『TRPGオンセンSNS』で公開している共有世界観【天秤の島】のwiki




――「主」は我等に何を告げるか。「神将(われら)」は下に何をもたらすか。


北端にある山岳に囲まれた城塞を中心に勢力を見せる蛮族領です
(※『バルバロスブック』に収録されている、いわゆる「蛮族PC」のメイン拠点になります)

【主(しゅ)】と呼ばれるトップの下に【神将(しんしょう)】と呼ばれる上位蛮族が存在し、それぞれ部下を有して各々統治を行っております
「弱肉強食」を謳い、下の者でも上にのし上がるためのチャンスを設けており。教養や信仰もこの国には存在します

【歴史】

魔法文明時代 発案:くっきー

すぐ南部に戦乱平原と呼ばれるだだっ広い平野が広がる中、魔動機文明時代に城塞都市を建設し、夢幻の図書館の所蔵をしていたのは偶然ではありません。
魔法文明時代、この峰々は旧支配者の収容所兼ハヴァルム観測所として運用されてきました。蔵書も悠久の時を生きる貴族の暇つぶしの道具として入荷されたものです。

かの時代、裁きの雷は平等に降り注ぎますが、かの収容所は被害に遭いながらも原型を残し人々の依り代となっていきます。

キカートリークスが都市として再建を終えた頃、南部にはケンタウロスが、東部にはデウスデアの迫害から逃れたアルボル達が住み着いており、そのまま都市として定着することになります。

魔動機文明時代


現代


アラクルーデルの下克上 発案:ロウブリ
7年前、アラクルーデルであるマークスアンカーが、自身の上司であり、神将であるガルーダ、アリタミアを打ち倒す事件が起きました。
その後、アリタミアの領地はマークスによって支配され、アリタミアの配下のほとんどがマークスに打ち倒され。部下になるか、敗走しました。

以前からマークスの勇名は知られ、もとより弱肉強食の風土が強いキカートリークスでしたが、下級蛮族が上級蛮族を打ち倒したこの事件はキカートリークスのバルバロスたちに衝撃を与え、それ以降、下級蛮族、特にアラクルーデルなどの鳥系の蛮族が上位の蛮族に反旗を翻す事例が相次ぎました。

【文化】


魔動機文明時代に存在したキカートリークスという国は、酪農や鍛冶が盛んだったとされております
蛮族領となった今もその技術が残っており、農家や鍛冶師を担う奴隷も少なくはありません

人族は一概に「奴隷」と称されておりますが、戦力をはじめとした存在価値を上に見いだされれば教育を施されます
それもあってか、周りが想像する奴隷のような拘束具はつけられず。各々の鍛錬を怠りません

【信仰】


基本的に戦神ダルクレムの信者が多いですが、一部には炎武帝グレンダールを信仰する者も存在します
信仰を完全に弾圧する気風はありません

【階級】


キカートリークスには【神将】をはじめとした階級……もとい上下関係があります
全体的な階級としては

【主】>【主神将】>【神将】>上位蛮族>高級奴隷≧下級蛮族>奴隷

という具合です
【主】
キカートリークスのトップと呼ばれる存在です
種族、性別、年齢など。その全てを知っているのは【主神将】くらいだと言われるほどに外部にその情報は漏れておりません
【主神将】
【主】直属の配下を指します
【神将】を集めた会合では議長もしくは【主】の意向を伝令する存在として姿を見せます
【神将】
上位蛮族の中でもトップに君臨する存在です
その【神将】も大きく分けて

・【主】本人、またはその御使い【主神将】によって任命された者
・先代の【神将】が後継として任命した者
・【神将】を倒し、その席を略奪した者

……のいずれかの経緯で名乗ることが出来るようになります
最初こそ大破局の戦乱で貢献した蛮族が名乗っていましたが、時代を経て血縁や配下に襲名させたり、種族ごとに決めた代表が名乗っていたり、下克上で成り上がったりと。現在ではその系譜は混迷としてます
三日天下もあるので、キカートリークスにいる人が必ずしもすべての【神将】を把握しているわけではありません(騙りのパターンもありえます)

また【神将】は稀にですが【主神将】を交えた会合に集められることがあります
これは「今、キカートリークスの上位に誰がいるか」というのの顔を互いに知るためのものであり、【主神将】を介して【主】の意向を確認する場となります
【高級奴隷】
奴隷の中でも高い技術力を持っていたり、戦力として数えられるほどの腕前を持っていたりする場合、上位蛮族または【神将】のお抱えになることがあります
そういった人物を総じて【高級奴隷】と呼び、最低でも中階層、貢献度如何では上階層に召し上げられます

【地理案内】

城塞


山岳の上層に存在する、【主】の根城です
城塞の近郊には獰猛な上位蛮族や動物・幻獣などが生息することから未だ人族の生活圏で情報は出回っておりません
城塞に出入りできる存在もまた少なく、【神将】ですら出入りすることは稀とされています

上階層


山岳の上層であるものの、城塞より下部に存在するエリアです
【神将】をはじめとした上位蛮族の主な根城はこちらになります
かつての国が残した石造りの建造物が主となって、物々交換が主流の取引となっています
制空砦 発案:ロウブリ
制空旅団ステュムパリデスの本部である砦で、マークス・アンカーの居室もあります。(アリーシャの部屋もここにありますが、彼女はあまりここにいたがらず、中層にある戦術研究室にいます。)
もとはキカートリークスの参謀達の詰所とされ、当時の戦術に関する資料が多数残っており、マークスは普段、それらの解読と研究に勤しんでいます。

中階層


山岳の中腹に位置するエリアです
特別な奴隷や中流蛮族の主な生息区域で、わずかながら農業を執り行っていることからキカートリークスの食糧分野の橋頭保としても重宝されています
決闘裁判場
中階層に存在する、種族問わず裁判を下すときに利用される決闘場です
戦神の意思の下、勝者だけが正義を説くことができるというものです。そこに八百長などはなく、純粋に個々の力だけが問われます

下階層


山岳の麓近隣を指すエリアです
一般的な奴隷と下級蛮族の生息区域で、弱肉強食のきらいが最も出ているエリアでもあります
人族がキカートリークスを制覇する際の最初の関門になるでしょう
「ゴブリン養成場」チュン・アル・ガガ
大量生産可能なゴブリンを効率よく育てる為の区画です
ゴブリンの個体数が区画の容量を超えると放牧するが如く一部を追い出しゴブリン村を作らせます
弾除け程度にしか期待されておらず、強いゴブリンは稀にしか生まれません

その他

夢幻の図書館 【上階層〜中階層】
上階層から中階層に続く山の一部を掘削して出来上がった施設です
この施設の雛型そのものは魔動機文明時代のキカートリークスが王国だった時代に作られていたらしく、大破局の侵攻でその施設を発見したノスフェラトゥが目を輝かせ、以来、彼等の領地となっています

発見したノスフェラトゥは大破局の終焉後神将となるのですが、蔵書の海に閉じこもり、部下のムルシエラゴに施設の管理を任せています
その神将もまた別の人物にその座を継承し、今では悠々自適に読書に明け暮れているとも噂されています
ナイチンゲールの拠点 発案:ロウブリ
先代ナイチンゲールが築き上げ、当代ナイチンゲールが維持している一連の拠点です。
運営するのはナイチンゲールにスカウトされた冒険者や、彼に解放された奴隷たちです。
キカートリークスでの冒険者達の活動を影ながら支援したり。蛮族への工作を行っています。
定期的に移動を繰り返しており、蛮族たちは行方をつかめていません。

ナイチンゲールの寝床


ナイチンゲール、先代ナイチンゲールについてはこちら
「戦乱平原」 イェケ・ダェラフ・ウルス 発案:しょうゆ
イェケ(偉大な) ダェラフ(ダェラフの) ウルス(国家)。
キカートリークス南部、デウスデアとの境目に存在する平原地帯に暮らすケンタウロスの大集団です。
同地域には、20〜50名ほどの部族が数十〜数百単位で存在しています。

かつては同族の神将である「ダェラフ」によって率いられましたが、その神将の死と共に分裂。
どこの勢力に従属することも無く、また一つにまとまることも無く、延々と部族間で争いを続けています。

近寄る者は人族も蛮族も区別なく襲撃するため、彼らがデウスデアとキカートリークスの他勢力との
緩衝勢力としての役割を果たしているという見解もありますが、ひとつに纏まることなく延々争い続け
また神将のようなとびぬけた個も存在しない同地域は比較的弱体であると見做されており、
実際、神将率いる蛮族やデウスデアが本腰を入れて攻撃すればすぐ追い散らされることになるでしょう。

ただし、かつて神将により率いられた際には、黒の名家を事実上崩壊に追い込み、彼らを四大名家から陥落させた実績もあり、集団としての潜在力は非常に高く、もし統一されればキカートリークスでも指折りの勢力となると目されます。

……が、その潜在力を恐れた人族より、定期的な「間引き」や、特定部族に対する秘密裏の支援など
彼らの統一を阻止する工作が盛んにおこなわれており、現在のところ戦乱が終わる兆しはありません。
アルボル元老院 発案:くっきー
マールディアとハヴァルムの間にアルボルの里があり、その中に元老院は存在します。
複数のアルボルエルダーを擁しておりそれ自体の戦闘力も脅威ですが、神将から要請があれば参謀として軍を率いる事もあり大破局の際にもキカートリークスの防衛戦を突破しています。

またアルボルの里では多数のメリアが捕まっており、奇妙な共同生活を送っています。

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