いちばん価値がある存在
結婚して子供を生み、そして、子供に背かれ、老いてくたばって死ぬ、そういう生活者をもしも想定できるならば、そういう生活をして生涯を終える者が、いちばん価値がある存在なんだ、というように考えていったわけです。
(「自己とはなにか」1971年5月30日大学セミナー・ハウス主催での講演 「敗北の構造」1972.12.15弓立社社に収録された)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
(「自己とはなにか」1971年5月30日大学セミナー・ハウス主催での講演 「敗北の構造」1972.12.15弓立社社に収録された)
- こうした吉本さんの言われることにはずっと前から注目し、感心していた。だが実際には、言われていることには頷いているふりをしていただけで、よく判らなかったといえよう。今この57歳の自分になって、心の底から頷いている私がいます。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月09日(土) 13:37:27 Modified by shomon