もっとも価値ある生き方
学校を卒業して、就職して、定年退職して、その間多少は子供の面倒をみて、そのうち足腰が立たなくなって、死んでしまうという生き方はくだらないものだとおもうかもしれません。よく、学校を出て、会社に入ってから、定年就職するまで、給料まで全部計算できるような生活は空しいもので、バカバカしくて会社などに入れるものかという云われ方がされることをご存知と思いますが、それは真赤ななウソだとぼくはおもいます。
つまり冗談じゃないよということで、もしそんなふうに生きられるならば、もっとも価値ある生き方だということです。
(「自己とはなにか」昭和46年5月30日大学セミナー・ハウス主催での講演 「敗北の構造」1972.12.15弓立社社に収録された)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
つまり冗談じゃないよということで、もしそんなふうに生きられるならば、もっとも価値ある生き方だということです。
(「自己とはなにか」昭和46年5月30日大学セミナー・ハウス主催での講演 「敗北の構造」1972.12.15弓立社社に収録された)
- 今私も二人の娘を目の前にして、これと同じことを思い、同じようにいいます。でも私の二人の娘はこのことに、もうずっと前に気がついていたような生き方をしていました。私のみが、こうしたことに気がつくのが遅かったということなのかな。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月09日(土) 13:38:09 Modified by shomon