優れた詩の条件
詩には、その時代時代で言葉の先端を切りひらく高い価値を追及する側面だけではなく、多くの人々に強い印象を与え、愛唱される要素を備えた優れた詩も存在する。後者の意味で優れた詩であるための条件の一つは、その詩がある種の「流れのよさ」をもっていることだ。
詩の「流れ」とは、意味の移り変わりの速さと、その多様さ複雑さを含んでいる。流れのよい詩であれば、読む者、聞く者に入っていきやすいということになる。
(「現代日本の詩歌」『優れた詩の条件』2003.04.30毎日新聞社)
隆明鈔--吉本隆明鈔集
詩の「流れ」とは、意味の移り変わりの速さと、その多様さ複雑さを含んでいる。流れのよい詩であれば、読む者、聞く者に入っていきやすいということになる。
(「現代日本の詩歌」『優れた詩の条件』2003.04.30毎日新聞社)
- 散文でならその内容だけで読ませることができるのでしょうが、詩はやはり「流れのよさ」が大事な要素になる一つなのでしょう。だから、その詩を繰り返し読んでいくことにより、その詩が読む私たちの頭の中に繰り返し覚えてしまうようなことになるのだと思います。私もどうしても暗誦できてしまえるような詩が好きになります。
隆明鈔--吉本隆明鈔集
2006年12月10日(日) 18:37:24 Modified by shomon