詩
詩とはなにか。それは、現実の社会で口に出せば全世界を凍らせるかもしれないほんとうとのことを、かくという行為で口に出すことである。こう答えれば、すくなくともわたしの詩の体験にとっては充分である。
(「詩とはなにか」1961.7「詩学」に掲載 「模写と鏡」1964.12春秋社に収録された)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
(「詩とはなにか」1961.7「詩学」に掲載 「模写と鏡」1964.12春秋社に収録された)
- 「ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだろうという妄想によって、ぼくは廃人であるそうだ」(「廃人の歌」)。この詩のこの語句は、私にかなりな力で迫ってきたものである。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月05日(火) 23:59:09 Modified by shomon