常に手を動かすこと
それにしても、七十半ばでも現役でいられるなんて、自分でも長続きしていると思えます。そのコツは、常に手を動かすこと。手を動かしていると、思いもよらぬ考えが浮かんでくるもんなんですよ。
大学で学問として文学を研究するようになっちゃ、頭は使うけれど手は使わななってしまう。文学研究は頭と文献と根気があればできるけれど、文芸批評は手で考えないとできないんです。
(「家」の履歴書 2000.10.12の「週刊文春」に掲載され、「人生とは何か」2004.02.10弓立社に収録された)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
大学で学問として文学を研究するようになっちゃ、頭は使うけれど手は使わななってしまう。文学研究は頭と文献と根気があればできるけれど、文芸批評は手で考えないとできないんです。
(「家」の履歴書 2000.10.12の「週刊文春」に掲載され、「人生とは何か」2004.02.10弓立社に収録された)
- この「手で考える」ということは吉本さんがたびたび言われていることです。私はずっと「この通りだ」と思い込んできたものでした。そして、娘たちにも言ってきたことです。とにかく「常に手を動かこと」、「手で考えること」が大事なのです。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月10日(日) 16:09:40 Modified by shomon