男と女が個人と個人でいられない泥沼
現代の男女関係の表面だけを見て、その下に、めんめんと続いてきた深い泥沼みたいなものがあるんだということを見ないでいると間違うぞ、ということです。
恋愛というのはそれ自体が楽しげなものですから、徹頭徹尾、男女で楽しいおしゃべりなんかして、一生そうやって暮らしていきたいところだけれども、そうもいかないものなのです。
おしゃべりをしている男女の地面の下には、因習とか伝統とか家族制度とかいう泥沼、男と女が個人と個人でいられない泥沼があるのです。
(「超恋愛論」2004.09.15大和書房)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
恋愛というのはそれ自体が楽しげなものですから、徹頭徹尾、男女で楽しいおしゃべりなんかして、一生そうやって暮らしていきたいところだけれども、そうもいかないものなのです。
おしゃべりをしている男女の地面の下には、因習とか伝統とか家族制度とかいう泥沼、男と女が個人と個人でいられない泥沼があるのです。
(「超恋愛論」2004.09.15大和書房)
- たくさんの友人や知人の男女の愛を見てきました。二人が向き合っている二人の関係だけで、その愛が貫徹できるわけにはいかないこともたくさん見てきました。二人の愛だけでは、それが最後まで貫くわけにはいかないのだというのが現代の日本であり、そしてこのことをまた少しづつ修正しているのだろうと思うのです。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月10日(日) 18:52:16 Modified by shomon