フィンガー・フォーとは、現代ジェット戦闘機における編隊の組み方のひとつで、4機を1単位として編隊を組むものである。 戦闘機がプロペラ機の時代には、多数の機体で大編隊を組み、相手側を戦力的に圧倒する戦術が取られた。 その後、ジェット機が戦闘機の主流になった時代においては、ジェット機はプロペラ機より燃費が悪く、多数の機体で大編隊を繰り出すと大量の燃料を補給せねばならず、戦略上、燃料の補給が難しくなる。 そこで、ジェット機編隊を最小限度の4機で編成し、編隊単位でこまめに離発着させて作戦行動させる手法が取られるようになった。 燃費を常に意識して飛行せざるを得なかった化石燃料が過去の遺物となり、プロトカルチャー (資源)反射/反応炉によりエネルギー変換効率が劇的に向上した現代(西暦2066年)でも、4機を「一つの単位」とし、この単位の整数倍で編隊の全体を構成することが行われている。 |
上方向(↑)が進行方向で、上面から見た俯瞰図(ふかんず)とする。 |
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各機の並びが 「右手の指をまっすぐ伸ばした状態の爪先の部分」 に似ている事から付けられた。
上記のパターンの場合、左手の中指が1番機、人差し指が2番機、薬指が3番機、小指が4番機である。
目視での周囲警戒に適するため実戦的であり、特にレーダーの性能が不足した時代の戦闘機編隊に多く見られた。
- 【Schwarm】
ロッテにおける戦術を4機に拡大し、互いの死角をさらに解消する。
- 【Rotte】
1機が攻撃しているとき、別の1機がやや上空後方に位置し攻撃を行う機の死角を守る。
- 【Element】
- 【Kette】
1個中隊は4つのケッテで編成される。(4×3機=12機)
しかし、隊長機が部下の動向を把握出来る定数が2機というのは、航空機の高速化により困難となるにつれ、編隊の相互支援はタイミングが重要で、3機というのはそのタイミングを合わせるのが難しかったため次第に廃れていった[2]。開戦後の主流は、徐々に「ロッテ」編隊、「シュヴァルム」編隊構成に移行した。
現代の航空戦術に於いても「3機での編隊単位」は殆ど姿を消し、基本2機の倍数である。
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