アキさんにいたずら 遊星×アキの続編

※アキ×遊星注意。アキさんがノリノリである
※遊星はDT。かっこいい蟹が好きな人は他の神SSへ





龍亞や龍可が来た事によりガレージは賑やかになったが、遊星には一切の騒音が耳に入っていなかった。
「俺は何て事を・・・」
欲望に負け、伸ばした手の先には遊星の知らない温もりがあった。
今も、作業を中断して何度も指を動かして感触を思い返そうとしている自分がいたのである。
アキに触れたい―――欲望だけではない、そこには好きだという真っ直ぐな気持ちもある。
「とにかく謝ろう。そうでなければ俺自身けじめを付けられない。」
遊星は工具をしっかりと握ると、再び作業に戻った。


「遊星、アキ姉ちゃん、俺たち帰るからー!」
「また明日ねー」
龍亞と龍可はまだ小学生である。夕暮れ時になると双子は元気よくガレージを出ていった。
再び静かになるガレージ。相変わらずアキは同じ体勢のままだが、しっかりと目を開けていた。
「・・・アキ。」
遊星はもう一度優しく声をかける。
が、どこかぎこちない呼び方にアキは思わず吹き出してしまった。
「あ、アキぃっ!?」
「ふふっ・・・」
驚きで思わず声が裏返る遊星。アキは少しからかってやろうと思い、遊星の太股に手を置く。
「な、ななっ…」
「ずいぶん楽しんでたわね。」
アキが胸を強調させるように寄せると、遊星はさっと顔を赤らめた。咄嗟に顔に手をやり、必死で平静を保とうとするが、熱は収まる事を知らない。
「・・・いつから、」
起きていた。続きが言葉にならない。
意味を汲み取ったアキはにこりと微笑む。
「遊星が帰ってくる前から、かな?」
悪戯っぽく言ってみると、遊星は顔を青ざめた。
「その・・・、悪かった。すまない」
勢いよく頭を下げてアキに謝るが、彼女は何も言わずに微笑んだままである。
それを相当怒っていると勘違いした遊星は、額を地面に擦りつける勢いで土下座した。
「馬鹿な俺を殴ってくれ!俺はっ・・・」
「ほんと、馬鹿ね。」
アキは軽くデコピンすると優しく頭を撫でた。
「私、怒ってないわ。でも・・・遊星もそんな事したくなる時あるのね。」
「その・・・実は・・・」
遊星の耳まで赤くなっていく。普段でも口下手な彼にとってそろそろ限界だろうと思ったアキが言葉を続けた。
「私も、遊星が好き。あなたに告白される前から、ずっと。」
「・・・本当、か?」
遊星の声が上擦る。そろそろ緊張で沸騰しかねないだろう。
「ええ。だから、遊星をもっと知りたい。」
アキはそう言うと、手を伸ばした。
「皆が帰ってくるまで、私を抱いて?」

「本当に、いいのか?」
ガレージにあるソファに座って向かいあってからも、彼は申し訳なさそうに肩身を狭くしていた。
「馬鹿ね。もう私は気にしてないって言ってるでしょ?」
「だが・・・」
アキは自分の手で遊星の口を塞ぐ。
「遊星、私を抱いて?私は遊星の全てを知りたい。そして、私の全てを遊星に知ってほしいの。」
切なげな目でとんでもない事をねだる彼女を目の前に、遊星はぎこちなく頷く事しかできなかった。
アキが手を離し、優しくキスをする。
さらに深く舌を捩込もうとするが、遊星の舌は引っ込んでしまったのである。
(もしかして・・・経験ないの?)
サテライトの孤児院育ちの彼は、年頃の女の子と接する機会は極めて少なかったのだろう。恐らく、キスもこれからする事も遊星にとって言葉通りの初体験となるに違いない。
アキは口を離すと、遊星の手をとった。
「遊星、口を開けて?」
「え?」
呆気に取られた遊星の手を引き、強引にキスをする。
「んっ・・・」

ぎこちない動きだったが、少しずつ心を激しく燃え上がらせていた。
遊星がアキの服に手をかける。アキは握っていたもう片方の手を握り返したのを合図に、遊星はアキの体に手を伸ばした。
複雑なように見える服装だが、コルセットを外してしまえば簡単に脱がせられる。遊星は器用にコルセットを外すと上半身だけ脱がせた。
ようやく口を離した二人。後に残る細い糸をアキは名残惜しそうに見る。
「苦しくないか?」
「ううん・・・。遊星のキス、とても上手いと思うわ」
「そう、なのか・・・?」
キスが上手いと言われてもピンと来ない遊星にアキは思わず笑う。
「・・・本当に、いいのか?」
「うん・・・。」
遊星はゴクリと唾を飲み込むと、アキの胸を掴んだ。
「痛っ!」
「すすすすまないっ」
遊星は慌てて手を離す。アキは微笑むと遊星の手袋を外した。
「さっきみたいに、直接触ってほしいの。」
手袋越しでは決して味わえない弾力、アキの微かな動きに遊星は次第に興奮させられていく。
「んっ・・・」
服の隙間から手を入れ、ピンク色に染まった部分を刺激すると、アキは身を悶えさせる。
「ダメっ、そんなに弄っちゃ・・・」
アキの口からは拒否の言葉が出るが、体の反応はもっとねだっているようにしか見えない。
少しずつ固くなっていく程、アキの体の熱は上昇していく。
「アキ・・・可愛いな」
遊星は気がつくと、アキの頬を舐めていた。
「ひゃんっ!!」
耳を舌でなぞると、気持ち良さに酔いしれながら服を掴んでいた。
「お願い・・・下も、触って・・・?」
アキは下着を脱ぎ、ゆっくりと足を開く。
遊星は導かれるままに手を伸ばし、蜜壷に触れた。
「熱い、な・・・」
遊星の未熟な愛撫でもアキの最も敏感な場所はしっかり濡らしていた。
「あっ・・・んんっ!!」
「ここか?」
遊星が赤くなった部分に指を這わせると、アキは声をあげた。

「はっ・・・ああ、だめっ」
夢中になって弄っていたが、背中越しに叩かれ、名残惜しみながら手を抜いた。
「すまない・・・。その、わかってると思うが、・・・初めて、なんだ。」
遊星はしゅんとなったが、アキは笑って済ませただけである。
「誰だって知らない事はあるわ。私だって、いつも遊星に教えてもらってばっかりで―――
今、ようやく遊星にしてあげられるんだから、私、嬉しいの。」
アキはとびきりの笑顔を向けながら、遊星のズボンのジッパーを下げた。
「あ、アキぃっ!?」
「遊星はじっとしてて。私ばっかり気持ちよくなるなんて悪いわ。」
先程まで彼女を激しく求めたおかげで、遊星の物は今にも出てきそうな勢いで張り詰めていた。
「おいっ・・・お前、」
「いいの。見ててっ。」
年下の女の子とは思えない器用な手つきでベルトをあっという間に外し、ズボンとトランクスをずり下げる。
「見るんじゃない・・・!」
「遊星も、感じてくれてたのね。」
アキが先端を撫でると、遊星の体がピクリと反応した。
遊星も嫌ではない。むしろ嬉しい―――が、自分より年下の彼女にリードされる情けなさ、初めて異性にさらけ出す恥ずかしさ、
そして、アキの愛撫による気持ち良さで遊星の頭は真っ白になっていた。
「あら・・・何か出てきたわね」
「くっ・・・汚いからやめろ・・・」
我慢汁がアキの手を汚していくが、彼女は妖艶な笑みでそれを舐めとった。
「おい・・・!」
「いっぱい溢れてきてるわね・・・でも、もっと欲しいわ。」
アキは躊躇もなく、それをくわえると舌を上手く使って責めていく。
「あっ・・・」
ゆっくりとピストン運動を始める。深くくわえる度に、遊星の喘ぎがアキの耳を犯していく。
「やめ・・・ろ」
アキの頭を掴み、引き離そうとするが、彼女の動きは速さを増していくだけであった。
時折、先端の敏感な部分を刺激され、遊星の物ははち切れそうになっていた。
「もうやめろっ!・・・出るから!」
アキが一番根元まで深くくわえた、その時であった。

「まずいわ!早く着て!」
アキは勢いよく顔を離し、遊星のズボンとトランクス、ジッパーを勢いよく上げると、一瞬で突き放した。
「は・・・?」
「馬鹿!クロウとジャック、ブルーノのDホイールよ。エンジンの音聞こえなかったの?」
今日は何回馬鹿と言われたのだろう。呆然としながらも遊星は、遠くで確かにDホイール独特のエンジン音を聞いていた事を思い出していた。
「ただいまー!ったく、今日の客、最悪すぎるぜ」
「今日はエビとトマトのオムレツだよー」
「遊星、エンジンの開発は進んだのか?」
クロウ、ブルーノ、ジャックの順番で慌ただしくガレージに入ってくる。
ジャックはパソコンのモニターを覗き込むと、顔をしかめた。
「ん?全然進んでないではないか!!」
「ああ・・・とんだ邪魔が入ったのでな。ジャック、気分転換にデュエルしようか。」
せっかくのチャンスに水を差された遊星。そして、もう一つ空気の読めないジャック。
いろいろ不完全燃焼の遊星は、今の自分なら遊戯さんや十代さんの力を借りずともパラドックスを倒せる勢いであった。
「あーあ。遊星のスイッチ、入っちゃったかな?
ところでアキさん、邪魔してごめんね?」
ブルーノはある物を見つけて、吹き出しながらもアキに謝る。それは外されたままになったベルトであった。






「ところでアキ、タイミングはばっちしだったろ?」
「ええ。ご協力感謝するわ。」
アキとクロウはお互い、親指を立ててガッツポーズをとっていた。
「イキそうでイケないなんて、これほど辛い物はねーだろ。」
「私だって遊星に悪戯されっぱなしは納得いかないわ。仕返しする権利ぐらいあるわよ。」
「だからと言っても・・・たかが胸触ったぐらいで、あれはきついって。」
「クロウこそ、マーサハウスでミナコさんと・・・!」
「ば、馬鹿!それは言うな!」
目の前で新しく始まった争いをのほほんと見守りながら、ブルーノはお茶をすすった。
(ジャック生きて帰ってくるかなぁ・・・)

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

どなたでも編集できます