

過去へ来て三日目
「なんて数だ。ざっと500体は余裕で居るぞ。」
ダークロードがわんさか居る。
「あれ全部。お前一人で倒せ。」



「まじで?」

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